【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

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第8章 夜の契約 ナイトバインド

044 8日目 真々美さんとアリムさんの夜

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お風呂を出た真々美とアリムさんは、晩御飯の用意をはじめている。



8日目 PM 20:00

アリム
「真々美さんの手料理を食べられると思うと、うれしくて、顔が笑顔になります。」

真々美
「ああ、期待していてくれ。
 料理をすることは得意だし、大好きだ。
 ただな・・・」

アリム
「ただ、なにか嫌なことでもあるのですか?」

真々美
「皿洗いが苦手でな。
 しなければとは思うが、なかなか実行に移せない。
 ようするに嫌なのだろうな。」

アリム
「皿洗いが好きな人はいないと思いますよ。」

真々美
「だからな、アリムさん?」

真々美はニンマリと笑った。

アリム
「ど、どうしたのですか?」

真々美
「皿洗いは、まかせたぞ!」

アリム
「今回は料理してくれるから、仕方ないですね。」

真々美
「今回は? とは?」

アリム
「毎回頼まれると嫌になりますね。」

真々美
「正直な感想をありがとう。
 ただ、アリムさんが皿洗いをする回数は増えると思うぞ。」

アリム
「ふえぇ。」

真々美
「可愛い声だな。 クックッ。」

アリム
「もう、真々美さんは。」

真々美
「ハハッ、さあ、料理を始めるとするか?
 三歩離れて見ていてくれ。
 近くにいると危ないぞ。」

アリム
「はあい。」

真々美
「良い返事だ。」

 真々美さんは、キャベツを外側からむいていった。
 根元を包丁で切ってからむいているから、根元に残らずに綺麗にむけている。

アリム
「良い手つきですね。」

真々美
「ああ趣味というか、好きこそものの上手なれ。
 という感じだな。」

アリム
「惚れてしまいそうです。」

真々美
「遠慮はいらないぞ。
 惚れても構わないぞ。
 ただし、オルアの次にしてくれよ。」

アリム
「はあい。」

真々美は、切ったキャベツをフライパンの底に並べて、水を入れた。
その上に豚ロースしゃぶしゃぶ用を並べた。


豚ロースしゃぶしゃぶ-1


真々美
「焼くよりも蒸す方が調理温度が低くなるから、健康にいいんだ。
 AGE(advanced glycation end-products, 終末糖化産物)の量が少なくできるからな。」

アリム
「焼肉よりも生の魚を使うお寿司の方が老化しにくいという話ですか?」

真々美
「その通りだ。 良く知っているな。」

アリム
「ボクは、フライドポテトやポテトチップスを食べないようにしています。」

真々美
「良いことだな。 他にはなにかしているか?」

アリム
「揚げ物はできる限り避けて、たまにしか食べないようにしています。」

真々美
「ふむふむ、アリムさんが若く見える理由のひとつは食生活の影響が大きいようだな。」

アリム
「若く見えると言われると、うれしくなりますね。」

真々美
「本当だぞ。 そろそろできたかな?」

真々美がフライパンのフタを開けると、豚肉が良い色合いに変わっていた。

アリム
「きれいに蒸し上がっていますね。」

真々美
「念のため、裏返して、もう一度、蒸し焼きにする。」

アリム
「食中毒対策ですね。」

真々美
「その通りだ。
 蒸し焼きや煮ることが100℃ 程度とすると、焼肉の230℃ 程度よりは、調理温度が十分に低いから、AGEの心配は小さくて済むからな。」

アリム
「そうですね。
 真々美さんはくわしいですね。」

真々美
「そうだな。
 わたしたちは、ほぼ身一つで生きてきたから、健康と容姿には気を付けている。」

アリム
「その割には、オルアさんは物が多かったですけれど、なにか事情があるのですか?」

真々美
「あれは、過去の反動だな。
 自分の物が少ない過去を持つと多く持ちたくなる。
 そして多すぎる過去を持つと減らしたくなる。」

アリム
「そんなものですか?」

真々美
「物が増えても寂しさは減らない。
 逆に言えば、満たされていけば、物を増やしたいとは思わなくなる。」

アリム
「そうですね。
 さびしいとマンガやゲームが増えますね。」

真々美
「でも、オルアと出会ってからは、マンガやゲームへの執着が減ったのではないか?」

アリム
「その通りです。
 でも、その分、オルアさんへの執着が増えていきます。」

真々美
「オルアもアリムさんに執着しているから、お互い様だろう。
 さあ、できたぞ。」


豚ロースしゃぶしゃぶ-2


アリム
「とても美味しそうです。」

真々美
「そう言ってくれると、うれしいぞ。アリムさん。」

真々美は、4皿に盛り分けた。


豚ロースしゃぶしゃぶ-3


アリム
「のこり2皿は、お代わりですか?」

真々美
「いいや、明日にでも、冬香とオルアに渡そうと考えている。」

アリム
「じゃあ、今から持っていきませんか?」

真々美
「それは、ちょっとな。」

アリム
「それは、なぜですか?」

真々美
「うーん、アリムさんになら言っても良いかな?
 今頃、冬香とオルアも仲良くしているころだから、邪魔すると悪いからな。」

アリム
「それって、姉妹関係を確かめあっているって意味で良いですか?」

真々美
「その通りだ。
 私たちだって、私たちが仲良くしているところに冬香とオルアが来たら、どう反応して良いか困るだろう?」

アリム
「たしかに、そうですね。」

真々美
「冷めたら冷蔵庫に入れるから、食中毒の心配は不要だ。
 待たせたな、アリムさん 食べようか?」

アリム
「はい、ごはんをよそいましょうか?」

真々美
「いや、大丈夫だ。
 席について待っていてくれ。
 それと席は隣同士がいいな。」

アリム
「向かい合って座る方が話しやすくないですか?」

真々美
「食後に身体を寄せ合いたいと感じたときは、となり同士の方が便利だと思わないか?」

アリム
「はあい。(照れ)」

真々美
「アリムさんは、わたしの左に座ってくれ。」

アリム
「結婚式の並び方の逆ですね。」

真々美
「いや、たいした意味はないぞ。
 わたしが左手でアリムさんを抱き寄せて、右手でアリムさんをかわいがりたいだけだからな。」

アリム
「ふええ。」

真々美
「可愛い声を出すのは夜まで待ってくれた方がいいな。
 今から出していたら、声がかれてしまうぞ。」

アリム
「もう、真々美さんの意地悪。」

真々美
「本当にかわいいな。
 晩御飯ではなくて、アリムさんを食べたくなってきたぞ。」

アリム
「か、からかわないでくださいよ。」

真々美
「いいや、本気だぞ。
 晩御飯を食べて歯を磨き終わったら、証明してやろう。」

アリムさんは顔を真っ赤にした。
それを、ごまかすように・・・

アリム
「いただきます。 うん、美味しいです。
 ちょうどいい柔らかさに豚肉が仕上がっています。
 キャベツも程よい固さと柔らかさで最高です。」

真々美
「そうだろう、そうだろう。」

アリム
「ごはんも雑穀米ですね。」

真々美
「その通りだ。
 カロリーだけで栄養が無い、エンプティ・カロリーは太ってしまうからな。

 どんなに胸が大きくても、お腹が出ていたら、魅力は半減するからな。」

アリム
「そうですね。
 オルアさん、真々美さん、冬香さんはお三人とも美容に気を遣われているのですね。」

真々美
「その通りだ。
 最高のパートナーを得るための努力は最重要だからな。
 アリムさんのお腹も良かったぞ。
 真っすぐ手を落としたら、アリムさんの可愛い声が聴けるレバーまで届いたからな。」

アリム
「しょ、食事中にまで恥ずかしいことを言わないでくださいよ。」

真々美
「なにか、特別なことをしているのか?」

アリム
「ひとと違うことと言えば、パソコン作業はスタンディングデスクを使用しています。
 座る用の机ではなくて、立って使用するための立ち机ですね。」

真々美
「なるほどな。
 座っている状態は無重力状態と同じだから、寿命が縮むとか老化しやすくなると言われているな。」

アリム
「わたしは、その説を推(お)しています。
 工場派遣で立ち仕事を経験してからは、座っていることよりも立っていることの方が自然である気がしてきたのです。」

真々美
「良い習慣を得たな。
 その工場仕事はどうだったんだ?」

アリム
「つらい思い出が多いので聞かないで欲しいです。

 その話をすると、弱音や愚痴を吐いたと思われて、オルアさん、真々美さん、冬香さんのお三人に嫌われてしまいそうですから。」

真々美
「そうか、今の質問はなかったことにしてくれないか?」

アリム
「はい、もちろんです。」

真々美
「では、食後のお茶を入れようか?
 好みの温度はあるか?
 冷たい方が良いとか?」

アリム
「自然冷ましをください。」

真々美
「冷蔵庫で冷やしたものもあるぞ。
 遠慮しなくていいぞ。」

アリム
「お腹が痛くなって、くだるので、自然冷ましをお願いします。」

真々美
「なるほど、胃腸が弱い男性は多いからな。」

アリム
「すみません。」

真々美
「謝らないでくれ。
 聞いただけだから。」

アリム
「気を付けます。」

真々美
「私たちはアリムさんのことを尻に敷きたいと思っているが、支配したいわけでは無いからな。」

アリム
「あれ? 今のは本音ですか?」

真々美
「おっと、うっかりしたな。
 好きな相手は目の届くところに置いて、大事にしたいだけだ。
 冬香とオルアの次にアリムさんのことを大事に思っているぞ。」

アリム
「正直な言葉をありがとう。」

真々美
「おや?
 自分が1番じゃないとイヤとは思わないのか?」

アリム
「逆に、冬香さんとオルアさんよりも大事と言われたら、うそだと思います。」

真々美
「アリムさんは、慧(さと)いな。
 真理(しんり)をよく見極めている。
 もし、アリムさんが二人よりも大事にして欲しいと望めば、アリムさんへの想いは冷めていたな。」

アリム
「わたしたちは、オルアさんファースト(オルアさんが一番大事)の仲間だから大丈夫と思います。」

真々美
「そのとおりだ。
 待たせたが、お茶を用意しよう。」

アリム
「おいしいです。
 ほっとしますね。」

真々美
「そうだな。
 これが済んだら、歯を磨こうか?」

アリム
「私の歯磨きは、30分以上掛かりますから、真々美さんからどうぞ。」

真々美
「丁寧だな。
 わたしは20分くらいか。
 では、先に、いや、アリムさんは洗面所を使ってくれ。
 わたしは手鏡を使って台所で歯を磨くことにしよう。」

アリム
「では、お言葉に甘えて、洗面所をお借ります。」

真々美
「どうぞ。」

アリム
「ありがとう。」





8日目 PM 21:30

 歯を磨き終わった二人は、寝室に移動した。

 二人がいる真々美のベッドがある個室は、ムードが出る明るさにしてあった。
 5Wワットのオレンジ色の豆電球だけが点灯していた。

真々美
「さてと、本番を始めようか?」

アリム
「はい、でも、その前にして欲しいことがあります。」

真々美
「愛の言葉だな。」

アリム
「オルアさんから聞きましたか?」

真々美
「ああ、だから楽しみにしていた。」

アリム
「それなら、お願いしやすいですね。
 ボクの左手のひらと、真々美さんの右手の手のひらを合わせながら、ボクが言う言葉を繰り返して欲しいです。」

真々美
「ああ、繰り返せば良いんだな。」

 真々美は、アリムさんに言われたように、右手のひらをアリムさんの左手のひらに合わせた。

アリム
「与える方が左手を、受け止める方が右手を出します。

 初めての時は、男性が左手を出す方が女性が安心できると言われています。」

真々美
「わかった。」

真々美 こころの声

『アリムさんは純愛物語が好きそうだな。
 真剣に見つめてくるまなざしが痛いくらいだ。』

アリム
「真々美さん、始めます。
 ボクが言う言葉を受けても良い、同じ気持ちになってもいいと思ったときは、繰り返して欲しいです。
 ただし、そこまではイヤとか、付き合いきれないと思ったときは、黙って手を話してくれたら良いです。
 ・・・
 だけど、だけど。
 ・・・
 最後まで、繰り返してくれたら、うれしいです。
 ・・・
 そして、これはオルアさんにも求めたことです。
 ・・・
 冬香さんともナイトバインドする約束だから、
 同じことを冬香さんにも、求めます。
 ・・・
 しかし、圧力をかけてはいけないから、オルアさんがどこまで受けてくださったかは言えません。」

真々美 こころの声
『ていねいな前置きだな。
 オルアから聞いていると知っているなら省略しても良いだろうに・・・。
 手を抜かない真面目なところが、アリムさんの長所だな。』

真々美
「どんな言葉か聞いてから判断させてくれないか?
 嫌と思ったら遠慮しないから、あんまり気を遣わないでくれ。」

アリム
「ありがとう、真々美さん。
 じゃあ、本当に始めます。」

 5Wワットのオレンジ色の豆電球だけが点灯する暗さというか明るさの中で、ふたりは見つめ合っていた。

アリム
「あなたが、好きです。」

真々美
「あなたが、好きです。」

アリム
「あなたのことを、想っています。」

真々美
「あなたのことを、想っています。」

アリム
「あなたのことを、信じています。」

真々美
「あなたのことを、信じています。」

アリム
「そして、あなたを・・・」

真々美
「そして、あなたを・・・」

 真々美は見た。
 アリムさんが、ものすごく真剣で覚悟しているような顔を。

アリム
「愛しています。」

真々美
「愛しています。」

アリム こころの声
『うれしい!
 真々美さんも、受けてくれた。』

真々美 こころの声
『「愛しています」という言葉がとても重く感じるな。
 言葉の重みを確かめあうために、わざわざ比較する言葉を前に置いたのだな。
 言葉の重さはひとによって、羽毛から鉄アレイくらいの差があるからな。

 そして、なんて、まっすぐな瞳で見つめてくるのか。

 とても、うれしいが恥ずかしくもあるな。
 甘酸っぱいという言葉の意味が分かった気がする。

 オルアは顔を赤く染めただろう。
 冷静な冬香でも、顔を赤くするかもしれないな

 わたしは、いつのまにかアリムさんを愛してしまったようだな。』

アリム こころの声
『あとは、このまま見つめ合うだけのはずだけど、どれくらいの時間を続ければ良いのかなあ?』

真々美 こころの声
『おや、これで完了したのではないのか?
 アリムさんの真剣な視線が痛いな。
 キスして終わりではない気がする。

 わたしの気持ちに迷いがあるのか?
 それとも、オルアに比べると私はアリムさんに愛されていないのかもしれない。

 いまできることは、真剣に見つめ返すことだけだな。

 それにしても、右手が熱いな。』

アリム
「良かった、赤い光が出た。」

真々美
「この赤い光をオルアも見たのか?
 豆電球だけの暗い部屋が明るくなったな?」

 アリムさんの左手を合わせている真々美の右手を中心に、赤く大きい光が見える。

アリム
「真々美さん、うれしいです。

 ご覧ください、サトスの光(The light of Satoss)です。」

真々美
「熱いと思ったけれど暖かいと感じがするな。
 そして、見ていると、とても落ち着くな。
 不安が消えていく気がするな。」

アリム
「本当に愛し合う二人が、今の言葉を復唱すると、現れる女神さまの祝福だよ。」

真々美
「ふむ、女神さまの祝福か。
 いいな。」

真々美 こころの声
『初めて聞く話だな。
 アリムさんが未来に書く予定の小説の設定か?』

アリム
「真々美さん、
  「運命の相手とは目に見えない赤い糸で結ばれている。」
 って話を聞いたことが無いですか?」

真々美
「ああ、有名な話だな。
 目に見えないのに、どうして赤い糸と決めつけているか納得が行かないがな。」

アリム
「赤い糸の物語の元は、今、ボクたちが見ているサトスの光(The light of Satoss)です。」

真々美
「そうか。
 ロマンティックだな。
 くわしく聞かせてくれ?」

アリム
「むかし、むかし、隠れて愛し合っている男女がいました。」

真々美
「ふむふむ。」

アリム
「女神さまは、愛し合うふたりの気持ちを目に見えるようにしてあげたいと思って、二人が手を合わせると赤く光るようにしました。」

真々美
「それが、この光なのだな。」

 真々美は、アリムさんと手を合わせたまま、アリムさんの話を聞いている。

アリム
「そうです。」

真々美
「でも、赤い光は球で、糸ではないな。」

アリム
「おっしゃる通りです。
 ある日、あの二人は隠れて愛し合っているのではないか?
 もし、そうなら、隣村とは敵同士だから引き離さないとダメだ。
 しかし、証拠を押さえないと、追及できない。
 そうだ、二人の捕まえて、手と手を合わせて見つめ合わせれば分かるんじゃないか?
 試してみよう。
ということになりました。」

真々美
「実験してみたということだな。」

アリム
「そうです。」

真々美
「そして、どうなった?」

アリム
「合わせた手と手はボクたちのように赤い光を出したそうです。」

真々美
「それから、どうなった?」

アリム
「引き離されました。」

真々美
「悲しい話だな。
 でも、そこから、赤い糸にどうつながるのだ?」

アリム
「ふたりが引き離されても、赤い光は縄のように二人の手と手をつないでいた。」

真々美
「とすると、伸びきった状態が糸なのか?」

アリム
「そうです。
 引き離される距離が増えるにしたがって、糸のように細くなって、最後には見えなくなりました。」

真々美
「だから、目に見えない赤い糸って、語り継がれたのか。」

アリム
「そうだと教えてもらいました。

 村人たちが罪悪感を少しでも消したいという気持ちから語り継がれたそうです。」

真々美
「アリムさんに教えた人について聞いてもいいか?」

アリム
「前世の先生からです。」

真々美
「前世?
 アリムさんは前世の記憶があるの?」

アリム
「あります。」

真々美
「すごいな。
 前世の先生の名前を聞いても良いか?」

アリム
「構いません。
 ナーム=トゥ=マミ(Naam-to-Mami) というお名前です。」

真々美
「どこかで聞いた気がするな。」

☆ 司会(中路真々美)
☆ 「たしか、卒業式の門を通り抜けたサークの肩をつかんで、じっと見つめて言っていましたね。」
☆ 
☆ サークを連れて行った女性
☆ 「あなたが、サーク=バル=ルビエライン(Sark-Bar-RUBIELINE)君くんね。
☆  わたしは、ナーム=トゥ=マミ(Naam-to-Mami)。
☆  5年間、わたしの言いなりになってくれませんか?」
☆ 
☆ サーク=バル=ルビエライン(Sark-Bar-RUBIELINE)
☆ 「はい、ついていきます。」
☆ 
☆   015 白沢絵美様は、お見通し


アリム
「ご存知ですか?」

真々美
「いや、気のせいだろう。」

真々美 こころの声
『まさかな。
 10年前が前世だとすれば計算が合わない。』

真々美
「ところで、この赤い光を消す方法はあるのか?」

アリム
「あります。
 サトス様、ありがとうございます。
 また、見せてくださいね。
と二人で言えば消えます。」

真々美
「そう、じゃあ、せーので言おうか?
 せーの。」

アリム、真々美
「「サトス様、ありがとうございます。
 また、見せてくださいね。」」





真々美
「アリムさん、これで準備は整ったな。
 もう待たないぞ。」

アリム
「えっ?」

 真々美は、アリムを押し倒してキスをした。
 そして、アリムさんの服を、すべて脱がせた。

 それから、真々美もすべての服を脱いだ。

 アリムさんの両手をつかんで、自分の両胸に押し当てた。

真々美
「さあ、これからアリムさんを私の胸無しでは生きていけないようにしてあげよう。

 アリムさん、遠慮しなくていいんだぞ。
 アリムさんの目の網膜に焼き付けるつもりで、よーく見てくれ。
 そして、手が疲れるまで、グッパーしてもらおうか?

 ちょうど良い力加減と速さだな。

 そろそろかな。

 一度、手を放してくれ?

 兜(かぶと)を付けてあげよう。」

アリム
「恥ずかしいよう。」

真々美
「そうか?
 立派だぞ。

 誇(ほこ)ればいい。

 わたしの胸ではさんであげよう。

 どうだ?」

アリム
「とっても気持ちよくて幸せです。」

真々美
「そうか、良かった。
 うれしいぞ。

 じゃあ、頂きます。」





 真々美とアリムさんは、とても熱い夜を過ごした。

 真々美は、攻守交代をゆるさなかったが、アリムさんを優しくリードした。
 そして、アリムさんが望む箇所を見せて触らせた。

 アリムさんは、とても満足していた。

 真々美は、自分の腕と胸の下で、可愛い声を出して顔を真っ赤にするアリムさんを眺め続けた。

アリム
「真々美さん、大好きです。」

真々美
「わたしも、大好きだ。
 ただ丁寧語のですますは不要だぞ。
 
 大好き! とだけ言えばいい。

 ちゃんと言えるかな?」

アリム
「真々美さん、大好き。」

真々美
「アリムさん、大好き。」

 力尽きて、気を失ったアリムさんを抱きしめて、真々美はアリムさんにキスをした。

 アリムさんは翌朝まで、真々美の抱きまくらだった。

8日目の夜が終わり、9日目の朝が始まった。



作者の注釈 ナレーション

「なんて、すてきな初夜。
 うらやましくて、たまらない。」


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