【完結】理想の美女7人に愛される生活。ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。

サアロフィア

文字の大きさ
上 下
39 / 209
第7章 面接者たちの想いと願い

037 7日目 モンテハート大公爵

しおりを挟む
あたらしい用語や登場人物が出てきますが、付いてきてくださいね。
できる限り、読み返すべき箇所を引用しています。
また、タイトルから内容が推定しやすいように心がけています。



7日目(10:00) 朝

 カセイダード王国チータマルム支国内、モンテハート大公爵の屋敷

 屋敷内では500人の私兵が訓練をしている。

モンテハート大公爵
「真々美と冬香め、よくもオルアを連れて行ったな。
 そうでなければ、いまごろ、オルアを私のものに出来ていたものを。」

 モンテハート大公爵は、移民審査船で真々美と冬香が出発したら、オルアを手に入れようと考えていた。

 しかし、周囲の予想に反して、オルアを移民審査船に乗り込ませてしまった。

モンテハート大公爵
「小さな子供にするかのように庇護(ひご)しおって、あのふたりさえいなければ今頃、わたしの私兵で上手くやれていたところを。
 くやしくて腹立たしくて、いらいらするわ。」

執事
「ご主人様、どこに盗聴機があるか分かりません。
 いつ録音されても大丈夫なように、御警戒くださいませ。」

モンテハート大公爵
「ここは、わたしの屋敷だ。
 我が家の中でまで気を遣っていられるか?
 そんなに心配なら、おまえが盗聴器の有無を調べて対処すれば良いだろうが。」

執事
「もちろん、調査を毎日実施しております。
 念には念を入れて欲しいと申し上げております。」

モンテハート大公爵
「ふん、もういい。

 軍団長、ここへ来い。」

軍団長
「参りました。」

モンテハート大公爵
「準備は整っているか?」

軍団長
「着々と進めております。

 3日後に、100人を海底から移民審査船に侵入させて襲撃します。
 さらに、3日後に、100人を海上から船をぶつけて侵入させて襲撃します。

 なお、ここまでは布石という捨て石です。

 また、3日後に100人と思わせたところで、1日後に300人を投入して、制圧します。

 そして、2回目の100人と3回目の300人には、特殊防護服を着せます。」

モンテハート大公爵
「つまり、いまいましい正性知識は無効化できるということだな?」

軍団長
「おっしゃる通りでございます。」

モンテハート大公爵
「オルアは言うまでもないが、真々美、冬香もできるかぎり無傷で捕らえよ。
 わたしのコレクションに入れて調教服従させるからな。

 それと、内通者のシュウピンとメラニィはわたしの愛人の中でも筆頭クラスだ。
 けっして、傷つけるなよ。」

軍団長
「承知してございます。
 のこりの乗組員については、わたしたちがもらってもよろしいですか?」

モンテハート大公爵
「かまわん。
 オルア、真々美、冬香、シュウピンとメラニィに比べたら、3級品だからな。

 ただし、カセイダード王国本星に連絡されないように、妨害電波を出しておけよ。」

軍団長
「承知してございます。
 3回目の襲撃前までは通信可能にして、チータマルム支国からの援軍を期待させてから、一気に絶望に叩き落してやりたいのですが、ご許可を頂けますか?」

モンテハート大公爵
「おぬしも悪よのう。
 まあ、期待させて絶望させた方が、あの気が強い真々美と冬香も大人しくなるだろう。
 良い作戦だ。
 成果を期待している。」





モンテハート大公爵の趣味の部屋

美しい女性
「おやめください。
 大公爵様、わたしが何をしたのですか。」

モンテハート大公爵
「おぬしが美しすぎることが罪なのだよ。
 抵抗しても良いのだぞ。
 もっとも封じの腕輪があるから、めんどうな性魔力も正性知識も使えないがな。」

美しい男性
「やめろ、やめてくれ。
 民衆側の最高権力者であれほど国民に優しかった大公爵様のすることか?」

モンテハート大公爵は、男性の顔を殴り、腹を蹴って怒鳴りつけた。

モンテハート大公爵
「わしは、おまえのように背が高くて、顔が良くて、頭が良い奴が大嫌いなんだよ。
 わしに好かれたかったら、ゴマをすっておくべきだったな。」

美しい女性
「おやめください。
 大公爵様、彼が何をしたのですか。」

モンテハート大公爵
「おまえがわしの言うことをよく聞けば良いのだよ。
 そうすれば、彼はこのまま放置して、飢え死にさせてやるとしよう。

 それとも、他の部屋のコレクションのようになりたいか?

 わたしの子供を生みたいと懇願(こんがん)する方が賢い生き方だと思うがな。」

美しい女性
「そんな、わたしたちに何の罪があるというのですか?」

モンテハート大公爵
「不法移民を寄せ付けないためにバリアーが張ってあるのに、わざわざ穴を通ってきたことが罪なんだよ。
 あの穴はなあ、わたしがコレクションを調達するために開けてあるんだ。

 聖職者のような振る舞いはストレスがたまるから、発散する相手が必要なんだよ。」

美しい男性
「この国の女王様がゆるすはずがない。」

モンテハート大公爵
「残念だったな。
 もう帰ってくることはないから、あきらめろ。

 少なくとも、女王として帰ることはない。
 帰ってきたときは、わたしの相手をするだけの一般女性に落ちているさ。

 おまえ、いいかげん、うるさいな。

 これでなぐってやろう。」

美しい女性
「お待ちください。
 そんなゴミに割く時間があるなら、わたしに子種をしこんでください。
 ご主人様が望む服を着て、お望みのポーズをしますから。」

モンテハート大公爵
「おお、おお、かしこくて美しい女性は大事にするぞよ。
 それでは、ごみ捨てするから、おとなしく待っていなさい。」

ぶちっ。

モンテハート大公爵
「待たせたのう。
 他の部屋へ行こうか?」

美しい女性 こころの声
『ごめんなさい、あなた。
 あなたの苦しむ姿は見たくないの。
 なぶられるよりも、ひと思いに楽になって欲しかった。

 あなたは天国に行けるわ。
 でも、わたしは地獄に落ちるわ。

 ざまあ、と笑い飛ばしてね。

 さようなら。』





軍団長
「第1陣 出撃
 国賊を討て!」

第1陣が出撃した。


軍団長
「第2陣は、第1陣襲撃後の3日後に襲撃開始。
 出航。」

第2陣も出撃した。


軍団長
「第3陣は私とともに出撃する。
 国賊、いいや、すべての男性の敵に分からせるときが来たのだ。

 予定ポイントで待ち伏せするぞ。」

隊員たち
「おー」
「おー」
「おー」
「男性の権利を取り戻せー!」



筆者のナレーション
「大公爵になれるくらい優秀なら、好きになる女性のひとりやふたり現れそうなものなのですがね。

モンテハート大公爵は、容姿に強い劣等感をお持ちのようですね。」


【読者様へ】

 あなたの10秒で、この作品にパワーをください。
「お気に入りに追加」 【 ↓ 】 お願いします。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった

ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます! 僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか? 『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった

白藍まこと
恋愛
 主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。  クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。  明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。  しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。  そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。  三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。 ※他サイトでも掲載中です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~

ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。 玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。 「きゅう、痩せたか?それに元気もない」 ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。 だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。 「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」 この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...