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第6章 海賊対策よりも主人公の攻略が大事
030-2 アリムさんの小説 「男の娘のボクは万能で最強です。」
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男の娘のボクは万能で最強です。
このライトノベルは、
『理想の美女7人に愛される生活。
ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。』
の作品内で書かれた小説です。
030 【挿絵】 アリムさんの小説を読ませて! 参照
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001 異世界で美女たちとルームシェア
夜 21時
ボクはみんなに声を掛けた。
紅姫
「はい、ルナ様」
黄花
「はい、ルナさん」
青紫
「はい、ルナ」
ルナ(ボク)
「さあ、寝よう」
表紙みひらき
タイトル
「男の娘のボクは万能で最強です。」
◇
ボクは、ネコミミ男の娘のルナにゃあ。
ルナ
「いい朝だにゃあ。」
僕の朝は、日の出とともに始まる。
昨日の夜の洗い物をして、朝ごはんの用意をしている。
ルナ
「そろそろ、みんなを起こさなきゃにゃあ。」
紅姫の部屋のドアをノックする。
返事がないから入ることにする。
誰もいない・・・
ルナ
「そうだったにゃあ。
みんなで、おしゃべりして、大広間で寝落ちしたんだったにゃあ」
ということで、大広間に向かった。
ルナ
「紅姫、起きるにゃあ」
紅姫
「ダメ、出さないで! ああ、また負けちゃったあ。」
ルナ
「トランプで、七ならべした夢かにやあ。」
紅姫
「ルナ様、愛しています。 わたしにたっぷりと愛情をください。」
ルナ
「本当は、起きているにゃあ?」
紅姫
「すやすや、・・・ ばれたらしょうがない。」
ルナ
「朝のトイレを済ませて、顔を洗って、髪の毛解いてきてにゃあ。」
紅姫
「はあい。」
ここで、一度、食堂に戻って、食器を並べるにゃあ。
◇
時間差をつけたところで、黄花を起こしに行く。
ルナ
「黄花、起きるにゃあ。」
黄花
「まだ、寝るう。」
ルナ
「起きないにゃら、今日の洗濯をしてもらうにゃあ。」
黄花
「どっちもヤダあ。」
仕方ない、奥の手を使うにゃあ。
ルナ
「先生、起きてください。 うちの子が急に熱をだして、診てください。」
黄花
「今行くから、ちょっと待ってなさい。 もう安心ですよ。
あれ? 患者さんは?」
ルナ
「寝言を言ってたから、夢だったのではないかにゃあ。」
黄花
「じゃあ、もうひと眠り・・・」
ルナ
「大好きな研究する時間が無くなるけど良いのかにゃあ?」
黄花
「ダメよ。 わたしの研究を待っているひとがいるんだから。」
ルナ
「そうだにゃあ。 そのためには、朝ごはんで頭に栄養を届ける
ことが最優先事項だにゃあ。」
黄花
「そうね。 起きるわ。 身支度してくる。」
ここで、一度、食堂に戻って、コップを並べるにゃあ。
あとは、お皿によそうだけ。
◇
ルナ
「最後は、青紫だにゃあ。」
青紫のところに行って、声を掛ける。
ルナ
「そろそろ、起きるにゃあ。」
青紫
「急いては事を仕損じる。 もう少し寝かせてよ。」
ルナ
「早起きすると、どれくらい得するかにゃあ?」
青紫
「今日の3文は、あきらめるわ。
睡眠に勝るお宝はないわ。」
ルナ
「じゃあ、朝ごはんもあきらめるのかにゃあ。」
青紫
「それは、ダメよ。 昼まで持たないわ。」
ルナ
「じゃあ、起きるにゃあ。」
◇
ようやく、紅姫、黄花、青紫が食卓の席についたので、
朝ごはんを並べるにゃあ。
玉ねぎのみそ汁
冷ややっこ、
ハムエッグ、
雑穀入りごはん、
麦茶
を
並べて、朝食開始します。
ルナ
「いただきますにゃあ。」
紅姫、黄花、青紫
「いただきます。」
15分後、
紅姫、黄花、青紫
「ごちそうさまでした。」
ルナ
「みんな食べるのが早いにゃあ。
1時間も掛かったのに、一瞬だにゃあ。
ボクはまだ半分しか食べ終わっていないのに、にゃあ。」
紅姫
「ルナ様が食事を終えるまで、ここで待っています。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
黄花
「ルナさん、わたしも待ちますよ。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
青紫
「ルナ、あせらなくてもいいから、落ち着いて食べてね。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
◇
紅姫
「昨日のルナ様も、かわいかったなあ。」
黄花
「そうね、可愛いだけじゃなく、力強いところもあったわ。」
青紫
「ルナ、素敵だったわ。 あら? 顔が真っ赤ね。」
ルナ
「ご飯食べているときは、やめて欲しい話だにゃあ。
恥ずかしくて、食べにくいにゃあ」
紅姫、黄花、青紫は、にんまりと機嫌よく、
ボクを見つめていた。
◇
食後、ボクは朝食の後片付けと洗濯を開始したにゃあ。
もちろん、紅姫、黄花、青紫とボク(ルナ)の4人分にゃあ。
ボク(ルナ)の担当は家事だにゃあ。
紅姫は、剣士ですっごく強いにゃあ。
黄花は、医者だから頭が良いにゃあ。
青紫は、商人でお金を稼ぐ天才だにゃあ。
3人は、ボク(ルナ)の冒険仲間で、夜の相手だにゃあ。
毎日、毎晩、仲良くしているにゃあ。
えっ? どこで、どうやって、こんな美女と出会えたの?
聞きたいかにゃあ?
それは、長い話になるにゃあ。
◇
ボク(ルナ)は、もともとはチータマルムの会社に勤めていたにゃあ。
月曜から金曜まで毎日夜遅くまで残業して、つらかったにゃあ。
仲良くしてくれる人も居なくて、さみしくて元気がでなくて、
土日は寝るだけだったにゃあ。
気分転換に始めたネコミミ男の娘のコスプレしたら、なぜか元気が
出たにゃあ。 おかげで、たまった家事(そうじ、洗濯、皿洗い)を
土曜日だけで終わらせることができて、ゆとりができたにゃあ。
女装姿を誰にも見せる気が無いし、見られたくないから、鏡の前で
ひとり楽しんでいたにゃあ。
そうしたら、どんと大きな地震が1回あって、部屋の外に出たら、
この大広間に通じていたにゃあ。 さらに、玄関の外に出ると、
見知らぬ草原だったにゃあ。
外に出るのは怖かったから、大広間に居たにゃあ。
ボク(ルナ)の部屋のほかに同じような部屋が3つあって、
そこには、紅姫、黄花、青紫というネームプレートが貼って
あったにゃあ。
ノックをしても返事がないし、ドアも開かないし、誰も出てこないから、
外に出ることにしたにゃあ。
最初に出会ったのが、紅姫で、空腹と怪我で倒れていたところを
助けたら、仲良くなれたにゃあ。
びっくりなことに、治療呪文 スリーカーを使えたので、一瞬で
紅姫の怪我を治せたにゃあ。
そして、ボク(ルナ)の料理の味を気に入ってくれて、いっしょに
居てくれるようになったにゃあ。
紅姫は最初、自分のことを紅丸と名乗って、男性の振りをしていた
にゃあ。
お風呂に入って濡れた髪を乾かさずにほったらかしにしていたので、
きれいにセットして上げたら、出来栄えにうっとりして、紅姫という
名前と女性であることを打ち明けられたにゃあ。
紅姫は、トゥートの呪文で身体能力を高めることが出来る剣士にゃあ。
◇
次に出会ったのが、黄花で、病人を助ける医者をしていたにゃあ。
どんどん弱っていく患者の体力を回復させるために、
トゥベルサの呪文で手伝ってあげたにゃあ。
洗濯ものが山積みだったから、洗濯して片づけてあげたら、
感謝されたにゃあ。
食事も取らずに頑張っているから、差し入れに食事を作ってあげたら、
感激してくれたにゃあ。
そして、ボク(ルナ)の料理の味を気に入ってくれて、いっしょに
居てくれるようになったにゃあ。
いまでは、黄花も、トゥベルサの回復呪文が使えるにゃあ。
◇
最後は、青紫だにゃあ。
青紫は商人で金勘定が得意なだけでなく、商売上手だったにゃあ。
強い武士を雇いたいという殿様と交渉して、16人もの屈強な武士を
紹介して仲介料を稼いだにゃあ。
しかも、その16人は元は盗賊団で、青紫がひげをそらせて、髪を整え
させたにゃあ。
青紫は最初、盗賊団の本拠地を知るためにわざと捕まったにゃあ。
移動が終わったところを、紅姫と黄花を連れて、レバーラで
飛んで行ったにゃあ。
「そんなに時間が経っていないのに、青紫が仲良く会話していたから
驚いたにゃあ。」
紅姫に倒されて、黄花に怪我を治されて、青紫の笑顔に惚れて、
盗賊団することが割に合わない損だと思わせたところで、青紫が
就職先を世話したんだにゃあ。
だれにも損をさせずに、盗賊団を消滅させたにゃあ。
◇
という訳で、運よく出会って、ボク(ルナ)の呪文で助けることができたから、
仲良くなれたにゃあ。
つまり、同じことをもう一度することは、無理だにゃあ。
不思議なのは、なぜ、紅姫、黄花、青紫とボク(ルナ)の4人分の
部屋がここにあったかということにゃあ。
紅姫、黄花、青紫が同じことを言っていたにゃあ。
ここに引っ越ししたいなあと思った瞬間に、荷物が部屋の中に
入って引っ越しが完了していたそうだにゃあ。
このシェアハウスは、不思議なことがいっぱいだにゃあ。
◇
紅姫は、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
紅姫は、かわいい女の子のつもりで、ルナにせまっていた。
男性よりも女性の方が好きだったからだ。
女性同士、いっしょに風呂に入ろうと誘っても断られた。
恥ずかしがり屋だなと思ったが、かわいいと思ったので、
押し倒して、行為を始めようとして、泣かれてしまった。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
紅姫
「いや、すまない、そんなことを言わせるつもりは無かった。」
ルナ
「いっしょにお風呂に入ろうと言われて断った時点で、
分かってくれたと思ってたにゃあ。
本物の女性の裸を見たら、うらやましく思ってしまうにゃ。
そして、ぶらさがってる身体を見られたくにゃいにゃあ。
だから、ひとりでお風呂に入っていたにゃあ。」
紅姫
「ど、どうすればいい。」
ルナ
「ボクが男の娘だってことを忘れて、ボクだけでお風呂に
入ることを分かってくれたら、それでいいにゃあ。」
ルナは、しくしくと肩を震わせて泣いていた。
紅姫
「そうするので、許して欲しい。」
だまって立ち去るしかなかった。
紅姫は思った。
女風呂に入りたくないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
黄花も、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
色々と手伝ってくれるうえに、細かいところに気が付くところが
うれしかった。
嫁にするなら、ルナのような娘なんだろうなと思っていた。
黄花自身は、ルナのように家事が得意ではないし、とくに、
洗濯が面倒くさくて仕方なかった。
その面倒くさい洗濯を、どんどん片づけてくれるうえに、
料理が美味しい。
ルナがいつか嫁ぐまでは一緒に居てもらいたいと思って、
仲良くしようとした。
仲の良い女子がふざけあって、おたがいの胸の発育具合を
確かめあうようなじゃれあいをすれば、より親しく仲良く
なれると思った。
しかし、裏目に出てしまった。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
黄花
「うそ? ぜったいに女の子だと思っていた。」
ルナ
「ボクは黄花さんに触れないように距離を置いていたから、
分かってくれたと思ってたにゃあ。」
黄花
「恥ずかしがっていただけで、待っていたのだとばかり・・・」
ルナ
「黄花は医者だから、においで分かっていると思っていた
にゃあ。 女性の柔らかい身体を触らせて、ボクが女性じゃ
ないという現実をつきつけるなんて、あんまりにゃあ。」
黄花
「どうすれば、ゆるしてくれる?」
ルナ
「いままで通り、ふつうに会話してくれるだけで、ルナは
うれしいにゃあ。 そして、ボクが男の娘ということは
忘れた振りをして欲しいにゃあ。」
黄花
「わかったわ、そうするわ」
ルナ
「無理かもしれないけれど、今まで通り、お友達として
会話してくれたら、うれしいにゃあ。」
と立ち去って行った。
黄花は思った。
女性に触れたくないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
青紫も、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
女性が商才を持つことをやっかむ男性や、陰口を言う女性たち
に、うんざりしていた。
ルナは、そんな私の商才を認めてくれただけでなく、高く評価
してくれた。 こんな子は初めてだった。
仕草の1つ1つが可愛いし、わたしが苦手な片付けを文句も
言わずに代わってしてくれる。
そのおかげで生活が快適になり、仕事も順調に進む。
しかも、料理が美味しい。
家事が出来るルナを手放したくないと思って、欲張ってしまった。
世の男性どもにくれてやるのは、惜しすぎる。
だから、男性よりも女性の方が良いと思わせようと
口説こうとした。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
青紫
「じゃあ、最高だわ。 わたしを抱いてみない?」
ルナ
「わたしは見世物じゃ無いにゃあ。 受け入れるふりして、
信用させて、不幸に突き落としたいのかにゃあ。」
青紫
「そんなことないわ。あなたのような家事ができる男性は
すばらしいわ。」
ルナ
「そんな風に思う女性なんて存在しないにゃあ。
女性であるという優越感を味わいたいだけにゃあ。」
大粒の涙を流しながら、青紫を睨みつけていた。
青紫
「どうすれば、信じてくれる?」
ルナ
「相手が欲しいなら、出会うまで待つことにゃ。
世の中は広いから、青紫の商才を理解して
応援してくれる男性と出会う日が来るにゃ。
そうなったとき、捨てられることが分かっているのに、
ルナを選ぶなんて、信じないにゃ。」
青紫
「わたし、あせってしまったわね。
あなたの気が変わるまで待つわ。」
この場は立ち去るしかないと思った。
青紫は思った。
女性の誘惑を信じないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
紅姫、黄花、青紫は、ルナとの関係を修復する
方法を考えていた。
いや、元通りではなくて、結ばれる方法を
考えていた。
ひとりで考えても、堂々巡りで、答えが出ない。
だから、ルナのことを知る仲間の2人に相談した。
自分だけでなく、他の2人も、ルナが欲しいと
考えていると知って驚いた。
男の娘でも良いではなくて、
ルナだから良い。
という考えだった。
紅姫
「ルナ様の機嫌、いや、誤解を解くために」
黄花
「誤解というよりは、こちらの想いを
理解してもらうために」
青紫
「レアケースだから、過去の事例が参考にならない
のよね。」
うんうん
紅姫
「女風呂に入りたくないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
黄花
「女性に触れたくないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
青紫
「女性の誘惑を信じないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
紅姫、黄花、青紫
「なんとかして、伴侶に得たいよねえ。」
その想いは一致しているが、肝心の相手に
その気がない。
普通に会話してくれるだけで良い。
と願うルナに、
こちらの想いを理解してもらえる方法は
無いものかと悩んでいた。
◇
紅姫
「主君として、最高の敬意を持っていると
相手に示す方法は、忠誠を誓うことだろうな。」
黄花
「医者として、最高に信じていることを示す方法は、
ほかの医者の処方箋を見せないことね。」
青紫
「商人として、取引相手を大事に思っていることを
示す方法は、納める商品の質と価格よね。」
紅姫、黄花、青紫
「じゃあ、女性として、相手をもっとも評価している
と示す方法は・・・
あなたの子供を生みたい
という言葉と行動よね。」
◇
という訳で、紅姫、黄花、青紫の3人は、
ルナに対して、
「あなたの子供を生みたい」
という行動をして、残りの2人が立会人になる
ことを3回繰り返した。
その結果・・・
紅姫、黄花、青紫の3人は、
「ルナが欲しいという気持ちは本気だ!」
ということを、かなり強引な方法を実行して
しまったが、
ルナに、納得してもらうことができた。
◇
ルナと紅姫、黄花、青紫の3人は、
仲良く一緒に暮らしている。
それは、ルナが行きたがる冒険に同行するときも
同様に仲良くしている。
この4人が向かうところ、多くの問題が解決した。
紅姫、黄花、青紫の3人は、もちろん優秀だったが、
ルナは万能で最強の存在だった。
4人が一緒にいる相乗効果は、
4人バラバラの場合と比較すると、
1+1+1+1=4に対し、
2x2x2x2=16だから、
4倍以上の効果だった。
【大事な、お願い】
「お気に入りに追加」お願いいたします。【 ↓ 】
「いいね」【 ↓ 】は、10回まで押せます。
よろしくお願いいたします。
男の娘のボクは万能で最強です。
このライトノベルは、
『理想の美女7人に愛される生活。
ベーシックインカムで儲けた「カセイダード王国」に移住して正解でした。』
の作品内で書かれた小説です。
030 【挿絵】 アリムさんの小説を読ませて! 参照
=====================================
001 異世界で美女たちとルームシェア
夜 21時
ボクはみんなに声を掛けた。
紅姫
「はい、ルナ様」
黄花
「はい、ルナさん」
青紫
「はい、ルナ」
ルナ(ボク)
「さあ、寝よう」
表紙みひらき
タイトル
「男の娘のボクは万能で最強です。」
◇
ボクは、ネコミミ男の娘のルナにゃあ。
ルナ
「いい朝だにゃあ。」
僕の朝は、日の出とともに始まる。
昨日の夜の洗い物をして、朝ごはんの用意をしている。
ルナ
「そろそろ、みんなを起こさなきゃにゃあ。」
紅姫の部屋のドアをノックする。
返事がないから入ることにする。
誰もいない・・・
ルナ
「そうだったにゃあ。
みんなで、おしゃべりして、大広間で寝落ちしたんだったにゃあ」
ということで、大広間に向かった。
ルナ
「紅姫、起きるにゃあ」
紅姫
「ダメ、出さないで! ああ、また負けちゃったあ。」
ルナ
「トランプで、七ならべした夢かにやあ。」
紅姫
「ルナ様、愛しています。 わたしにたっぷりと愛情をください。」
ルナ
「本当は、起きているにゃあ?」
紅姫
「すやすや、・・・ ばれたらしょうがない。」
ルナ
「朝のトイレを済ませて、顔を洗って、髪の毛解いてきてにゃあ。」
紅姫
「はあい。」
ここで、一度、食堂に戻って、食器を並べるにゃあ。
◇
時間差をつけたところで、黄花を起こしに行く。
ルナ
「黄花、起きるにゃあ。」
黄花
「まだ、寝るう。」
ルナ
「起きないにゃら、今日の洗濯をしてもらうにゃあ。」
黄花
「どっちもヤダあ。」
仕方ない、奥の手を使うにゃあ。
ルナ
「先生、起きてください。 うちの子が急に熱をだして、診てください。」
黄花
「今行くから、ちょっと待ってなさい。 もう安心ですよ。
あれ? 患者さんは?」
ルナ
「寝言を言ってたから、夢だったのではないかにゃあ。」
黄花
「じゃあ、もうひと眠り・・・」
ルナ
「大好きな研究する時間が無くなるけど良いのかにゃあ?」
黄花
「ダメよ。 わたしの研究を待っているひとがいるんだから。」
ルナ
「そうだにゃあ。 そのためには、朝ごはんで頭に栄養を届ける
ことが最優先事項だにゃあ。」
黄花
「そうね。 起きるわ。 身支度してくる。」
ここで、一度、食堂に戻って、コップを並べるにゃあ。
あとは、お皿によそうだけ。
◇
ルナ
「最後は、青紫だにゃあ。」
青紫のところに行って、声を掛ける。
ルナ
「そろそろ、起きるにゃあ。」
青紫
「急いては事を仕損じる。 もう少し寝かせてよ。」
ルナ
「早起きすると、どれくらい得するかにゃあ?」
青紫
「今日の3文は、あきらめるわ。
睡眠に勝るお宝はないわ。」
ルナ
「じゃあ、朝ごはんもあきらめるのかにゃあ。」
青紫
「それは、ダメよ。 昼まで持たないわ。」
ルナ
「じゃあ、起きるにゃあ。」
◇
ようやく、紅姫、黄花、青紫が食卓の席についたので、
朝ごはんを並べるにゃあ。
玉ねぎのみそ汁
冷ややっこ、
ハムエッグ、
雑穀入りごはん、
麦茶
を
並べて、朝食開始します。
ルナ
「いただきますにゃあ。」
紅姫、黄花、青紫
「いただきます。」
15分後、
紅姫、黄花、青紫
「ごちそうさまでした。」
ルナ
「みんな食べるのが早いにゃあ。
1時間も掛かったのに、一瞬だにゃあ。
ボクはまだ半分しか食べ終わっていないのに、にゃあ。」
紅姫
「ルナ様が食事を終えるまで、ここで待っています。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
黄花
「ルナさん、わたしも待ちますよ。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
青紫
「ルナ、あせらなくてもいいから、落ち着いて食べてね。」
ルナ
「ありがとうにゃあ」
◇
紅姫
「昨日のルナ様も、かわいかったなあ。」
黄花
「そうね、可愛いだけじゃなく、力強いところもあったわ。」
青紫
「ルナ、素敵だったわ。 あら? 顔が真っ赤ね。」
ルナ
「ご飯食べているときは、やめて欲しい話だにゃあ。
恥ずかしくて、食べにくいにゃあ」
紅姫、黄花、青紫は、にんまりと機嫌よく、
ボクを見つめていた。
◇
食後、ボクは朝食の後片付けと洗濯を開始したにゃあ。
もちろん、紅姫、黄花、青紫とボク(ルナ)の4人分にゃあ。
ボク(ルナ)の担当は家事だにゃあ。
紅姫は、剣士ですっごく強いにゃあ。
黄花は、医者だから頭が良いにゃあ。
青紫は、商人でお金を稼ぐ天才だにゃあ。
3人は、ボク(ルナ)の冒険仲間で、夜の相手だにゃあ。
毎日、毎晩、仲良くしているにゃあ。
えっ? どこで、どうやって、こんな美女と出会えたの?
聞きたいかにゃあ?
それは、長い話になるにゃあ。
◇
ボク(ルナ)は、もともとはチータマルムの会社に勤めていたにゃあ。
月曜から金曜まで毎日夜遅くまで残業して、つらかったにゃあ。
仲良くしてくれる人も居なくて、さみしくて元気がでなくて、
土日は寝るだけだったにゃあ。
気分転換に始めたネコミミ男の娘のコスプレしたら、なぜか元気が
出たにゃあ。 おかげで、たまった家事(そうじ、洗濯、皿洗い)を
土曜日だけで終わらせることができて、ゆとりができたにゃあ。
女装姿を誰にも見せる気が無いし、見られたくないから、鏡の前で
ひとり楽しんでいたにゃあ。
そうしたら、どんと大きな地震が1回あって、部屋の外に出たら、
この大広間に通じていたにゃあ。 さらに、玄関の外に出ると、
見知らぬ草原だったにゃあ。
外に出るのは怖かったから、大広間に居たにゃあ。
ボク(ルナ)の部屋のほかに同じような部屋が3つあって、
そこには、紅姫、黄花、青紫というネームプレートが貼って
あったにゃあ。
ノックをしても返事がないし、ドアも開かないし、誰も出てこないから、
外に出ることにしたにゃあ。
最初に出会ったのが、紅姫で、空腹と怪我で倒れていたところを
助けたら、仲良くなれたにゃあ。
びっくりなことに、治療呪文 スリーカーを使えたので、一瞬で
紅姫の怪我を治せたにゃあ。
そして、ボク(ルナ)の料理の味を気に入ってくれて、いっしょに
居てくれるようになったにゃあ。
紅姫は最初、自分のことを紅丸と名乗って、男性の振りをしていた
にゃあ。
お風呂に入って濡れた髪を乾かさずにほったらかしにしていたので、
きれいにセットして上げたら、出来栄えにうっとりして、紅姫という
名前と女性であることを打ち明けられたにゃあ。
紅姫は、トゥートの呪文で身体能力を高めることが出来る剣士にゃあ。
◇
次に出会ったのが、黄花で、病人を助ける医者をしていたにゃあ。
どんどん弱っていく患者の体力を回復させるために、
トゥベルサの呪文で手伝ってあげたにゃあ。
洗濯ものが山積みだったから、洗濯して片づけてあげたら、
感謝されたにゃあ。
食事も取らずに頑張っているから、差し入れに食事を作ってあげたら、
感激してくれたにゃあ。
そして、ボク(ルナ)の料理の味を気に入ってくれて、いっしょに
居てくれるようになったにゃあ。
いまでは、黄花も、トゥベルサの回復呪文が使えるにゃあ。
◇
最後は、青紫だにゃあ。
青紫は商人で金勘定が得意なだけでなく、商売上手だったにゃあ。
強い武士を雇いたいという殿様と交渉して、16人もの屈強な武士を
紹介して仲介料を稼いだにゃあ。
しかも、その16人は元は盗賊団で、青紫がひげをそらせて、髪を整え
させたにゃあ。
青紫は最初、盗賊団の本拠地を知るためにわざと捕まったにゃあ。
移動が終わったところを、紅姫と黄花を連れて、レバーラで
飛んで行ったにゃあ。
「そんなに時間が経っていないのに、青紫が仲良く会話していたから
驚いたにゃあ。」
紅姫に倒されて、黄花に怪我を治されて、青紫の笑顔に惚れて、
盗賊団することが割に合わない損だと思わせたところで、青紫が
就職先を世話したんだにゃあ。
だれにも損をさせずに、盗賊団を消滅させたにゃあ。
◇
という訳で、運よく出会って、ボク(ルナ)の呪文で助けることができたから、
仲良くなれたにゃあ。
つまり、同じことをもう一度することは、無理だにゃあ。
不思議なのは、なぜ、紅姫、黄花、青紫とボク(ルナ)の4人分の
部屋がここにあったかということにゃあ。
紅姫、黄花、青紫が同じことを言っていたにゃあ。
ここに引っ越ししたいなあと思った瞬間に、荷物が部屋の中に
入って引っ越しが完了していたそうだにゃあ。
このシェアハウスは、不思議なことがいっぱいだにゃあ。
◇
紅姫は、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
紅姫は、かわいい女の子のつもりで、ルナにせまっていた。
男性よりも女性の方が好きだったからだ。
女性同士、いっしょに風呂に入ろうと誘っても断られた。
恥ずかしがり屋だなと思ったが、かわいいと思ったので、
押し倒して、行為を始めようとして、泣かれてしまった。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
紅姫
「いや、すまない、そんなことを言わせるつもりは無かった。」
ルナ
「いっしょにお風呂に入ろうと言われて断った時点で、
分かってくれたと思ってたにゃあ。
本物の女性の裸を見たら、うらやましく思ってしまうにゃ。
そして、ぶらさがってる身体を見られたくにゃいにゃあ。
だから、ひとりでお風呂に入っていたにゃあ。」
紅姫
「ど、どうすればいい。」
ルナ
「ボクが男の娘だってことを忘れて、ボクだけでお風呂に
入ることを分かってくれたら、それでいいにゃあ。」
ルナは、しくしくと肩を震わせて泣いていた。
紅姫
「そうするので、許して欲しい。」
だまって立ち去るしかなかった。
紅姫は思った。
女風呂に入りたくないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
黄花も、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
色々と手伝ってくれるうえに、細かいところに気が付くところが
うれしかった。
嫁にするなら、ルナのような娘なんだろうなと思っていた。
黄花自身は、ルナのように家事が得意ではないし、とくに、
洗濯が面倒くさくて仕方なかった。
その面倒くさい洗濯を、どんどん片づけてくれるうえに、
料理が美味しい。
ルナがいつか嫁ぐまでは一緒に居てもらいたいと思って、
仲良くしようとした。
仲の良い女子がふざけあって、おたがいの胸の発育具合を
確かめあうようなじゃれあいをすれば、より親しく仲良く
なれると思った。
しかし、裏目に出てしまった。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
黄花
「うそ? ぜったいに女の子だと思っていた。」
ルナ
「ボクは黄花さんに触れないように距離を置いていたから、
分かってくれたと思ってたにゃあ。」
黄花
「恥ずかしがっていただけで、待っていたのだとばかり・・・」
ルナ
「黄花は医者だから、においで分かっていると思っていた
にゃあ。 女性の柔らかい身体を触らせて、ボクが女性じゃ
ないという現実をつきつけるなんて、あんまりにゃあ。」
黄花
「どうすれば、ゆるしてくれる?」
ルナ
「いままで通り、ふつうに会話してくれるだけで、ルナは
うれしいにゃあ。 そして、ボクが男の娘ということは
忘れた振りをして欲しいにゃあ。」
黄花
「わかったわ、そうするわ」
ルナ
「無理かもしれないけれど、今まで通り、お友達として
会話してくれたら、うれしいにゃあ。」
と立ち去って行った。
黄花は思った。
女性に触れたくないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
青紫も、最初、ルナのことを、かわいい女の子と思っていた。
女性が商才を持つことをやっかむ男性や、陰口を言う女性たち
に、うんざりしていた。
ルナは、そんな私の商才を認めてくれただけでなく、高く評価
してくれた。 こんな子は初めてだった。
仕草の1つ1つが可愛いし、わたしが苦手な片付けを文句も
言わずに代わってしてくれる。
そのおかげで生活が快適になり、仕事も順調に進む。
しかも、料理が美味しい。
家事が出来るルナを手放したくないと思って、欲張ってしまった。
世の男性どもにくれてやるのは、惜しすぎる。
だから、男性よりも女性の方が良いと思わせようと
口説こうとした。
ルナ
「ボクは男の娘にゃあ、かわいい女の子じゃないにゃあ。」
青紫
「じゃあ、最高だわ。 わたしを抱いてみない?」
ルナ
「わたしは見世物じゃ無いにゃあ。 受け入れるふりして、
信用させて、不幸に突き落としたいのかにゃあ。」
青紫
「そんなことないわ。あなたのような家事ができる男性は
すばらしいわ。」
ルナ
「そんな風に思う女性なんて存在しないにゃあ。
女性であるという優越感を味わいたいだけにゃあ。」
大粒の涙を流しながら、青紫を睨みつけていた。
青紫
「どうすれば、信じてくれる?」
ルナ
「相手が欲しいなら、出会うまで待つことにゃ。
世の中は広いから、青紫の商才を理解して
応援してくれる男性と出会う日が来るにゃ。
そうなったとき、捨てられることが分かっているのに、
ルナを選ぶなんて、信じないにゃ。」
青紫
「わたし、あせってしまったわね。
あなたの気が変わるまで待つわ。」
この場は立ち去るしかないと思った。
青紫は思った。
女性の誘惑を信じないという男性が、この世には
存在するんだな。
そして、誰にも迷惑を掛けていない。
そんな、ルナのことを気に入りだしていた。
◇
紅姫、黄花、青紫は、ルナとの関係を修復する
方法を考えていた。
いや、元通りではなくて、結ばれる方法を
考えていた。
ひとりで考えても、堂々巡りで、答えが出ない。
だから、ルナのことを知る仲間の2人に相談した。
自分だけでなく、他の2人も、ルナが欲しいと
考えていると知って驚いた。
男の娘でも良いではなくて、
ルナだから良い。
という考えだった。
紅姫
「ルナ様の機嫌、いや、誤解を解くために」
黄花
「誤解というよりは、こちらの想いを
理解してもらうために」
青紫
「レアケースだから、過去の事例が参考にならない
のよね。」
うんうん
紅姫
「女風呂に入りたくないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
黄花
「女性に触れたくないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
青紫
「女性の誘惑を信じないという男性が、存在する
とは思えなかった。」
紅姫、黄花、青紫
「なんとかして、伴侶に得たいよねえ。」
その想いは一致しているが、肝心の相手に
その気がない。
普通に会話してくれるだけで良い。
と願うルナに、
こちらの想いを理解してもらえる方法は
無いものかと悩んでいた。
◇
紅姫
「主君として、最高の敬意を持っていると
相手に示す方法は、忠誠を誓うことだろうな。」
黄花
「医者として、最高に信じていることを示す方法は、
ほかの医者の処方箋を見せないことね。」
青紫
「商人として、取引相手を大事に思っていることを
示す方法は、納める商品の質と価格よね。」
紅姫、黄花、青紫
「じゃあ、女性として、相手をもっとも評価している
と示す方法は・・・
あなたの子供を生みたい
という言葉と行動よね。」
◇
という訳で、紅姫、黄花、青紫の3人は、
ルナに対して、
「あなたの子供を生みたい」
という行動をして、残りの2人が立会人になる
ことを3回繰り返した。
その結果・・・
紅姫、黄花、青紫の3人は、
「ルナが欲しいという気持ちは本気だ!」
ということを、かなり強引な方法を実行して
しまったが、
ルナに、納得してもらうことができた。
◇
ルナと紅姫、黄花、青紫の3人は、
仲良く一緒に暮らしている。
それは、ルナが行きたがる冒険に同行するときも
同様に仲良くしている。
この4人が向かうところ、多くの問題が解決した。
紅姫、黄花、青紫の3人は、もちろん優秀だったが、
ルナは万能で最強の存在だった。
4人が一緒にいる相乗効果は、
4人バラバラの場合と比較すると、
1+1+1+1=4に対し、
2x2x2x2=16だから、
4倍以上の効果だった。
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