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第3章 司会のお姉さんの好きな人と思い出

014 【挿絵】 司会(中路真々美)の課題

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 司会(中路真々美)の【座右ざうめい】、生きる姿勢しせいは、
「どんなときでも、バランスが大事。」
である。





 司会(中路真々美)は、光元国での出来事を思い返していた。



 カセイダード王国の移民審査船が、光元国の移民希望者を乗船させた日を
1日目と数えるならば、

第1日目
003 研修1日目 予定表の説明
   アリムさんを別室へ(診察)

004 運営側の話し合い、クラスターとは
   一次試験の実施と結果発表
   アリムさんの診察結果
   オルアが青春担当を引き受けた

005 オルアさんと、わたしの新しい名前
   アリム・・・「夢が有る」という意味だ。
    

第2日目
006 研修2日目 不合格者の声、朝食、個別面接
   157名の不合格者たちが、eksエクス というSNSに悪評を書き込んでいる。
   一次試験合格者42名の部屋を訪問して、個別に面接が実施された。

007 治療と若返りの薬
   面接を担当した2人組の話を聞いた。
     有給休暇3日を許可した。
   面接の様子を2倍速で手分けして確認した。
   若返り薬の経過観察

008 原因不明? 救いのコモンルーン
   残り30秒も無かった。
    オルアの美しい顔が涙であふれていた。
   アリムは、オルアを見て震えていた。
    これからも一緒にいたいです。


第3日目
009 3日目 結果通知と事後処理

    面接官2人の有給休暇 1/3日目
 
   移民後に支給予定の備品を持ち帰ろうとする者が多くて、返却を求めることに時間と労力を要した。
    ※ 光元国の港に戻り、不合格者たちに下船して頂いた。

010 真々美、冬香、オルアとスリーカー
   ベーシックインカムを導入してから、さまざまな場面で事態が好転したことを思い出しながら、オルアの話を聞いた。
   話の流れから受伝台じゅでんだい参照権さんしょうけんについて話した。

011 アリムさんとの接し方について
   アリムさんと話すときは、圧を掛けないでください。
   小石拾いと雑草抜きに行こうとするオルアを冬香とふたりで必死に止めた。
   その代わりに、
    「光元国に対して、圧力の1つや2つ掛けてくれ。」
  と要求された。
   ※アリムさんは、このとき第1日目研修の録画を視聴していた。


第4日目

 面接官2人の有給休暇 2/3日目

012 ベーシックインカム制度を成功できた理由
   アリムさんに、オルアがベーシックインカム研修をしていたころだ。
   ※
   私が実施した「一般向け研修内容」よりも深く詳しい説明をさせていた。
   まる1日掛かったはずだ。
   講師と生徒が相思相愛でもない限り、苦痛な詰め込みだったはずだ。
   しかし、カセイダード王国の基盤であるから、理解してもらうしかない。
   美人以下の女性や、美少年以下の男性ならば、「一般向け研修内容」で十分なのだが、男の子のクラスター認定を受けてもらうためには必要だ。

   わたしが一次試験の結果に怒り狂った理由がお分かりいただけると思う。
   「一般向け研修内容」は基礎中の基礎で、カセイダード王国で暮らしていくひとたちの共通認識で、共通理解である。
   子供向けともいえるレベルまで分かりやすくした内容だったからだ。

   私事だが、「わたしたちの誕生日を8月3日に変更する手続き」が必要だ。
   こればかりは、白沢絵美様の御判断を仰ぐ必要がある。
   冷や汗が出る。

013 医師(白石冬香)の検証 スリーカーなど
   同じころ、冬香は、
    ・スリーカーについての検証と
    ・医療機械のログ(記録)データ分析
  をしていたはずだ。

   転んでもただでは起きない。
   失敗を糧にして、次の成功に活かす根性の人だった。

   苦労して、女の人のクラスを取らずとも、
   「美女のクラスを取れば十分に楽な暮らしができる!」
  にも関わらず、自分の容姿に甘えないところに共感とあこがれを感じる。

014 司会(中路真々美)の課題
   いま、ここなのだが、考えることが多すぎて、もう昼ご飯を取るべき時間だった。

   小説や連載マンガであれば、作者が設定や伏線を忘れたことにより、少々の矛盾や時間経過の不備や難読性が発生するものだ。
   しかし、「事実は小説より奇なり」(絵空事だから整合性が取れていないね)
  ではなく、「現実は、物語のように上手くことが運ばない。」(現実は厳しい)。



> オルア・サーパース
> 「真々美、カセイダード王国として、
> 光元国に対して、圧力の1つや2つ掛けてくれるよね。」
>
> 司会(中路真々美)
> 「そうなるような報告書を上げるように手を考える。」

引用元: 011 アリムさんとの接し方について

 思えば、オルアも精神修養ができてきたものだと、うれしくなった。

 昔であれば、

 「相応のむくいを!」
 (やられた分、やり返せ!)

 「信賞必罰しんしょうひつばつ!」
 (良いことをしたら必ずほめ、悪いことをしたら必ず罰せよ!)

と言っていただろう。

 そうなれば、原因、対策、水平展開、予防処置を実施する必要があるから、
 対策: 対象者の抹殺、
 水平展開: 3親等まで同罪、
 予防処置: 関連属性持ちまで同罪、
となってしまう。

 つまり、

光元国に対して、
 ダイヤモンドダスト:
   広範囲のひょう=氷の粒を降らせて都市破壊
 Y欠損線の照射:
   Y型遺伝子に欠損を与えて、次世代を滅する
 末期の糖尿病を誘発:
   身体の末端から徐々に壊死させる
 病原菌を散布:
   治療不可の性病、伝染病のまん延
 食料不足による餓死:
   砂漠化、異常気象による農作物の絶滅と家畜の集団感染による病死
などの
処置を取る決断をしなければならなかった。

 なお、人工地震や異常気象は
  「範囲の調整、中心地のずれ、使用エネルギーの浪費」
の観点から、実施しない。

 原子力爆弾を落とすことも可能だが、もうすぐ8月6日だから、光元国だけでなく、世界中の慈悲ある人々からの非難を受けるため、実施する気にならない。

 電磁波というか不可視影響線を除去するというか、収束化するための浄化装置は持ってきているが、著作権料という名の使用料が高くて使う気になれない。

 また、ひとたび、これを使用して見せれば、チータマルム中から貸し出し要請を受けるだけでなく、大枚はたいて手に入れた抑止力が無価値になったと相当な恨みを受けてしまうだろう。

 原子力爆弾を落とした被害よりも、原子力爆弾の価値を破壊したことに、苦情を言う様子を 最高位の存在が見れば、
  「大地の女神よ!」
という叫びにより、チータマルムが消滅するだろう。

 考えてみれば、おそろしい権限を持ってしまった。

 権力の恐ろしさを忘れないために、
 権力をもつ重い責任と義務から心身しんしんを休めるために、
過去に存在したという
 「職場の花(若い美人以下の女性が目指すものの1つ)」
という役
を演じていなければ、精神を正常に保つことなどできないだろう。




 幸いにして、オルアの念押し(ほぼ強要)は、「圧力」だったので、できるかぎり、穏便に行こうと思う。

 ただし、アリムさんの会話履歴に出てきたナイスミドルのおじさまのような二面性というか二枚舌は使いたくない。

 自身に絶対の信頼を寄せたアリムさんに対しては、
 「もう、いじめないと反省していたから許してやってくれ!」

 アリムさんをいじめたものに対しては、
 「心を入れ替えて頑張ると言っていたから、様子を見てやってくれ!」

両者に対して、嘘をついていた。

 ひどいときには、いじめられたアリムさんに対して、
 「すこしは加減しろ」と
怒鳴りつけていた。

 ナイスミドルのおじさまの脳に電極を指して、頭の隅々までスキャンしてやろうかと思う。

 もちろん、この会話履歴はオルアにもアリムさんにも秘密だ。
 冬香とわたしのふたりだけの秘密だ。

 もしも、オルアに知られたら、加害者の生命力がゼロになるまで、責め続けるだろう。
 しかも、加害者は苦痛ではなく、快感を感じて、息絶えるのだが・・・

 正性知識を非常時以外で使わせるわけには行かない。

※基本的にというか、超級秘密事項だ。
 クラスター認定者しか知らないことの1つが、正性知識だ。

※カセイダード大学 人文系 人文基本3学問の1つだが、多くの者たちは、机上の空論だと考えて信じていない。
 よって、信じる者たちしか効果を経験していない。



 という訳で、オルアが絶対に納得できる「圧力」を考えて実行する。

 両替レートを変更することにしよう。

 今までは、
  1Versilバーシル(カセイダード王国の通貨) 
= 1まる(光元国の通貨)
だったが、

 これからは、100倍の
  1Versilバーシル(カセイダード王国の通貨) 
= 100まる(光元国の通貨)
にしようと考えている。

 しかも、両替レートではなく、「換算レート」だ。

 カセイダード王国の通貨である Versilバーシル の両替はしない。

 カセイダード王国の製品やサービスを受けるときに払う対価の計算に使用されるだけだ。

 つまり、単純に従来の100倍払うことになるから、光元国はチータマルム星すべての国から非難を浴びるだろう。

 「いったい何をして、カセイダード王国を怒らせた。」
 「差額を補償してくれ!」
 「原因はなんだ!」
 「どうやって、カセイダード王国の気持ちをなだめるつもりだ。」
 「責任をとって元通りにしてから、辞めろ!」

忖度そんたくした各国が頑張ってくれるだろう。

 そうなったときに、原因となる者たちの情報を写真動画付きで、各国のスパイや新聞記者が手にするようにしよう。

 そして、情報を受け取る者たちは普段日の当たらない日陰者で、冷や飯食いのつらい立場にいる者たちを選ぼう。

 弱者に日を当てることと、正直者が報われるようにすることは、カセイダード王国の国風だからだ。



 もしも、各国がそうせずに、こちらを避難してきたら、
 ・ 核ミサイルを保持していることを知らしめるとか、
 ・ 彼らが理解しやすいように、世界6か所くらいの無人の場所を結界で囲って、局所破壊用の核ミサイルを落とせば良いだろう。

 もちろん、そんなことはしたくないし、万が一、そうなっても、動植物の被害は極小化することに配慮する。

 しかし、なめられたら、格下に見られたら、交渉にならない。

 常に、強者であることを見せつけることが重要だ。



 思い返せば、10年以上前、カセイダード王国をチータマルム星に出現させたとき、外貨を稼ぐために実施した政策の成果が花開いている。

 カセイダード王国の「医療サービス」を提供することで、外貨を獲得したのだ。

 その際に、光元国の通貨を採用した理由は簡単だった。

 デザインが良かったから、それだけだ。

 見た目に美しく、さまざな装飾と技術力を込められた一種の芸術品だったからだ。
 このことを知ると、光元国はがっかりするかもしれない。
 「すぐれた経済力と国民レベルが高いから、交換通貨に選ばれた。」
と自負して喜び自尊心を満たしていたからだ。

 他の国も負けてはいないと主張するだろう。

 しかし、他の国の通貨は各家庭の5Dプリンター
 (たてxよこxたかさx経過時間x含有魔力)で
簡単に再現できてしまう。

 あっさりと偽札が作れてしまうから、紙幣発行国の支配を邪魔して、国家反逆罪相当の迷惑を掛けてしまうからだ。

 カセイダード王国をチータマルム星に建国してから今までは、
 「両替レートを検討しています。
  人員が少ないため、お時間をください。」
などと、ごまかしてきた。

 これから実施する処置は、両替レートの実質廃止である。
 しかも、換算レートの発表は、
 「光元国ひかりもとこくの通貨であるまるを経由してしか取引しない!」
という宣言になる。



 それにしても、本当にすぐれた部下というか仲間を得たものだ。

 だれかが言っていた。

「本当に素晴らしい上司というものは、
  部下が気分よく働ける環境を用意して、
  部下が休むべき時に休める環境を用意するものだ。

 そして、部下の手のひらの上で、気分よく転がされて
 喜んで見せることだ。」

 話は変わるが、光元国の面接について調べた際に、面接官の大失態や不祥事についての情報を得た。

 光元国の面接担当者は、思い違いをする者が多いようだ。
 面接官という強い立場を利用して、
  職を得たいという立場が弱い応募者に対し、
  パワハラ、モラハラ、セクハラ、
  腕力による暴力、言葉による暴力、性的な要求
などを繰り返し、
企業の印象を悪くする。

 このような不祥事が行われていることを各段階の責任者は知らないし、知ろうともしない。
「部下のことを信じていたのに・・・」

 管理者の責任を果たさず、さぼる口実を作る、ずる賢い言い方に気分が悪くなった、気持ち悪くて、背筋に寒気が走る。

 それと比較して考えれば、面接を担当した二人組の対応は完璧だった。

 面接の動画を確認したときは気にもしなかったが、面接を受けた者たちに、気分良く話をさせている。
 適度にあいづちを打って、話を続けやすいような雰囲気を作っている。

 しかも、胸や足などになめるような視線を浴びて不快だっただろうに、冷静で平静な表情を保っている。
 さらには、余計や期待や恋心を感じさせないように笑顔を出さないように事務的に接している。

 ケチの付け所が無い完璧な対応だな。

 これなら、面接で落とされたことを不満に思っても、恨まれることは無いだろう。

 彼女らを選んだ自分自身の目と鼻の素晴らしさを、カセイダード王国の本星に向かって、自慢話の放送を始めたいくらいだ。

 そう考えれば、彼女たちには1週間の有給休暇を与えても良いくらいだ。
 しかし、まだ2日しか経っていないのに、早く帰ってきて欲しい気持ちであふれている。
 「すまない、休みを切り上げて戻ってきてくれ!」

前言撤回したい気持ちがMAXに達しているが、それでは信頼関係が壊れてしまう。

 あと1日をなんとか乗り越えたい。と祈るしかなかった。



 読者の中には、以下のような方々もいらっしゃるだろう。

 司会(中路真々美)は自意識過剰だな?
とか
 それとも、カセイダード王国が自画自賛すぎるのか?

冷ややかな目で見ているかもしれない。

 そんなことがないことを説明させてほしい。

 まず、今回の移民審査船には、200人分の設備や物資を新規購入している。

> 「すごい良い部屋だなあ。」と感心していると、
> AIイラストを短時間で生成できるデスクトップパソコンと
> GOGOGO社の最新スマートフォンまで揃っていました。

引用元: 003 研修1日目 予定表の説明

 つまり、これらを一括現金払いする経済的余裕が、カセイダード王国にあるということだ。

 それは、カセイダード王国が提供する医療サービスの価値レベルが極めて高いことを証明していた。

 インフルエンサーの書籍に書いてあった。
 「同じ値段で、よりよい品質のものを売るか?
  安い値段で、同じ品質のものを売るか?」

どちらかをすれば儲かる。

 カセイダード王国が提供する医療サービスは、
 「同じ値段で、よりよい品質のものを売る」
を超えたものだ。
 「高い値段で、究極で至高の品質のものを売る」
である。

 世界中の金持ちが飛行機に乗ってでもやってくる。
 もちろん、出島までしか入れさせないが。

 アリムさんは審査合格したから、オルアのパートナーとして、王城の中心部で、カセイダード王国の本星にいらしゃる国王と映像通信する予定だ。

 あのオルアが気に入った男性について、興味津々の御様子だ。


 アリムさんが知ると気後れするだろうから、直前まで内緒にして、だまし打ちのような形で謁見してもらう。
 恨まれても仕方無いだろう。

 話を戻そう。
 提供している医療サービスは、以下の3つである。

・歯科医療・・・エナメル質(歯の白い部分)が残っていれば、完全復活。
・糖尿病治療・・・1型糖尿病を2型糖尿病相当まで改善させる。
・腎臓の洗浄・・・人工透析不要レベル(稼働20%)まで改善させる。

その他については、チータマルム星の上層レベルに留めている。

提供予定だが、中止となった医療サービスは下記の2つ。

・欠損部位の再生、神経の再接続
  チータマルム星現存の医療レベルとの差が大きすぎるため、
 ねたみを買いすぎるため中止

・本当の意味での性転換(生殖器の再生成)
  チータマルム星現存の医療レベルでは、
   a.男性機能を無くし、女性のような外観に成形すること。
   b.女性機能を無くし、男性のような外観に成形すること。
 が限界で、名前通りの効果を得ることが出来ない。

 この現状になみだを流した者たちが、
  それなら、生殖機能をOFFにするが、
  それ以外は希望の性の外観を再生成しても良いのでは?
と提案した。

 しかし、チータマルム星現存の医療レベルとの差が大きすぎるため、ねたみを買いすぎるため中止となった。

 一番の理由は宗教上の理由であった。

 カセイダード王国の国教では、
 「性決定は、最高位の存在が希望の後継者を作り出すために判断される。
  つまり、わざと間違えることはあっても、間違えることは無い。
  本人が気に入らなくても、その性に設定されたことには意味がある。
  よって、変えることは許されない。」
とか
 「なまけものだった女性を励まし、喜ばせるために、男性が作られた。
  その姿は、10才程度の少年の容姿だった。
  女性は楽をするために、持っていた能力のほとんどを男性に与えてしまい、男性に支配されてしまった。」
という教義であった。

 ひと言でいうと、
・女性の心をもった男性なら、女性が好む男性を理解し、理想を実現しろ。
・男性の心をもった女性なら、男性が好む女性を理解し、理想を実現しろ。
・いわゆるショタコン(成人女性が10才前後の少年を愛する姿)は正しい。
というところだ。

 最終的に、提供予定だったが、中止となった医療サービスについては、

・移民審査に合格したものに、本人の希望を確認し秘密裏に行う。
 また、欠損部位の再生医療や性転換医療が実施されたことがバレないように、名前と姿かたちを変えて、他人として引っ越しさせる。

・カセイダード王国から出ることはできない。

という所を落としどころとした。

 という訳で、カセイダード王国が提供する医療技術は、提供レベルを著しく絞って制限しても、喉から手が出るほど欲しい者たちがいるため、外貨獲得の大きな助けになっていた。

 はっきり言って、SF(科学空想物語)の技術の恩恵を受けるような夢のような話であった。



 ほぼ丸1日が、状況整理と報告書作成(光元国への処罰案 検討)で終わってしまった。

 あとは、白沢絵美様に報告して、許可を得るだけだな。

 オルアに相談すれば、
  「換算レートに、0が1つ足りない(その10倍にしろ)」
と言うだろう。

 冬香に相談すれば、
  「あなたのバランス感覚を信じている。」

控えめな答えしか言わないだろう。

 面接官2人の答えはすでに得ている。
 Versilバーシル の回収について繰り返し書いてあったから、
  換算レートを上げろ
  少なくとも、
  為替レートを上げろ
という結論だろう。

 トップは孤独だな。
 だが、それでも、1つだけは守るべきだ。

「どんなときでも、バランスが大事。」



 最近、考えるべきことが多すぎて疲れた。

 「下手の考え休むに似たり」
というが、
 この思考を休憩と言うなら、
「いつでも代わってやるぞ!」
と、
ケチをつけたり、陰口を言うものが居ないかと耳を済ませたが、わたしに不満を持つものはいなかった。


 冬香にもオルアにも秘密にしているが、カセイダード王国(チータマルム星)内の会話は、この船を含む会話はチェックしている。
 プライベートに配慮して、敵意や不満や悪口に限定して参照しているが、カセイダード王国(チータマルム星)内の会話は聞こえている。
 地獄耳の上位バージョンと考えると理解しやすいだろう。

 名君は、八つ当たりする相手を作るために、暴君を演じるのかもしれないな。

 本当に疲れた。
 眠れそうにないが、眠らないと
 明日に響く。

 そう考えて、眠ろうとした。

 ソソラシ レミファ レシソファラ ラドミ レシソ

 このプライベートメッセージの着信音は確か・・・

 スマホを見た。

白沢絵美
「はーい、真々美。 元気にしてる?」



 着信音を聞きたいひとは、
Youtube チャンネル
スマホ教室 by サアロフィア
@Surlofia
初めての作曲
https://youtu.be/mJ6hFQY54Ng

ご視聴ください。



白沢絵美様から司会(中路真々美)に、プライベートメッセージが来ました。

ふたりは友人関係?

☆ アリム
☆ 「白沢絵美様?」

☆ オルア・サーパス
☆ 「雲の上の人だから、私でも接点が無い御方です。」

☆ 引用元: 012 [読み飛ばしOK] ベーシックインカム制度を成功できた理由
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