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第13話 過ちの選択
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【……すまない、言い過ぎた】
〈……いいえ、私の方こそごめんなさい…母親としての責任が少し足りなかったわ…〉
【………】
〈………〉
2人の間に沈黙が出来る
お互い何を言ったら良いのか分からないのだろう
〔父ちゃーん、母ちゃーん!〕
【…ん?なんだいララ?】
〈…どうしたの?〉
〔ルカがちょっと歩いた!〕
【なんだって?!】
〈まぁ…!!〉
【凄いじゃないか!ルカ!!】
〈また1つ成長したわね!〉
2人の親達は成長したルカに駆け寄る
親にとって子供の成長程嬉しいものはないだろう
【ルカー!お前は天才だな…】
その後もルカを褒める2人
少々親バカな気もするが…無関心な親よりはマシだろう
しかし、この幸せが永遠に続くと良いのだが…
{……父ちゃん、お腹空いた}
【え?あぁ、そういえば家を出てから何も食べていなかったな…】
【ノマ何が良い?父ちゃん非常食を持って来たからここから好きなのを選んで良いぞ】
父親はバッグから非常食を取り出す
出てきたものは''サンリ産のアルファ化米''やサンリ族の中では有名なご飯のお供の陰下(いんか)やお菓子や菓子パンなど
あまり栄養のあるものは無いが生き延びる為には十分といえるだろう
{……これ}
【おぉそれか、沢山あるからよく食べるんだぞ】
{うん…}
ノマが選んだものは中にイチゴ味のジャムが入っている菓子パンだ
サン星は文明の発達が早いためこの時にはもう様々な種類のパンが作られていた
「ワンワン!(なにたべてるのー?)」
{……タロ、菓子…パンだよ、タロは食べられない…からダメ…}
〔あー!ノマ良いなぁ!お姉ちゃんも食べたい!〕
〈…?あぁ、そこにあるからララも食べなさい〉
〔やったー!!何食べよう、お腹空いた…〕
〈あまり食べ過ぎないようにね〉
〔はーい〕
その後、2人の子供は並んで菓子パンを食べる
その姿はまるでハムスターがひまわりの種を食べているかのように愛らしかった
〔はぁ…美味しかった~、水水〕
〈水…はい、水〉
〔ありがとう、母ちゃん〉
〔……ねぇ母ちゃん)
〈なに?〉
〔食料がなくなったらどうするの?〕
〈え?〉
〔……いつかはなくなるでしょ、〕
〈……そうね、そうだった、確かにね…〉
ララは頭が良い
学校に通っていた頃は学年で1番頭が良かった
〈……その時に考えよう、まだ食料はあるから、ね?ララ〉
〔……そうだね、母ちゃん!まだあるし大丈夫だよね〕
〈えぇ…〉
未来なんて誰にも分からない
その選択が合っていたのかそれとも間違っていたのかも
ー2ヶ月後ー
〔母ちゃん…お腹空いた〕
2ヶ月前に比べて少し痩せ細っているララ達
その頃から食料が尽き始めていた
〈……これを食べなさい、ララ…〉
〔え?でもこれ…〕
〈良いから…大丈夫だから食べなさい〉
〔……ありがとう〕
母親が渡した物は自分が食べる予定だったアルファ化米だった
自分もあまり食べていないのに子に渡す…
その選択はあの時気付かなかった自分の過ちを少しでも償おうとする考えからなのか
または、少しでも長く生きて欲しいからなのか…
本人にしか分かるまい
〈……美味しい?〉
〔…うん、美味しい…〕
〈それなら良かった……〉
マリラは痩せ細った手をララの頭の上に持っていく
どうやら撫でたいようだ
〈……(私はもう長く生きられないから…神様、どうかお願いします、ララ達だけでも生きさせて下さい…)〉
マリラは様々な感情を押し殺し神に願った
最近更新速度が遅くて大変申し訳ございません、、
〈……いいえ、私の方こそごめんなさい…母親としての責任が少し足りなかったわ…〉
【………】
〈………〉
2人の間に沈黙が出来る
お互い何を言ったら良いのか分からないのだろう
〔父ちゃーん、母ちゃーん!〕
【…ん?なんだいララ?】
〈…どうしたの?〉
〔ルカがちょっと歩いた!〕
【なんだって?!】
〈まぁ…!!〉
【凄いじゃないか!ルカ!!】
〈また1つ成長したわね!〉
2人の親達は成長したルカに駆け寄る
親にとって子供の成長程嬉しいものはないだろう
【ルカー!お前は天才だな…】
その後もルカを褒める2人
少々親バカな気もするが…無関心な親よりはマシだろう
しかし、この幸せが永遠に続くと良いのだが…
{……父ちゃん、お腹空いた}
【え?あぁ、そういえば家を出てから何も食べていなかったな…】
【ノマ何が良い?父ちゃん非常食を持って来たからここから好きなのを選んで良いぞ】
父親はバッグから非常食を取り出す
出てきたものは''サンリ産のアルファ化米''やサンリ族の中では有名なご飯のお供の陰下(いんか)やお菓子や菓子パンなど
あまり栄養のあるものは無いが生き延びる為には十分といえるだろう
{……これ}
【おぉそれか、沢山あるからよく食べるんだぞ】
{うん…}
ノマが選んだものは中にイチゴ味のジャムが入っている菓子パンだ
サン星は文明の発達が早いためこの時にはもう様々な種類のパンが作られていた
「ワンワン!(なにたべてるのー?)」
{……タロ、菓子…パンだよ、タロは食べられない…からダメ…}
〔あー!ノマ良いなぁ!お姉ちゃんも食べたい!〕
〈…?あぁ、そこにあるからララも食べなさい〉
〔やったー!!何食べよう、お腹空いた…〕
〈あまり食べ過ぎないようにね〉
〔はーい〕
その後、2人の子供は並んで菓子パンを食べる
その姿はまるでハムスターがひまわりの種を食べているかのように愛らしかった
〔はぁ…美味しかった~、水水〕
〈水…はい、水〉
〔ありがとう、母ちゃん〉
〔……ねぇ母ちゃん)
〈なに?〉
〔食料がなくなったらどうするの?〕
〈え?〉
〔……いつかはなくなるでしょ、〕
〈……そうね、そうだった、確かにね…〉
ララは頭が良い
学校に通っていた頃は学年で1番頭が良かった
〈……その時に考えよう、まだ食料はあるから、ね?ララ〉
〔……そうだね、母ちゃん!まだあるし大丈夫だよね〕
〈えぇ…〉
未来なんて誰にも分からない
その選択が合っていたのかそれとも間違っていたのかも
ー2ヶ月後ー
〔母ちゃん…お腹空いた〕
2ヶ月前に比べて少し痩せ細っているララ達
その頃から食料が尽き始めていた
〈……これを食べなさい、ララ…〉
〔え?でもこれ…〕
〈良いから…大丈夫だから食べなさい〉
〔……ありがとう〕
母親が渡した物は自分が食べる予定だったアルファ化米だった
自分もあまり食べていないのに子に渡す…
その選択はあの時気付かなかった自分の過ちを少しでも償おうとする考えからなのか
または、少しでも長く生きて欲しいからなのか…
本人にしか分かるまい
〈……美味しい?〉
〔…うん、美味しい…〕
〈それなら良かった……〉
マリラは痩せ細った手をララの頭の上に持っていく
どうやら撫でたいようだ
〈……(私はもう長く生きられないから…神様、どうかお願いします、ララ達だけでも生きさせて下さい…)〉
マリラは様々な感情を押し殺し神に願った
最近更新速度が遅くて大変申し訳ございません、、
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