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兵たるモンスターたちを全て屠ったのは、約2時間後だった。
こうなったらもうスキルレベルを上げる事も考えようと思ってね、火遁と水遁という相反した属性スキルを使っていたからか結構な時間が掛かってしまったのだ。
「あと1匹に出来ました」
「体力は大丈夫か?」
「いけます」
「では5秒後に同時に行う5…4…3…2…今っ!!」
クソ忍者に報告後、またタイミングを合わせて刀を振るう。
最後のモンスターが身体を光に変え魔晶石だけを残して消えた……
んっ?何も起きない??
魔晶石を拾いながら戸惑っていると、辺りが突然暗くなったと思ったら「グアアアアッ!」という咆哮が聞こえた。声の方向に目をやると、そこには身長5mほどはある大きな体躯で煌びやかな防具を着けたモンスターが立っていた。
「ジェネラルオーガで、魔力以外はオールA」
急いで先輩の元へと戻ると、鑑定をした結果を教えて貰った。直ちにそれを分身を通じて各所に伝える。
「横川のタイミングに合わせる。挑む時に連絡しろ」
すぐと言われなくてよかった、とりあえずジェネラルオーガは影牢に閉じ込めてあるので、少し休憩したかったんだ。
先ほどまで一生懸命上げたスキルがちゃんと反映されているかチェックしたいしね。
◆
火遁(Lv8)……火球(MAX)―火の玉を前方に10個同時に放出できる。
……火矢(MAX)―火の矢を前方に10個同時に放出出来る。
……炎雨(MAX)―前方に炎を雨のように降らせる。
……炎壁(MAX)―指定の場所に炎の壁を100間作る。
……炎蛇(MAX)―炎で出来た蛇。対象を追って攻撃する。1,000m以内。10匹。
……炎爆(MAX)―炎の球を前方に放出し爆発させる。同時発射数10
……炎地《えんぢ》(Lv5)―指定の場所の地面を炎に変える。50m四方
……獄炎(Lv5)―着弾した相手の魔力・生命力を糧とし、それらが尽きるまで消えない炎。最大1発の炎の玉を前方に打ち出す。
闇遁(Lv6)……影潜り(MAX)―330分間影の中に入る事ができる。対象が動いた場合は自動的に動く。他の影と重なった場合、移動出来る。
……影操身の術(Lv6)―入っている生物の影の中から、その者を操る事が出来る。連続使用時間75分
……影牢《えいろう》の術(MAX)―影内に居る対象を、影で出来た魔法の牢に60分間閉じ込める。
……影蛇の術(MAX)―自分の影から蛇を作り、対象を追って行き巻き付き影を発生させる。また身体を這い締め付ける。10匹。
……影沼の術(Lv4)―自分の影と繋がっている影に対象がいる場合、影へと飲み込む事が可能。同時対象4つまで。(影内は空気がない為に生物は窒息する)排出時は任意のタイミングで行える。
……影狼《かげろう》の術(Lv4)―自身への敵意ある不意打ちなどから守る狼を、自分の影内に潜ませる事が出来る。(物理攻撃のみ)4匹。
水遁(Lv4)……水球(MAX)―前方に水球を9個放出出来る。
……水矢(MAX)―前方に水矢を10個放出出来る。
……霧雨《きりさめ》(Lv4)―指定した場所に霧を発現させ、視界を悪くする。40m四方
……氷壁(Lv4)―指定の場所に氷の壁を40分間作る。
口寄せ(Lv6)……鼠(MAX)―鼠を10匹魔力によって召喚できる。鼠は魔力で出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃は不可能。存在時間は10時間。
……鴉(MAX)―鴉を10羽魔力によって召喚できる。鴉は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃可能。存在時間は10時間。
……虎(MAX)―虎を10頭魔力によって召喚できる。虎は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃可能。存在時間は10時間。
……蟹(MAX)―蟹を10杯魔力によって召喚出来る。蟹は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。存在時間は10時間。攻撃可能(口から泡を出し、相手の魔法攻撃及び物理攻撃力を減衰させる)
……(大鷲MAX)……大鷲を1羽魔力によって召喚出来る。大鷲は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。存在時間は10時間。攻撃可能。羽ばたきによる風魔法を使用出来る。
……(狐Lv7)……妖狐を魔力により召喚出来る。
分身(Lv39)……分身(Lv39)―魔力で出来た分身を39体作る事が可能。命令をこなす事が出来る。行動により見聞きした物や経験を共有出来る。話す事も可能。存在時間は39時間。
相位転身(MAX)……相位転身(MAX)―自身と分身の位置を入れ替わる事が出来る。対象分身を目視するか思い浮かべ、九字印の臨の手印を行う事により可能。
刀剣術(Lv70)……刀剣を扱う事が出来る。背面に2本装備可能。「抜刀」「納刀」の発動句により手に刀を装備出来る。刀剣での攻撃の際威力があがる。
二刀流術(MAX)……二刀流での行動が出来る。
手裏剣術(MAX)……手裏剣を投げる事が出来る。
格闘術(MAX)……格闘による攻撃の際、攻撃力が上がる。
飛斬術(MAX)……斬撃による衝撃を飛ばす事が出来る。
跳躍(Lv33)……身体能力+33mの高さまで跳躍距離が伸びる。
空歩(MAX)……跳躍時に空中で10歩歩ける。
浮遊術(MAX)……30分間宙に浮く事が可能。
壁面歩行(MAX)……180度の壁を床と同じように歩ける。
水面歩行(Lv9)……90分間水面を走る事が出来る。
毒耐性(MAX)……毒に耐性がある。
麻痺耐性(MAX)……麻痺に耐性がある。
石化耐性(MAX)……石化に耐性がある。
睡眠耐性(MAX)……睡眠魔法に耐性がある。
魅了耐性(Lv5)……魅了魔法に耐性がある。
九字印術(Lv27)……九字印をきる事で、集中力を高める。
……九字印をきる事で、自己治癒力を高め、傷を治す事が出来る。
……九字印をきる事で、体内魔力を回復する。
鑑定阻害(MAX)……鑑定スキル・魔法のレベル10以下を阻害する。
◆
うん、順調に上がっているようだ。ただ新しいスキルはまだ出ていないようだけどね。
気になるのは口寄せの狐だ。レベル7になったのに、新しい召喚獣の名前が出てきていないのだ。
「なぁうどん、お前の後に新しい召喚獣が出てきていないんだけど、理由わかる?」
「はい、後の4つはかなり強大な力を持つモノたちです。そのためわたしのレベルと主様の口寄せ以外のスキルの幾つかが全て上がりきらないと発現しません」
「なんで?」
「それらにはわたし同様に意思が存在します。そして挑んで勝たなければ彼らは力を貸してくれないのです」
「彼らって言うのはどんなの?」
「それはお楽しみにしておいて下さい」
うん、わからん。
強大なモノたちで、挑んで勝たないとダメとか……なんで自分のスキルと戦わないといけないのか。
九尾の狐以上のモノたちってなんだろうか?思いつくのは四聖獣とか??でもアレって確か、別名四神だよね?神が名に付くモノたちを召喚するとかはありえないか……でも、九尾の狐以上ってなると他に思いつかないしな~
うどんは頑なに喋ろうとしないし、まずはスキルを上げるしかないのだろう。ハゲヤクザに料理を習うのと同じで先が長いな……
さて、分身により回復も済んだ事だし挑みますか。
「今から首を切り落とします」
「うむ、では始める5…4…3…2…今っ!!」
言葉に合わせて刀を一気に振り抜く。
ゴトリと音をたて落ちる首、目を見開き切り口からは激しく血が吹き出る……そしてゆっくりと身体が光へと変わっていく。
生々しい……
正直なところ、これまで人型を1対1で斬り伏せた上に死に変わる瞬間をじっと見ていた事はなかったのだが、こうやってゆっくりと見てみると、なかなか心に来るものがある。
今まで幾千と屠ってきたくせに、今更言う事でもないんだろうけどね。
消えた後に残ったのは、拳大の虹色に光る六角形の宝石のような物だ。師匠たちに連絡すると、同じ物が残ったと言っているので、きっとこれが宝玉なのだろう。
どうやら師匠たちは俺たちの戦闘を待っている間に、屠った全てのドロップを拾い終わっているらしい。そこで分身全てを返して貰い、総力を上げて回収したあとに迎えに行く事と決定した。
まるで落ち穂拾いか種植えか、中腰になって延々と拾い続ける。
これがまた結構ツラい。ただでさえ疲労はピークに達しているというのに、この体勢でいるのはかなりくるのだ。しかも先輩も俺も隕石やら炎爆やらで吹き飛ばしたりしていたから、結構な範囲に散らばっているしね。
まぁ時間が掛かれば掛かるほど、先輩とお話する時間も増えるし、今回は師匠たち邪魔する人間もいないから楽しくていいんだけどね、精神的には。
なんか距離感も少し縮まった気もするし……具体的にはこれまで絶対に回復時以外は少し離れている場所にいたのに、袖触れ合うような近さに居てくれるようになった!!
これはもしかして、もしかするかも!?
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すぐと言われなくてよかった、とりあえずジェネラルオーガは影牢に閉じ込めてあるので、少し休憩したかったんだ。
先ほどまで一生懸命上げたスキルがちゃんと反映されているかチェックしたいしね。
◆
火遁(Lv8)……火球(MAX)―火の玉を前方に10個同時に放出できる。
……火矢(MAX)―火の矢を前方に10個同時に放出出来る。
……炎雨(MAX)―前方に炎を雨のように降らせる。
……炎壁(MAX)―指定の場所に炎の壁を100間作る。
……炎蛇(MAX)―炎で出来た蛇。対象を追って攻撃する。1,000m以内。10匹。
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……影沼の術(Lv4)―自分の影と繋がっている影に対象がいる場合、影へと飲み込む事が可能。同時対象4つまで。(影内は空気がない為に生物は窒息する)排出時は任意のタイミングで行える。
……影狼《かげろう》の術(Lv4)―自身への敵意ある不意打ちなどから守る狼を、自分の影内に潜ませる事が出来る。(物理攻撃のみ)4匹。
水遁(Lv4)……水球(MAX)―前方に水球を9個放出出来る。
……水矢(MAX)―前方に水矢を10個放出出来る。
……霧雨《きりさめ》(Lv4)―指定した場所に霧を発現させ、視界を悪くする。40m四方
……氷壁(Lv4)―指定の場所に氷の壁を40分間作る。
口寄せ(Lv6)……鼠(MAX)―鼠を10匹魔力によって召喚できる。鼠は魔力で出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃は不可能。存在時間は10時間。
……鴉(MAX)―鴉を10羽魔力によって召喚できる。鴉は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃可能。存在時間は10時間。
……虎(MAX)―虎を10頭魔力によって召喚できる。虎は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。念話により意思疎通が可能。攻撃可能。存在時間は10時間。
……蟹(MAX)―蟹を10杯魔力によって召喚出来る。蟹は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。存在時間は10時間。攻撃可能(口から泡を出し、相手の魔法攻撃及び物理攻撃力を減衰させる)
……(大鷲MAX)……大鷲を1羽魔力によって召喚出来る。大鷲は魔力によって出来ている為に死んでも再度の召喚が可能。存在時間は10時間。攻撃可能。羽ばたきによる風魔法を使用出来る。
……(狐Lv7)……妖狐を魔力により召喚出来る。
分身(Lv39)……分身(Lv39)―魔力で出来た分身を39体作る事が可能。命令をこなす事が出来る。行動により見聞きした物や経験を共有出来る。話す事も可能。存在時間は39時間。
相位転身(MAX)……相位転身(MAX)―自身と分身の位置を入れ替わる事が出来る。対象分身を目視するか思い浮かべ、九字印の臨の手印を行う事により可能。
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二刀流術(MAX)……二刀流での行動が出来る。
手裏剣術(MAX)……手裏剣を投げる事が出来る。
格闘術(MAX)……格闘による攻撃の際、攻撃力が上がる。
飛斬術(MAX)……斬撃による衝撃を飛ばす事が出来る。
跳躍(Lv33)……身体能力+33mの高さまで跳躍距離が伸びる。
空歩(MAX)……跳躍時に空中で10歩歩ける。
浮遊術(MAX)……30分間宙に浮く事が可能。
壁面歩行(MAX)……180度の壁を床と同じように歩ける。
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毒耐性(MAX)……毒に耐性がある。
麻痺耐性(MAX)……麻痺に耐性がある。
石化耐性(MAX)……石化に耐性がある。
睡眠耐性(MAX)……睡眠魔法に耐性がある。
魅了耐性(Lv5)……魅了魔法に耐性がある。
九字印術(Lv27)……九字印をきる事で、集中力を高める。
……九字印をきる事で、自己治癒力を高め、傷を治す事が出来る。
……九字印をきる事で、体内魔力を回復する。
鑑定阻害(MAX)……鑑定スキル・魔法のレベル10以下を阻害する。
◆
うん、順調に上がっているようだ。ただ新しいスキルはまだ出ていないようだけどね。
気になるのは口寄せの狐だ。レベル7になったのに、新しい召喚獣の名前が出てきていないのだ。
「なぁうどん、お前の後に新しい召喚獣が出てきていないんだけど、理由わかる?」
「はい、後の4つはかなり強大な力を持つモノたちです。そのためわたしのレベルと主様の口寄せ以外のスキルの幾つかが全て上がりきらないと発現しません」
「なんで?」
「それらにはわたし同様に意思が存在します。そして挑んで勝たなければ彼らは力を貸してくれないのです」
「彼らって言うのはどんなの?」
「それはお楽しみにしておいて下さい」
うん、わからん。
強大なモノたちで、挑んで勝たないとダメとか……なんで自分のスキルと戦わないといけないのか。
九尾の狐以上のモノたちってなんだろうか?思いつくのは四聖獣とか??でもアレって確か、別名四神だよね?神が名に付くモノたちを召喚するとかはありえないか……でも、九尾の狐以上ってなると他に思いつかないしな~
うどんは頑なに喋ろうとしないし、まずはスキルを上げるしかないのだろう。ハゲヤクザに料理を習うのと同じで先が長いな……
さて、分身により回復も済んだ事だし挑みますか。
「今から首を切り落とします」
「うむ、では始める5…4…3…2…今っ!!」
言葉に合わせて刀を一気に振り抜く。
ゴトリと音をたて落ちる首、目を見開き切り口からは激しく血が吹き出る……そしてゆっくりと身体が光へと変わっていく。
生々しい……
正直なところ、これまで人型を1対1で斬り伏せた上に死に変わる瞬間をじっと見ていた事はなかったのだが、こうやってゆっくりと見てみると、なかなか心に来るものがある。
今まで幾千と屠ってきたくせに、今更言う事でもないんだろうけどね。
消えた後に残ったのは、拳大の虹色に光る六角形の宝石のような物だ。師匠たちに連絡すると、同じ物が残ったと言っているので、きっとこれが宝玉なのだろう。
どうやら師匠たちは俺たちの戦闘を待っている間に、屠った全てのドロップを拾い終わっているらしい。そこで分身全てを返して貰い、総力を上げて回収したあとに迎えに行く事と決定した。
まるで落ち穂拾いか種植えか、中腰になって延々と拾い続ける。
これがまた結構ツラい。ただでさえ疲労はピークに達しているというのに、この体勢でいるのはかなりくるのだ。しかも先輩も俺も隕石やら炎爆やらで吹き飛ばしたりしていたから、結構な範囲に散らばっているしね。
まぁ時間が掛かれば掛かるほど、先輩とお話する時間も増えるし、今回は師匠たち邪魔する人間もいないから楽しくていいんだけどね、精神的には。
なんか距離感も少し縮まった気もするし……具体的にはこれまで絶対に回復時以外は少し離れている場所にいたのに、袖触れ合うような近さに居てくれるようになった!!
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