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15.私を、貴方にⅢ ※R18
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「ひっ、ああぁぁぁっ!」
ヂュウゥッと吸われる音と共に、乳頭から母乳が勢いよく吹き出し、同時に舌の上で肥大した乳首を扱かれた。
張っていた胸から母乳を吸われる快感と、敏感な肉に成り果てた乳首を扱かれる快感に、連続で絶頂するのを止められない。
ぷっくりと膨れた乳輪ごとアルバートの口の中に含まれ、ヂュウヂュウと乳首を吸われる。
時たま舌先で乳首を遊ぶように弾かれ、コロコロと舐められ、ゾクゾクとした快感からアナルが締まった。そのたびに、後孔に咥えたままのアルバートのペニスが浅く抜き差しされ、体が途切れることなく甘イキし続ける。
「あっ、だめ、だめですっ! イッちゃう、イッちゃ……!」
「ん……、ふはっ、……すごい。テディのおっぱい、甘くてとっても美味しいよ」
「ふあ……」
ゴクリと大きな嚥下音を響かせ、母乳を飲み下したアルバートが、恍惚とした表情で微笑む。
ちゅぽんっと音を立てて解放された乳首は、真っ赤に腫れ上がり、唾液と母乳に塗れていやらしく濡れそぼっていた。
「テディ、自分で足持って? そう、そうしててね」
「はぁ……はぁ……」
折り曲げられた足をアルバートから持つように言われ、蕩けた頭は言われるがまま、従順に従う。大きく広げたままの足を自ら抱き抱えると、アルバートが空いた両手で、膨らんだ胸を揉みしだいた。
「ひっ……」
「ふわぁ、柔らかい……へへ、ふかふかおっぱい気持ちいい」
「あっ、だめ……っ、そんなにしちゃ……!」
乳を揉まれただけなのに、気持ち良くて堪らない。アルバートの細い指でふにふにと揉まれるたび、治まっていた熱がぶり返し、乳首がじくじくと疼く。
「んうぅ……っ」
「あっ、だめ!」
甘イキと同時に乳首からぴゅっと母乳が溢れる。それをアルバートが慌てて追いかけ、垂れる母乳を舌で舐めとると、そのまま乳首に吸い付いた。
「あっ、んん……っ」
「ていぃのおっはいは、れんぶぼくのらもん」
「ひゃっ、だめです、喋っちゃ……ああぁっ!」
再び始まった淫らな授乳は、それから長い時間終わらなかった。
一体どれほど強い印なのか、乳首からは後から後から母乳が溢れ、一向に止まる気配がない。
溢れる母乳をアルバートは一滴も逃さないとばかりに飲み干し、「もっと」と強請るように指や舌で乳首を刺激した。
母乳を飲みながら、咥内で卑猥な肉を転がされ、しゃぶられ、指先で弾かれ、摘まれ、延々と嬲られる。
「もうやめて」と何度言ってもやめてもらえず、足を持つ手を緩めると、お仕置きと言わんばかりにアナルに埋め込まれたままのペニスで腸壁を掻き混ぜられ、途切れることなく絶頂し続けた。
そうして時間が経つほど、アルバートは無口になり、一心不乱に乳首に吸い付いた。
泣いて許してと言っても母乳を吸い続け、乳首が痛いと訴えると噛まれ、次第に獣のような雰囲気に変貌していったアルバート。その様子に、快感とは異なる悪寒が走り、恐怖が膨らみ始めた。
このままではまずい──直感的に抱いた危機感から、足を支えていた手を離すと、両手でアルバートの頬を包んだ。
「アルバート様……!」
何度も何度も絶頂し、体力は既に限界だった。ブルブルと震える手でアルバートの顔を上向かせれば、その口からちゅぽり、と音を立てて乳首が離れた。
「お願いですから……っ、少し、落ち着いて……!」
荒い呼吸を整えながら、必死に酸素を取り込む。
吸われ過ぎて真っ赤に腫れ上がり、唾液と母乳でいやらしく濡れた両の乳首。
ジンジンと痺れる乳首は肥大したままだが、不自然に膨れていた胸は元の大きさに戻り、すべての母乳がアルバートの腹の中に収まったことを物語っていた。
一体どれほどの量を飲んだのか……ようやく終わった授乳にホッとしたのも束の間、ぼんやりとした表情でこちらを見つめていたアルバートが、急に呻き声を発し、体を折り曲げた。
「うっ……ぐ、ゥ……ッ!!」
「アルバート様!?」
熱に浮かされ、絶頂に蕩けていた思考は、瞬く間に現実に引き戻された。
苦しそうに胸元を押さえるアルバートを抱き締めようと手を伸ばすも、体の位置が変わってしまったがために届かない。せめて繋がったままのペニスを抜こうともがくも、イキ過ぎてまともに力が入らない体は言うことを聞かない。
そうこうしている間も、アルバートは苦しそうに呻き続け、焦りと恐怖が生まれる。
もしや、自分の乳が体に悪影響を与えてしまったのでは──本来であれば、血として摂取すべきものを、変則的な方法で取り込んだのだ。体が受け付けなかったとしても、なんらおかしいことはない。
「アルバート様!!」
自分のせいで、アルバートを苦しませているのかもしれない。そんな恐怖心から、彼の名を呼ぶ声に、泣き声が混じった──その時だ。
バキンッと、何かが軋むような、折れるような音が響き、テオドールは視線を彷徨わせた。
「え……?」
なんの音だろう……そう思った直後、またバキリ、と音がした。
やがて立て続けに鳴り始めたその音が、アルバートから発せられている音だと気づき、目を見開いた。
「アルバート……様?」
バキリ、ミシリ、と響く音。その音の正体が、彼の骨が軋む音だと気づき、息を呑んだ。それと同時に、目の前にいるアルバートの体が、徐々に大きくなり始めていることに気づく。
(まさか……)
成長している──?
それ以外に表現のしようがない状況だが、いくら吸血鬼とはいえ、目に見えて大きくなっていく様子が分かるほど、成長速度は速くないはずだ。
心当たりがあるとすれば、一つだけ。母乳による、急激な栄養素の過剰摂取だ。
「だ、大丈夫で……っ」
成長することは良いことだが、このような急成長は体への負担が大きすぎる。
苦しむアルバートをどうにかできないか、再び手を伸ばそうとした瞬間、突如下半身に違和感が走り、ギクリとした。
(……大きくなってる?)
未だにぬかるんだアナルに咥え込んだままのアルバートのペニス。それが、アルバートの体の成長に合わせ、膨らんできていることに気づき、絶句した。
体が大きくなれば、そこだって大きくなるのは当たり前だ。肉を広げるように、少しずつ大きく、長くなっていくそれの成長をあらぬところで感じ、慌てて身を起こそうとする。
「ア、アルバート様! 苦しいのは重々承知しておりますが、先に性器を抜いっ、きゃうっ!?」
腰を引き、ペニスがずるりと僅かに抜いた瞬間、それまで苦しげに胸を押さえていたアルバートが、突然腕を伸ばし、覆い被さるようにして抱きついてきた。と同時に、一瞬離れた腰を更に密着され、より深いところまでペニスを埋め込まれ、驚いた性器からピュッと白濁が漏れた。
「あっ、うそ……! ダメ……!」
ぐっぽりと深く挿入された性器が、腹の中でどんどん大きくなっていく。
少年サイズだった今までと明らかに異なる質量のそれが、まだ未開通だった部分も容赦なくこじ開け、肉壁の中を満たしていく感覚は、言葉にし難いほど強烈で、なにより苦しかった。
「まっひぇ……! くるし、アルバート様……っ」
怖さよりも苦しさが強く、無意識の内にアルバートの体を押し返そうともがくも、当然のようにびくともしない。
そうしている間も骨の軋む音と、大きくなっていくアルバートの体は止まらず、何に意識を向ければいいのか分からなくなる。
(ど、どうしたら……っ)
あっちもこっちも大変な状況だが、自分にはどうすることもできない。
せめてアルバートの成長が早く止まってくれることだけを願い、痛みに苦しんでいる彼の背を、必死に撫で続けた。
「はぁ……、はぁ……」
どれほど時間が経ったか、ようやく骨の軋む音が止んだ頃、アルバートがゆっくりと体を起こした。
そうして目にしたアルバートの姿を、テオドールはポカンと口を開けたまま見つめた。
小さく華奢だった体は、年相応の背丈に伸び、スラリとした体躯はしなやかで健康的な筋肉で覆われていた。
芸術品に見紛うばかりの肉体美だが、それを辿った先の顔は、もはや神の造形物ではと思ってしまうほどに美しい面立ちをしていた。
長い睫毛は頬に影を落とし、真っ赤な瞳はルビーの輝きより美しい。中性的な面立ちながら、骨格は男のそれで、ただただ見惚れるばかりの美男子だ。
途中から一気に伸び始めた黒髪は、うねりながら艶やかな光を放ち、シーツの上に広がっていた。
「……テディ」
自分の名を呼ぶその声が、知らない男の声になっていてドキリとする。
あまりにも急激な変化に頭が追いつかないが、ただ一つ確かなことは、姿が変わっても、彼が『アルバート』であるということだった。
「アルバート様、大丈夫ですか? まだお体が痛むのでは……」
「テディ……、テディ、テディ……ッ!!」
「んっ……」
大きくなった体で強く抱き締められ、苦しさから吐息が漏れる。
自分よりも幾分背は低そうだが、広くなった肩と伸びた腕は、これまでとは比べ物にならないほど逞しくて、ついドキドキしてしまう。
ご立派になられた……ずっと見守ってきた感慨深さからしんみりしそうになるも、今は下半身のせいでそれどころではなかった。
「アルバート様……その、せ、性器を、抜いていただけると……」
この短時間で、頭はすっかり冷静さを取り戻していた。
乱れに乱れていた記憶は一旦忘れ、平静を装い、アルバートに声を掛ける。後孔にギチギチに詰まっているアルバートのペニスに、先ほどから腹の底を押され、苦しくて堪らないのだ。
育ったのは、背丈だけじゃない。ペニスも驚くほど立派に育っていた。
とろとろに熟れていたアナルとはいえ、初めての性交でこの大きさは流石に痛い。幸い、切れているような痛みはないが、一刻も早く抜いてほしかった。
「アルバート様……?」
もう一度名を呼ぶも、なぜか返事はない。
不思議に思い、やんわりと体を押し返せば、アルバートの体が素直に離れていく。それでも下半身を動かす気配がないことに、疑問符を浮かべた。
「……? どうかなさい──」
言い掛けて、伸びた長い髪の隙間から覗く鋭い牙と、ギラつく瞳に気づき、息を呑んだ。
先ほどまで、あんなに長い牙ではなかったはず……意外なほど冷静な頭は、目の前のアルバートを観察しながら、彼の状態を把握し始める。
獣のように荒い呼吸。開いた唇の間から見える鋭い牙。ギラギラとした光を宿し、こちらを見つめる緋色の瞳──その中で、恐怖と欲求、本能と理性が鬩ぎ合っているのが見え、こんな状況だというのに笑ってしまった。
(ああ、貴方は、そんな状態になっても……)
言われずとも分かる。アルバートは今、血が欲しくて欲しくて堪らないのだろう。
それでも相手を傷つけることを嫌がり、本能を殺そうとする、どこまでも優しい吸血鬼。
その姿があんまりにも愛おしくて、涙で濡れる頬をそっと両手で包むと、目の前にぐっと引き寄せた。
「……アルバート様、我慢しなくていいんですよ?」
「っ……、でも……っ、噛まなくて、いいようにって……、頑張ったのに……!」
言葉と共に、アルバートの顔がくしゃりと歪んだ。成長しても泣き虫なのは変わらないらしい。
それが無性に嬉しくて、可愛くて、零れた雫にそっと唇を寄せると、アルバートの顔を首筋に押し付け、形のいい頭をぎゅうっと抱き締めた。
「……ッ!」
「いいんですよ。私のために、我慢しなくていいんです」
肩口に熱い息が掛かる。直に聞こえる苦しそうな息遣いは、彼が既に限界であることを物語っていた。
最後の一押し──訪れるであろう衝撃に覚悟を決め、呼吸を整えると、アルバートの耳元でそっと囁いた。
「……私を噛んで、アルバート」
──ブヅンッッ!!
「ッ……!! ぐ……っ!!」
刹那、皮膚を貫く牙の音と共に首筋に走った激痛に、堪らず呻き声が漏れるも、奥歯を噛み締め、悲鳴を飲み込んだ。
ブツリと肉を割く音は生々しく、痛みで体が震えるも、アルバートの体にしがみつき、ひたすらに耐えた。
直後、じゅるりと血を啜る音と共に、濃い鉄の匂いが鼻腔を擽り、生暖かい液体が肌を伝った。
血って温かいんだな……と、痛みと疲労で意識が朦朧とする中、流れる血液の温度をどこか他人事のように感じながら、ゆるりと目を閉じる。
恐らく、アルバートが血を飲み終える頃には、自分は貧血と疲労で意識を保っていられないだろう。
彼が己を責めないように、せめて「大丈夫」の一言だけでも伝えたいが──そう意識を逸らした刹那、突如心臓がドクリと大きく脈打ち、落ち着いていた腹がじくじくと疼き始めた。
「え……? アッ、や、なに!?」
突然の変化に驚くも、熱い血液が巡るように、熱は一気に全身を包み込み、首筋の痛みは甘い快楽に変わった。
唐突な体の変化に混乱したまま、体を揺らした瞬間、腹に埋まったままのアルバートのペニスが更に膨張し始め、腹の底を押し上げ始めた。
「っ!? うそ、まっ、まってください! まって! それ以上は……!」
既に腹の底を押していたペニス。それが更に大きく、長く膨張したら、その先は──信じられない事態に血の気が引くも、柔らかく熟れた肉はアルバートの熱を奥へ、奥へと飲み込もうとしていた。
「ダメです! まって、無理です……っ、それ以上は入んな──ッッ!?」
抱き締められ、身動きが取れないのは分かっている。
それでもなんとか腰を引こうと身じろぎした瞬間、強い力で体を引き寄せられ、『ぐぼっ!』と腹を奥を無理やりこじ開けられるような衝撃が、足の爪先から頭の天辺まで一気に駆け抜けた。
「お……ッッ!?」
──入ってはいけないところに、アルバートのペニスが入っている。
息ができないほどの衝撃に、全身がガクガクと震え、内臓を押し上げられるような感覚に喉が引き攣った。
痛い、痛い、痛い、苦しい──気持ちいい。
(ど、して……)
目の前がチカチカして、腹が苦しくて、息ができなくて、意識は今にも飛びそうなのに、体は深い所で感じるアルバートの熱を悦び、垂れた性器から蜜を零す。
頭と体と感情がバラバラになってしまったような恐ろしさに涙が止めどなく溢れるも、今は自分が泣いていることにすら気づけないでいた。
「ア、アル……ッ、アルバ……、さま……っ」
息も絶え絶えに愛しい人の名前を呼べば、アルバートが首筋からゆっくりと唇を離し、鼻先が触れるほどの至近距離でテオドールを見つめた。
「……テディ。大好きだよ、僕のテディ」
口元を鮮血で染め、ゾッとするほど美しい微笑みを浮かべたアルバート。
真っ赤な唇は美しく弧を描き、血と同じ色の瞳は、テオドールただ一人だけを映していた。
「愛してる。愛してるよ、テディ。ずっとずっと……死ぬまでずっと、一緒にいようね」
低く深い声が、落ちかけていた意識に絡みつき、底の底まで共に落ちていく。
ああ、愛しい子が笑っている──蕩けた脳は、体の痛みなど忘れたかのように、『嬉しい、嬉しい』と信号を発し、限界をとうに超えた肉体は、アルバートの告白を子守唄に、ふつりと意識を手放した。
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いつも『私だけの吸血鬼』をお読み頂き、ありがとうございます。東雲です。
毎日1話ずつ更新してきた本作ですが、ここで一旦更新ストップとなります。
続きは完結まで書き上げてから、また一日1話ずつ、投稿していきたいと思います!
少しお時間を頂きますが、更新再開の際には、またアルバートくんとテオドールさんのお話にお付き合い頂けましたら幸いです(*´◒`*)
ヂュウゥッと吸われる音と共に、乳頭から母乳が勢いよく吹き出し、同時に舌の上で肥大した乳首を扱かれた。
張っていた胸から母乳を吸われる快感と、敏感な肉に成り果てた乳首を扱かれる快感に、連続で絶頂するのを止められない。
ぷっくりと膨れた乳輪ごとアルバートの口の中に含まれ、ヂュウヂュウと乳首を吸われる。
時たま舌先で乳首を遊ぶように弾かれ、コロコロと舐められ、ゾクゾクとした快感からアナルが締まった。そのたびに、後孔に咥えたままのアルバートのペニスが浅く抜き差しされ、体が途切れることなく甘イキし続ける。
「あっ、だめ、だめですっ! イッちゃう、イッちゃ……!」
「ん……、ふはっ、……すごい。テディのおっぱい、甘くてとっても美味しいよ」
「ふあ……」
ゴクリと大きな嚥下音を響かせ、母乳を飲み下したアルバートが、恍惚とした表情で微笑む。
ちゅぽんっと音を立てて解放された乳首は、真っ赤に腫れ上がり、唾液と母乳に塗れていやらしく濡れそぼっていた。
「テディ、自分で足持って? そう、そうしててね」
「はぁ……はぁ……」
折り曲げられた足をアルバートから持つように言われ、蕩けた頭は言われるがまま、従順に従う。大きく広げたままの足を自ら抱き抱えると、アルバートが空いた両手で、膨らんだ胸を揉みしだいた。
「ひっ……」
「ふわぁ、柔らかい……へへ、ふかふかおっぱい気持ちいい」
「あっ、だめ……っ、そんなにしちゃ……!」
乳を揉まれただけなのに、気持ち良くて堪らない。アルバートの細い指でふにふにと揉まれるたび、治まっていた熱がぶり返し、乳首がじくじくと疼く。
「んうぅ……っ」
「あっ、だめ!」
甘イキと同時に乳首からぴゅっと母乳が溢れる。それをアルバートが慌てて追いかけ、垂れる母乳を舌で舐めとると、そのまま乳首に吸い付いた。
「あっ、んん……っ」
「ていぃのおっはいは、れんぶぼくのらもん」
「ひゃっ、だめです、喋っちゃ……ああぁっ!」
再び始まった淫らな授乳は、それから長い時間終わらなかった。
一体どれほど強い印なのか、乳首からは後から後から母乳が溢れ、一向に止まる気配がない。
溢れる母乳をアルバートは一滴も逃さないとばかりに飲み干し、「もっと」と強請るように指や舌で乳首を刺激した。
母乳を飲みながら、咥内で卑猥な肉を転がされ、しゃぶられ、指先で弾かれ、摘まれ、延々と嬲られる。
「もうやめて」と何度言ってもやめてもらえず、足を持つ手を緩めると、お仕置きと言わんばかりにアナルに埋め込まれたままのペニスで腸壁を掻き混ぜられ、途切れることなく絶頂し続けた。
そうして時間が経つほど、アルバートは無口になり、一心不乱に乳首に吸い付いた。
泣いて許してと言っても母乳を吸い続け、乳首が痛いと訴えると噛まれ、次第に獣のような雰囲気に変貌していったアルバート。その様子に、快感とは異なる悪寒が走り、恐怖が膨らみ始めた。
このままではまずい──直感的に抱いた危機感から、足を支えていた手を離すと、両手でアルバートの頬を包んだ。
「アルバート様……!」
何度も何度も絶頂し、体力は既に限界だった。ブルブルと震える手でアルバートの顔を上向かせれば、その口からちゅぽり、と音を立てて乳首が離れた。
「お願いですから……っ、少し、落ち着いて……!」
荒い呼吸を整えながら、必死に酸素を取り込む。
吸われ過ぎて真っ赤に腫れ上がり、唾液と母乳でいやらしく濡れた両の乳首。
ジンジンと痺れる乳首は肥大したままだが、不自然に膨れていた胸は元の大きさに戻り、すべての母乳がアルバートの腹の中に収まったことを物語っていた。
一体どれほどの量を飲んだのか……ようやく終わった授乳にホッとしたのも束の間、ぼんやりとした表情でこちらを見つめていたアルバートが、急に呻き声を発し、体を折り曲げた。
「うっ……ぐ、ゥ……ッ!!」
「アルバート様!?」
熱に浮かされ、絶頂に蕩けていた思考は、瞬く間に現実に引き戻された。
苦しそうに胸元を押さえるアルバートを抱き締めようと手を伸ばすも、体の位置が変わってしまったがために届かない。せめて繋がったままのペニスを抜こうともがくも、イキ過ぎてまともに力が入らない体は言うことを聞かない。
そうこうしている間も、アルバートは苦しそうに呻き続け、焦りと恐怖が生まれる。
もしや、自分の乳が体に悪影響を与えてしまったのでは──本来であれば、血として摂取すべきものを、変則的な方法で取り込んだのだ。体が受け付けなかったとしても、なんらおかしいことはない。
「アルバート様!!」
自分のせいで、アルバートを苦しませているのかもしれない。そんな恐怖心から、彼の名を呼ぶ声に、泣き声が混じった──その時だ。
バキンッと、何かが軋むような、折れるような音が響き、テオドールは視線を彷徨わせた。
「え……?」
なんの音だろう……そう思った直後、またバキリ、と音がした。
やがて立て続けに鳴り始めたその音が、アルバートから発せられている音だと気づき、目を見開いた。
「アルバート……様?」
バキリ、ミシリ、と響く音。その音の正体が、彼の骨が軋む音だと気づき、息を呑んだ。それと同時に、目の前にいるアルバートの体が、徐々に大きくなり始めていることに気づく。
(まさか……)
成長している──?
それ以外に表現のしようがない状況だが、いくら吸血鬼とはいえ、目に見えて大きくなっていく様子が分かるほど、成長速度は速くないはずだ。
心当たりがあるとすれば、一つだけ。母乳による、急激な栄養素の過剰摂取だ。
「だ、大丈夫で……っ」
成長することは良いことだが、このような急成長は体への負担が大きすぎる。
苦しむアルバートをどうにかできないか、再び手を伸ばそうとした瞬間、突如下半身に違和感が走り、ギクリとした。
(……大きくなってる?)
未だにぬかるんだアナルに咥え込んだままのアルバートのペニス。それが、アルバートの体の成長に合わせ、膨らんできていることに気づき、絶句した。
体が大きくなれば、そこだって大きくなるのは当たり前だ。肉を広げるように、少しずつ大きく、長くなっていくそれの成長をあらぬところで感じ、慌てて身を起こそうとする。
「ア、アルバート様! 苦しいのは重々承知しておりますが、先に性器を抜いっ、きゃうっ!?」
腰を引き、ペニスがずるりと僅かに抜いた瞬間、それまで苦しげに胸を押さえていたアルバートが、突然腕を伸ばし、覆い被さるようにして抱きついてきた。と同時に、一瞬離れた腰を更に密着され、より深いところまでペニスを埋め込まれ、驚いた性器からピュッと白濁が漏れた。
「あっ、うそ……! ダメ……!」
ぐっぽりと深く挿入された性器が、腹の中でどんどん大きくなっていく。
少年サイズだった今までと明らかに異なる質量のそれが、まだ未開通だった部分も容赦なくこじ開け、肉壁の中を満たしていく感覚は、言葉にし難いほど強烈で、なにより苦しかった。
「まっひぇ……! くるし、アルバート様……っ」
怖さよりも苦しさが強く、無意識の内にアルバートの体を押し返そうともがくも、当然のようにびくともしない。
そうしている間も骨の軋む音と、大きくなっていくアルバートの体は止まらず、何に意識を向ければいいのか分からなくなる。
(ど、どうしたら……っ)
あっちもこっちも大変な状況だが、自分にはどうすることもできない。
せめてアルバートの成長が早く止まってくれることだけを願い、痛みに苦しんでいる彼の背を、必死に撫で続けた。
「はぁ……、はぁ……」
どれほど時間が経ったか、ようやく骨の軋む音が止んだ頃、アルバートがゆっくりと体を起こした。
そうして目にしたアルバートの姿を、テオドールはポカンと口を開けたまま見つめた。
小さく華奢だった体は、年相応の背丈に伸び、スラリとした体躯はしなやかで健康的な筋肉で覆われていた。
芸術品に見紛うばかりの肉体美だが、それを辿った先の顔は、もはや神の造形物ではと思ってしまうほどに美しい面立ちをしていた。
長い睫毛は頬に影を落とし、真っ赤な瞳はルビーの輝きより美しい。中性的な面立ちながら、骨格は男のそれで、ただただ見惚れるばかりの美男子だ。
途中から一気に伸び始めた黒髪は、うねりながら艶やかな光を放ち、シーツの上に広がっていた。
「……テディ」
自分の名を呼ぶその声が、知らない男の声になっていてドキリとする。
あまりにも急激な変化に頭が追いつかないが、ただ一つ確かなことは、姿が変わっても、彼が『アルバート』であるということだった。
「アルバート様、大丈夫ですか? まだお体が痛むのでは……」
「テディ……、テディ、テディ……ッ!!」
「んっ……」
大きくなった体で強く抱き締められ、苦しさから吐息が漏れる。
自分よりも幾分背は低そうだが、広くなった肩と伸びた腕は、これまでとは比べ物にならないほど逞しくて、ついドキドキしてしまう。
ご立派になられた……ずっと見守ってきた感慨深さからしんみりしそうになるも、今は下半身のせいでそれどころではなかった。
「アルバート様……その、せ、性器を、抜いていただけると……」
この短時間で、頭はすっかり冷静さを取り戻していた。
乱れに乱れていた記憶は一旦忘れ、平静を装い、アルバートに声を掛ける。後孔にギチギチに詰まっているアルバートのペニスに、先ほどから腹の底を押され、苦しくて堪らないのだ。
育ったのは、背丈だけじゃない。ペニスも驚くほど立派に育っていた。
とろとろに熟れていたアナルとはいえ、初めての性交でこの大きさは流石に痛い。幸い、切れているような痛みはないが、一刻も早く抜いてほしかった。
「アルバート様……?」
もう一度名を呼ぶも、なぜか返事はない。
不思議に思い、やんわりと体を押し返せば、アルバートの体が素直に離れていく。それでも下半身を動かす気配がないことに、疑問符を浮かべた。
「……? どうかなさい──」
言い掛けて、伸びた長い髪の隙間から覗く鋭い牙と、ギラつく瞳に気づき、息を呑んだ。
先ほどまで、あんなに長い牙ではなかったはず……意外なほど冷静な頭は、目の前のアルバートを観察しながら、彼の状態を把握し始める。
獣のように荒い呼吸。開いた唇の間から見える鋭い牙。ギラギラとした光を宿し、こちらを見つめる緋色の瞳──その中で、恐怖と欲求、本能と理性が鬩ぎ合っているのが見え、こんな状況だというのに笑ってしまった。
(ああ、貴方は、そんな状態になっても……)
言われずとも分かる。アルバートは今、血が欲しくて欲しくて堪らないのだろう。
それでも相手を傷つけることを嫌がり、本能を殺そうとする、どこまでも優しい吸血鬼。
その姿があんまりにも愛おしくて、涙で濡れる頬をそっと両手で包むと、目の前にぐっと引き寄せた。
「……アルバート様、我慢しなくていいんですよ?」
「っ……、でも……っ、噛まなくて、いいようにって……、頑張ったのに……!」
言葉と共に、アルバートの顔がくしゃりと歪んだ。成長しても泣き虫なのは変わらないらしい。
それが無性に嬉しくて、可愛くて、零れた雫にそっと唇を寄せると、アルバートの顔を首筋に押し付け、形のいい頭をぎゅうっと抱き締めた。
「……ッ!」
「いいんですよ。私のために、我慢しなくていいんです」
肩口に熱い息が掛かる。直に聞こえる苦しそうな息遣いは、彼が既に限界であることを物語っていた。
最後の一押し──訪れるであろう衝撃に覚悟を決め、呼吸を整えると、アルバートの耳元でそっと囁いた。
「……私を噛んで、アルバート」
──ブヅンッッ!!
「ッ……!! ぐ……っ!!」
刹那、皮膚を貫く牙の音と共に首筋に走った激痛に、堪らず呻き声が漏れるも、奥歯を噛み締め、悲鳴を飲み込んだ。
ブツリと肉を割く音は生々しく、痛みで体が震えるも、アルバートの体にしがみつき、ひたすらに耐えた。
直後、じゅるりと血を啜る音と共に、濃い鉄の匂いが鼻腔を擽り、生暖かい液体が肌を伝った。
血って温かいんだな……と、痛みと疲労で意識が朦朧とする中、流れる血液の温度をどこか他人事のように感じながら、ゆるりと目を閉じる。
恐らく、アルバートが血を飲み終える頃には、自分は貧血と疲労で意識を保っていられないだろう。
彼が己を責めないように、せめて「大丈夫」の一言だけでも伝えたいが──そう意識を逸らした刹那、突如心臓がドクリと大きく脈打ち、落ち着いていた腹がじくじくと疼き始めた。
「え……? アッ、や、なに!?」
突然の変化に驚くも、熱い血液が巡るように、熱は一気に全身を包み込み、首筋の痛みは甘い快楽に変わった。
唐突な体の変化に混乱したまま、体を揺らした瞬間、腹に埋まったままのアルバートのペニスが更に膨張し始め、腹の底を押し上げ始めた。
「っ!? うそ、まっ、まってください! まって! それ以上は……!」
既に腹の底を押していたペニス。それが更に大きく、長く膨張したら、その先は──信じられない事態に血の気が引くも、柔らかく熟れた肉はアルバートの熱を奥へ、奥へと飲み込もうとしていた。
「ダメです! まって、無理です……っ、それ以上は入んな──ッッ!?」
抱き締められ、身動きが取れないのは分かっている。
それでもなんとか腰を引こうと身じろぎした瞬間、強い力で体を引き寄せられ、『ぐぼっ!』と腹を奥を無理やりこじ開けられるような衝撃が、足の爪先から頭の天辺まで一気に駆け抜けた。
「お……ッッ!?」
──入ってはいけないところに、アルバートのペニスが入っている。
息ができないほどの衝撃に、全身がガクガクと震え、内臓を押し上げられるような感覚に喉が引き攣った。
痛い、痛い、痛い、苦しい──気持ちいい。
(ど、して……)
目の前がチカチカして、腹が苦しくて、息ができなくて、意識は今にも飛びそうなのに、体は深い所で感じるアルバートの熱を悦び、垂れた性器から蜜を零す。
頭と体と感情がバラバラになってしまったような恐ろしさに涙が止めどなく溢れるも、今は自分が泣いていることにすら気づけないでいた。
「ア、アル……ッ、アルバ……、さま……っ」
息も絶え絶えに愛しい人の名前を呼べば、アルバートが首筋からゆっくりと唇を離し、鼻先が触れるほどの至近距離でテオドールを見つめた。
「……テディ。大好きだよ、僕のテディ」
口元を鮮血で染め、ゾッとするほど美しい微笑みを浮かべたアルバート。
真っ赤な唇は美しく弧を描き、血と同じ色の瞳は、テオドールただ一人だけを映していた。
「愛してる。愛してるよ、テディ。ずっとずっと……死ぬまでずっと、一緒にいようね」
低く深い声が、落ちかけていた意識に絡みつき、底の底まで共に落ちていく。
ああ、愛しい子が笑っている──蕩けた脳は、体の痛みなど忘れたかのように、『嬉しい、嬉しい』と信号を発し、限界をとうに超えた肉体は、アルバートの告白を子守唄に、ふつりと意識を手放した。
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いつも『私だけの吸血鬼』をお読み頂き、ありがとうございます。東雲です。
毎日1話ずつ更新してきた本作ですが、ここで一旦更新ストップとなります。
続きは完結まで書き上げてから、また一日1話ずつ、投稿していきたいと思います!
少しお時間を頂きますが、更新再開の際には、またアルバートくんとテオドールさんのお話にお付き合い頂けましたら幸いです(*´◒`*)
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更新ありがとうございます。
東雲さん、めちゃくちゃエッチです。
読んでいて赤面してしまう。
ありがとうございます!( ´ ▽ ` )ノ
コメントありがとうございます(*´◒`*)
めちゃくちゃエッチと言ってもらえてニヨニヨしております東雲です(о´艸`о)ニヨヨ
R18回はエッチであれ!という想いを込めて書いたので、楽しくお読み頂けてとても嬉しいです!✨
早速、読ませていただきました。^ ^
東雲さんの作品ってだけで個人的に読む価値がありますが
設定などで、すでに心を鷲掴みされました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
楽しみな作品が増えて嬉しいです♪
無理せず気長に、執筆して下さい(о´∀`о)
コメントありがとうございます(*´◒`*)
いつも当方の作品をお読み頂き、本当に本当にありがとうございます…!🙏✨
本作も全作品恒例の私の好きを詰め込んだお話ですが、嬉しいお言葉をたくさん頂き、とっても嬉しいです(о´∀`о)💕
ひとまず書けている所までの投稿となりますが、続きも楽しくお読み頂けましたら幸いです!