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14.私を、貴方にⅡ ※R18
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「アルバート様! お待ちを……!」
「でも、パンツ履いてたらエッチできないよ?」
「そっ、それは、そうですがっ……、あぁ!」
下着を脱がそうとするアルバートの手を止めようと手を伸ばすも、強い力で下着を引っ張られ、半勃ちの性器がぴょこりと顔を出す。
「……おっきい」
「っ……!」
アルバートの無垢な感想と、性器を間近でまじまじ見られているという羞恥から声も出ない。
「や、やめ、見ないでください……っ」
「もう見ちゃった」
「ぐっ……」
「テディ、お腹に印を付けなきゃだから、ね? パンツも脱ごう?」
「うぅ~……っ」
覚悟を決めていたとはいえ、恥ずかしさばかりはどうしようもない。それでももう、後には引けないことは分かっていた。
観念して下着からゆっくりと足を引き抜き、性器を隠したい衝動を必死に抑えると、一糸纏わぬ姿をアルバートの前に晒した。
「ありがとう、テディ。……本当に、すごく綺麗だよ」
「は、恥ずかしいです……っ」
「大丈夫。これから恥ずかしさなんて忘れちゃうくらい、いっぱい気持ち良くしてあげるから」
「え……?」
含みのある言い方に、恥ずかしさから逸らしていた視線をアルバートに戻すも、その表情から言葉の意図を読み取ることはできなかった。
「お腹のここに、印を付けるからね。大丈夫だと思うけど、もし痛かったりしたら、すぐに言ってね」
「は、い……」
「──」
アルバートの手の平が、臍の下辺りにぴたりと張り付き、同時に小声で呪文を唱え始める。すぐさまぽわりと熱を帯びた下腹部に一瞬怯むも、一定以上に熱くなることはなく、じんわりと腹を温めるだけだった。
十秒に満たない詠唱が終わり、アルバートが手を引けば、その下にうっすらと赤みを帯びた印が浮かび上がっていた。
(これが、擬似子宮の印……)
上体を起こし、不思議な形のそれを見つめるも、特に身体に変化が起こったようには思わなかった。
「アルバート様、これで完成なのですか……?」
「うぅん、まだだよ。最後に僕の魔力を注いで完成。……テディ」
「はい」
「ちょっと大変かもしれないけど……ごめんね」
「え?」
突然の謝罪に顔を上げるも、アルバートは視線を腹に向けていて、目が合うことはなかった。
下腹部に描かれた印の中央に、アルバートが指先をチョンと乗せ、魔力を流す。
それに反応するように印がポゥッと淡く光った──次の瞬間、腹の底がズクンと大きく疼き、全身の産毛がぶわりと逆立った。
「っ……!? やっ、ひっ!? うそ、まって! あああぁっ!!」
なんの前触れもなく、腹の奥から強制的に生まれた熱。
下腹部の奥、腹の底で得体の知れない何かが熱を発し、ドクン、ドクンと、まるでそれ自体が生き物のように脈打っている感覚に、上体を起こしていることができず、ベッドに倒れ込む。
それでも湧き上がる熱い波は止まらず、同時に湧き上がった強い快感に、肉体は悲鳴を上げ、瞳からは涙が溢れた。
「いやっ、嫌だ……っ、イああぁぁぁっ!!」
腹に刻まれた印が、ジンジンと痺れ、発熱している。
その熱に呼応するように、腹の奥がじくじくと疼き、味わったことのない快感が際限なく生まれ続けた。
終わりが見えない暴力のようなそれが恐ろしくて、身を捩って逃げようとするも、アルバートの両手に腰をガッチリ掴まれた体は、逃げ出すこともできない。
「まって! いやっ、嫌だ! いやぁ……っ!」
自分の体の内側、決して触れられないところを無理やり犯されているような快感に、背筋を走る悪寒が止まらず、体はブルブルと震え続ける。いつの間にか性器は完全に屹立し、先端からは白い蜜が垂れていた。
自分が絶頂していることにも気づけないまま、溢れた精液が腹や股を濡らし、びくびくと腰が跳ねた。
「あ、あぁ……っ」
時間にしたらほんの数秒の出来事が、永遠のように長く感じられた。
瞬間的に叩き込まれた強烈な絶頂は、やがて緩やかに凪いでいき、甘い疼きと痺れを残し、嘘のように消えていった。
「はっ、はっ、はっ……」
「……やっぱり、刺激が強かったね。テディにも気持ち良くなってもらいたくて、ちょっと式を複雑にしすぎたみたい……ごめんね」
「ふゃっ、あっ、だめ……!」
身を屈め、精液で濡れた腹にアルバートが口づけるも、今はそんな些細な刺激ですら恐ろしいほど気持ち良くて、ふるふると頭を振る。
今は何もしないでほしい……そんなささやかな願いは、次の瞬間、呆気なく砕かれた。
「あっ、いやっ、まってください! アルバート様!」
くったりとしたまま力の入らない体。その下半身をアルバートが持ち上げ、強制的に股を広げられた。
見た目に反した怪力は、吸血鬼故の能力だろう。持ち上げられ、無理やり広げられた股の間、臀部の奥の窄みに、温かな肉の塊を押し付けられ、ヒュッと喉が鳴った。
「い、いや……、お待ちください……っ」
ぬちぬちと後孔を舐めるように擦り付けられるそれがなんなのか、見えなくたって分かる。
僅かに濡れた、熱い肉──それが固く勃起したアルバートのペニスの亀頭だと、頭と体で同時に理解し、無意識の内に足がバタついた。
今にも小さな肉の孔に入り込もうとするアルバートの欲に、羞恥と恐怖、勝手に生まれる快感から、再び涙が溢れる。
「だめ……っ、擦り付けないでくださ、ひっ……」
「はぁ……可愛い。可愛いね、テディ。今からテディのナカ、いっぱいスリスリしてあげるからね」
「む、無理です! そんな、いきなりなんて入らない!」
「大丈夫だよ。僕のおちんちん、まだ小さいから」
「そういう問題じゃ……!」
「──愛してるよ、テディ」
熱のこもった愛の言葉と共に、固い肉の先端がぐぷりと蕾に押し込められ、そのままゆっくりと狭い肉の壁を割り開いていく。
「ッ……、~~~ッ!!」
声にならないほどの圧迫感と、無理やり体をこじ開けられる衝撃に息もできず、静かに絶叫する。
性交の経験もなければ、慣らしもしていないアナルに、いきなり挿入なんてできるはずがない……そのはずなのに、ぐぷぐぷとアルバートのペニスを飲み込む肉は柔らかく、「もっと奥まで」と招き入れるように、浅ましくうねっていた。
(うそ……!)
確実に擬似子宮の印が関係しているのだろう肉体の変化に恐ろしくなるも、無理やり引き上げられた快感はそれすら遠くへと押し流す。
「すごい……テディと繋がってる……」
ほぅ……と艶めいた吐息と共に、感嘆の声が耳に届いた。
あっという間に自分の腹の中に飲み込まれたアルバートのペニス。彼の体格相応の質量のそれは、そう大きくないはずなのに、腹の中をいっぱいに満たしているような重さに、浮いた爪先が宙を掻いた。
「はっ……、ひ……」
「テディ、大丈夫? 痛くない?」
「ふっ、ふうぅっ……っ」
「……気持ちよさそうだね。良かった。お腹の中も濡れてるし、これなら動いても大丈夫かな」
「っ……! いやっ、まってください! 動いちゃ……!」
「一緒に気持ち良くなろうね、テディ」
「ダメです! 今動いちゃっ、っ……ああぁっ!」
静止の言葉も聞き入れてもらえぬまま、アルバートの腰が大きく動き、ずるるっとペニスが引き抜かれた。
瞬間、ゾクゾクとしたものが背筋を駆け抜け、全身が強張るも、悪寒が治らない内に尻たぶに腰を強く叩きつけられ、ペニスが腸壁を擦る感覚に、バチリと視界に火花が散った。
「ひっ、まって! まってくだしゃ……っ! 無理っ、これ無理でっ、いあぁぁっ!」
淫猥な肉に作り替えられた腹は、性経験の乏しい体にはあまりにも刺激が強すぎた。
過ぎた快感は毒でしかなく、耐えきれない熱に体が痙攣し、悲鳴を上げる。
どれだけ鳴いてもアルバートの腰の動きは止まらず、深く挿入されるたびに、パチュン、パチュンと交わる孔から粘着質な音が響いた。
強すぎる快感は射精も許してくれず、何度も絶頂しているのに、吐精できない。ダラダラと尿道から垂れるのは精子混じりのカウパーで、漏れるようなその感覚すら、今は快感に変わった。
「だめ、イク、イク、イく……ッ!」
「はぁ……っ、気持ちいい……! テディのお尻、すっごく気持ちいいよ……!」
「おねが、だめ、止まってぇ……っ!」
容赦なく尻たぶに腰を打ち付けながら、うっとりと呟くアルバート。
自慰すら知らなかった幼な子が、欲望のままに腰を振り、自身の恥ずかしい孔を犯している……その現実だけで、頭がクラクラした。
「どうして? テディ、気持ち良くない……?」
「あっ、きもち、きもひぃです、けど……!」
「ふふ、良かった。もっともっと、一緒に気持ち良くなろうね」
一方的なセックスは、本来であればとても許容できたものではない。だが快感で緩んだ頭は、頬を赤く染め、汗ばんだ額で幸せそうに微笑むアルバートに多幸感を感じるだけで、悲鳴を上げて泣き続ける体とは正反対に、頬は笑みを浮かべた。
「あっ、きもひ……っ、アルバートさま、も、きもち……?」
「うん、すっごく気持ちいい」
「んぁ、あっ、う、うれし、い……っ」
「っ……! ああもうっ、そんなに可愛くてどうするの!」
「あっ、まって! ダメッ、ああぁっ!!」
途端に速くなった腰の動きに、ぷしゅりと性器が潮を吹く。アルバートも絶頂が近いのか、自分の体の中で膨れたペニスをキュウっと締め付ければ、アルバートが苦しげに呻いた。
「うっ、く……!」
「あぁぁ……っ!」
直後、腹の中にびゅくりと放たれたアルバートの精液に、敏感な性器と化した腸壁は震え、共に絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
脳天を突き抜けるような熱が、絶頂と共にゆっくりと体から引いていき、思考がクリアになっていく。
ああ、終わった……どこかぼんやりとした意識のまま、強張っていた筋肉を緩めた──その時だった。
「!? なに……!?」
下腹部に刻まれた印が再び熱を持ち、ビリビリと痺れ始めた。その熱は肌の表面だけでなく、腹の中にまで達し、アルバートの精を受け止めた肉まで熱し始める。
「やっ、なに、あつっ……!」
「テディ、怖がらないで。擬似子宮が受精反応を起こしてるだけだから」
「じゅ、じゅせ……?」
そこでようやく、この性交の本来の目的を思い出す。
(そうだ……乳を……)
アルバートの精子で受精し、妊娠したと脳と体を錯覚させる──今正に、その過程が自分の体内で起こっているのだ。
男の体でありながら、擬似的とはいえ、アルバートの子を孕む。
あまりにも現実離れした現実は、恐ろしいほど背徳的で、信じられないほど幸せで、頭がおかしくなってしまいそうだった。
「あっ、や、なんかクる……!」
ふわふわとしていた思考だが、それもほんの一瞬のことだった。
ズクズクと熱を帯びた腹の底がせり上がり、熱が上に押し上げられる。その波は徐々に大きくなり、腹を通り過ぎると、ぞわぞわとした快感と共に乳房全体を巡ったあと、両胸の突起に向かって集まり始めた。
「ひっ、まって……っ、これ……!」
「おっぱい大きくなってきたね」
「まって、まってください! 嫌だ……!」
じわじわと押し寄せる熱で、胸筋で盛り上がっていた乳房は膨らみを増し、乳輪がぷくりと膨れる。
出口を求めるように熱が集まった乳首は痛いほど疼き、小さな粒はみるみる内に肥大し、大きな肉の突起へと変化した。
「あぁぁ……、うそ……っ」
熱を帯び、ずくん、ずくんと脈打つように疼く乳首に、痛みと快感から新たな涙が溢れる。
「すごい……エッチなおっぱいになっちゃったね」
「いやっ、いやです……っ、アルバート様……!」
嫌でも分かる。肥大し、腫れた乳首の下で、「早く出して」と言わんばかりの大量の母乳が溜まっている。
ここまで大きく体が変化するとは夢にも思わなかった頭は混乱し、ぐちゃぐちゃな思考のまま、縋るようにアルバートに助けを求めた。
「怖いです! これ、なんでっ、どうして……!」
「ごめんね。怖かったね。大丈夫だよ、お乳全部出したら、ちゃんと元に戻るから」
「も、戻る……?」
「うん、元に戻るから大丈夫。だから、ね? おっぱい戻すために、お乳飲んでもらおうね?」
「あ、やっ」
「ちょっと苦しいかもだけど、ごめんね」
アルバートのペニスがアナルに入ったまま、腰を持ち上げられ、体を折り畳むような体勢になる。
大きく広げられた足を、胸につきそうなほど曲げれば、体を繋げたままのアルバートの唇が、膨れた乳首に届いた。
「くっ……、さ、先に抜いてくださ……!」
「やだ。テディと繋がったままがいい。……ね、テディ。おっぱい飲んでくださいって、言って?」
「なっ、なぜ!?」
「だって、いつも血を飲んでくださいって、テディに言われるよ?」
「そ、それは……ひゃうっ」
それは貴方が、そう言わないと飲まないから……そう告げようとするも、繋がったままの腰をゆさゆさと揺すられ、ナカをアルバートのペニスで擽られ、言おうとした言葉は嬌声に変わった。
「あ、や……」
「テディ、早く。早くテディのおっぱい飲ませて?」
「うぅっ」
目を爛々と輝かせ、「早く、早く」とせがむアルバートは、きっと言うまで飲もうとしないのだろう。
わざと言わせようとしているのは分かっているのに、膨れた乳首の前でそわそわしながら待っている様は、ミルクを待つ愛らしい子犬そのもので、どうしたって愛しさが勝ってしまう。
ずるい子──心の中でそう呟くも、アルバートに吸われることを今か今かと待ち侘びている乳首は我慢の限界で、理性の系はいとも簡単に千切れた。
「アルバート様……、どうぞ、テディのおっぱい……たくさん、飲んでくださいませ……!」
羞恥を堪えて告げた瞬間、パンパンに腫れた乳首にアルバートがしゃぶりつき、痛いほど強く吸われた。
「でも、パンツ履いてたらエッチできないよ?」
「そっ、それは、そうですがっ……、あぁ!」
下着を脱がそうとするアルバートの手を止めようと手を伸ばすも、強い力で下着を引っ張られ、半勃ちの性器がぴょこりと顔を出す。
「……おっきい」
「っ……!」
アルバートの無垢な感想と、性器を間近でまじまじ見られているという羞恥から声も出ない。
「や、やめ、見ないでください……っ」
「もう見ちゃった」
「ぐっ……」
「テディ、お腹に印を付けなきゃだから、ね? パンツも脱ごう?」
「うぅ~……っ」
覚悟を決めていたとはいえ、恥ずかしさばかりはどうしようもない。それでももう、後には引けないことは分かっていた。
観念して下着からゆっくりと足を引き抜き、性器を隠したい衝動を必死に抑えると、一糸纏わぬ姿をアルバートの前に晒した。
「ありがとう、テディ。……本当に、すごく綺麗だよ」
「は、恥ずかしいです……っ」
「大丈夫。これから恥ずかしさなんて忘れちゃうくらい、いっぱい気持ち良くしてあげるから」
「え……?」
含みのある言い方に、恥ずかしさから逸らしていた視線をアルバートに戻すも、その表情から言葉の意図を読み取ることはできなかった。
「お腹のここに、印を付けるからね。大丈夫だと思うけど、もし痛かったりしたら、すぐに言ってね」
「は、い……」
「──」
アルバートの手の平が、臍の下辺りにぴたりと張り付き、同時に小声で呪文を唱え始める。すぐさまぽわりと熱を帯びた下腹部に一瞬怯むも、一定以上に熱くなることはなく、じんわりと腹を温めるだけだった。
十秒に満たない詠唱が終わり、アルバートが手を引けば、その下にうっすらと赤みを帯びた印が浮かび上がっていた。
(これが、擬似子宮の印……)
上体を起こし、不思議な形のそれを見つめるも、特に身体に変化が起こったようには思わなかった。
「アルバート様、これで完成なのですか……?」
「うぅん、まだだよ。最後に僕の魔力を注いで完成。……テディ」
「はい」
「ちょっと大変かもしれないけど……ごめんね」
「え?」
突然の謝罪に顔を上げるも、アルバートは視線を腹に向けていて、目が合うことはなかった。
下腹部に描かれた印の中央に、アルバートが指先をチョンと乗せ、魔力を流す。
それに反応するように印がポゥッと淡く光った──次の瞬間、腹の底がズクンと大きく疼き、全身の産毛がぶわりと逆立った。
「っ……!? やっ、ひっ!? うそ、まって! あああぁっ!!」
なんの前触れもなく、腹の奥から強制的に生まれた熱。
下腹部の奥、腹の底で得体の知れない何かが熱を発し、ドクン、ドクンと、まるでそれ自体が生き物のように脈打っている感覚に、上体を起こしていることができず、ベッドに倒れ込む。
それでも湧き上がる熱い波は止まらず、同時に湧き上がった強い快感に、肉体は悲鳴を上げ、瞳からは涙が溢れた。
「いやっ、嫌だ……っ、イああぁぁぁっ!!」
腹に刻まれた印が、ジンジンと痺れ、発熱している。
その熱に呼応するように、腹の奥がじくじくと疼き、味わったことのない快感が際限なく生まれ続けた。
終わりが見えない暴力のようなそれが恐ろしくて、身を捩って逃げようとするも、アルバートの両手に腰をガッチリ掴まれた体は、逃げ出すこともできない。
「まって! いやっ、嫌だ! いやぁ……っ!」
自分の体の内側、決して触れられないところを無理やり犯されているような快感に、背筋を走る悪寒が止まらず、体はブルブルと震え続ける。いつの間にか性器は完全に屹立し、先端からは白い蜜が垂れていた。
自分が絶頂していることにも気づけないまま、溢れた精液が腹や股を濡らし、びくびくと腰が跳ねた。
「あ、あぁ……っ」
時間にしたらほんの数秒の出来事が、永遠のように長く感じられた。
瞬間的に叩き込まれた強烈な絶頂は、やがて緩やかに凪いでいき、甘い疼きと痺れを残し、嘘のように消えていった。
「はっ、はっ、はっ……」
「……やっぱり、刺激が強かったね。テディにも気持ち良くなってもらいたくて、ちょっと式を複雑にしすぎたみたい……ごめんね」
「ふゃっ、あっ、だめ……!」
身を屈め、精液で濡れた腹にアルバートが口づけるも、今はそんな些細な刺激ですら恐ろしいほど気持ち良くて、ふるふると頭を振る。
今は何もしないでほしい……そんなささやかな願いは、次の瞬間、呆気なく砕かれた。
「あっ、いやっ、まってください! アルバート様!」
くったりとしたまま力の入らない体。その下半身をアルバートが持ち上げ、強制的に股を広げられた。
見た目に反した怪力は、吸血鬼故の能力だろう。持ち上げられ、無理やり広げられた股の間、臀部の奥の窄みに、温かな肉の塊を押し付けられ、ヒュッと喉が鳴った。
「い、いや……、お待ちください……っ」
ぬちぬちと後孔を舐めるように擦り付けられるそれがなんなのか、見えなくたって分かる。
僅かに濡れた、熱い肉──それが固く勃起したアルバートのペニスの亀頭だと、頭と体で同時に理解し、無意識の内に足がバタついた。
今にも小さな肉の孔に入り込もうとするアルバートの欲に、羞恥と恐怖、勝手に生まれる快感から、再び涙が溢れる。
「だめ……っ、擦り付けないでくださ、ひっ……」
「はぁ……可愛い。可愛いね、テディ。今からテディのナカ、いっぱいスリスリしてあげるからね」
「む、無理です! そんな、いきなりなんて入らない!」
「大丈夫だよ。僕のおちんちん、まだ小さいから」
「そういう問題じゃ……!」
「──愛してるよ、テディ」
熱のこもった愛の言葉と共に、固い肉の先端がぐぷりと蕾に押し込められ、そのままゆっくりと狭い肉の壁を割り開いていく。
「ッ……、~~~ッ!!」
声にならないほどの圧迫感と、無理やり体をこじ開けられる衝撃に息もできず、静かに絶叫する。
性交の経験もなければ、慣らしもしていないアナルに、いきなり挿入なんてできるはずがない……そのはずなのに、ぐぷぐぷとアルバートのペニスを飲み込む肉は柔らかく、「もっと奥まで」と招き入れるように、浅ましくうねっていた。
(うそ……!)
確実に擬似子宮の印が関係しているのだろう肉体の変化に恐ろしくなるも、無理やり引き上げられた快感はそれすら遠くへと押し流す。
「すごい……テディと繋がってる……」
ほぅ……と艶めいた吐息と共に、感嘆の声が耳に届いた。
あっという間に自分の腹の中に飲み込まれたアルバートのペニス。彼の体格相応の質量のそれは、そう大きくないはずなのに、腹の中をいっぱいに満たしているような重さに、浮いた爪先が宙を掻いた。
「はっ……、ひ……」
「テディ、大丈夫? 痛くない?」
「ふっ、ふうぅっ……っ」
「……気持ちよさそうだね。良かった。お腹の中も濡れてるし、これなら動いても大丈夫かな」
「っ……! いやっ、まってください! 動いちゃ……!」
「一緒に気持ち良くなろうね、テディ」
「ダメです! 今動いちゃっ、っ……ああぁっ!」
静止の言葉も聞き入れてもらえぬまま、アルバートの腰が大きく動き、ずるるっとペニスが引き抜かれた。
瞬間、ゾクゾクとしたものが背筋を駆け抜け、全身が強張るも、悪寒が治らない内に尻たぶに腰を強く叩きつけられ、ペニスが腸壁を擦る感覚に、バチリと視界に火花が散った。
「ひっ、まって! まってくだしゃ……っ! 無理っ、これ無理でっ、いあぁぁっ!」
淫猥な肉に作り替えられた腹は、性経験の乏しい体にはあまりにも刺激が強すぎた。
過ぎた快感は毒でしかなく、耐えきれない熱に体が痙攣し、悲鳴を上げる。
どれだけ鳴いてもアルバートの腰の動きは止まらず、深く挿入されるたびに、パチュン、パチュンと交わる孔から粘着質な音が響いた。
強すぎる快感は射精も許してくれず、何度も絶頂しているのに、吐精できない。ダラダラと尿道から垂れるのは精子混じりのカウパーで、漏れるようなその感覚すら、今は快感に変わった。
「だめ、イク、イク、イく……ッ!」
「はぁ……っ、気持ちいい……! テディのお尻、すっごく気持ちいいよ……!」
「おねが、だめ、止まってぇ……っ!」
容赦なく尻たぶに腰を打ち付けながら、うっとりと呟くアルバート。
自慰すら知らなかった幼な子が、欲望のままに腰を振り、自身の恥ずかしい孔を犯している……その現実だけで、頭がクラクラした。
「どうして? テディ、気持ち良くない……?」
「あっ、きもち、きもひぃです、けど……!」
「ふふ、良かった。もっともっと、一緒に気持ち良くなろうね」
一方的なセックスは、本来であればとても許容できたものではない。だが快感で緩んだ頭は、頬を赤く染め、汗ばんだ額で幸せそうに微笑むアルバートに多幸感を感じるだけで、悲鳴を上げて泣き続ける体とは正反対に、頬は笑みを浮かべた。
「あっ、きもひ……っ、アルバートさま、も、きもち……?」
「うん、すっごく気持ちいい」
「んぁ、あっ、う、うれし、い……っ」
「っ……! ああもうっ、そんなに可愛くてどうするの!」
「あっ、まって! ダメッ、ああぁっ!!」
途端に速くなった腰の動きに、ぷしゅりと性器が潮を吹く。アルバートも絶頂が近いのか、自分の体の中で膨れたペニスをキュウっと締め付ければ、アルバートが苦しげに呻いた。
「うっ、く……!」
「あぁぁ……っ!」
直後、腹の中にびゅくりと放たれたアルバートの精液に、敏感な性器と化した腸壁は震え、共に絶頂を迎えた。
「はぁ、はぁ、はぁ……っ」
脳天を突き抜けるような熱が、絶頂と共にゆっくりと体から引いていき、思考がクリアになっていく。
ああ、終わった……どこかぼんやりとした意識のまま、強張っていた筋肉を緩めた──その時だった。
「!? なに……!?」
下腹部に刻まれた印が再び熱を持ち、ビリビリと痺れ始めた。その熱は肌の表面だけでなく、腹の中にまで達し、アルバートの精を受け止めた肉まで熱し始める。
「やっ、なに、あつっ……!」
「テディ、怖がらないで。擬似子宮が受精反応を起こしてるだけだから」
「じゅ、じゅせ……?」
そこでようやく、この性交の本来の目的を思い出す。
(そうだ……乳を……)
アルバートの精子で受精し、妊娠したと脳と体を錯覚させる──今正に、その過程が自分の体内で起こっているのだ。
男の体でありながら、擬似的とはいえ、アルバートの子を孕む。
あまりにも現実離れした現実は、恐ろしいほど背徳的で、信じられないほど幸せで、頭がおかしくなってしまいそうだった。
「あっ、や、なんかクる……!」
ふわふわとしていた思考だが、それもほんの一瞬のことだった。
ズクズクと熱を帯びた腹の底がせり上がり、熱が上に押し上げられる。その波は徐々に大きくなり、腹を通り過ぎると、ぞわぞわとした快感と共に乳房全体を巡ったあと、両胸の突起に向かって集まり始めた。
「ひっ、まって……っ、これ……!」
「おっぱい大きくなってきたね」
「まって、まってください! 嫌だ……!」
じわじわと押し寄せる熱で、胸筋で盛り上がっていた乳房は膨らみを増し、乳輪がぷくりと膨れる。
出口を求めるように熱が集まった乳首は痛いほど疼き、小さな粒はみるみる内に肥大し、大きな肉の突起へと変化した。
「あぁぁ……、うそ……っ」
熱を帯び、ずくん、ずくんと脈打つように疼く乳首に、痛みと快感から新たな涙が溢れる。
「すごい……エッチなおっぱいになっちゃったね」
「いやっ、いやです……っ、アルバート様……!」
嫌でも分かる。肥大し、腫れた乳首の下で、「早く出して」と言わんばかりの大量の母乳が溜まっている。
ここまで大きく体が変化するとは夢にも思わなかった頭は混乱し、ぐちゃぐちゃな思考のまま、縋るようにアルバートに助けを求めた。
「怖いです! これ、なんでっ、どうして……!」
「ごめんね。怖かったね。大丈夫だよ、お乳全部出したら、ちゃんと元に戻るから」
「も、戻る……?」
「うん、元に戻るから大丈夫。だから、ね? おっぱい戻すために、お乳飲んでもらおうね?」
「あ、やっ」
「ちょっと苦しいかもだけど、ごめんね」
アルバートのペニスがアナルに入ったまま、腰を持ち上げられ、体を折り畳むような体勢になる。
大きく広げられた足を、胸につきそうなほど曲げれば、体を繋げたままのアルバートの唇が、膨れた乳首に届いた。
「くっ……、さ、先に抜いてくださ……!」
「やだ。テディと繋がったままがいい。……ね、テディ。おっぱい飲んでくださいって、言って?」
「なっ、なぜ!?」
「だって、いつも血を飲んでくださいって、テディに言われるよ?」
「そ、それは……ひゃうっ」
それは貴方が、そう言わないと飲まないから……そう告げようとするも、繋がったままの腰をゆさゆさと揺すられ、ナカをアルバートのペニスで擽られ、言おうとした言葉は嬌声に変わった。
「あ、や……」
「テディ、早く。早くテディのおっぱい飲ませて?」
「うぅっ」
目を爛々と輝かせ、「早く、早く」とせがむアルバートは、きっと言うまで飲もうとしないのだろう。
わざと言わせようとしているのは分かっているのに、膨れた乳首の前でそわそわしながら待っている様は、ミルクを待つ愛らしい子犬そのもので、どうしたって愛しさが勝ってしまう。
ずるい子──心の中でそう呟くも、アルバートに吸われることを今か今かと待ち侘びている乳首は我慢の限界で、理性の系はいとも簡単に千切れた。
「アルバート様……、どうぞ、テディのおっぱい……たくさん、飲んでくださいませ……!」
羞恥を堪えて告げた瞬間、パンパンに腫れた乳首にアルバートがしゃぶりつき、痛いほど強く吸われた。
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塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
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