【R-18? いえ、純愛です】金髪ロリ美少女に生まれ変わった親友がピュアすぎて困ってます。

ポークピッツ

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イヨンモール

第32話 メイド服に鼻血はつきもの

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…手分けして服を探しに行く…









梨央ちゃんは白ワンピと小悪魔コーデ。


私は主に浴衣。 

メイド服と巫女さんも狙うけど未だかつて見たことない。


宮野はドドリア・サンニキス(通称:ドンキ)に小物の調達。


結衣さんは乃愛ちゃんと一緒に、普通の服の調達だ。






さて、別れたんだけど、どうしよう。

マップ見ようかな。






あ、めっちゃ浴衣売ってそうな店ある。

とりあえず行ってみよう。









ーーー


うん。 いっぱいある。 超本格的だ。


これ、後でみんなで来たほうがいい。








となると、メイド服と巫女さん。 


どこにあるか見当がつかない。

巫女さんに関しては、流石においてないと思う。



メイド服狙いで探すんだけど。

マップに専門店みたいなのは載ってない。 当然だ。





スーツのところにないかなぁ。

メイドさんの制服だから、ワンチャンあるかも。







 
ーーー



あるじゃん。



あるんだ。 すご。






いろいろある。 

よく見たら周りのスーツもビジネスじゃなくてコスプレ感がある。



ここ、コスプレショップなのかな。

確かに、ビジネススーツ売り場にしては小さいし、奥の方にあるなーって思ったけど。


あっ、店員さん執事の恰好してる。 かっこいい。







いろいろ見てみたんだけど、この店は特定のキャラのコスプレは置いてないみたいだ。


スーツとか、メイド服とか、制服とかの日常的?なものが置いてある。

そして、やっぱり巫女さんはないみたいだ。






でもね、代わりに真っ赤なチャイナドレス見つけちゃった。

手に取ってみる。



スベスベの生地に金色の刺繍。

スリットが相当深い。 



乃愛ちゃんがこんなの着たら、確実にフリーズするだろうな。








チラッと値札が見えた。

8,900・・・違う。 89,000円だ。


まずい。

パッと手に取っていいやつじゃなかった。








「チャイナドレス、お好きですか?」

さっきの執事の店員さんだ。 

でも、声が女性… 男装? かっこいい。




「い、いえ、友達に似合うかなって。 チャイナドレスって高いんですね」

店員さんに渡して、戻しておいてもらう。





「もっとお手頃なものもございますよ」

「あ、それならメイド服のおススメありますか?」


「はい、メイド服ですね。 こちらへ」




凛さんとはまた違ったカッコ良さがある人だ。

凛さんはカッコいい女性って感じだったけど、この人は美少年みたいな感じ。


キレイな人がする男装の破壊力ってすごいよね。







「お手頃なものですと、このコーナーになります」

「ノーブランドですが、品質は一級品でございます」


一口にメイド服といっても、いろいろあるみたいだ。  迷う。







「お客様がお召しになりますか?」

「いえ、友達に着せてみたくて」



どうしよう。乃愛ちゃんの写真みせようかな。

私じゃあどれが良いか分からないから、一緒に考えてもらえるなら。



見せてみよう。

後で来るし、写真で免疫をつけておくのもありだ。






「このコです。乃愛ちゃんっていうんですけど」

執事さんの目が大きく見開かれた。




「・・・これ、ほんとに三次元?」




「ですか?」

あ、一瞬キャラが飛んだ。



確かに、写真だと乃愛ちゃんが三次元の住人かどうかわかりにくい。

よくできたイラストと言われれば納得しちゃいそう。






「三次元です」

「そのコに着せたいんですけど、どれがいいですか」


執事さんが顎に手をやり、ガチ悩みしている。


悩んでる姿も様になっている。











「うーーーーーん」

次第に小さく声が漏れてきた。










「全部似合うよぉ、絶対にぃ」

本音が漏れた。



「お客様! 私には選びきれません!」

ハッキリと諦めてしまった。



「乃愛様に全部試着して頂きましょう!」

その手があったか。


なんか今、乃愛様って聞こえた気がする。







ナイスタイミングで結衣さんから電話。

結衣さんサイドは欲しいものをゲットしたみたいだ。


乃愛ちゃんを連れてきてほしいと頼んだ。






「もうすぐ、来てくれるみたいです」

執事さんが露骨に緊張し始めた。  




3分ほどすると4人とも到着した。

梨央ちゃんも宮野も既に買い物を終えたみたいだ。


宮野が大量の紙袋とリュックを持っている。






「あれ、結衣!?」

「ん?  …美桜!?」


結衣さんの知り合いってイヨンにいっぱいいるのかな。


九条美桜(クジョウ ミオ)さんっていうらしい。

ちなみに凛さんの苗字は成瀬。






「美桜、ここで働いてたんだ」

「う、うん」


「男装、似合ってるじゃん」

「あ、ありがと」



どうやら凛さん同様に、ここも結衣さんの方が強いみたいだ。

結衣さんの過去が気になってきた。 


女番長とかだったりして。 …かっこいいな







「で、彩葉ちゃんは何見てたの?」

「メイド服です。 いろいろあって選びきれないから全部試着しようって話になったんです」

「いいねー。 しようしよう!」





「では、乃愛様はこちらへ」

美桜さんは緊張を紛らわすためか完全に執事になりきっている。



乃愛ちゃんは様付けで呼ばれたことに戸惑いつつ試着室に移動した。


結衣さんは美桜さんが敬語を使っているのが面白くて仕方ないようだ。














さて、どれからいこうかな。






まずは、スカートの丈でしょ。  

ここが最大の悩みポイントなんだけどね。


どっちにも良さがあるんだよなぁー







王道のクラッシックなロング丈なら


清潔感とか、貞操感とか、ご主人様にだけ尽くす一途な感じが魅力的だ。




膝上のミニ丈なら


活発さとか、可愛らしさとか、何よりお美しい脚が露出される。

そこに白のニーハイソックス&ガーターベルト!  だめだ間違いなく失神する。










どうしよう。 



普段の乃愛ちゃんのイメージ的には、ミニ丈でピョンピョンしていてほしい。

それで、チラ見えしてたガーターベルトがしっかり見えて、パンツまで見えちゃいそう みたいな。



膝の上に座らせて

「こんなに短くて可愛いスカートだと、こうやって触られちゃうよ。 いいのかなぁ」

なんて言って、後ろから太ももを触りながら、可愛がりたい。








でも、あの人見知りモードのおとなしい乃愛ちゃんならロング丈なイメージ。


恥ずかしながらも一生懸命にご奉仕してくれてる健気な姿… あぁ…いい。




わざとスカートに水をこぼして

「大丈夫です。 自分でできますから」 と言ったところを

「いやいや、こぼしちゃったのは私だから、拭かせて」 と押し切って


スカートの中に思いっきり手を突っ込んで、内側からゆっくりと丁寧に拭いてあげたい。

乃愛ちゃん敏感だから、絶対に良いリアクションするだろうな。








分かったことは、私はメイド服着せた乃愛ちゃんにイジワルしたいということだ。

なんか、抵抗できない立場のメイドさんって、S心を掻き立てるよね。


おおよそ結衣さんも同じことを考えているようで、マイワールドに入っている。




色は黒地に白のエプロン類で決定なんだけど、 端っこに水色のやつ見つけちゃった。

あれ着たら、すごくアリス感溢れる仕上がりになるだろうな。










とりあえず着せてみよう。

サイズは、結衣さんが凛さんに書いてもらったメモがあるので、すぐ決まる。


あの時、奥に消えたのは下着代を払うためじゃなくてサイズのメモを貰うためだったそうだ。

(結衣さんは凛さんが私を襲ったことを全然許してなくて、下着プレゼントはその罰のひとつらしい)





美桜さんがロングとミニの両方を持って試着室に入る。

プロ執事になりきっているのか、フリーズしていない。  


すごいな。


蓄積ダメージで後で倒れなければいいけど。





衣擦れ音が聞こえる中、ベンチでしばし待つ。 

たのしみだ。  















出てきた。


まずはロング…





視認した瞬間







ガタン!  という音と共に宮野姉弟がベンチから後ろに転げ落ちた。


私もムチ打ちになるくらいの衝撃波をくらった。

首が折れるかと思った。





あぁ、眩しい。 

やましい心があると直視できないほどの尊さだ。




今気づいたけど、美桜さんが試着室の壁にもたれかかって、天に召されそうになっている。 

梨央ちゃんは、目を閉じて、手を合わせて何かにお祈りしている。






乃愛ちゃんはみんなの様子がおかしいので非常に戸惑っている。

「みんな、だいじょうぶ?」 という乃愛ちゃんの一言で全員なんとか生き返ることができた。




これは、購入決定だ。














「では… 乃愛様… 次のお召し物を・・・」

美桜さんの体力がもう底ほどしか残ってない。 




さっきがロングだったから

次は、ミニだ。






ロングの趣は非常に深い。 


しかし、瞬間的な破壊力はミニの方が強い。  

耐えれるか… いや、耐えられまい。





試着室から美桜さんの不治の病のような咳が聞こえる。


ありがとう、美桜さん。 

あなたのことは絶対に忘れない。






シャッとカーテンが引かれる。


今日が命日でも構わない。  

目を見開く。
















・・・あぁ、なんだ女神か。


激しすぎて、逆に落ち着くタイプのあれだ。


宮野も結衣さんも梨央ちゃんも、非常に穏やかな顔になっている。 








スーッと鼻の中を熱い液体が通る。

間違いない。 鼻血だ。  


ホントに出るんだ。






他の3人は出てないみたいだけど、奥で美桜さんが顔面蒼白になりながら大量出血していた。



あれはまずいぞ。 

ほんとに死んじゃう。


乃愛ちゃんを試着室に隠して、他の店員さんに美桜さんを預け、私もティッシュを貰った。










・・・メイド服。 


買っていいのかな。 

誰も悪くない殺人事件が起こりそうだ。







乃愛ちゃんが、さっきまでの服に戻って出てきた。

そこを目にも留まらぬ速さの影が通る。




結衣さんだ。 









ロングとミニのメイド服を持って素早くレジに向かう。


結衣さんの目は虚ろなままだった。 

たぶんあれは本能的な行動だ。





乃愛ちゃんがこっちに来て鼻血が出ている私を心配してくれる。

鼻を引っ掻いたという設定にしておいた。



さて、美桜さんの安否が心配なところだけど、浴衣を見に行かなければならない。



少し休んでから店を後にした。
















…全員で浴衣屋さんに向かう…






やっぱりすごく広い。  

浴衣専門店というか、和風専門店みたいな感じ。





あと、もう驚かないけど、ここにも結衣さんの知り合いがいた。


及川 葵 (オイカワ アオイ)さんだって。





今のところ結衣さんの知り合いは、結衣さんを含め、みんなスラッと背が高くてカッコ良くて、美形だ。

なんの繋がりなんだろう。 




「今日はどうしたの? 浴衣とか?」

「うん、そう。 前の布団良かったからね」


話を聞いていると、宮野宅のグッズはここのものが多いみたいだ。






「今日は、何種類かを10着くらい買おうかなって」

「ほほぅ、さすがは結衣殿。 太っ腹ですな」



結衣さん、10着も買う予定なんだ。

いよいよ、宮野宅が温泉旅館になるなぁ。


葵さんは結衣さんと同じくらいのパワーなのか、力関係を感じない。




「ちなみに、今日は葵好みの金髪っ娘 連れてきたんだよ」

「ほらぁ!」


結衣さんが私の影に隠れていた乃愛ちゃんを連れだし、フードをとる。











あぁ、葵さんフリーズしちゃった。



結衣さんは、この反応を見るのが楽しくなってきたみたいだ。

結衣さんは、急なことに戸惑う乃愛ちゃんに謝り、フードを戻した。


結衣さんが葵さんをパンチして無理やりフリーズを解き、浴衣を見に行く。










ーーー




乃愛ちゃん、どんな柄がいいかな。

やっぱり花柄かな。





パジャマだから、あんまり激しい柄は避けた方がいいと思うけど、迷う。

でも、浴衣はそんなにサイズにうるさくないから、選びやすい。


あと、葵さんは特に浴衣に詳しいわけではないらしい。







しばらく皆で考えたんだけど、結局、同じ柄のサイズ違いを買うことにした。


女性用は薄ピンクに控えめな花柄のものを小さめ4着、大きめ4着。

男性用は藍色のシックなデザインのものを、大きめ2着。


今日のメンバーが二日間着れるように選んだ。






もっと考えても良かったんだけど、今日は疲れちゃったから無難なチョイスにした。





ーーー







先ほどから口数の少ない梨央ちゃんは立ったまま寝ていた。

乃愛ちゃんも眠そうにしてる。


結衣さんも帰りの運転があるから早めに帰ることにした。







ショッピングモールって結構体力使うよね。

私も、下着屋さんとかメイド服で、乃愛ちゃんから受けた衝撃波のダメージが抜けてない。






梨央ちゃんを起こして車に戻る。
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