7 / 36
学校 Day 1
第7話 「乃愛ちゃん」
しおりを挟む
…無事誰にも見つからずに当事者全員が理科室に集まった…
楠先生と近藤先生、B組一同で再度状況を確認した。
そして、今後どうするかを考えることとした。
まず、慧の…といいたいところだが、今の見た目で「慧」という名前は合わないのではないだろうか。
そこで、新しい名前を考えることとなり、
議論の結果…
「乃愛(ノア)」 と呼ぶことにした。
慣れるのには、少し時間がかかるだろうが、乃愛も気に入ってくれたようだ。
苗字は中野のままにした。
次に、慧の両親への報告なのだが、慧の両親は海外に住んでおり、慧は仕送りで一人暮らしをしていたそうだ。
そして、両親への報告も先生方が済ませてくれていた。
また、すぐには帰国できないそうだ。
ちなみに、慧の御両親はとても柔軟な方々で、息子が美少女になったと聞くと、驚きつつもすごく喜んでいたそうだ。
慧的にはとても複雑であろう。
となると、乃愛も一人暮らしということになるのだが、それはさすがにダメだろう。
こんなに可愛い娘の一人暮らしなんて、変質者ホイホイ同然だ。
すぐにも、乃愛のホームステイ先を探すことになった。
全員が立候補しようとしたが、そう上手く条件はあわない。
なんせ、突然だ。
それでも、数名の男子と、大勢の女子がOKとなった。
自宅のプレゼンをし始める者もいたが、決めるのは乃愛だ。
候補者が目を閉じて後ろを向き、乃愛に肩を叩かれたら採用という形式なった。
(候補者以外も目を閉じて)
全員がドキドキしている。
隣の人の心音が聞こえるほどに。
乃愛の軽い足音が聞こえ「決めたっ」と可愛い声と衣擦れ音が聞こえる。
同時に選ばれなかった事が判明した候補者たちの失意の息がもれた。
選ばれたのは、奏太でした。
目を開けてみると、乃愛が奏太に後ろから抱きついていた。
みんなが「あ゛ぁぁぁ」といっているが、乃愛的には一択だった。
女子たちがキラキラした目で、おいでおいでと言っていたが、慧にはいきなりのお泊りはハードルが高すぎる。
(しかも、さっきセクハラされたばかりで、警戒心マックスである)
男子の中でも奏太以外は、慧が苦手なうるさめの陽キャラだった。
なによりも慧にとって奏太は一番の親友だ。
俺も慧に好かれていることは分かっていたので、立候補者を見て、勝ちを確信していた。
だがしかし、抱きつかれるとは思っていなかった。
俺の理性が壊れる前に…早く離れるんだ。
決まった後、皆落ち着きを取り戻し、冷静になって
美少女がケダモノ男子の家に泊まることが許されるのかという議論になった。
(乃愛は奏太の近くの椅子に座った)
奏太が嫌がる女の子に無理やり手を出すようなケダモノでないことは皆分かっていたが、悔しかったのだ。
先生方も困っているようだった。
一方、性の知識を失い、襲われるなんていう概念がない乃愛はなぜ みんな困っているのか分からないようだ。
乃愛ちゃん「カナタは、ノアがきたらイヤ?」と上目遣いで奏太へ一言。
女子一同 「襲われちゃうかもしれないよ」
乃愛ちゃん「カナタは…暴力するひとじゃない…」
女子一同 「…」(だめだ。伝わらない)
女子達は乃愛の考えを変えることは諦め、奏太に釘をさすことで妥協したらしい。
正直、乃愛の上目遣いが可愛いすぎて、否定なんてできそうになかった。
よくわかっていないが、奏太のところにいて良いみたいなので乃愛はご機嫌である。
あと、慧の一人称は僕であったが、乃愛は自分をノアと呼ぶことにしたそうだ。
さらに、女の子らしい口調になるように、頑張ってみるそうだ。
(もとから男らしい口調ではなかったため、特に違和感はない)
その後、突然の乃愛の登場をどういう設定にするかなどを話し合い、先生方は、校長などに話をつけに行った。
楠先生と近藤先生、B組一同で再度状況を確認した。
そして、今後どうするかを考えることとした。
まず、慧の…といいたいところだが、今の見た目で「慧」という名前は合わないのではないだろうか。
そこで、新しい名前を考えることとなり、
議論の結果…
「乃愛(ノア)」 と呼ぶことにした。
慣れるのには、少し時間がかかるだろうが、乃愛も気に入ってくれたようだ。
苗字は中野のままにした。
次に、慧の両親への報告なのだが、慧の両親は海外に住んでおり、慧は仕送りで一人暮らしをしていたそうだ。
そして、両親への報告も先生方が済ませてくれていた。
また、すぐには帰国できないそうだ。
ちなみに、慧の御両親はとても柔軟な方々で、息子が美少女になったと聞くと、驚きつつもすごく喜んでいたそうだ。
慧的にはとても複雑であろう。
となると、乃愛も一人暮らしということになるのだが、それはさすがにダメだろう。
こんなに可愛い娘の一人暮らしなんて、変質者ホイホイ同然だ。
すぐにも、乃愛のホームステイ先を探すことになった。
全員が立候補しようとしたが、そう上手く条件はあわない。
なんせ、突然だ。
それでも、数名の男子と、大勢の女子がOKとなった。
自宅のプレゼンをし始める者もいたが、決めるのは乃愛だ。
候補者が目を閉じて後ろを向き、乃愛に肩を叩かれたら採用という形式なった。
(候補者以外も目を閉じて)
全員がドキドキしている。
隣の人の心音が聞こえるほどに。
乃愛の軽い足音が聞こえ「決めたっ」と可愛い声と衣擦れ音が聞こえる。
同時に選ばれなかった事が判明した候補者たちの失意の息がもれた。
選ばれたのは、奏太でした。
目を開けてみると、乃愛が奏太に後ろから抱きついていた。
みんなが「あ゛ぁぁぁ」といっているが、乃愛的には一択だった。
女子たちがキラキラした目で、おいでおいでと言っていたが、慧にはいきなりのお泊りはハードルが高すぎる。
(しかも、さっきセクハラされたばかりで、警戒心マックスである)
男子の中でも奏太以外は、慧が苦手なうるさめの陽キャラだった。
なによりも慧にとって奏太は一番の親友だ。
俺も慧に好かれていることは分かっていたので、立候補者を見て、勝ちを確信していた。
だがしかし、抱きつかれるとは思っていなかった。
俺の理性が壊れる前に…早く離れるんだ。
決まった後、皆落ち着きを取り戻し、冷静になって
美少女がケダモノ男子の家に泊まることが許されるのかという議論になった。
(乃愛は奏太の近くの椅子に座った)
奏太が嫌がる女の子に無理やり手を出すようなケダモノでないことは皆分かっていたが、悔しかったのだ。
先生方も困っているようだった。
一方、性の知識を失い、襲われるなんていう概念がない乃愛はなぜ みんな困っているのか分からないようだ。
乃愛ちゃん「カナタは、ノアがきたらイヤ?」と上目遣いで奏太へ一言。
女子一同 「襲われちゃうかもしれないよ」
乃愛ちゃん「カナタは…暴力するひとじゃない…」
女子一同 「…」(だめだ。伝わらない)
女子達は乃愛の考えを変えることは諦め、奏太に釘をさすことで妥協したらしい。
正直、乃愛の上目遣いが可愛いすぎて、否定なんてできそうになかった。
よくわかっていないが、奏太のところにいて良いみたいなので乃愛はご機嫌である。
あと、慧の一人称は僕であったが、乃愛は自分をノアと呼ぶことにしたそうだ。
さらに、女の子らしい口調になるように、頑張ってみるそうだ。
(もとから男らしい口調ではなかったため、特に違和感はない)
その後、突然の乃愛の登場をどういう設定にするかなどを話し合い、先生方は、校長などに話をつけに行った。
0
お気に入りに追加
38
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

マッサージ
えぼりゅういち
恋愛
いつからか疎遠になっていた女友達が、ある日突然僕の家にやってきた。
背中のマッサージをするように言われ、大人しく従うものの、しばらく見ないうちにすっかり成長していたからだに触れて、興奮が止まらなくなってしまう。
僕たちはただの友達……。そう思いながらも、彼女の身体の感触が、冷静になることを許さない。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる