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学校 Day 1
第2話 あっ、UFO!
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…ハードル走をスタートしようとしたその瞬間、眩い光が辺りを包み、真っ白になる…
しかし、その光はすぐに収まり、今度は逆に暗くなった。
校庭から見える遠くの田んぼには日が差している。
どうやら、学校の周りだけが影になっているのだ。
何事だと、B組全員がザワザワしている。
おそらく校舎内の他のクラスも混乱しているだろう。
ふと上を見上げた村上真(モブオタク)が上空を指さしながら大声で叫んで、腰を抜かせた。
クラス全員が空を見上げると、そこにはSF映画でしかみたことのないような巨大な塊が浮かんでいた。
それは、黒光りした重厚感のある金属のようなものでできた巨大な円盤で、英知高校上空ををすっぽりと覆い、影を作っていた。
窓のようなものはなく、ゆっくりと自転している。
近藤先生(近藤幹夫:38歳男性。若々しく、生徒思いの体育教師)は男女をグラウンド脇の木陰に集め、慌てず冷静に状況をうかがっている。
その未確認飛行物体(UFO)はしばらくその場に留まり動かなかったが、どことなくこちらを見つめているような気がした。
約2分が経過したとき、突然UFOから一筋の淡い光が伸び、集団から少しだけ離れていた中野慧を包むと同時に上空へと引き上げた。
慧は激しく動揺し、声にならない声を発しながら、UFO内部へと消えていった。
あまりの一瞬の出来事に、近藤先生もクラスメートもしばらく呆然とした後、次は自分ではないかという底知れない恐怖に襲われ、その場に立ち尽くすのみである。
ガタガタと震え、立てなくなる者もいた。
5分程経過し、慧を拉致したあとも微動だにしなかったUFOの底部全体から、
突如、恐怖を和らげるかのような優しく暖かいオレンジ色の光が漏れ出した。
そして、それは中央にまとまり、一筋の光となって、グラウンド中央部を照らす。
クラスメート達は、木陰から出て、なんとなくその光へと近づいていった。
無意識に危険ではないと判断していた。
しばらくすると、UFOから強い光に包まれ、輪郭がぼやけてしまっているが
ヒトが横たわった姿勢でゆっくりと、光の筋を伝って降りてきているのが分かった。
まるで、某ラピ○タで某シ○タが空から降ってきたときのようだった。
クラスメート達は漠然と「慧が帰ってきた」と思った。
しかし、その予想は大いに外れていた。
そのヒトはふわふわと降下し、やがて、最も近くにいた宮野奏太のもとへ近づく。
奏太は落下地点を予測し、腕を広げる。
しかし、その光はすぐに収まり、今度は逆に暗くなった。
校庭から見える遠くの田んぼには日が差している。
どうやら、学校の周りだけが影になっているのだ。
何事だと、B組全員がザワザワしている。
おそらく校舎内の他のクラスも混乱しているだろう。
ふと上を見上げた村上真(モブオタク)が上空を指さしながら大声で叫んで、腰を抜かせた。
クラス全員が空を見上げると、そこにはSF映画でしかみたことのないような巨大な塊が浮かんでいた。
それは、黒光りした重厚感のある金属のようなものでできた巨大な円盤で、英知高校上空ををすっぽりと覆い、影を作っていた。
窓のようなものはなく、ゆっくりと自転している。
近藤先生(近藤幹夫:38歳男性。若々しく、生徒思いの体育教師)は男女をグラウンド脇の木陰に集め、慌てず冷静に状況をうかがっている。
その未確認飛行物体(UFO)はしばらくその場に留まり動かなかったが、どことなくこちらを見つめているような気がした。
約2分が経過したとき、突然UFOから一筋の淡い光が伸び、集団から少しだけ離れていた中野慧を包むと同時に上空へと引き上げた。
慧は激しく動揺し、声にならない声を発しながら、UFO内部へと消えていった。
あまりの一瞬の出来事に、近藤先生もクラスメートもしばらく呆然とした後、次は自分ではないかという底知れない恐怖に襲われ、その場に立ち尽くすのみである。
ガタガタと震え、立てなくなる者もいた。
5分程経過し、慧を拉致したあとも微動だにしなかったUFOの底部全体から、
突如、恐怖を和らげるかのような優しく暖かいオレンジ色の光が漏れ出した。
そして、それは中央にまとまり、一筋の光となって、グラウンド中央部を照らす。
クラスメート達は、木陰から出て、なんとなくその光へと近づいていった。
無意識に危険ではないと判断していた。
しばらくすると、UFOから強い光に包まれ、輪郭がぼやけてしまっているが
ヒトが横たわった姿勢でゆっくりと、光の筋を伝って降りてきているのが分かった。
まるで、某ラピ○タで某シ○タが空から降ってきたときのようだった。
クラスメート達は漠然と「慧が帰ってきた」と思った。
しかし、その予想は大いに外れていた。
そのヒトはふわふわと降下し、やがて、最も近くにいた宮野奏太のもとへ近づく。
奏太は落下地点を予測し、腕を広げる。
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