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*番外編*旦那様の寝顔
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「ん.....?」
なんだか重たいわ。
とある夜のこと。
少しばかりの息苦しさを感じ、ぼんやりとする意識の中お腹に視線を向けました。
薄暗くてあまりよく見えませんが、原因はすぐにわかりました。
ぎゅっと私に抱きつくような格好で、スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている旦那様。
お腹にはしっかりと旦那様の腕が回っています。
原因は旦那様だったのね、と思わず笑みが浮かびます。
初めての夜を共にしたあの日から、旦那様はより一層私を大事にしてくださりました。
無理はさせたくないと、旦那様は無理に私を求めるようなことはしません。
「こうして側にいてくれるだけで、私は幸せだ」
そんなことを、少し顔を赤くしながらも嬉しそうに言ってくださる旦那様。
いつもはクールで近寄り難いなんて言われる旦那様。体格もしっかりしていて無口なのが余計にそう思わせてしまうのでしょう。
けれど、私にとっては誰よりも優しく温かいお方。
大好きな旦那様なのです。
さて。
この状況をどうしましょうか。
...苦しいのです。私の倍くらいの体格の持ち主であり、騎士団長の旦那様から、無意識とはいえ力一杯抱きしめられているのは正直苦しくて仕方ありません。
でも、この可愛らしくも愛おしい寝顔をまだ見ていたい気もするのです。
どうしてこんなにも寝顔が可愛いのかしら。
スッと通った鼻筋に、規則よく聞こえる寝息。
あら、まつ毛も長いわ。
そう思いながら旦那様の顔に近づいた瞬間...
ぱちっ
「ソフィア...?」
旦那様としっかりと目が合ってしまいました。
まだ寝ぼけているのでしょう。その瞳はぼんやりと視点が定まらないようにゆらゆらとしています。
あぁ....もう。
「旦那様、まだ夜です。お休みください」
「ん...」
旦那様は小さく返事をしたかと思うと、再び私をぎゅうっと抱きしめながら眠りにつきました。
...こんなの、起こせないわ。
「ソフィア、行ってくる」
翌朝、寝坊してしまい慌てる私に、まだ寝てていいからとそっと布団を被せると、チュッとおでこにキスを落としました。
結局あの後、私が眠りについたのは深夜でした。私の身体がガッチガチに固まってしまったのは、旦那様には秘密です。
なんだか重たいわ。
とある夜のこと。
少しばかりの息苦しさを感じ、ぼんやりとする意識の中お腹に視線を向けました。
薄暗くてあまりよく見えませんが、原因はすぐにわかりました。
ぎゅっと私に抱きつくような格好で、スヤスヤと気持ちよさそうに寝ている旦那様。
お腹にはしっかりと旦那様の腕が回っています。
原因は旦那様だったのね、と思わず笑みが浮かびます。
初めての夜を共にしたあの日から、旦那様はより一層私を大事にしてくださりました。
無理はさせたくないと、旦那様は無理に私を求めるようなことはしません。
「こうして側にいてくれるだけで、私は幸せだ」
そんなことを、少し顔を赤くしながらも嬉しそうに言ってくださる旦那様。
いつもはクールで近寄り難いなんて言われる旦那様。体格もしっかりしていて無口なのが余計にそう思わせてしまうのでしょう。
けれど、私にとっては誰よりも優しく温かいお方。
大好きな旦那様なのです。
さて。
この状況をどうしましょうか。
...苦しいのです。私の倍くらいの体格の持ち主であり、騎士団長の旦那様から、無意識とはいえ力一杯抱きしめられているのは正直苦しくて仕方ありません。
でも、この可愛らしくも愛おしい寝顔をまだ見ていたい気もするのです。
どうしてこんなにも寝顔が可愛いのかしら。
スッと通った鼻筋に、規則よく聞こえる寝息。
あら、まつ毛も長いわ。
そう思いながら旦那様の顔に近づいた瞬間...
ぱちっ
「ソフィア...?」
旦那様としっかりと目が合ってしまいました。
まだ寝ぼけているのでしょう。その瞳はぼんやりと視点が定まらないようにゆらゆらとしています。
あぁ....もう。
「旦那様、まだ夜です。お休みください」
「ん...」
旦那様は小さく返事をしたかと思うと、再び私をぎゅうっと抱きしめながら眠りにつきました。
...こんなの、起こせないわ。
「ソフィア、行ってくる」
翌朝、寝坊してしまい慌てる私に、まだ寝てていいからとそっと布団を被せると、チュッとおでこにキスを落としました。
結局あの後、私が眠りについたのは深夜でした。私の身体がガッチガチに固まってしまったのは、旦那様には秘密です。
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