4 / 5
不器用なお嬢様
しおりを挟む
私がアリアお嬢様の護衛騎士になったのは、身寄りもなかった私を育ててくれた孤児院の院長が、騎士に興味はないかと伯爵様のことを紹介してくださったからだった。
伯爵様は外面はよく、周囲からも慕われていたため、まさか娘を比較してあのような仕打ちをされる方だとは思わなかった。
今思えば、孤児院にいる私を騎士と迎え入れるだなんて変だということは分かる。
いくら気に入らない娘だとはいえ、伯爵家の長女。護衛騎士を付けないわけにはいかない。そこで、たいしてお金を支払う必要のない孤児の私が選ばれたようだった。
アリアお嬢様は、何をするにもマリアお嬢様と比較され、いつも落ち込んでいた。
確かに側から見れば、マリアお嬢様は優秀で美しい方で、さらには使用人への気遣いまでしっかりしてくださる。彼女を慕う人は多いだろう。
ただ、娘を比較してアリアお嬢様をあのように貶すことは許されることではない。
せめて、護衛騎士である私だけでも彼女の味方にならなければ。そのために、騎士として剣の腕を上げよう。いざという時に、しっかりと彼女を守れるように。
私は日々のトレーニング以外にも、素振りやランニングなど出来る限り訓練をした。徐々に剣の腕を認められるようになり、上司からはこの屋敷で1番の腕前だと褒められるようにもなった。
伯爵様はあのようなお方だが、使用人たちはみな優しく、孤児の私も温かく迎え入れてくれた。
伯爵夫妻の態度を見て、初めこそマリアお嬢様もアリアお嬢様を同じように見下しているのではと思っていたが、そうではないようだった。彼女達はお互いを信じて助け合っているようだ。
それがせめてもの救いだ。
そう思っていたのだが、アリアお嬢様にはそれが苦しくもあったらしい。
ある夜、いつものように自主練を終えて屋敷に戻る途中、中庭で一人ベンチに腰掛けてうずくまっている彼女を見つけた。
「アリアお嬢様、こんなところで何をされているのですか。風邪をひきますよ」
「アスベル…?」
まさか私がここにいるとは思わなかったようで、驚いた様子で瞳を大きく見開いた。
暗がりだからよく見えないが、瞳が潤んでいるようにも見える。
「どうしてここに?」
「いつも剣の練習をしているんです」
「仕事熱心なのね」
「アリアお嬢様をお守りするためですから」
「…そう」
そう言って、アリアお嬢様はふと視線を下にずらした。気のせいか、頬が少し赤くなっている。
冷たい風が吹き、周りに植えてある花や木々がざあっと舞っていく。風が強くなってきた。
「アリアお嬢様、そろそろお戻りに…」
「アスベルは、私の護衛をするの、嫌にならない?」
「はい?」
急に何を言い出すかと思えば。
何を言っているんだこの人は。
「いいえ、全く」
「優しいのね」
優しいのはアリアお嬢様の方だ。
伯爵夫妻からどれだけ嫌味を言われても一切文句を言わず、陰で一生懸命に努力して、必死で頑張っているのを知っている。
主人が嫌な態度をとる者には必然的に使用人も同じような態度を取ることがある。
新入りのメイドが伯爵様の態度を見てアリアお嬢様に対して冷たくあたってもいいと判断し、嫌味な態度で接したことがあった。それでも、アリアお嬢様はしてもらったことに対してはきちんとお礼を言い、不満を言うことはなかった。
結局、他の使用人に注意され、マリアお嬢様が激怒して辞めさせられたけれど。
その件についても、マリアお嬢様が問題視するまで伯爵夫妻は知らん顔だった。
「マリアは何でもできて、可愛らしいでしょう?私はそうではないから、言われても仕方がないの」
この屋敷で初めてアリアお嬢様が受けてきた仕打ちを知った時、私の方が怒ってしまい、アリアお嬢様に何故黙っているのかと聞いてしまったことがあった。
その時の、アリアお嬢様の哀しげな顔と言葉が今でも忘れられない。彼女は自分の強さや優しさに気づいていないようだった。
「…アリアお嬢様」
「ん?」
「お嬢様は、あなたが思うよりもずっと強くて優しい方です。だからどうか、下を向かないでください」
アリアお嬢様は驚いたようにパチパチと瞬きをした後、嬉しそうに微笑んだ。
ずっと、哀しげな表情しか見たことがなかった。初めて、向けられた笑顔。
なんて、可愛らしい人なんだろう。
その時から、私はアリアお嬢様のことを全力でお守りしようと決めた。じわじわと流れ込んでくるこの感情が溢れるまで、そう時間はかからなかった。
まぁ、マリアお嬢様にはすぐにバレてしまったのだけれど。
「アスベル?」
「アリアお嬢様?」
「やだ、寝ぼけているの?」
クスクスと楽しそうに笑うアリアお嬢様…いや、アリア。
そうだ、思い出した。今は私の妻なんだ。
いつのまにか、ソファの上で寝てしまっていたようだ。
「アリア」
「きゃっ!?ちょっと」
笑いながら私のそばを離れようとするアリアの手を引き、アリアはよろけて私の上に倒れ込んでくる。
「アスベル?」
「アリア」
「なに?怖い夢でも見たの?」
アリアは私の髪の毛をそっと手でときながら優しい瞳で見つめてくれる。私はその手を取り、ぎゅっと握りしめた。
この手を絶対に、離さない。
彼女には二度と悲しい思いはさせない。
そのまま顔を近づけて優しく口付けをする。大人しく身を預けてくれるアリア。愛しくてたまらなかった。
夢を見て思い出したからか、何だか余計にこの状況が嬉しくて仕方がない。
何度も角度を変えて、深く深く口付ける。途中漏れるアリアの声や息づかい。耐えられそうになかった。
「きゃっ!?ちょっ」
ヒョイっと軽くアリアを持ち上げると、私は下ろしてと抗議する声を無視して寝室へと向かった。
***
「もうっ…昼間からなんて…」
「嬉しそうにしてたくせに」
「なっ…!?」
「さてと。まだ収まりそうにないから付き合ってくださいね」
「え!?何考えて…ま、…ぁ…っ」
アリアお嬢様がこんなにも可愛らしいことを知っているのは、私だけでいい。
これからもずっとお側にいます、お嬢様。
伯爵様は外面はよく、周囲からも慕われていたため、まさか娘を比較してあのような仕打ちをされる方だとは思わなかった。
今思えば、孤児院にいる私を騎士と迎え入れるだなんて変だということは分かる。
いくら気に入らない娘だとはいえ、伯爵家の長女。護衛騎士を付けないわけにはいかない。そこで、たいしてお金を支払う必要のない孤児の私が選ばれたようだった。
アリアお嬢様は、何をするにもマリアお嬢様と比較され、いつも落ち込んでいた。
確かに側から見れば、マリアお嬢様は優秀で美しい方で、さらには使用人への気遣いまでしっかりしてくださる。彼女を慕う人は多いだろう。
ただ、娘を比較してアリアお嬢様をあのように貶すことは許されることではない。
せめて、護衛騎士である私だけでも彼女の味方にならなければ。そのために、騎士として剣の腕を上げよう。いざという時に、しっかりと彼女を守れるように。
私は日々のトレーニング以外にも、素振りやランニングなど出来る限り訓練をした。徐々に剣の腕を認められるようになり、上司からはこの屋敷で1番の腕前だと褒められるようにもなった。
伯爵様はあのようなお方だが、使用人たちはみな優しく、孤児の私も温かく迎え入れてくれた。
伯爵夫妻の態度を見て、初めこそマリアお嬢様もアリアお嬢様を同じように見下しているのではと思っていたが、そうではないようだった。彼女達はお互いを信じて助け合っているようだ。
それがせめてもの救いだ。
そう思っていたのだが、アリアお嬢様にはそれが苦しくもあったらしい。
ある夜、いつものように自主練を終えて屋敷に戻る途中、中庭で一人ベンチに腰掛けてうずくまっている彼女を見つけた。
「アリアお嬢様、こんなところで何をされているのですか。風邪をひきますよ」
「アスベル…?」
まさか私がここにいるとは思わなかったようで、驚いた様子で瞳を大きく見開いた。
暗がりだからよく見えないが、瞳が潤んでいるようにも見える。
「どうしてここに?」
「いつも剣の練習をしているんです」
「仕事熱心なのね」
「アリアお嬢様をお守りするためですから」
「…そう」
そう言って、アリアお嬢様はふと視線を下にずらした。気のせいか、頬が少し赤くなっている。
冷たい風が吹き、周りに植えてある花や木々がざあっと舞っていく。風が強くなってきた。
「アリアお嬢様、そろそろお戻りに…」
「アスベルは、私の護衛をするの、嫌にならない?」
「はい?」
急に何を言い出すかと思えば。
何を言っているんだこの人は。
「いいえ、全く」
「優しいのね」
優しいのはアリアお嬢様の方だ。
伯爵夫妻からどれだけ嫌味を言われても一切文句を言わず、陰で一生懸命に努力して、必死で頑張っているのを知っている。
主人が嫌な態度をとる者には必然的に使用人も同じような態度を取ることがある。
新入りのメイドが伯爵様の態度を見てアリアお嬢様に対して冷たくあたってもいいと判断し、嫌味な態度で接したことがあった。それでも、アリアお嬢様はしてもらったことに対してはきちんとお礼を言い、不満を言うことはなかった。
結局、他の使用人に注意され、マリアお嬢様が激怒して辞めさせられたけれど。
その件についても、マリアお嬢様が問題視するまで伯爵夫妻は知らん顔だった。
「マリアは何でもできて、可愛らしいでしょう?私はそうではないから、言われても仕方がないの」
この屋敷で初めてアリアお嬢様が受けてきた仕打ちを知った時、私の方が怒ってしまい、アリアお嬢様に何故黙っているのかと聞いてしまったことがあった。
その時の、アリアお嬢様の哀しげな顔と言葉が今でも忘れられない。彼女は自分の強さや優しさに気づいていないようだった。
「…アリアお嬢様」
「ん?」
「お嬢様は、あなたが思うよりもずっと強くて優しい方です。だからどうか、下を向かないでください」
アリアお嬢様は驚いたようにパチパチと瞬きをした後、嬉しそうに微笑んだ。
ずっと、哀しげな表情しか見たことがなかった。初めて、向けられた笑顔。
なんて、可愛らしい人なんだろう。
その時から、私はアリアお嬢様のことを全力でお守りしようと決めた。じわじわと流れ込んでくるこの感情が溢れるまで、そう時間はかからなかった。
まぁ、マリアお嬢様にはすぐにバレてしまったのだけれど。
「アスベル?」
「アリアお嬢様?」
「やだ、寝ぼけているの?」
クスクスと楽しそうに笑うアリアお嬢様…いや、アリア。
そうだ、思い出した。今は私の妻なんだ。
いつのまにか、ソファの上で寝てしまっていたようだ。
「アリア」
「きゃっ!?ちょっと」
笑いながら私のそばを離れようとするアリアの手を引き、アリアはよろけて私の上に倒れ込んでくる。
「アスベル?」
「アリア」
「なに?怖い夢でも見たの?」
アリアは私の髪の毛をそっと手でときながら優しい瞳で見つめてくれる。私はその手を取り、ぎゅっと握りしめた。
この手を絶対に、離さない。
彼女には二度と悲しい思いはさせない。
そのまま顔を近づけて優しく口付けをする。大人しく身を預けてくれるアリア。愛しくてたまらなかった。
夢を見て思い出したからか、何だか余計にこの状況が嬉しくて仕方がない。
何度も角度を変えて、深く深く口付ける。途中漏れるアリアの声や息づかい。耐えられそうになかった。
「きゃっ!?ちょっ」
ヒョイっと軽くアリアを持ち上げると、私は下ろしてと抗議する声を無視して寝室へと向かった。
***
「もうっ…昼間からなんて…」
「嬉しそうにしてたくせに」
「なっ…!?」
「さてと。まだ収まりそうにないから付き合ってくださいね」
「え!?何考えて…ま、…ぁ…っ」
アリアお嬢様がこんなにも可愛らしいことを知っているのは、私だけでいい。
これからもずっとお側にいます、お嬢様。
1
お気に入りに追加
256
あなたにおすすめの小説
ストレス発散用サンドバッグ令嬢は死亡認定後に溺愛されました ~残った者どもの矛先は誰に向かうのか?~
こまの ととと
恋愛
母の連れ子として公爵家の一員となったものの、その実態は後に生まれた妹の為に人生を消費させられる搾取子であった。
出来損ないのスペアとして裏で劣悪な扱いを受けながらも、懸命に家族に尽くす彼女。だが彼女は誰からも愛されることなどなく。
妹が王家と正式に婚約が決まった段階で、半ば厄介ものとして家から追い出されてしまう。
なんとか宮廷の職にありつけるも、その出自故に悪意を以って方々から一方的に雑務を押し付けられ、ついに過労で倒れてしまう。
無能の烙印を押され、その宮廷すらもいられなくなった彼女。
そんな彼女に、せめてもの使い道として辺境の土地を収める貴族へと縁談を強制する親。
その道中に嵐に見舞われてしまい、行方知れずとなった彼女に両親は、どこまでも自分達の顔に泥を塗る親不孝な無能者、不幸をまき散らす事しか出来ないクズと陰で罵る。
だが、実は助けられていた彼女。そして彼女を助けた人物は……なんと、お忍びで辺境の地を訪れていた隣国の秀麗な王子であった。
※残酷的かつ暴力的な描写が多少ございますので、閲覧の際にはご注意下さい。
王宮医務室にお休みはありません。~休日出勤に疲れていたら、結婚前提のお付き合いを希望していたらしい騎士さまとデートをすることになりました。~
石河 翠
恋愛
王宮の医務室に勤める主人公。彼女は、連続する遅番と休日出勤に疲れはてていた。そんなある日、彼女はひそかに片思いをしていた騎士ウィリアムから夕食に誘われる。
食事に向かう途中、彼女は憧れていたお菓子「マリトッツォ」をウィリアムと美味しく食べるのだった。
そして休日出勤の当日。なぜか、彼女は怒り心頭の男になぐりこまれる。なんと、彼女に仕事を押しつけている先輩は、父親には自分が仕事を押しつけられていると話していたらしい。
しかし、そんな先輩にも実は誰にも相談できない事情があったのだ。ピンチに陥る彼女を救ったのは、やはりウィリアム。ふたりの距離は急速に近づいて……。
何事にも真面目で一生懸命な主人公と、誠実な騎士との恋物語。
扉絵は管澤捻さまに描いていただきました。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
婚約破棄された公爵令嬢は監禁されました
oro
恋愛
「リリー・アークライト。すまないが私には他に愛する人が出来た。だから婚約破棄してくれ。」
本日、学園の会場で行われていたパーティを静止させた私の婚約者、ディオン国第2王子シーザー・コリンの言葉に、私は意識が遠のくのを感じたー。
婚約破棄された公爵令嬢が幼馴染に監禁されて溺愛されるお話です。
婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
完結/クラスメイトの私物を盗んだ疑いをかけられた私は王太子に婚約破棄され国外追放を命ぜられる〜ピンチを救ってくれたのは隣国の皇太子殿下でした
まほりろ
恋愛
【完結】
「リリー・ナウマン! なぜクラスメイトの私物が貴様の鞄から出て来た!」
教室で行われる断罪劇、私は無実を主張したが誰も耳を貸してくれない。
「貴様のような盗人を王太子である俺の婚約者にしておくわけにはいかない! 貴様との婚約を破棄し、国外追放を命ずる! 今すぐ荷物をまとめて教室からいや、この国から出ていけ!!」
クラスメイトたちが「泥棒令嬢」「ろくでなし」「いい気味」と囁く。
誰も私の味方になってくれない、先生でさえも。
「アリバイがないだけで公爵家の令嬢を裁判にもかけず国外追放にするの? この国の法律ってどうなっているのかな?」
クラスメイトの私物を盗んだ疑いをかけられた私を救って下さったのは隣国の皇太子殿下でした。
アホ王太子とあばずれ伯爵令嬢に冤罪を着せられたヒロインが、ショタ美少年の皇太子に助けてられ溺愛される話です。
完結、全10話、約7500文字。
「Copyright(C)2021-九十九沢まほろ」
他サイトにも掲載してます。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
私も一応、後宮妃なのですが。
秦朱音@アルファポリス文庫より書籍発売中
恋愛
女心の分からないポンコツ皇帝 × 幼馴染の後宮妃による中華後宮ラブコメ?
十二歳で後宮入りした翠蘭(すいらん)は、初恋の相手である皇帝・令賢(れいけん)の妃 兼 幼馴染。毎晩のように色んな妃の元を訪れる皇帝だったが、なぜだか翠蘭のことは愛してくれない。それどころか皇帝は、翠蘭に他の妃との恋愛相談をしてくる始末。
惨めになった翠蘭は、後宮を出て皇帝から離れようと考える。しかしそれを知らない皇帝は……!
※初々しい二人のすれ違い初恋のお話です
※10,000字程度の短編
※他サイトにも掲載予定です
※HOTランキング入りありがとうございます!(37位 2022.11.3)
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる