想い綴り

自然の癒し

「着いたぁーーー、、」



やっとの思いで最後の坂を登り切り、ふと辺りを見渡す。


風がザワザワと木々を揺らし、どこからか鳥のさえずりが聞こえる。


いつもは遠くに見える空も、今は身近に感じる。細長い雲がゆるゆると流れ、心地よい程度の日差しが私を照らす。


他は誰もおらず、私だけの空間だった。


山登りは好きだ。
あまり頻繁には行けないし、1人で登るときは、念のため登る前に家族に連絡をして、いつ頃帰るかも伝えてから行くようにしている。

そうはいっても、そんなに高い山を登るわけではなく、登って降りるまで2時間くらいの山だ。


緑が好きで、山の木々の空間が好きで。
自然は、いつも私を癒してくれる。



山の上で食べるご飯は格別だし、全てが私を癒してくれる。


一息ついて、ぼーーっとするのが特に好きだ。日々の事も、今は全て忘れられる。


そして、元気をもらってから日常に戻る。それが、私の元気の源だった。


忙しくて山に登れない日は、木々の音楽を聴きながら目をつぶり、あの空間を頭の中に思い浮かべる。


私はまだ大丈夫。
そう思えるから。