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祖父と祖母⑤
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祖父と祖母は、お互いの家の行き来が許され、幸せな日々を送っていた。
とは言っても、祖父は学校が終わった後はすぐに配達の仕事があり、祖母も町の高校に通っているので帰りは遅くなる。
それでも、今まで会う事すら許されなかった二人にとって、少しの時間でも会える事は、この上なく幸せだった。
『明日は私の大親友と、学校が終ってから会う事になったの』
祖父の家の縁側で二人でくつろぎながら、祖母は嬉しそうに言った。
学校の友達ではなく、祖母の通う料理教室の先生の娘だと言う。
『とっても良い子なの。料理教室ではアシスタントとして手伝いをしててね。私よりも年下なのに、ものすごくしっかりしてる子で....』
祖母の嬉しそうに話す姿を見て、祖父も思わず笑顔になる。
こんなに幸せでいいのだろうか。
たまに怖くなってしまう事もあった。
それでも、祖母の嬉しそうな顔を見るとそんな考えも吹っ飛んでしまう。
そんな、何気ない日常を過ごしているときだった。
祖母に求婚する相手が現れたのは。
『え.....お見合いですか』
祖母との交際を許された日から、旅館では祖父の野菜を再び仕入れてくれるようになった。
いつものように配達をし、女将さんと話をしていると、祖母にお見合いの話がきていると言ったのだ。
その言葉を聞いて、思わず声を失う。
『そうなの....喜美子はまだ知らないんだけどね。でも誤解しないでね、相手の方がどうしてもってきかんくて』
相手は隣町の有名企業の長男だと言う。
相手が相手だけに、いくら田舎の老舗旅館とは言えども断るのは至難の業だ。
一度だけでもと押されてしまい、断りきれなかったそうだ。
しかし、長男本人がと言うよりも、相手の親が旅館の経営をしたいが為に祖母を迎え入れたい思惑があるようだった。
『一回だけお会いして、きっちり断りを入れようと思うから、心配せんでね』
申し訳なさそうに言う祖母の母に、祖父は「大丈夫です」とは言ったものの、内心不安でいっぱいだった。
ただ...ふと冷静に状況を考えた時。
この先も祖母は自分と付き合って、祖母は幸せなんだろうか...そう、考えるようになった。
『お見合い、断ったの!』
祖父が配達から帰宅し、自転車を置こうと駐車場に行った時、側で待っていた祖母が叫ぶように言った。
お見合いの服装のまま来たのだろう、白地にピンク色の入った上品な着物を着ている。
....とても、きれいだった。
『そっか』
『...ごめんなさい、私知らなくて』
『なんで喜美子ちゃんが謝るんよ。でも、良かったん?相手って、御曹司やろう』
『....そんなん関係ない』
祖母は、そっと祖父の服の袖を掴んだ。
普段はそんなことをしない為不思議に思って祖母を見ると、とても不安そうな顔をしていた。
『喜美子ちゃん?』
『...変なこと、考えんでね』
『え?』
『私は正一くんが....好きなんよ』
顔を真っ赤にして、でも必死に伝えようとする祖母が愛おしく思えた。
『俺も、喜美子ちゃんが好きやけ』
そうして、お互い慣れない言葉を伝え、顔を真っ赤にして笑い合った。
その後、相手にきちんとお断りの連絡を入れたそうだが、意外にも相手はすんなりと受け入れたそうだ。
『ちょっと、恋のお手伝いをしたの』
楽しそうに笑う祖母を、祖父は不思議そうに見た。
祖母から聞いた話によると、お見合い後にまた会おうという話になってしまったらしい。
困った祖母は、前に話していた料理学校の親友を誘い、二人は緊張するので友人と一緒なら、と言うことで了承したという。
そしたら、長男は祖母ではなくその友人に恋をしてしまったらしい。
祖母は嬉しそうだった。
『正一くんの誕生日の日、背中を押してくれたのもあの子なの。一緒に考えてくれて、お互い何でも話し合える親友よ』
そして程なくして、高校卒業間近になった頃の事だった。
祖父の父が畑仕事中に腰を負傷してしまい、農作業ができない状態になってしまった。
祖父は学校を時々早退し、母と共に農作業を手伝った。
その為、祖母と会える時間も減ってしまったが、家計の為に一生懸命働いた。
なによりも、両親が愛情かけて育てた野菜を無駄にしたくなかった。
そんなある日、祖父は祖母の父に呼び出された。
祖父が祖母の自宅に行くと、祖母と祖母の母もいた。
『...率直に言う。君は、この旅館を継ぎたいと思うか?』
神妙な面持ちだった。
祖父は、まさかそんな事を聞かれるとは思わず、言葉に詰まった。
全く考えていなかった訳ではない。
祖母と交際すると言うことは、つまりは将来この旅館を継ぐことになる。
真剣には考えていたのだが、すぐに答えを出すのは難しかった。
祖父が旅館を継ぐということは、つまり両親の農業の後継はいないという事だ。
祖父には親戚もいない。
また、祖母と同様、祖父も農家の一人息子だからだ。
『実はな、この旅館を弟夫婦に譲ろうと思っとるんだ』
その言葉に、祖父は驚いた。
祖母から後で聞いた話だが、元々祖母の父は出版社の仕事憧れを抱いていたそうだ。
ただ、長男だからと父からは後継として厳しく育てられたらしい。
祖父が継ぎたいのであれば残すが、そうでないのなら弟に譲り、自分は夢だった出版社の仕事をしようと決めたそうだ。
娘が無事にお嫁に行き、親としての責任を果たしてからにしようと、前々から考えていたらしい。
老舗旅館として経営している他に、土地もたくさん持っていた為、生活には困らないという。
『....僕は、父の農家を継ぎたいと考えています』
祖父は、恐る恐る答えた。
農家を継ぐということは、祖母にも苦労をかけてしまうかもしれない。
祖父の心配とは裏腹に、祖母の父は優しい声で言った。
『そうか。やりたい事があるのは、良い事だ。....ただ、喜美子を傷つける事は許さんからな』
その後、祖母の父は金銭面で娘が苦労しないよう、いくつかの土地を祖母に譲った。
頑固者だと思っていた祖母の父は、実はとても愛情深く、そしてとても不器用な人だった。
程なくして祖父と祖母は結婚し、その翌年に母が生まれた。
祖母の父は弟夫婦に旅館を譲ったあと、町に移り住んでいた。
母が生まれてからは、祖父母の家にしょっちゅう来てはそれはそれは母を可愛がったそうだ。
「とても、愛情がある人じゃった。さすがは喜美子の父親だと思ったよ」
懐かしそうに遠くを見つめる祖父に、なんとも言えない気持ちが溢れてくる。
私の、ひいお爺ちゃん。
母の昔の写真を興味本位で見た時、何枚も一緒に母と共に笑顔で写っていた。
**********
「そんな時もあったわね」
くすくすと笑いながら祖母が言う。
「あなた、本当に頑固者でしたから、喜美子からは煙たがられていたわね」
祖母の隣で、祖母の母も楽しそうに言った。
「わしはかなり頑固者だったからなぁ。正一くんも苦労しただろう。でも、お前が好きになるものすぐにわかった。あれだけ誠実な奴はなかなかおらん」
祖母の父は少し恥ずかしそうに笑った。
「わしのひ孫も可愛いのぅ」
そんな会話が、あの世の世界で繰り広げられていることは、誰も知らないだろう。
由佳子、約束を守ってくれてありがとう。祖母は由佳子に感謝した。
由佳子が元の世界に戻る時、祖母は最後にこう伝えた。
〝あと、おじいちゃんに伝えてちょうだい。大好きよって。手紙を書いたから、見つけてくださいって〟
そして、祖母はそっと当時の親友に想いを馳せた。
幼い頃から、きっとずっと苦労してきたであろう親友に。
「由佳子の事、頼んだわよ。サキ」
とは言っても、祖父は学校が終わった後はすぐに配達の仕事があり、祖母も町の高校に通っているので帰りは遅くなる。
それでも、今まで会う事すら許されなかった二人にとって、少しの時間でも会える事は、この上なく幸せだった。
『明日は私の大親友と、学校が終ってから会う事になったの』
祖父の家の縁側で二人でくつろぎながら、祖母は嬉しそうに言った。
学校の友達ではなく、祖母の通う料理教室の先生の娘だと言う。
『とっても良い子なの。料理教室ではアシスタントとして手伝いをしててね。私よりも年下なのに、ものすごくしっかりしてる子で....』
祖母の嬉しそうに話す姿を見て、祖父も思わず笑顔になる。
こんなに幸せでいいのだろうか。
たまに怖くなってしまう事もあった。
それでも、祖母の嬉しそうな顔を見るとそんな考えも吹っ飛んでしまう。
そんな、何気ない日常を過ごしているときだった。
祖母に求婚する相手が現れたのは。
『え.....お見合いですか』
祖母との交際を許された日から、旅館では祖父の野菜を再び仕入れてくれるようになった。
いつものように配達をし、女将さんと話をしていると、祖母にお見合いの話がきていると言ったのだ。
その言葉を聞いて、思わず声を失う。
『そうなの....喜美子はまだ知らないんだけどね。でも誤解しないでね、相手の方がどうしてもってきかんくて』
相手は隣町の有名企業の長男だと言う。
相手が相手だけに、いくら田舎の老舗旅館とは言えども断るのは至難の業だ。
一度だけでもと押されてしまい、断りきれなかったそうだ。
しかし、長男本人がと言うよりも、相手の親が旅館の経営をしたいが為に祖母を迎え入れたい思惑があるようだった。
『一回だけお会いして、きっちり断りを入れようと思うから、心配せんでね』
申し訳なさそうに言う祖母の母に、祖父は「大丈夫です」とは言ったものの、内心不安でいっぱいだった。
ただ...ふと冷静に状況を考えた時。
この先も祖母は自分と付き合って、祖母は幸せなんだろうか...そう、考えるようになった。
『お見合い、断ったの!』
祖父が配達から帰宅し、自転車を置こうと駐車場に行った時、側で待っていた祖母が叫ぶように言った。
お見合いの服装のまま来たのだろう、白地にピンク色の入った上品な着物を着ている。
....とても、きれいだった。
『そっか』
『...ごめんなさい、私知らなくて』
『なんで喜美子ちゃんが謝るんよ。でも、良かったん?相手って、御曹司やろう』
『....そんなん関係ない』
祖母は、そっと祖父の服の袖を掴んだ。
普段はそんなことをしない為不思議に思って祖母を見ると、とても不安そうな顔をしていた。
『喜美子ちゃん?』
『...変なこと、考えんでね』
『え?』
『私は正一くんが....好きなんよ』
顔を真っ赤にして、でも必死に伝えようとする祖母が愛おしく思えた。
『俺も、喜美子ちゃんが好きやけ』
そうして、お互い慣れない言葉を伝え、顔を真っ赤にして笑い合った。
その後、相手にきちんとお断りの連絡を入れたそうだが、意外にも相手はすんなりと受け入れたそうだ。
『ちょっと、恋のお手伝いをしたの』
楽しそうに笑う祖母を、祖父は不思議そうに見た。
祖母から聞いた話によると、お見合い後にまた会おうという話になってしまったらしい。
困った祖母は、前に話していた料理学校の親友を誘い、二人は緊張するので友人と一緒なら、と言うことで了承したという。
そしたら、長男は祖母ではなくその友人に恋をしてしまったらしい。
祖母は嬉しそうだった。
『正一くんの誕生日の日、背中を押してくれたのもあの子なの。一緒に考えてくれて、お互い何でも話し合える親友よ』
そして程なくして、高校卒業間近になった頃の事だった。
祖父の父が畑仕事中に腰を負傷してしまい、農作業ができない状態になってしまった。
祖父は学校を時々早退し、母と共に農作業を手伝った。
その為、祖母と会える時間も減ってしまったが、家計の為に一生懸命働いた。
なによりも、両親が愛情かけて育てた野菜を無駄にしたくなかった。
そんなある日、祖父は祖母の父に呼び出された。
祖父が祖母の自宅に行くと、祖母と祖母の母もいた。
『...率直に言う。君は、この旅館を継ぎたいと思うか?』
神妙な面持ちだった。
祖父は、まさかそんな事を聞かれるとは思わず、言葉に詰まった。
全く考えていなかった訳ではない。
祖母と交際すると言うことは、つまりは将来この旅館を継ぐことになる。
真剣には考えていたのだが、すぐに答えを出すのは難しかった。
祖父が旅館を継ぐということは、つまり両親の農業の後継はいないという事だ。
祖父には親戚もいない。
また、祖母と同様、祖父も農家の一人息子だからだ。
『実はな、この旅館を弟夫婦に譲ろうと思っとるんだ』
その言葉に、祖父は驚いた。
祖母から後で聞いた話だが、元々祖母の父は出版社の仕事憧れを抱いていたそうだ。
ただ、長男だからと父からは後継として厳しく育てられたらしい。
祖父が継ぎたいのであれば残すが、そうでないのなら弟に譲り、自分は夢だった出版社の仕事をしようと決めたそうだ。
娘が無事にお嫁に行き、親としての責任を果たしてからにしようと、前々から考えていたらしい。
老舗旅館として経営している他に、土地もたくさん持っていた為、生活には困らないという。
『....僕は、父の農家を継ぎたいと考えています』
祖父は、恐る恐る答えた。
農家を継ぐということは、祖母にも苦労をかけてしまうかもしれない。
祖父の心配とは裏腹に、祖母の父は優しい声で言った。
『そうか。やりたい事があるのは、良い事だ。....ただ、喜美子を傷つける事は許さんからな』
その後、祖母の父は金銭面で娘が苦労しないよう、いくつかの土地を祖母に譲った。
頑固者だと思っていた祖母の父は、実はとても愛情深く、そしてとても不器用な人だった。
程なくして祖父と祖母は結婚し、その翌年に母が生まれた。
祖母の父は弟夫婦に旅館を譲ったあと、町に移り住んでいた。
母が生まれてからは、祖父母の家にしょっちゅう来てはそれはそれは母を可愛がったそうだ。
「とても、愛情がある人じゃった。さすがは喜美子の父親だと思ったよ」
懐かしそうに遠くを見つめる祖父に、なんとも言えない気持ちが溢れてくる。
私の、ひいお爺ちゃん。
母の昔の写真を興味本位で見た時、何枚も一緒に母と共に笑顔で写っていた。
**********
「そんな時もあったわね」
くすくすと笑いながら祖母が言う。
「あなた、本当に頑固者でしたから、喜美子からは煙たがられていたわね」
祖母の隣で、祖母の母も楽しそうに言った。
「わしはかなり頑固者だったからなぁ。正一くんも苦労しただろう。でも、お前が好きになるものすぐにわかった。あれだけ誠実な奴はなかなかおらん」
祖母の父は少し恥ずかしそうに笑った。
「わしのひ孫も可愛いのぅ」
そんな会話が、あの世の世界で繰り広げられていることは、誰も知らないだろう。
由佳子、約束を守ってくれてありがとう。祖母は由佳子に感謝した。
由佳子が元の世界に戻る時、祖母は最後にこう伝えた。
〝あと、おじいちゃんに伝えてちょうだい。大好きよって。手紙を書いたから、見つけてくださいって〟
そして、祖母はそっと当時の親友に想いを馳せた。
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