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物語の幕開け
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私が怪物を退治できるのは、あくまでも夜に侵入した怪物のみ。それ以外は全て、皇帝の魔法が使える兵士たちが退治している状況だった。
その中でもクリスティアがいた地域は国内でも人口が少なく、兵士たちも都会の方に動員されたこともあって数が足りず、負傷者が多く人々は疲弊していた。
そんな中、クリスティアはついに聖女としての力を発揮する。昔から家族のように接してきた彼女の友人が外出先で怪物と出会してしまい、命かながらなんとか逃れたものの大怪我をおってしまった。クリスティアが駆けつけた頃には既に虫の息だった。
クリスティアは怪物が出没し始めた頃から病院へと派遣され、そこで負傷した人々の手当てをしていたのだ。彼女はもう息が浅い友人の手を握り、涙ながらに生きてほしいと願った。その時、クリスティアと友人の周りをぱあっと光が包み込み、あれだけ傷ついた傷口がサッと治っていった。
その様子を見た人々は驚きの声をあげ、「聖女だ!聖女がいたぞー!」と口々に叫んだ。その噂を聞きつけた人々は、怪物に襲われて負傷した者以外にも、流行病や風邪の症状で苦しむ家族をなんとかして治療してもらおうとクリスティアのもとを訪ねるようになった。
徐々にクリスティアの噂は広がり、ついには皇帝の耳にも入ることとなる。
ここまでは、あらすじ通りだわ。
貴族新聞を読みながら、私は頭の中で映画で見たクリスティアの場面を思い出していた。
あの可憐な少女が聖女の力を自覚するあの感動的なシーン。この世界の主人公。
ついにこの時が来たのね。
ようやく物語が動き出す。
それにしても、皇帝に招かれるまでに意外と時間がかかったわね。もう少し早くに来るのかと思っていたけれど…
そんな事よりも、急いで準備しなくては。今夜、そのクリスティアを迎え入れるための盛大なパーティーが開かれる予定なのだ。そのパーティーに、私も招かれている。
私にパーティーの参加状が届いたと聞いた途端、私たち家族は大騒ぎだった。
「マルスティア、これはチャンスよ!ついにあなたにも春が…」
「お母様、これはあくまでも聖女様をお迎えするためのパーティーですから」
「何を言っているんだ、もしかしたらどなたかに見染められるかもしれないだろう」
「そうだぞ、そろそろお前も適齢期なんだから」
あれだけ可愛い可愛いともてはやしていた両親と兄だったが、私、マルスティアがあまりにも男性に興味を示さず、縁談にも首を横に振るため、いよいよ本格的に嫁ぎ先を見つけようと心配し始めていた。
正直、私はこの貴族の世界で結婚しようなんて思ってもいなかった。物語での役割を果たした後は、私の人生を歩みたい、そう思っていたから。
それにしても、この世界では17歳からそんなことを言われるのね。まだまだ子どもじゃないの。普通なら華の女子高生よ。遊び盛りなのに。
更に、ここでの女性としての礼儀作法に私は正直疲れていた。服装はきついし、礼儀を重んじる貴族はマナーに厳しかった。テーブルマナーならまだしも、話し方や歩き方まで指摘される。
令嬢同士での会話も、どこか相手を見定めているようで疲れるし、馴染める気がしなかった。
幸い家族は私の意思を尊重してくれて、特に兄は私の味方になってくれているからそれは感謝している。
けれど、だからといってこの世界に馴染めるというわけでもない。
それに、クリスティアの物語が進んでいけば、もしかしたら元の世界に戻れるかもしれない。そんな淡い期待も抱いていた。
家族に不満があるわけではないけれど、元の世界の自分がどうなってしまっているのか日に日に気になって仕方がなかった。
両親は元気だろうか、会社に迷惑はかかっていないだろうか、現実世界の私は一体どうなっているのだろうか…
ここでの生活に慣れすぎてしまい、現実世界での暮らしや常識、私自身の記憶が飛びそうになる時もあった。完全に、マルスティアとしての人生を歩もうとしている。
物語が進んだら、なんとかして帰らなければ。そんな気持ちが少しずつ大きくなるのを感じていた。
私は一つ、大きな間違いが起こっていたことにこの時は気付いていなかった。
***
パーティー当日。
私は両親が張り切って人気の仕立て屋に依頼した特注のきらびやかなドレスを着させられ、バッチリメイクで会場に行く羽目になった。
「これは、やり過ぎなのでは…」
「普通よ、普通!素敵よマルスティア」
「あぁ。よく似合ってる。さすがは私達の娘だ」
「綺麗だよマルスティア」
兄のエドワードまで満足そうに微笑んでいる。
パーティーにはエドワードも出席することになっており、私たちは兄妹で出席することになっていた。
会場に着くと、既に多くの人が集まっていた。さすがは皇帝が主催するパーティーね。みんな各々きらびやかなドレスやスーツに身を包み、会場の中には豪華なシャンデリアが天井一面に並んでいる。まるで貴族が出てくる映画のワンシーンのような光景だった。
…まぁ、貴族の世界だから当たり前なのかな。
「すごいな…」
流石のエドワードもこの光景には驚いている。私はといえば、こんなに豪華なパーティーではどんな素敵な料理が出るんだろうと胸を躍らせていた。
いけないいけない。
今日は食事よりも大事なことがあるのよ。
嫉妬した他の令嬢たちの嫌がらせからクリスティアを守らないと。
それが今日のパーティーに参加した任務でもある。
「エドワード!」
「おう!来ていたのか」
何やらエドワードは知り合いがいたのか、私の方を気にしながらも答える。私は大丈夫だから行ってきて、と合図を送ると、心配そうに私を見つめながらも私が大丈夫!とガッツポーズをしたのを確認した後、すぐに戻るからと側から立ち去った。
エドワードの後ろ姿を見送りながら、ふと私は疑問に思った。
そういえば、クリスティアとルカってもう婚約しているのよ…ね…?
その時、わあっと人々が歓声を上げた。皇帝が会場の中心に現れた。その歓声に合わせるように、私も拍手をする。
まさかこの日が私にとって運命を左右する日になるなんて、この時は思いもしなかった。
その中でもクリスティアがいた地域は国内でも人口が少なく、兵士たちも都会の方に動員されたこともあって数が足りず、負傷者が多く人々は疲弊していた。
そんな中、クリスティアはついに聖女としての力を発揮する。昔から家族のように接してきた彼女の友人が外出先で怪物と出会してしまい、命かながらなんとか逃れたものの大怪我をおってしまった。クリスティアが駆けつけた頃には既に虫の息だった。
クリスティアは怪物が出没し始めた頃から病院へと派遣され、そこで負傷した人々の手当てをしていたのだ。彼女はもう息が浅い友人の手を握り、涙ながらに生きてほしいと願った。その時、クリスティアと友人の周りをぱあっと光が包み込み、あれだけ傷ついた傷口がサッと治っていった。
その様子を見た人々は驚きの声をあげ、「聖女だ!聖女がいたぞー!」と口々に叫んだ。その噂を聞きつけた人々は、怪物に襲われて負傷した者以外にも、流行病や風邪の症状で苦しむ家族をなんとかして治療してもらおうとクリスティアのもとを訪ねるようになった。
徐々にクリスティアの噂は広がり、ついには皇帝の耳にも入ることとなる。
ここまでは、あらすじ通りだわ。
貴族新聞を読みながら、私は頭の中で映画で見たクリスティアの場面を思い出していた。
あの可憐な少女が聖女の力を自覚するあの感動的なシーン。この世界の主人公。
ついにこの時が来たのね。
ようやく物語が動き出す。
それにしても、皇帝に招かれるまでに意外と時間がかかったわね。もう少し早くに来るのかと思っていたけれど…
そんな事よりも、急いで準備しなくては。今夜、そのクリスティアを迎え入れるための盛大なパーティーが開かれる予定なのだ。そのパーティーに、私も招かれている。
私にパーティーの参加状が届いたと聞いた途端、私たち家族は大騒ぎだった。
「マルスティア、これはチャンスよ!ついにあなたにも春が…」
「お母様、これはあくまでも聖女様をお迎えするためのパーティーですから」
「何を言っているんだ、もしかしたらどなたかに見染められるかもしれないだろう」
「そうだぞ、そろそろお前も適齢期なんだから」
あれだけ可愛い可愛いともてはやしていた両親と兄だったが、私、マルスティアがあまりにも男性に興味を示さず、縁談にも首を横に振るため、いよいよ本格的に嫁ぎ先を見つけようと心配し始めていた。
正直、私はこの貴族の世界で結婚しようなんて思ってもいなかった。物語での役割を果たした後は、私の人生を歩みたい、そう思っていたから。
それにしても、この世界では17歳からそんなことを言われるのね。まだまだ子どもじゃないの。普通なら華の女子高生よ。遊び盛りなのに。
更に、ここでの女性としての礼儀作法に私は正直疲れていた。服装はきついし、礼儀を重んじる貴族はマナーに厳しかった。テーブルマナーならまだしも、話し方や歩き方まで指摘される。
令嬢同士での会話も、どこか相手を見定めているようで疲れるし、馴染める気がしなかった。
幸い家族は私の意思を尊重してくれて、特に兄は私の味方になってくれているからそれは感謝している。
けれど、だからといってこの世界に馴染めるというわけでもない。
それに、クリスティアの物語が進んでいけば、もしかしたら元の世界に戻れるかもしれない。そんな淡い期待も抱いていた。
家族に不満があるわけではないけれど、元の世界の自分がどうなってしまっているのか日に日に気になって仕方がなかった。
両親は元気だろうか、会社に迷惑はかかっていないだろうか、現実世界の私は一体どうなっているのだろうか…
ここでの生活に慣れすぎてしまい、現実世界での暮らしや常識、私自身の記憶が飛びそうになる時もあった。完全に、マルスティアとしての人生を歩もうとしている。
物語が進んだら、なんとかして帰らなければ。そんな気持ちが少しずつ大きくなるのを感じていた。
私は一つ、大きな間違いが起こっていたことにこの時は気付いていなかった。
***
パーティー当日。
私は両親が張り切って人気の仕立て屋に依頼した特注のきらびやかなドレスを着させられ、バッチリメイクで会場に行く羽目になった。
「これは、やり過ぎなのでは…」
「普通よ、普通!素敵よマルスティア」
「あぁ。よく似合ってる。さすがは私達の娘だ」
「綺麗だよマルスティア」
兄のエドワードまで満足そうに微笑んでいる。
パーティーにはエドワードも出席することになっており、私たちは兄妹で出席することになっていた。
会場に着くと、既に多くの人が集まっていた。さすがは皇帝が主催するパーティーね。みんな各々きらびやかなドレスやスーツに身を包み、会場の中には豪華なシャンデリアが天井一面に並んでいる。まるで貴族が出てくる映画のワンシーンのような光景だった。
…まぁ、貴族の世界だから当たり前なのかな。
「すごいな…」
流石のエドワードもこの光景には驚いている。私はといえば、こんなに豪華なパーティーではどんな素敵な料理が出るんだろうと胸を躍らせていた。
いけないいけない。
今日は食事よりも大事なことがあるのよ。
嫉妬した他の令嬢たちの嫌がらせからクリスティアを守らないと。
それが今日のパーティーに参加した任務でもある。
「エドワード!」
「おう!来ていたのか」
何やらエドワードは知り合いがいたのか、私の方を気にしながらも答える。私は大丈夫だから行ってきて、と合図を送ると、心配そうに私を見つめながらも私が大丈夫!とガッツポーズをしたのを確認した後、すぐに戻るからと側から立ち去った。
エドワードの後ろ姿を見送りながら、ふと私は疑問に思った。
そういえば、クリスティアとルカってもう婚約しているのよ…ね…?
その時、わあっと人々が歓声を上げた。皇帝が会場の中心に現れた。その歓声に合わせるように、私も拍手をする。
まさかこの日が私にとって運命を左右する日になるなんて、この時は思いもしなかった。
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