番外編まとめ

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アクリウス&ソフィア

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キスを深くしながら、アクリウスはソフィアをそっと押し倒します。お互いに息が上がり、熱を含んだ視線を絡めました。


「ソフィア...」


「んっ...」


そっとソフィアの服に手をかけると、アクリウスは脳裏にマリウスの言葉が蘇ってきました。


少しだけ、味わう....か。


露わになった胸の蕾をそっと撫でると、ソフィアは声を上げました。


「ぁっ...」


「...可愛い」


少しだけ、少しだけ...


「んっ.....はぁっ....」


「ソフィア....可愛い...」


耳元でささやきながら下に手を伸ばし、割れ目をそっとなぞります。さらに声を上げるソフィアに、アクリウスはまだ頭の中で繰り返していました。


少しだけ.....


......



......



いや、どう考えても無理だろう。


ようやく冷静になった頃、何度も求められ、既にぐったりとするソフィアを見たアクリウスは、ハァッと息を吐きました。


何が少しだけ味わうだ。こんなの理性が持つわけがない。


「また、無理をさせてしまったじゃないか...」


一度理性を失ってしまえば、もう止めることなど不可能だ。


止めたくても止められないのだ。泣きそうな顔も、甘い声も、打ちつけるたびに震える体も、全てが愛しくてたまらない。


「はぁっ....あ、アクリ...ウス、様っ...」


いつもは旦那様と呼ぶのに、この時だけは名前を呼んでくれる。それもたまらない。


こうして無理をさせた今ですら、まだ求めたくてたまらない自分を殴ってしまいたい。


「はぁ....旦那様...?」


「ソフィア...すまない。また...」


ソフィアはにこっと微笑んだかと思うと、アクリウスにキスをしました。


触れるだけではない、深いキスを。


「んっ...!....そ、ソフィアっ...?!」


目を見開いて驚くアクリウスに、ソフィアは唇を離すとぎゅっと抱きしめました。


「何で謝るのですか?」


「いや、私がまた無理をさせたではないか...」


「無理なんてしてません。私が体力作りをしているの、旦那様ご存知ですか?」


「体力作り?...何のために」


「こうして旦那様に悲しい顔をさせないためです」


ソフィアはそっとアクリウスの頬に手を添えて、目を見つめながら言いました。


「旦那様....アクリウス様。大好きです。毎日一緒にいられることも、こうして触れられることも。だから、あなたと繋がれて幸せな私にそんな悲しい顔をしないでください」


「ソフィア...」


「私、あなたにもっと応えられるように体力をつけますから。だから、遠慮なんてしないで...?」


「....っ」


アクリウスはソフィアを強く抱きしめると、顔を擦り寄せながら言いました。


「....もう一度、いいか?」


ソフィアがクスッと笑いながら頷くと、アクリウスはそっと指を絡めながらキスをし、再びソフィアに覆い被さるのでした。






「なぁ、どうだった?」


「何がだ?」


「この間のことだよ!うまくいったか?」


「........まぁ、な」


「ん?何でそんな顔が赤いんだよ」


「放っておけ」


...なんだ、意外とうまくいったのか。アクリウスの理性って意外と強いんだな。


マリウスがこの後自分も同じような目にあう日が来るなんて、思いもしないのでした。



~Fin~
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