上 下
72 / 76

ホームレスと皇帝陛下

しおりを挟む
「……という流れで行こうと思います」
 俺たちは、夕食の時間まで一緒に過ごして、作戦会議を続けていた。

 今日はローザンブルク料理だ。
 
 クジャクのソテー、赤かぶのスープ、野菜とひき肉をパン生地に包んで焼いたもの、野菜サラダ。

 贅沢な食事だ。要塞攻防戦中はずっとジャガイモ生活だったし……
 ウィリーが俺に気を使って、格式ばった食事にしないようにしてくれたようだ。ありがたいぜ。

「私もこういう飾らない食事の方が好きなのよね。王宮では食事まで儀礼的で肩が凝ってしまうもの」

 そう言いながら、赤いスープを彼女は上品に飲んでいく。女王陛下は、食事の仕草すらも気品が漂うな。

「やっぱり、ウィリーは笑っている時が一番だな」

「えっ!?」

「さっきの講和会議の時はずっと神経を使っていたのが分かるからさ。友達として少し心配していたんだよ。たぶん、俺くらいしか対等にしゃべることができる人いないだろう。俺の前では、肩の力を抜いておしゃべりしようぜ」

「もうそうやって……リーニャにだって、ちょっかいをかけているの聞いているんですからねぇ?」
 なんだかごにょごにょ言っている。

「えっ、なんだって?」

「なんでもないですよ」
 美少女は政治家のように鋼鉄の笑顔で俺を威圧した。

「いや、絶対今なんか言ってたよね?」

「なんでもないですよ!!」
 彼女は力強く断言した。これ以上の質問は無用だと笑顔が言っている。

「そっか……」
 俺は彼女の笑顔に圧倒されて口をつぐむことしかできなかった。

 ※

 食事も終わり、ローザンブルクの伝統的なデザートが運ばれてきた。
 白くてとろとろの酸味のある乳製品。

「ヨーグルトだ!!」
 一口食べただけで、それがなじみのあるものだと分かった。

「クニカズの世界にもあるデザート?」

「おう! もともとは外国の料理だったんだけどな。今では朝食の定番になってる料理だ」

「酸っぱいけど、口直しにちょうどいいですよね」

「そうだ、ちょっとした工夫で美味しくなる食べ方を教えてやるよ」

「ちょっとした工夫?」

 俺はヨーグルトの容器に魔力を伝える。
 ヨーグルトを氷魔力で、シャーベット状にしていった。

 軽くミントを添えて、本当は砂糖がいいんだがジャムをのせた。

「どうぞ? ヨーグルトのシャーベットだ」

「冷たくて気持ちいいわ」
 
「酸味も冷やしたことで和らいで、最高だよ」

「すごいわ。こんな工夫考えたこともなかった」

「まあ、俺の世界では結構有名だったんだけどな」

「クニカズの世界は、魅力的なものにあふれているのね? どんな王宮料理や世界の秘宝よりもおもしろいわ」

 俺たちは明日の地獄に備えて、一緒に英気を養った。

 ※

 翌日、講和会議が再開した。

「それでは、女王よ。昨日の我が提案を受け入れるかどうか教えてくれるかの?」
 腹黒タヌキは笑っていた。まるで結果はわかっていると言わんばかりの口ぶりだ。

「ええ、決まりました」

「ふむ、では1週間後までに軍を撤退するように要求する」
 勝ち誇った笑顔だ。

「陛下、お言葉ですが……我々はあなたの提案を受諾するとは言っておりませんが?」

「なんだとっ!!」
 余裕をもって話していた老人はいきなり激高した。

「私が決めたのは、皇帝陛下の提案を拒絶することです。勘違いしないでいただきたいですわ」
 この世界の列強国の長に、彼女は宣戦布告したのだ。
 彼女の眼は暗にこう言っている。

「老人たちの時代は終わった」と。

「であれば、ヴォルフスブルク包囲網を形成する国家群と全面戦争をするつもりか!? 少しは話が分かる小娘だと思っていたが、どうやら過信しすぎたようだなっ!!」

「ブラフはそこまでですよ、陛下? 我が忠臣クニカズ中佐から陛下に言いたいことがあるようです。発言をさせていただきますね。クニカズ、どうぞ?」

 女王陛下の眼は「やってしまえ」と笑っている。

「では、失礼ながら言わせていただきますよ、皇帝陛下? まず、あなたが発言しているヴォルフスブルク包囲網は本当に機能しているんですか?」

「な、なにを?」

「本来であれば、戦争が始まった瞬間、ヴォルフスブルク包囲網は連動して我が国に侵攻してこなくてはおかしいのです。ですが、戦端を開いたのは貴国のみだ。反・ヴォルフスブルク連合はむざむざ勝てるタイミングを逃している。おかしいじゃないですか? あなたは敗北してから包囲網を強調した。それもおかしい。どうして自国の軍隊の権威が失墜するのを防がなかったんですか? 同盟が機能しているなら盟主であるローザンブルクの敗北は許されないはずです」

 皇帝は苦虫を嚙み潰したような顔をして黙ってしまった。
 俺は目配せして女王陛下にバトンを渡す。

「よって、本当に追い詰められているのはローザンブルクです。私たちは包囲網が機能不全になっていると判断しております。陛下、2日目の講和会議の議題は、領土分割案と賠償金でいかがでしょうか?」

「くっ、返答は即決ではできない。もうしばらく時間が欲しい」
 一気に皇帝が劣勢になった瞬間だった。やはり、包囲網の件はブラフか。

 そこにウィリーがとどめを刺す。

「陛下、残念ながらあなたは敗者です。我々がそんな猶予を残す必要性がどこにありますか? 答えは簡単です。領土分割を受け入れるか否か。イエスかノーかです」

 ※

 講和会議の結果は、ヴォルフスブルク王国が完全に有利な条件で確定した。

・今回の戦争は、ローザンブルク軍団による暴走に端を発したものだと認める。
・戦後賠償に関しては、要塞の修理費用とその他を勘案して2億1000ゴールドとする。
・両国間で問題となっていたヴォルフス街道の領有権は、ヴォルフスブルク王国のもとする。この問題は不可逆的なものであると決定する。
・ローザンブルク帝国とヴォルフスブルク王国は10年間の不可侵条約を締結する。

 この4つの条件で講和は成立した。
 これで全てが終わった。ヴォルフスブルクが大陸の列強国を倒した瞬間だ。
 すべての非をローザンブルク帝国が認めて、国家予算の半分に近い額の賠償金がヴォルフスブルクに入る。さらに、今まで火種になっていた領土問題もすべて解決されて、不可侵条約によって東側の安全まで確保できた。完璧だ。

 さらに不可侵条約が締結されたことで、ヴォルフスブルク王国包囲網が瓦解を決定づけるだろう。同盟の盟主であるローザンブルクが戦争をしないことを明言したんだからな。

 これで、周辺諸国がすべて敵という最悪の状態は回避した。
 ヴォルフスブルクは大国への道を突き進む。

 賠償金による国家の近代化。
 旧秩序の打破と新国際秩序の形成。

 大国へと進むべき道は少しずつ形成されてきた。あとはもっと頑張るだけだな。

「やりましたね、クニカズ?」
 講和文章へのサインが終わって女王陛下は俺をねぎらうように語り掛けてくれる。

「ここからですよ、陛下!」

 アルフレッドも俺の肩に手を置いて力強くうなずく。

「今回の件はクニカズの功が一番大きいからな。新しい戦略を思いつき、歴戦の政治家のブラフも冷静に状況分析することで見破った。間違いなくクニカズは救国の英雄だ。これからもよろしく頼む」

 やっと、俺は居場所を見つけることができた。
 死ぬ気で頑張ってやっと、やっとだ。

 ここで俺はみんなを幸せにする。
 そう決意した瞬間……

 俺はローザンブルク皇帝に話しかけられた。

「クニカズ中佐といったかな? この老いぼれに少しだけ時間をくれないか? なに、暗殺などは考えていない。それができるならニコライがお前を殺しているはずだ。わしのような老いぼれが勝てるわけがないだろう? お茶でも飲みながら今後の世界の話をしたい」

 女王陛下はこくんとうなずいた。

「わかりました。陛下、よろしくお願いします」
 
 そして、俺はさっきまで帝国の大将だった人間と話し合うために中庭にでた。
 美しい庭園の中心部に、2人分のティーカップが置かれている。ずいぶんと雅なお茶会だ。

「さて、クニカズ君。茶を飲む前に念のため聞いておこう。キミは異世界から来た転生者だね?」

 ※

「それは答えなくてはいけない質問ですか?」
 下手に自分の立場を明かすべきではないと直感した。
 だからこそ、はぐらかすような方向へと持っていく。

「いや、強制ではないよ。あくまで答えることができる範囲で構わない」
 そう言って老人は笑いながら茶を飲む。

「では、ノーコメントでお願いします。俺の立場を簡単に明かすほど、ふたりの関係は進んでいないと思うので」

「それは残念じゃな」

 今度は俺が茶を飲んだ。

「では、酒でも飲みながら話をしようか。そのほうが仲良くなれるチャンスじゃろう? わしは、ヴォルフスブルクの酒である"ハーブ酒"をいただこうか。気分を変えたいからね。きみはどうする? わしが奢ろう」

 ハーブ酒は、ヴォルフスブルク名産の酒だ。健康効果があるとされて、薬のような役割を果たしているらしい。

 薬草入りワインみたいなものだな。
 あえて、敵国だった地の酒を飲むというのはなにかしらのメッセージみたいなものだろう。
 こちらは試されていると考えた方がいい。

 ならば……
 俺の世界で一番有名な酒の頼み方をしてやる。

「では、俺はマティーニを。ジンではなく、ウォッカで。オリーブではなくレモンを添えて……」

 どうだ、ニートをなめるなよ。時間が余りまくっていたから、映画は大量に見たんだ。
 
「ふむ、おもしろいな、きみは……。本来ならジンとハーブ入りのワインで作るマティーニを、我が国名産のウォッカで作れとは?」

 よかった。この世界でもマティーニがあったか。
 イチかバチかだったがうまく伝わったようだ。たしか、マティーニは20世紀に誕生したカクテルのはずだが? この世界の創造主はどうやら相当酒好きのようだ。

「ええ、陛下が我が国に配慮してくださったので……こちらもそれに応えようかと?」

 それで度数が高い酒を昼間から飲まなくてはいけなくなったんだけどな!?

 ※

 後世の歴史家は語る。
 
「ワル―シャ講和会議の直後、ローザンブルクのロバート帝とヴォルフスブルクの女王の懐刀とされたクニカズ・ヤマダ中佐の会談はおこなわれた。これがのちに言う"賢者会議"である。この会議はいくつもの絵画や小説で描かれており、歴史の転換点として今なお有名である。皇帝はヴォルフスブルク名産の「ハーブ入りワイン」をオーダーした。オーダーに両国間の安定についての願いをこめた皇帝に対して、クニカズ中佐は返礼としてローザンブルク名産の「ウォッカ」と自国の名産品「ハーブワイン」のカクテルを注文し両国の融和の意思を示したとされる。また、クニカズ中佐は『このカクテルにはマッシリア王国名産のレモンを添えるように』と注文した。これは暗に今後の国際秩序について一石を投じるメッセージを残したものだと考えられる。このようなエピソードから前半生に謎が多いクニカズ将軍だが、相応の文化人かつ教養豊かな人物だったと推測される。友人たちは、彼は特に小説と演劇を好み、即興で人を楽しませる物語を作るのがうまかったと証言している」

 ※

「それでは乾杯!」
「乾杯」

 さわやかなカクテルが俺の口に広がる。ハーブの味によってさわやかなものになったそのカクテルは、強い度数と共に俺を心地よい気分にさせてくれる。

「良い飲みっぷりだ」

「両国の今後の友好を願ってですからね。陛下」

「それでこそ、異界の英雄だ」

 だが、あまり酔いつぶれてはいけない。俺は試されているのだからな。

「それでは陛下。本題と行きましょう」

「うむ」

「さきほどの質問はあくまで会話のきっかけに過ぎないものでしょう。陛下の中では答えが出ているように聞こえました」

 そう問い詰めると彼はふふっと笑う。

「ああ、私はニコライの状況分析を信頼している。キミは間違いなく異世界から来た男だろう」

「では、何を聞きたいのですか?」

「おそらく、お主はニコライをキミしか知り得ない知識と工夫によって破ったのだろう。ローザンブルクの最高傑作をまさか失うとは私も思っていなかった」
 その言葉には悔恨がにじんでいる。
 ああ、そうだ。前世知識がなければ、あんな怪物と正面からは戦えなかったはずだ。もちろん、妖精の加護も大きいんだが。

「そして、これからヴォルフスブルクはキミの知識を使って大きな発展を遂げるだろう。キミの頭脳はおそらく200年から300年以上先の未来を生きているのだからね。ローゼンブルクとしてはこれ以上、無理に争いたくはないよ」
 よし、大陸最強の陸軍はこれで敵に回ることはなくなった。これは大きい前進だ。

「その言葉を聞けただけで、光栄に思います」

「これで東側の安全は確保されたというわけだな。ヴォルフスブルクは、覇権を目指して動き始めるのかな?」

「我が国は、国際秩序の安定を第一に考えております。覇権などは考えておりません」

「キミは教科書通りのコメントがうまい。実に素晴らしいキレモノだ」

「ありがたき幸せ」

「しかし、キミは大事なことを忘れているのではないかな?」

「大事なことですか?」

「まだ、思いつかないならいい。だが、キミの持つ知性は諸刃もろはの剣にもなるんだよ。すぐれた知性はそれだけで、持ち主の手すらも傷つけるかもしれない。我が甥のニコライ=ローザンブルクがはまったようにな?」

「ご忠告ありがとうございます。気をつけます」

 実際、キレモノが原因で破滅した国家は多い。気をつけなくてはいけないな。

「うむ。だが、キミのカクテルの注文でやりたいことはわかるよ。次は、南方のマッシリアを狙うのだろう。キミの手腕に期待しているよ」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【完】あの、……どなたでしょうか?

桐生桜月姫
恋愛
「キャサリン・ルーラー  爵位を傘に取る卑しい女め、今この時を以て貴様との婚約を破棄する。」 見た目だけは、麗しの王太子殿下から出た言葉に、婚約破棄を突きつけられた美しい女性は……… 「あの、……どなたのことでしょうか?」 まさかの意味不明発言!! 今ここに幕開ける、波瀾万丈の間違い婚約破棄ラブコメ!! 結末やいかに!! ******************* 執筆終了済みです。

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

冤罪を掛けられて大切な家族から見捨てられた

ああああ
恋愛
優は大切にしていた妹の友達に冤罪を掛けられてしまう。 そして冤罪が判明して戻ってきたが

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です

処理中です...