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三階 権天使
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「はい、もう頭出てますよね?」
「え?うわぁぁ?!」
赤いマットの所からぬっと顔を出す。牛、人、ガチョウの頭を一つずつ持っていて、ガチョウの足をした化け物が居た。圧はない、下着を被っているから。もしかして…変態?
「貴方はまだ続けていたんですね、こんな事を」
「ははは、そうだな?久しいな~天使よ!私の妻になる事にしたのか?」
「いいえ?全く。ここに居る方に惚れたので」
「あん?そういえば人間が動いていやがるな…?」
ぎろりとこちらを睨みつける。いや、いや。悪魔なんて嘘でしょう。いや、そんなこと言ったらこの空間だって嘘…何?何が起きてるの?
「おぉぉぉぉん。ついに純潔じゃなくなったのか~…」
「本当に気持ち悪いですね、貴方は」
「だってよぉ…悲しくてよ。綺麗な顔している女性は純潔であってほしいだろ?なぁ…小僧?」
「は、はは、え?」
「それは良いとして…この娘は私が憑いてもいいのだろう?」
「はぁ…駄目に決まってるでしょう?貴方、それでも元天使ですよね?」
悪魔は手を横に振って溜息を吐く。この見た目で天使?嘘だろ?!
「がははっ、そんな事は忘れたわ。まぁ、面白かったしいいか?でも、こいつが結婚する時には…どうなるかな?」
な、なんだ?何か恐ろしい事をするのか…?死んじゃう、とか?
「夫を殺す!」
「ひぇぇ…」
「本当に低俗ですね、ラファエルを呼びましょうか」
「あ、本当にやめて?死んじゃう、私。」
「じゃあ、何もせずに帰りなさい。」
「あ~…下着だけもらって帰るわ、じゃあな」
すっと頭を引っ込んで帰っていく。ああ、これで終わったのか…そう思うと、腰が抜けて立ち上がれなくなる。笑夢が駆け寄ってきて肩を貸してくれた。
「良かったですよ、アスモデウスで。失敗すると呼んだ瞬間に殺されたりしますから。」
「なんか…見た目だけで拍子抜けだったような…。」
「強がってますよね?まぁ…あれは特別ですからね?それでも毎晩、一人の女性の夫を殺してますからね?」
「はい、ごめんなさい。怖いです。」
見た目もこの世の物ではなかったし…本当に意志を持って喋るし…。現実なのか、幻なのか区別もつかない。
「さて…後始末はどうしましょうかね?」
「うん?このままにしてもばれないんじゃない?」
「いえ、記憶に残るんですよ、召喚できたっていう事実が」
「え、じゃあ…記憶を消す?」
「ですかね、はぁ…なんでアスモデウスなんか呼んだんだか。」
笑夢はぶつくさ言いながらも、二人の頭を覗く。記憶が映像として浮かんできて、それをカットしている。なんか…動画編集しているみたいだ。
「ええ、そんな感じですよ。あ、これ部活の記憶も書き換えましょうか!」
「そんな事して大丈夫なのかな?」
「爆発はしないですよ?この部活…友達部に書き換えましょう!」
「何?!友達部って…何するの?」
「皆で友達作る部活です、いいでしょう?私もサポートしやすいですし、部長は肇さんにやってもらいましょうか。」
皆の記憶を改ざんした所で、時間をスタートさせる。二人はポカーンとした後に、喋りだす。
「あれ?うち、何やってたっけ?」
桜花さん…中二病が消えて人が変わってる!なんか、話しやすそうだ。智一は…?
「おう、何してるのこんなとこで?」
「部活作ろうかな?って」
「まじ?!何も入ってないから一緒にやろう!」
「え、うち、なんでこんなところに居るの?ていうか…誰?」
出会った事になってないか。智一は大丈夫だけど、桜花さんはこの部活でしか知り合ってないし…もう一回挨拶しよう。
「谷古宇肇です」
「天使笑夢です、今混乱していると思いますが、桜花さんはどうされますか?」
「え…?立ち合っちゃったし…入る。どうせ友達居ないし。」
まぁ…申し訳ないけどとても友達が居そうなタイプには見えなかったかな。嫌煙されていそうなタイプだったし。でも、一年って言ってたけど…そういえばこの学校って…なんクラスあるんだ?
「12クラスありますよ?」
「本当に?!知らなかった…。」
「当然ですよ、一番端のクラスですからね?」
桜花さんと智一はきょとんとしていて、話についてこれていない。やばい…心の中を読まれるのが当たり前になってきてたから…変だったか!
「そういえば、活動内容はなんでもいいのかな?」
「そうだ!ここって何するの?うち何も聞いてないけど…」
「ここに来て、皆で喋りましょう。それが一番楽しそうですから」
確かに、楽しそうではあるな。自分たちの部屋があるみたいなものだし!智一はポンと手を打って笑顔になる。
「賛成だ!いいね、それ!」
「うち、そういうの憧れてた!」
「はい、そうしましょう。ね、肇さん?」
「うん、皆がいいならね」
「さっきも話したでしょう?」
うん、聞いていたけどさ。あるじゃん?最大級にやばい理由が。俺は気にしないからいいんだけど。
「印象悪くならない?俺、ほら。顔が怖いから」
「ははは、気にすんなよ!桜花さんも気にならないよね?」
「そうかも?うちもちょっと顔には自信がなくて…」
あの美形な顔で自信がない…だと?俺にください。俺の顔と交換しよう。ぜひ。
「不純ですよ?肇さん?」
「あ…すいませんでした」
「ん?どうしたの?」
「なんでもないよ、なんて呼べばいいかな?」
「ルトって呼んで!」
「分かった」
皆頷いて呼び方を確認した。何故かオカルト部が潰れてしまい、友達部という謎の部活を始めてしまったけど…果たして大丈夫なのだろうか?
「え?うわぁぁ?!」
赤いマットの所からぬっと顔を出す。牛、人、ガチョウの頭を一つずつ持っていて、ガチョウの足をした化け物が居た。圧はない、下着を被っているから。もしかして…変態?
「貴方はまだ続けていたんですね、こんな事を」
「ははは、そうだな?久しいな~天使よ!私の妻になる事にしたのか?」
「いいえ?全く。ここに居る方に惚れたので」
「あん?そういえば人間が動いていやがるな…?」
ぎろりとこちらを睨みつける。いや、いや。悪魔なんて嘘でしょう。いや、そんなこと言ったらこの空間だって嘘…何?何が起きてるの?
「おぉぉぉぉん。ついに純潔じゃなくなったのか~…」
「本当に気持ち悪いですね、貴方は」
「だってよぉ…悲しくてよ。綺麗な顔している女性は純潔であってほしいだろ?なぁ…小僧?」
「は、はは、え?」
「それは良いとして…この娘は私が憑いてもいいのだろう?」
「はぁ…駄目に決まってるでしょう?貴方、それでも元天使ですよね?」
悪魔は手を横に振って溜息を吐く。この見た目で天使?嘘だろ?!
「がははっ、そんな事は忘れたわ。まぁ、面白かったしいいか?でも、こいつが結婚する時には…どうなるかな?」
な、なんだ?何か恐ろしい事をするのか…?死んじゃう、とか?
「夫を殺す!」
「ひぇぇ…」
「本当に低俗ですね、ラファエルを呼びましょうか」
「あ、本当にやめて?死んじゃう、私。」
「じゃあ、何もせずに帰りなさい。」
「あ~…下着だけもらって帰るわ、じゃあな」
すっと頭を引っ込んで帰っていく。ああ、これで終わったのか…そう思うと、腰が抜けて立ち上がれなくなる。笑夢が駆け寄ってきて肩を貸してくれた。
「良かったですよ、アスモデウスで。失敗すると呼んだ瞬間に殺されたりしますから。」
「なんか…見た目だけで拍子抜けだったような…。」
「強がってますよね?まぁ…あれは特別ですからね?それでも毎晩、一人の女性の夫を殺してますからね?」
「はい、ごめんなさい。怖いです。」
見た目もこの世の物ではなかったし…本当に意志を持って喋るし…。現実なのか、幻なのか区別もつかない。
「さて…後始末はどうしましょうかね?」
「うん?このままにしてもばれないんじゃない?」
「いえ、記憶に残るんですよ、召喚できたっていう事実が」
「え、じゃあ…記憶を消す?」
「ですかね、はぁ…なんでアスモデウスなんか呼んだんだか。」
笑夢はぶつくさ言いながらも、二人の頭を覗く。記憶が映像として浮かんできて、それをカットしている。なんか…動画編集しているみたいだ。
「ええ、そんな感じですよ。あ、これ部活の記憶も書き換えましょうか!」
「そんな事して大丈夫なのかな?」
「爆発はしないですよ?この部活…友達部に書き換えましょう!」
「何?!友達部って…何するの?」
「皆で友達作る部活です、いいでしょう?私もサポートしやすいですし、部長は肇さんにやってもらいましょうか。」
皆の記憶を改ざんした所で、時間をスタートさせる。二人はポカーンとした後に、喋りだす。
「あれ?うち、何やってたっけ?」
桜花さん…中二病が消えて人が変わってる!なんか、話しやすそうだ。智一は…?
「おう、何してるのこんなとこで?」
「部活作ろうかな?って」
「まじ?!何も入ってないから一緒にやろう!」
「え、うち、なんでこんなところに居るの?ていうか…誰?」
出会った事になってないか。智一は大丈夫だけど、桜花さんはこの部活でしか知り合ってないし…もう一回挨拶しよう。
「谷古宇肇です」
「天使笑夢です、今混乱していると思いますが、桜花さんはどうされますか?」
「え…?立ち合っちゃったし…入る。どうせ友達居ないし。」
まぁ…申し訳ないけどとても友達が居そうなタイプには見えなかったかな。嫌煙されていそうなタイプだったし。でも、一年って言ってたけど…そういえばこの学校って…なんクラスあるんだ?
「12クラスありますよ?」
「本当に?!知らなかった…。」
「当然ですよ、一番端のクラスですからね?」
桜花さんと智一はきょとんとしていて、話についてこれていない。やばい…心の中を読まれるのが当たり前になってきてたから…変だったか!
「そういえば、活動内容はなんでもいいのかな?」
「そうだ!ここって何するの?うち何も聞いてないけど…」
「ここに来て、皆で喋りましょう。それが一番楽しそうですから」
確かに、楽しそうではあるな。自分たちの部屋があるみたいなものだし!智一はポンと手を打って笑顔になる。
「賛成だ!いいね、それ!」
「うち、そういうの憧れてた!」
「はい、そうしましょう。ね、肇さん?」
「うん、皆がいいならね」
「さっきも話したでしょう?」
うん、聞いていたけどさ。あるじゃん?最大級にやばい理由が。俺は気にしないからいいんだけど。
「印象悪くならない?俺、ほら。顔が怖いから」
「ははは、気にすんなよ!桜花さんも気にならないよね?」
「そうかも?うちもちょっと顔には自信がなくて…」
あの美形な顔で自信がない…だと?俺にください。俺の顔と交換しよう。ぜひ。
「不純ですよ?肇さん?」
「あ…すいませんでした」
「ん?どうしたの?」
「なんでもないよ、なんて呼べばいいかな?」
「ルトって呼んで!」
「分かった」
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