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特別話 スピンオフ
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「レディース&ジェントルメン! お待たせ致しました! いよいよ、我が闘技場が誇る、最強の戦士の降臨です!! あのスペイゴールの伝説たちが認めた実力の持ち主!」
数万人もの観客を収容できる大型の円形闘技場に、大きなアナウンスが響く。
ここはスペイゴール大陸。
そしてその大陸で最大の、デイブレイク共和国だ。
今日で共和国が樹立してからちょうど一年。
ユハ帝国との戦いの先頭に立ったデイブレイクのメンバーたちは、この先も延々と語り継がれるであろう伝説となっていた。
共和国の状態もさらに良くなり、人口も三倍に、土地はなんと五倍にまで増えた。
エルフやドワーフ、ゴブリン、人間以外にも、様々な種族が共存する多様性のある共和国としても有名だった。
「ママ、スペイゴールの伝説って?」闘技場の立見席で見ていたエルフの少年が、母親に聞く。
「この共和国を作った人たちのこと」母親は笑顔で答えた。「デイブレイクっていうすごいチームがあったんだけどね、これから出てくる人は、そのチームのメンバーに実力を認められた人なんだって」
「へー、すごいや。でも、そのデイブレイクってチームは解散しちゃったの?」
「うーん……ママはよくわからないんだけど、今はそれぞれ別の道に進んだみたい。たぶん解散はしてないはずよ」
デイブレイクの5人は共和国を作ったあと、それぞれが自分の本当にしたいことを始めた。
正式に解散したわけではないが、実質的にはほぼソロ状態。
リーダーであるエルフのクリスと、その恋人であったランランはのちに結婚して夫婦で共和国を治めることとなった。
それは一般国民の間でも有名な話だが、他のメンバーの居場所は……あまり知られていない。
「じゃあ、今から出てくる人は誰? デイブレイクに認められるって、そんなにすごいことなの?」
「もちろんよ。だって、わたしの推しだもの」
「推し?」
「そう、最高のエンターテイナー、『キャプテン・ウォーリアー』よ!」
★ ★ ★
大きな歓声と共に、闘技場の上から人間が落ちてきた。
いや、落ちてきているのではない。優雅に降りてきている!
「きゃーーー」
「ウォーリアー様!」
「キャプテン!」
キャプテン・ウォーリアーは闘技場の真ん中にど派手に着地した。
小柄でムキムキな体、両手に持った鋭い剣、全身を覆う紅の甲冑に黒色のマント。
その素顔は誰も知らない。
キャプテン・ウォーリアーの降臨だ。
「来ました!! 我らがキャプテン・ウォーリアー! 今日はどんな戦いを見せてくれるんでしょうか!」
アナウンスが再び会場全体を盛り上げる。
それと同時に、闘技場に雇われている全ての剣士たちが、キャプテン・ウォーリアーに突撃していった。その数はだいたい三百といったところだろうか。
もちろん、どの剣士もそれなりに高度な訓練を受け、どんな戦いにも対応できる。
そんな剣士が三百人も相手では、さすがのキャプテン・ウォーリアーも――。
「まさか……あの剣士を一気に……」
「すごい……」
どんな剣士もキャプテン・ウォーリアーの敵ではない。
巧みな剣さばきで相手を倒しているが、あくまで本当の戦いではないので殺さないように手加減をしながら戦っていた。それに対して剣士は本気だ。
彼らはキャプテン・ウォーリアーを倒せば賞金がもらえると聞いて剣士になった。
しかし、キャプテンが登場してから1年、倒せた剣士など愚か、かすり傷を与えられた剣士さえいなかった。
三百人の剣士VSキャプテン・ウォーリアーの戦いは、だいたい10分で全てが終わった。
またもキャプテン・ウォーリアーの圧勝だ。
「やりました! 最強の戦士キャプテン・ウォーリアー! その正体は謎に包まれていますが、やはり彼は強かった!」
観客の大興奮の嵐と共に、キャプテン・ウォーリアーはフィールドから退場した。
★ ★ ★
「いつも通り、圧勝だったな」
剣士たちの控室。
キャプテン・ウォーリアーをひとりの男が待っていた。
「誰だ?」キャプテンが聞く。
キャプテン・ウォーリアーの声は、フェイスマスクの中でこもっているので、低くて恐怖を植え付けるような声だった。
普段は武装状態で会話することがないので、これが初めてだった。
男はマントに身を包み、顔を見せていない。
しかし、どこか聞き馴染みのある声だ。
「俺を忘れたのか?」
「もしかして、お前、やっぱり!!」
男がマントを脱ぎ、その顔を現した。「久しぶりだ、アキラ」
ちょうど一年ぶりに再会した元デイブレイクの仲間は、お互い嬉しそうに抱き合った。
アキラはマスクを脱ぎ、キャプテン・ウォーリアーではなくなっている。
「なんの情報もないし、完全に音沙汰なしって感じだったなぁ。で、どうなんだ? 償い、できたのか?」
ジャックは渋い表情だ。「償いは一生かけてするつもりだ。まだまだこれからも続けていかなければ」
「そっか」アキラがうなずく。「どうして俺がここにいるってわかったんだ?」
「俺は魔術師だ。なんでもわかる」
「おいおい、じゃあ俺がなんでこの仕事やってるかもわかるって?」
ジャックが笑顔を見せた。「わからない」
「だろ? ま、こっちいろいろあったわけだ。こっちもいろいろ、あっちもいろいろって感じだな」
ジャックが眉を潜める。
何を言ってるんだ、とでも言いたげだ。
「それで、今日はどうして闘技場に来た? 俺が目立ってるの見て、自分勝手も魔術師として戦いたくなったってか?」
「違うな」ジャックが首を振った。「実はクリスとランランから召集がかかっている。デイブレイクにアキラがいないのはおかしいだろ?」
アキラが嬉しそうに飛び上がる。「来たー!ついにみんなと会えるわけだ」
「シエナはどこだ?」
「えっと、それは、ちょっと気まずいんだ」とアキラ。「いろいろあったもんでね」
ジャックがため息をつく。「確かに、お前は杖士を卒業して、キャプテン・ウォーリアーとかいうわけのわからない戦士になるわ、気づけばシエナと気まずくなってるわ。一年もあれば大きく変わるものか」
アキラがうつむいた。
この一年であらゆる環境が変わった。楽しいこともあれば、苦しいこともあった。
「新しいスタートか」アキラがつぶやく。「そういうことだろ?」
「ああ」ジャックが強くうなずいた。「出発のときだ。デイブレイク再集合に向けて」
「よし! じゃあキャプテン・ウォーリアーはもう卒業だな」
~作者のコメント~
あれから一年後の物語になりました。
もちろん、いろいろな変化があります。
実はこれはあと8話ほど書いたものがあるのですが、新作にとりかかったことで書かなくなってしまいました。
そこでスピンオフの一話になったわけです。
みなさんはアキラとシエナが別れた理由はなんだと思いますか? また、デイブレイク再集合の理由はなんだと思いますか?
感想で聞かせて下さると嬉しいです。
本当にありがとうございました。また新作でお会いしましょう(もしかしたらこの作品を今後急に更新する可能性があるので、ぜひお気に入り登録のままで😉)。
ほんと、今まで応援してくれてありがとな。
by アキラ
数万人もの観客を収容できる大型の円形闘技場に、大きなアナウンスが響く。
ここはスペイゴール大陸。
そしてその大陸で最大の、デイブレイク共和国だ。
今日で共和国が樹立してからちょうど一年。
ユハ帝国との戦いの先頭に立ったデイブレイクのメンバーたちは、この先も延々と語り継がれるであろう伝説となっていた。
共和国の状態もさらに良くなり、人口も三倍に、土地はなんと五倍にまで増えた。
エルフやドワーフ、ゴブリン、人間以外にも、様々な種族が共存する多様性のある共和国としても有名だった。
「ママ、スペイゴールの伝説って?」闘技場の立見席で見ていたエルフの少年が、母親に聞く。
「この共和国を作った人たちのこと」母親は笑顔で答えた。「デイブレイクっていうすごいチームがあったんだけどね、これから出てくる人は、そのチームのメンバーに実力を認められた人なんだって」
「へー、すごいや。でも、そのデイブレイクってチームは解散しちゃったの?」
「うーん……ママはよくわからないんだけど、今はそれぞれ別の道に進んだみたい。たぶん解散はしてないはずよ」
デイブレイクの5人は共和国を作ったあと、それぞれが自分の本当にしたいことを始めた。
正式に解散したわけではないが、実質的にはほぼソロ状態。
リーダーであるエルフのクリスと、その恋人であったランランはのちに結婚して夫婦で共和国を治めることとなった。
それは一般国民の間でも有名な話だが、他のメンバーの居場所は……あまり知られていない。
「じゃあ、今から出てくる人は誰? デイブレイクに認められるって、そんなにすごいことなの?」
「もちろんよ。だって、わたしの推しだもの」
「推し?」
「そう、最高のエンターテイナー、『キャプテン・ウォーリアー』よ!」
★ ★ ★
大きな歓声と共に、闘技場の上から人間が落ちてきた。
いや、落ちてきているのではない。優雅に降りてきている!
「きゃーーー」
「ウォーリアー様!」
「キャプテン!」
キャプテン・ウォーリアーは闘技場の真ん中にど派手に着地した。
小柄でムキムキな体、両手に持った鋭い剣、全身を覆う紅の甲冑に黒色のマント。
その素顔は誰も知らない。
キャプテン・ウォーリアーの降臨だ。
「来ました!! 我らがキャプテン・ウォーリアー! 今日はどんな戦いを見せてくれるんでしょうか!」
アナウンスが再び会場全体を盛り上げる。
それと同時に、闘技場に雇われている全ての剣士たちが、キャプテン・ウォーリアーに突撃していった。その数はだいたい三百といったところだろうか。
もちろん、どの剣士もそれなりに高度な訓練を受け、どんな戦いにも対応できる。
そんな剣士が三百人も相手では、さすがのキャプテン・ウォーリアーも――。
「まさか……あの剣士を一気に……」
「すごい……」
どんな剣士もキャプテン・ウォーリアーの敵ではない。
巧みな剣さばきで相手を倒しているが、あくまで本当の戦いではないので殺さないように手加減をしながら戦っていた。それに対して剣士は本気だ。
彼らはキャプテン・ウォーリアーを倒せば賞金がもらえると聞いて剣士になった。
しかし、キャプテンが登場してから1年、倒せた剣士など愚か、かすり傷を与えられた剣士さえいなかった。
三百人の剣士VSキャプテン・ウォーリアーの戦いは、だいたい10分で全てが終わった。
またもキャプテン・ウォーリアーの圧勝だ。
「やりました! 最強の戦士キャプテン・ウォーリアー! その正体は謎に包まれていますが、やはり彼は強かった!」
観客の大興奮の嵐と共に、キャプテン・ウォーリアーはフィールドから退場した。
★ ★ ★
「いつも通り、圧勝だったな」
剣士たちの控室。
キャプテン・ウォーリアーをひとりの男が待っていた。
「誰だ?」キャプテンが聞く。
キャプテン・ウォーリアーの声は、フェイスマスクの中でこもっているので、低くて恐怖を植え付けるような声だった。
普段は武装状態で会話することがないので、これが初めてだった。
男はマントに身を包み、顔を見せていない。
しかし、どこか聞き馴染みのある声だ。
「俺を忘れたのか?」
「もしかして、お前、やっぱり!!」
男がマントを脱ぎ、その顔を現した。「久しぶりだ、アキラ」
ちょうど一年ぶりに再会した元デイブレイクの仲間は、お互い嬉しそうに抱き合った。
アキラはマスクを脱ぎ、キャプテン・ウォーリアーではなくなっている。
「なんの情報もないし、完全に音沙汰なしって感じだったなぁ。で、どうなんだ? 償い、できたのか?」
ジャックは渋い表情だ。「償いは一生かけてするつもりだ。まだまだこれからも続けていかなければ」
「そっか」アキラがうなずく。「どうして俺がここにいるってわかったんだ?」
「俺は魔術師だ。なんでもわかる」
「おいおい、じゃあ俺がなんでこの仕事やってるかもわかるって?」
ジャックが笑顔を見せた。「わからない」
「だろ? ま、こっちいろいろあったわけだ。こっちもいろいろ、あっちもいろいろって感じだな」
ジャックが眉を潜める。
何を言ってるんだ、とでも言いたげだ。
「それで、今日はどうして闘技場に来た? 俺が目立ってるの見て、自分勝手も魔術師として戦いたくなったってか?」
「違うな」ジャックが首を振った。「実はクリスとランランから召集がかかっている。デイブレイクにアキラがいないのはおかしいだろ?」
アキラが嬉しそうに飛び上がる。「来たー!ついにみんなと会えるわけだ」
「シエナはどこだ?」
「えっと、それは、ちょっと気まずいんだ」とアキラ。「いろいろあったもんでね」
ジャックがため息をつく。「確かに、お前は杖士を卒業して、キャプテン・ウォーリアーとかいうわけのわからない戦士になるわ、気づけばシエナと気まずくなってるわ。一年もあれば大きく変わるものか」
アキラがうつむいた。
この一年であらゆる環境が変わった。楽しいこともあれば、苦しいこともあった。
「新しいスタートか」アキラがつぶやく。「そういうことだろ?」
「ああ」ジャックが強くうなずいた。「出発のときだ。デイブレイク再集合に向けて」
「よし! じゃあキャプテン・ウォーリアーはもう卒業だな」
~作者のコメント~
あれから一年後の物語になりました。
もちろん、いろいろな変化があります。
実はこれはあと8話ほど書いたものがあるのですが、新作にとりかかったことで書かなくなってしまいました。
そこでスピンオフの一話になったわけです。
みなさんはアキラとシエナが別れた理由はなんだと思いますか? また、デイブレイク再集合の理由はなんだと思いますか?
感想で聞かせて下さると嬉しいです。
本当にありがとうございました。また新作でお会いしましょう(もしかしたらこの作品を今後急に更新する可能性があるので、ぜひお気に入り登録のままで😉)。
ほんと、今まで応援してくれてありがとな。
by アキラ
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