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第21話 アキラの失踪
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オズ道場からユハ帝国まで行く道のりは長い。
アジトからユハ帝国の距離もなかなかだが、一度オズ道場を経由してしまうと、さらに越えるべき山が増え、整備されていない道も多くなる。
アキラは道場とユハ帝国のちょうど中間地点まできていた。当然、ヤコンに乗っている。
「よし、ひとまず休憩だ」アキラはヤコンの頭を撫でた。「テディも疲れただろ。食べ物取ってくるからな」
アキラはアジトで飼っているヤコンの中でも、一番大きなヤコンをテディと呼んで可愛がっている。
アキラとテディがいるのは木の生い茂る山の中。
テディを休ませ、その間に食料を調達しにいく。
「あ、きのこ!」アキラが叫んだ。「これ、レアなやつじゃん」
見つけたのは大きくて赤いきのこだった。スペイゴールでは有名なきのこだ。
その後も自分のペースで食料を探した。ヤコンは草食動物なので、わざわざ肉をやる必要はない。それに加え、アキラは野菜が大好きなため、肉がなくても満足できそうだ。
ある程度の野菜を集め、テディのいたところに戻る。
「おい……なんで……」
しかし、アキラを待っていた光景は、残酷なものだった。
テディが何者かの手によって殺されていたのだ。それも、容赦なく滅多斬りにされて。
「テディ……死ぬな! まだまだこれからだろ! お前の人生!」アキラが涙をこぼしながら、テディに語りかける。「誰がこんなひどいことを……」
夕方の鐘が鳴ってから、一時間が経過しようとしていた。
レストランではたくさんの客が豪華な料理を楽しんでいる。
そんな中、一人でアキラを待ち続ける女がいた。
チケットは先に渡されていたので、食べ始めることはできる。しかし、目の前にアキラがいなければ、食欲もなくなってしまった。
「アキラ……」シエナがつぶやく。
ずっと楽しみで仕方なかったのだ。
想い続けてきた相手と、ついにデートできるのに、いつまでたっても現れない。何かあったんだろうとは思っていたが、もしかしたら自分のことなんて忘れてしまっているのかもしれないとも考えるようになった。
「いや、たぶんそれはないわ」独り言だ。「アキラは絶対くる」
アキラは一人で山を登っていた。
ヤコンのテディがいれば、この山も十分程度で越えられただろうが、スペイゴール最強の戦士でも、歩いて一時間はかかる。
「そっか。俺、体力ないんだった」アキラが落ち込んだようにつぶやく。
テディは親友だった。
どこかに行くときには、だいたいテディに乗っていく。そんな親友はもういない。
アキラのテンションはこれ以上にないくらいだだ下がりだった。
「おい、そういえばシエナとのデート――やばい! 絶対遅刻だ!」
今になって時間を気にするようになり、シエナとのデートを思い出した。頭にはずっと入っていたし、楽しみにしていたのだが、まだまだ時間はあると思い込んでいたのだ。
「はぁ、俺、シエナに嫌われた」さらにテンションが下がる。「もうこれ以上悪いことなんて起こらないよな?」
これは絶対に言ってはいけないセリフである。
つまり、もっと最悪な事態になったのだ。
気づけば、アキラのまわりには剣や弓を構えた兵士たちが、だいたい百人ほど待機していた。
「ああ、だよな」アキラはなぜかほっとした。戦いで気分が晴れると思ったのか、一人で寂しかったのか。
「お前、今すぐに降伏しろ!」隊長っぽい男の兵士が叫んできた。「もう周囲は完全に包囲されている。お前の負けだ。隊員の諸君、こいつはドラゴンキラーがしとめる。殺すことは許されない。手足の切断も禁物だ。では、かかれ!」
百人の兵士が飛びかかってきた。兵士は全員武装していて、ハイレベルの訓練を受けている。
アキラは杖を呼び出し、兵士の攻撃をいとも簡単に防いだ。
流石は最強の杖士だ。たとえ高等な訓練を受けた兵士たちでも、まったく敵わない。
「なんだ? その程度か?」だんだん調子が上がってきた。「もっとこいよ!」
そう言ったせいで、兵士の数は次から次に増えていく。最初は百人ほどしかいなかったのだが、戦ううちに百倍もの兵士がアキラにかかっていった。
これはアキラでも対応できない。
「おい、やめろ! 離せ!」
どんなに強くても数には勝てなかったようだ。アキラは兵士に捕まってしまった。
「おかえり」
アジトのドアが、暗くて小さな声とともに開けられた。
「あれ? アキラは?」ランランが聞く。「一緒じゃなかったの?」
「こなかった……」シエナは今にも消えてしまいそうな声でつぶやいた。
クリスが立ち上がる。「アキラは約束を忘れるような男じゃない。きっと何かあったんだ」
「私、しばらく一人になりたい」シエナはそう言って、自分の部屋に入っていった。
「シエナ、相当落ち込んでるみたい。ねえ、どうにかしようよ?」
「そう言われても……一人にしておいた方がいいときもあるんじゃないか?」
「うーん……わかった。それじゃあ、アキラを捜さないとね」
「遅くまで帰ってこないこともよくあるじゃないか」ジャックが言う。「もし明日起きて、アキラが帰ってきていなかったら、捜索開始だ」
「ユハ帝国から送られてきたのか?」アキラが聞いた。
彼は兵士の軍に捕まり、手錠をかけられていた。特殊な手錠なのか、魔力まで無効化している。さらには杖まで没収されていた。
杖士は杖を自由に呼び出したり、使わないときには異空間に収納したりできるのだが、誰かに奪われてしまうとそれさえできなくなる。
そのため、今のアキラは少しばかり身体能力の高いただの人間だ。
「お前を連れてくるように命令を受けた」隣を歩いているいかいつい男の兵士が答えた。「殺さずにすんだのはその命令があったから。もし殺していいのなら、とっくに殺してる」
「そりゃあどうも。俺、まだ死にたくないんで」
「帝国に着けば、さらに苦しい未来が待っている」
「だろうね」
真っ暗になるまで歩き続け、とうとう帝国の領土までやってきた。
「ずいぶんと久しぶりだなー」アキラがつぶやく。敵に捕まっているというのに、余裕の表情だ。
「捕虜は黙っていろ」
「はいはい」
「あそこだ。お前を待っている者がいる」
帝国の境界線には、一人の見覚えのある男が立っていた。
アキラは、よし、と思った。そもそもアキラの目的は、ユハ帝国に行ってリーサル杖士について調べること。
調べるために必要不可欠な存在が、目の前にいるドラゴンキラーだ。
「久しぶり!」アキラがフレンドリーに声をかけた。「大ファンなんです!」
ドラゴンキラーは相変わらず兜をかぶっているので、顔がわからない。しかし、殺意のこもった目をしていることは、顔を見なくてもはっきりとわかった。
「しゃべらないのか?」
「お前と戦うことをどれだけ楽しみに待っていたと思う?」ドラゴンキラーが低い声で聞いた。
「五時間くらい?」
「ふざけたことを言うな。お前と闘技場で戦って以来、絶対に戦いで殺してやると誓った」
「そっか。その誓い、絶対叶わないな」
「ずいぶんと余裕のようだが、丸腰ではないか」ドラゴンキラーがあざ笑う。「それで戦えるのか?」
「いや、それはごめんだ。二日間だけ時間をくれ。それと、杖もマントも返して、手錠もはずせ」
「要求が多いな」
「当然だ。お前もフェアな戦いを望んでいるはず。戦士はそういうもんだ。俺は体力と精神を回復させ、万全な状態で戦いたい」
「面白い。いいだろう」ドラゴンキラーがうなずく。「ただし、一日だけだ。一日後に噴水広場で待っている」
そうして、最強の戦士二人の、公正な決闘が行われることとなった。
★ ★ ★
~作者のコメント~
アキラの活躍をほどほどにしたいと思い、一人別任務を与えたのですが、また活躍しそうな予感がしますね。
しかし、次回の主役はシエナです。
デートがなくなり、落ち込んでいるシエナ。アキラとの関係に発展はあるのでしょうか? もしかしたら、次回、発展が見られるかも!?
シーズン3、パワーアップした物語、スケールアップした物語を、楽しんでいただけると嬉しいです。
アジトからユハ帝国の距離もなかなかだが、一度オズ道場を経由してしまうと、さらに越えるべき山が増え、整備されていない道も多くなる。
アキラは道場とユハ帝国のちょうど中間地点まできていた。当然、ヤコンに乗っている。
「よし、ひとまず休憩だ」アキラはヤコンの頭を撫でた。「テディも疲れただろ。食べ物取ってくるからな」
アキラはアジトで飼っているヤコンの中でも、一番大きなヤコンをテディと呼んで可愛がっている。
アキラとテディがいるのは木の生い茂る山の中。
テディを休ませ、その間に食料を調達しにいく。
「あ、きのこ!」アキラが叫んだ。「これ、レアなやつじゃん」
見つけたのは大きくて赤いきのこだった。スペイゴールでは有名なきのこだ。
その後も自分のペースで食料を探した。ヤコンは草食動物なので、わざわざ肉をやる必要はない。それに加え、アキラは野菜が大好きなため、肉がなくても満足できそうだ。
ある程度の野菜を集め、テディのいたところに戻る。
「おい……なんで……」
しかし、アキラを待っていた光景は、残酷なものだった。
テディが何者かの手によって殺されていたのだ。それも、容赦なく滅多斬りにされて。
「テディ……死ぬな! まだまだこれからだろ! お前の人生!」アキラが涙をこぼしながら、テディに語りかける。「誰がこんなひどいことを……」
夕方の鐘が鳴ってから、一時間が経過しようとしていた。
レストランではたくさんの客が豪華な料理を楽しんでいる。
そんな中、一人でアキラを待ち続ける女がいた。
チケットは先に渡されていたので、食べ始めることはできる。しかし、目の前にアキラがいなければ、食欲もなくなってしまった。
「アキラ……」シエナがつぶやく。
ずっと楽しみで仕方なかったのだ。
想い続けてきた相手と、ついにデートできるのに、いつまでたっても現れない。何かあったんだろうとは思っていたが、もしかしたら自分のことなんて忘れてしまっているのかもしれないとも考えるようになった。
「いや、たぶんそれはないわ」独り言だ。「アキラは絶対くる」
アキラは一人で山を登っていた。
ヤコンのテディがいれば、この山も十分程度で越えられただろうが、スペイゴール最強の戦士でも、歩いて一時間はかかる。
「そっか。俺、体力ないんだった」アキラが落ち込んだようにつぶやく。
テディは親友だった。
どこかに行くときには、だいたいテディに乗っていく。そんな親友はもういない。
アキラのテンションはこれ以上にないくらいだだ下がりだった。
「おい、そういえばシエナとのデート――やばい! 絶対遅刻だ!」
今になって時間を気にするようになり、シエナとのデートを思い出した。頭にはずっと入っていたし、楽しみにしていたのだが、まだまだ時間はあると思い込んでいたのだ。
「はぁ、俺、シエナに嫌われた」さらにテンションが下がる。「もうこれ以上悪いことなんて起こらないよな?」
これは絶対に言ってはいけないセリフである。
つまり、もっと最悪な事態になったのだ。
気づけば、アキラのまわりには剣や弓を構えた兵士たちが、だいたい百人ほど待機していた。
「ああ、だよな」アキラはなぜかほっとした。戦いで気分が晴れると思ったのか、一人で寂しかったのか。
「お前、今すぐに降伏しろ!」隊長っぽい男の兵士が叫んできた。「もう周囲は完全に包囲されている。お前の負けだ。隊員の諸君、こいつはドラゴンキラーがしとめる。殺すことは許されない。手足の切断も禁物だ。では、かかれ!」
百人の兵士が飛びかかってきた。兵士は全員武装していて、ハイレベルの訓練を受けている。
アキラは杖を呼び出し、兵士の攻撃をいとも簡単に防いだ。
流石は最強の杖士だ。たとえ高等な訓練を受けた兵士たちでも、まったく敵わない。
「なんだ? その程度か?」だんだん調子が上がってきた。「もっとこいよ!」
そう言ったせいで、兵士の数は次から次に増えていく。最初は百人ほどしかいなかったのだが、戦ううちに百倍もの兵士がアキラにかかっていった。
これはアキラでも対応できない。
「おい、やめろ! 離せ!」
どんなに強くても数には勝てなかったようだ。アキラは兵士に捕まってしまった。
「おかえり」
アジトのドアが、暗くて小さな声とともに開けられた。
「あれ? アキラは?」ランランが聞く。「一緒じゃなかったの?」
「こなかった……」シエナは今にも消えてしまいそうな声でつぶやいた。
クリスが立ち上がる。「アキラは約束を忘れるような男じゃない。きっと何かあったんだ」
「私、しばらく一人になりたい」シエナはそう言って、自分の部屋に入っていった。
「シエナ、相当落ち込んでるみたい。ねえ、どうにかしようよ?」
「そう言われても……一人にしておいた方がいいときもあるんじゃないか?」
「うーん……わかった。それじゃあ、アキラを捜さないとね」
「遅くまで帰ってこないこともよくあるじゃないか」ジャックが言う。「もし明日起きて、アキラが帰ってきていなかったら、捜索開始だ」
「ユハ帝国から送られてきたのか?」アキラが聞いた。
彼は兵士の軍に捕まり、手錠をかけられていた。特殊な手錠なのか、魔力まで無効化している。さらには杖まで没収されていた。
杖士は杖を自由に呼び出したり、使わないときには異空間に収納したりできるのだが、誰かに奪われてしまうとそれさえできなくなる。
そのため、今のアキラは少しばかり身体能力の高いただの人間だ。
「お前を連れてくるように命令を受けた」隣を歩いているいかいつい男の兵士が答えた。「殺さずにすんだのはその命令があったから。もし殺していいのなら、とっくに殺してる」
「そりゃあどうも。俺、まだ死にたくないんで」
「帝国に着けば、さらに苦しい未来が待っている」
「だろうね」
真っ暗になるまで歩き続け、とうとう帝国の領土までやってきた。
「ずいぶんと久しぶりだなー」アキラがつぶやく。敵に捕まっているというのに、余裕の表情だ。
「捕虜は黙っていろ」
「はいはい」
「あそこだ。お前を待っている者がいる」
帝国の境界線には、一人の見覚えのある男が立っていた。
アキラは、よし、と思った。そもそもアキラの目的は、ユハ帝国に行ってリーサル杖士について調べること。
調べるために必要不可欠な存在が、目の前にいるドラゴンキラーだ。
「久しぶり!」アキラがフレンドリーに声をかけた。「大ファンなんです!」
ドラゴンキラーは相変わらず兜をかぶっているので、顔がわからない。しかし、殺意のこもった目をしていることは、顔を見なくてもはっきりとわかった。
「しゃべらないのか?」
「お前と戦うことをどれだけ楽しみに待っていたと思う?」ドラゴンキラーが低い声で聞いた。
「五時間くらい?」
「ふざけたことを言うな。お前と闘技場で戦って以来、絶対に戦いで殺してやると誓った」
「そっか。その誓い、絶対叶わないな」
「ずいぶんと余裕のようだが、丸腰ではないか」ドラゴンキラーがあざ笑う。「それで戦えるのか?」
「いや、それはごめんだ。二日間だけ時間をくれ。それと、杖もマントも返して、手錠もはずせ」
「要求が多いな」
「当然だ。お前もフェアな戦いを望んでいるはず。戦士はそういうもんだ。俺は体力と精神を回復させ、万全な状態で戦いたい」
「面白い。いいだろう」ドラゴンキラーがうなずく。「ただし、一日だけだ。一日後に噴水広場で待っている」
そうして、最強の戦士二人の、公正な決闘が行われることとなった。
★ ★ ★
~作者のコメント~
アキラの活躍をほどほどにしたいと思い、一人別任務を与えたのですが、また活躍しそうな予感がしますね。
しかし、次回の主役はシエナです。
デートがなくなり、落ち込んでいるシエナ。アキラとの関係に発展はあるのでしょうか? もしかしたら、次回、発展が見られるかも!?
シーズン3、パワーアップした物語、スケールアップした物語を、楽しんでいただけると嬉しいです。
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