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第17話 残忍な男
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スペイゴール王国には長い長い歴史がある。
その長い歴史の中で、特に重要な役割を担っているのは杖士の存在だ。
杖士は十年間の訓練をオズ道場で受け、一人前だと認められれば杖士の称号が与えられる。そうして道場を出て国や地域に派遣されるのだ。
一匹狼の者もいるが、たいがいの者は六人から三人ほどのチームを作る。デイブレイクもデストロイヤーもそのうちの二つだった。
「杖士は魔術を正しく使い、杖を使いこなす」オズ道場の最高杖士であるジーノが、訓練生たちに言った。「無心で練習をくり返すのだ」
ここはオズ道場。
選ばれた、もしくは高い向上心でここまできた訓練生百人は、毎日休みなく魔術の訓練を受けている。
「フレッド、集中が途切れているぞ」
「す、すみません」フレッドと呼ばれた少年が言った。「外の景色を見ていました」
ジーノがフレッドの視線をたどる。「あれは……カリス殿」
急いでジーノはカリスのもとへ駆けつけた。「カリス殿、何事だ?」
カリスというのはあのアキラとジャックの師匠だ。この道場には二十名ほどの指導者がいる。
「我々の脅威となる男が現れた」カリスの目のシワがさらに深くなる。「ドラゴンキラーという剣士だ」
アキラがかっこいい戦いで観客をわかせた闘技場では、週に一回大きな大会が行われている。
その大会で毎回決まって優勝しているのは、デイブレイクと互角に、もしくはそれ以上に戦うことのできる剣士、ドラゴンキラーだ。
「またまたドラゴンキラーが圧倒的な力を見せつけました!」
しかし、人気で有名な彼の素顔を知る者はいない。
それに加え、彼の声を聞いたことがある者もいなかった。
「実は神様なのよ」「彼は男じゃないぞ。女だ」「エルフなのか?」
街では様々な噂が飛び交っていた。
闘技場での戦いが終わり、ドラゴンキラーは完全武装のまま住み家である洞窟へと帰った。
ナイトの仮面(兜)を取り、素顔をあらわにする。
「はぁ」ドラゴンキラーがため息をついた。「どいつもいこいつも、クズばかりだ」
ドラゴンキラーは人間の男だった。
顔にはドラゴンに引っ掻かれた大きな深い傷があり、とても醜い。普段顔を隠しているのもそのためだ。
彼は普段の闘技場での戦いが楽しくはなかった。相手と互角に渡り合って勝つことこそが楽しいのだ。そのため、あのアキラとの戦いは彼にとって特別な、初めての楽しみだった。
「今度はやつを殺してやる」目はアキラへの殺意に満ちていた。
一方、四人になったデイブレイクは、アキラをリーダーとしてエルフの街まで向かっていた。
ランランはアキラに対して、クリスに対してかんかんに怒っていた。自分がクリスを引き戻すと約束したのにも関わらず、アキラは彼を行かせてしまい、クリスもクリスで、ローレライについていったからだ。
「怒るなら俺だけに怒ってくれ」アキラが言った。「たぶん、クリスはローレライの魔術に操られていたんだ」
「本当にそうだとしても、なんであいつをやっつけなかったの!?」
「道場の教えがある。疑わしきは罰せず。杖士の掟ではないが、カリス師匠に教わった大切な教えだ」
「アキラの言う通りだ」ジャックが言った。「俺もあの場から逃げずにローレライを見張っていればよかった。そうすれば、魔術を見破れたんだが」
「じゃあ、ジャックが悪い」
「それはないだろ。今大事なのは、俺たちがクリスを取り戻す旅に出ているってこと。ローレライが魔術を使っているとはっきりすれば、ジャックが無力化してクリスを開放できる」
「でも、クリスが魔術なしでも彼女にメロメロだったら?」シエナが聞く。「ずっと愛していたんでしょ」
ランランがシエナをにらんだ。「それはここでは禁句」
「ごめん」
「まあまあ、その可能性も否定はできない。ていうか、その可能性もかなり高い」アキラがシエナをフォローした。「そのときは、仕方がない。クリスは親友だ。彼が望むのなら、その通りにしてやってくれ」
ドラゴンキラーは洞窟の外で剣術の訓練をしていた。もちろん顔を兜で隠しながら。
次アキラにあったら、決闘を申し込んで殺す。アキラの動きや、あまり慣れない杖との戦いに備える。
「あなたがドラゴンキラーですか?」急に背後から声がした。
訓練に熱中し過ぎるあまり、洞窟に近づいてくる人の気配に気づかなかったのだ。
ドラゴンキラーは返事をしなかった。素早く後ろを振り返り、剣を相手の喉の前に突きつける。
不意な訪問者はユハ帝国の伝達係だった。「あの……よければ剣を……」
ドラゴンキラーはゆっくりと剣を下ろした。
「どうも」伝達係の男が言う。「ユハ帝国の者です。実はあなたに仕事の依頼がありまして――」
ドラゴンキラーが男の腕に切りかかった。一瞬で男の腕が地面に落ちる。
血でさえもあまりのスピードについていけず、出血が遅れた。
男はショックで固まっていた。「なぜ……なぜそんなことを……」
ドラゴンキラーはにやっとした。しかし、顔が見えないので男にはわからない。
「お前の話の条件がよければ、その腕をもと通りに治してやる」ドラゴンキラーがついに話した。兜の中で音が反響し、普段よりも低くて恐ろしい声になっている。
伝達の男はこの剣士が容赦のない残忍なやつであることを知った。
★ ★ ★
~作者のコメント~
この回の主役はドラゴンキラーでした。
デイブレイクの活躍を期待していた方々には、少しつまらない回になったかもしれません。
ですが、重要な伏線にもなりますし、オズ道場も今後の物語に関わってくるので説明が必要でした。ご了承ください。
次の回ではちゃんとデイブレイクが活躍してくれるので、楽しみに、そしてクリスを取り戻すために、応援よろしくお願いいたします。
物語も徐々にクライマックスに近づいていきます。
その長い歴史の中で、特に重要な役割を担っているのは杖士の存在だ。
杖士は十年間の訓練をオズ道場で受け、一人前だと認められれば杖士の称号が与えられる。そうして道場を出て国や地域に派遣されるのだ。
一匹狼の者もいるが、たいがいの者は六人から三人ほどのチームを作る。デイブレイクもデストロイヤーもそのうちの二つだった。
「杖士は魔術を正しく使い、杖を使いこなす」オズ道場の最高杖士であるジーノが、訓練生たちに言った。「無心で練習をくり返すのだ」
ここはオズ道場。
選ばれた、もしくは高い向上心でここまできた訓練生百人は、毎日休みなく魔術の訓練を受けている。
「フレッド、集中が途切れているぞ」
「す、すみません」フレッドと呼ばれた少年が言った。「外の景色を見ていました」
ジーノがフレッドの視線をたどる。「あれは……カリス殿」
急いでジーノはカリスのもとへ駆けつけた。「カリス殿、何事だ?」
カリスというのはあのアキラとジャックの師匠だ。この道場には二十名ほどの指導者がいる。
「我々の脅威となる男が現れた」カリスの目のシワがさらに深くなる。「ドラゴンキラーという剣士だ」
アキラがかっこいい戦いで観客をわかせた闘技場では、週に一回大きな大会が行われている。
その大会で毎回決まって優勝しているのは、デイブレイクと互角に、もしくはそれ以上に戦うことのできる剣士、ドラゴンキラーだ。
「またまたドラゴンキラーが圧倒的な力を見せつけました!」
しかし、人気で有名な彼の素顔を知る者はいない。
それに加え、彼の声を聞いたことがある者もいなかった。
「実は神様なのよ」「彼は男じゃないぞ。女だ」「エルフなのか?」
街では様々な噂が飛び交っていた。
闘技場での戦いが終わり、ドラゴンキラーは完全武装のまま住み家である洞窟へと帰った。
ナイトの仮面(兜)を取り、素顔をあらわにする。
「はぁ」ドラゴンキラーがため息をついた。「どいつもいこいつも、クズばかりだ」
ドラゴンキラーは人間の男だった。
顔にはドラゴンに引っ掻かれた大きな深い傷があり、とても醜い。普段顔を隠しているのもそのためだ。
彼は普段の闘技場での戦いが楽しくはなかった。相手と互角に渡り合って勝つことこそが楽しいのだ。そのため、あのアキラとの戦いは彼にとって特別な、初めての楽しみだった。
「今度はやつを殺してやる」目はアキラへの殺意に満ちていた。
一方、四人になったデイブレイクは、アキラをリーダーとしてエルフの街まで向かっていた。
ランランはアキラに対して、クリスに対してかんかんに怒っていた。自分がクリスを引き戻すと約束したのにも関わらず、アキラは彼を行かせてしまい、クリスもクリスで、ローレライについていったからだ。
「怒るなら俺だけに怒ってくれ」アキラが言った。「たぶん、クリスはローレライの魔術に操られていたんだ」
「本当にそうだとしても、なんであいつをやっつけなかったの!?」
「道場の教えがある。疑わしきは罰せず。杖士の掟ではないが、カリス師匠に教わった大切な教えだ」
「アキラの言う通りだ」ジャックが言った。「俺もあの場から逃げずにローレライを見張っていればよかった。そうすれば、魔術を見破れたんだが」
「じゃあ、ジャックが悪い」
「それはないだろ。今大事なのは、俺たちがクリスを取り戻す旅に出ているってこと。ローレライが魔術を使っているとはっきりすれば、ジャックが無力化してクリスを開放できる」
「でも、クリスが魔術なしでも彼女にメロメロだったら?」シエナが聞く。「ずっと愛していたんでしょ」
ランランがシエナをにらんだ。「それはここでは禁句」
「ごめん」
「まあまあ、その可能性も否定はできない。ていうか、その可能性もかなり高い」アキラがシエナをフォローした。「そのときは、仕方がない。クリスは親友だ。彼が望むのなら、その通りにしてやってくれ」
ドラゴンキラーは洞窟の外で剣術の訓練をしていた。もちろん顔を兜で隠しながら。
次アキラにあったら、決闘を申し込んで殺す。アキラの動きや、あまり慣れない杖との戦いに備える。
「あなたがドラゴンキラーですか?」急に背後から声がした。
訓練に熱中し過ぎるあまり、洞窟に近づいてくる人の気配に気づかなかったのだ。
ドラゴンキラーは返事をしなかった。素早く後ろを振り返り、剣を相手の喉の前に突きつける。
不意な訪問者はユハ帝国の伝達係だった。「あの……よければ剣を……」
ドラゴンキラーはゆっくりと剣を下ろした。
「どうも」伝達係の男が言う。「ユハ帝国の者です。実はあなたに仕事の依頼がありまして――」
ドラゴンキラーが男の腕に切りかかった。一瞬で男の腕が地面に落ちる。
血でさえもあまりのスピードについていけず、出血が遅れた。
男はショックで固まっていた。「なぜ……なぜそんなことを……」
ドラゴンキラーはにやっとした。しかし、顔が見えないので男にはわからない。
「お前の話の条件がよければ、その腕をもと通りに治してやる」ドラゴンキラーがついに話した。兜の中で音が反響し、普段よりも低くて恐ろしい声になっている。
伝達の男はこの剣士が容赦のない残忍なやつであることを知った。
★ ★ ★
~作者のコメント~
この回の主役はドラゴンキラーでした。
デイブレイクの活躍を期待していた方々には、少しつまらない回になったかもしれません。
ですが、重要な伏線にもなりますし、オズ道場も今後の物語に関わってくるので説明が必要でした。ご了承ください。
次の回ではちゃんとデイブレイクが活躍してくれるので、楽しみに、そしてクリスを取り戻すために、応援よろしくお願いいたします。
物語も徐々にクライマックスに近づいていきます。
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