11 / 32
第11話 いざ死の国へ(1)
しおりを挟む
アキラの部屋では長い沈黙が続いていた。
ランランはずっと泣いているし、クリスとアキラは黙ったままジャックの死体を見つめて、何もできなかったことへの後悔の念をつのらせている。
シエナはジャックの死が受け入れられなかったのか、部屋から出ていった。
「すみません……おれが助かったせいで――」
「そんなこと言うな」アキラが低い声で言った。「ジャックは命を犠牲にして君を助けた。せめてその命を大切にしてくれ」
「はい……本当に……」
デストロイヤーの五人もジャックの死を悼んでいた。ロジャーが助かったことは嬉しかったが、そのせいで最強の魔力を持つ杖士を失ってしまったのだ。
「ジャック……」クリスの頬を涙が濡らした。
三日後、デストロイヤーの五人は自分たちで生活するための拠点を求めて出ていった。
「迷惑ばかりかけてすみません」エリスが頭を下げる。「ジャックも……」
「黙れ」アキラの機嫌はまだ直っていない。「その名を言うな」
「すみません」
ロジャーはまだ自分を責め続けている。「おれがジャックを殺したんだ」
「そんなことないわ」エリスが言う。「ジャックはただ……」
「もう行け」アキラが言った。
四人になってしまったデイブレイクに活気はなかった。
ジャックの皮肉じみたセリフを聞くことができないからだ。それに、彼はいつも正しい判断のリードをしてくれていた。
「なんとかできないのか?」クリスは自分に問いかけている。
「スペイゴールの書には書いてないのか?」アキラが聞いた。「今までなんの役にも立ってないじゃないか!」
アキラがそう言うと、クリスはスペイゴールの書を抱えて自分の部屋に戻っていった。
「ちょっと強く言い過ぎでしょ」ランランがアキアに注意する。「あたしたちみんな、辛いのは一緒なのよ」
アキラがレンガの壁を殴った。あまりの強さに、きれいな穴が開く。
「アキラ、落ち着いて」シエナは優しい声でアキラに近づいた。そして肩に手をおく。「ほら」
ランランは二人がくっついているのを見て、なぜだか気分が悪くなった。もともとジャックのことで気分が病んでいたからかもしれない。
それからさらに二日後。
いまだに四人の雰囲気は悪かった。
クリスなんてあのとき部屋に入ってから、ずっと出てきていない。スペイゴールの本を目が腐るまで読み込んでいるらしい。
「俺、クリスに謝ってくる」
朝食をとった後、アキラはクリスの部屋に向かった。
三回ゆっくりとノックする。「クリス、入ってもいいか? なあ、クリス?」
どれだけ聞いても反応がない。あのときの恐怖が思い出された。ドアの前で待たされ、入ってみたらジャックが……。
「クリス! 入るぞ!」嫌な予感を感じ、急いで部屋に突撃する。「大丈夫か!?」
クリスは死んでいるわけではなかった。
瞑想をしている。かなり続けているのか、体が地面から離れ、宙に浮いている。
「どういうことだ?」アキラには何が起こっているのか理解できなかった。
クリスはアビス王国に一人で訪れていた。
スペイゴールの書を読み込んでいると、死の国への行き方と死者の復活のさせ方が記してあることに気づいたのだ。
「まさか、ページがくっついていたとは」
大昔に書かれ保管され続けていた書物のため、ページがのりがついているかのようにくっついていたところがあった。それが死者に関するページだったのだ。
「まずは死者の牢獄を探そう」
このアビス王国では、死者の魂は牢獄で管理され、永遠に牢屋の中で暮らすことになっている。
中には特例もいるようで、生きていた間によい行いをしたと魔王から認められれば、牢屋ではなく王国の住民として自由に暮らせるらしい。そのよい行いにはある基準が設けられていて、そう簡単に牢屋から逃れることはできない。
その基準に関して、スペイゴールの書には詳細が掲載されていなかった。
ほとんどの魂は牢屋にいる、という記載を読んだクリスは、ジャックが牢屋にいるものと思い込んで、牢屋のある方角へと進んでいった。
一方、アキラたちは、なぜクリスが瞑想しているのか、ということについて話し合いを行っていた。
もちろん、彼らは特殊な瞑想をすることでアビス王国に行けることを知らない。ジャックは瞑想をする前にみんなを追い出したからだ。
「クリス、大丈夫そう?」ランランが聞いた。
「なんとかな」アキラが答える。「体をさわってみたけど、冷たくはなかった。それに、なんだか紫に光ってたしな。確実に死んではないらしい」
「ジャックと連絡を取ってる、とか?」
「そんなわけないだろ。ジャックは死んだんだ! この目で見たじゃないか」
「スペイゴールの書を見せて」シエナが口を開いた。「何かヒントがあるかも」
アキラはスペイゴールの書をシエナに渡した。さっきクリスの部屋に放ってあったのを拾ったのだ。
「分厚すぎて、ヒントをつかむまでに三日はかかるかもしれないぞ」
「それでも、何もしないよりはましよ」
そうして、シエナが適当にページを開く。
偶然なのか、はたまた奇跡なのか、そのページはクリスが必死に見つけた死者に関するページだった。
「あ、これよ! これこれ!」ランランが叫ぶ。
三人は体を寄せ合ってページを読んだ。
「ちょっとアキラ」シエナが色っぽい声を出す。「硬くなってるわ」
「は?」
「筋肉が緊張しすぎよ」
「はりきりすぎでしょ」ランランが言う。「ちょっとそこどいて」
「おい! なんだよ!」
アキラは後ろに突き飛ばされた。「これだから女子は」
女子二人は知らんぷりをして真剣にページを読み続けた。
「やっぱり、瞑想だ!」ランランは嬉しそうだ。「このやり方で瞑想をすれば、死の国に行ってジャックを連れ戻せるよ!」
「本当か?」アキラが跳ね上がる。
「ええ、ほんとみたい」シエナがうなずいた。
「よしよし! いいぞ!」
ずっと下がっていた三人のテンションが、一気に上昇してピークに達した。
「これでジャックを救える!」ランランは飛び跳ねている。
シエナは満面の笑みだ。相変わらず女神のように美しい。
「ジャックを救いに行こう! 死者の国へ!」
★ ★ ★
~作者のコメント~
シーズン1のラストではジャックを殺してしまいすみません。
ですが、今回彼を救う方法が見つかりました。
この回はパート2まであるので、楽しんでくださいね!!
ランランはずっと泣いているし、クリスとアキラは黙ったままジャックの死体を見つめて、何もできなかったことへの後悔の念をつのらせている。
シエナはジャックの死が受け入れられなかったのか、部屋から出ていった。
「すみません……おれが助かったせいで――」
「そんなこと言うな」アキラが低い声で言った。「ジャックは命を犠牲にして君を助けた。せめてその命を大切にしてくれ」
「はい……本当に……」
デストロイヤーの五人もジャックの死を悼んでいた。ロジャーが助かったことは嬉しかったが、そのせいで最強の魔力を持つ杖士を失ってしまったのだ。
「ジャック……」クリスの頬を涙が濡らした。
三日後、デストロイヤーの五人は自分たちで生活するための拠点を求めて出ていった。
「迷惑ばかりかけてすみません」エリスが頭を下げる。「ジャックも……」
「黙れ」アキラの機嫌はまだ直っていない。「その名を言うな」
「すみません」
ロジャーはまだ自分を責め続けている。「おれがジャックを殺したんだ」
「そんなことないわ」エリスが言う。「ジャックはただ……」
「もう行け」アキラが言った。
四人になってしまったデイブレイクに活気はなかった。
ジャックの皮肉じみたセリフを聞くことができないからだ。それに、彼はいつも正しい判断のリードをしてくれていた。
「なんとかできないのか?」クリスは自分に問いかけている。
「スペイゴールの書には書いてないのか?」アキラが聞いた。「今までなんの役にも立ってないじゃないか!」
アキラがそう言うと、クリスはスペイゴールの書を抱えて自分の部屋に戻っていった。
「ちょっと強く言い過ぎでしょ」ランランがアキアに注意する。「あたしたちみんな、辛いのは一緒なのよ」
アキラがレンガの壁を殴った。あまりの強さに、きれいな穴が開く。
「アキラ、落ち着いて」シエナは優しい声でアキラに近づいた。そして肩に手をおく。「ほら」
ランランは二人がくっついているのを見て、なぜだか気分が悪くなった。もともとジャックのことで気分が病んでいたからかもしれない。
それからさらに二日後。
いまだに四人の雰囲気は悪かった。
クリスなんてあのとき部屋に入ってから、ずっと出てきていない。スペイゴールの本を目が腐るまで読み込んでいるらしい。
「俺、クリスに謝ってくる」
朝食をとった後、アキラはクリスの部屋に向かった。
三回ゆっくりとノックする。「クリス、入ってもいいか? なあ、クリス?」
どれだけ聞いても反応がない。あのときの恐怖が思い出された。ドアの前で待たされ、入ってみたらジャックが……。
「クリス! 入るぞ!」嫌な予感を感じ、急いで部屋に突撃する。「大丈夫か!?」
クリスは死んでいるわけではなかった。
瞑想をしている。かなり続けているのか、体が地面から離れ、宙に浮いている。
「どういうことだ?」アキラには何が起こっているのか理解できなかった。
クリスはアビス王国に一人で訪れていた。
スペイゴールの書を読み込んでいると、死の国への行き方と死者の復活のさせ方が記してあることに気づいたのだ。
「まさか、ページがくっついていたとは」
大昔に書かれ保管され続けていた書物のため、ページがのりがついているかのようにくっついていたところがあった。それが死者に関するページだったのだ。
「まずは死者の牢獄を探そう」
このアビス王国では、死者の魂は牢獄で管理され、永遠に牢屋の中で暮らすことになっている。
中には特例もいるようで、生きていた間によい行いをしたと魔王から認められれば、牢屋ではなく王国の住民として自由に暮らせるらしい。そのよい行いにはある基準が設けられていて、そう簡単に牢屋から逃れることはできない。
その基準に関して、スペイゴールの書には詳細が掲載されていなかった。
ほとんどの魂は牢屋にいる、という記載を読んだクリスは、ジャックが牢屋にいるものと思い込んで、牢屋のある方角へと進んでいった。
一方、アキラたちは、なぜクリスが瞑想しているのか、ということについて話し合いを行っていた。
もちろん、彼らは特殊な瞑想をすることでアビス王国に行けることを知らない。ジャックは瞑想をする前にみんなを追い出したからだ。
「クリス、大丈夫そう?」ランランが聞いた。
「なんとかな」アキラが答える。「体をさわってみたけど、冷たくはなかった。それに、なんだか紫に光ってたしな。確実に死んではないらしい」
「ジャックと連絡を取ってる、とか?」
「そんなわけないだろ。ジャックは死んだんだ! この目で見たじゃないか」
「スペイゴールの書を見せて」シエナが口を開いた。「何かヒントがあるかも」
アキラはスペイゴールの書をシエナに渡した。さっきクリスの部屋に放ってあったのを拾ったのだ。
「分厚すぎて、ヒントをつかむまでに三日はかかるかもしれないぞ」
「それでも、何もしないよりはましよ」
そうして、シエナが適当にページを開く。
偶然なのか、はたまた奇跡なのか、そのページはクリスが必死に見つけた死者に関するページだった。
「あ、これよ! これこれ!」ランランが叫ぶ。
三人は体を寄せ合ってページを読んだ。
「ちょっとアキラ」シエナが色っぽい声を出す。「硬くなってるわ」
「は?」
「筋肉が緊張しすぎよ」
「はりきりすぎでしょ」ランランが言う。「ちょっとそこどいて」
「おい! なんだよ!」
アキラは後ろに突き飛ばされた。「これだから女子は」
女子二人は知らんぷりをして真剣にページを読み続けた。
「やっぱり、瞑想だ!」ランランは嬉しそうだ。「このやり方で瞑想をすれば、死の国に行ってジャックを連れ戻せるよ!」
「本当か?」アキラが跳ね上がる。
「ええ、ほんとみたい」シエナがうなずいた。
「よしよし! いいぞ!」
ずっと下がっていた三人のテンションが、一気に上昇してピークに達した。
「これでジャックを救える!」ランランは飛び跳ねている。
シエナは満面の笑みだ。相変わらず女神のように美しい。
「ジャックを救いに行こう! 死者の国へ!」
★ ★ ★
~作者のコメント~
シーズン1のラストではジャックを殺してしまいすみません。
ですが、今回彼を救う方法が見つかりました。
この回はパート2まであるので、楽しんでくださいね!!
20
お気に入りに追加
778
あなたにおすすめの小説

異世界で魔法が使えるなんて幻想だった!〜街を追われたので馬車を改造して車中泊します!〜え、魔力持ってるじゃんて?違います、電力です!
あるちゃいる
ファンタジー
山菜を採りに山へ入ると運悪く猪に遭遇し、慌てて逃げると崖から落ちて意識を失った。
気が付いたら山だった場所は平坦な森で、落ちたはずの崖も無かった。
不思議に思ったが、理由はすぐに判明した。
どうやら農作業中の外国人に助けられたようだ。
その外国人は背中に背負子と鍬を背負っていたからきっと近所の農家の人なのだろう。意外と流暢な日本語を話す。が、言葉の意味はあまり理解してないらしく、『県道は何処か?』と聞いても首を傾げていた。
『道は何処にありますか?』と言ったら、漸く理解したのか案内してくれるというので着いていく。
が、行けども行けどもどんどん森は深くなり、不審に思い始めた頃に少し開けた場所に出た。
そこは農具でも置いてる場所なのかボロ小屋が数軒建っていて、外国人さんが大声で叫ぶと、人が十数人ゾロゾロと小屋から出てきて、俺の周りを囲む。
そして何故か縄で手足を縛られて大八車に転がされ……。
⚠️超絶不定期更新⚠️

スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中

俺を凡の生産職だからと追放したS級パーティ、魔王が滅んで需要激減したけど大丈夫そ?〜誰でもダンジョン時代にクラフトスキルがバカ売れしてます~
風見 源一郎
ファンタジー
勇者が魔王を倒したことにより、強力な魔物が消滅。ダンジョン踏破の難易度が下がり、強力な武具さえあれば、誰でも魔石集めをしながら最奥のアイテムを取りに行けるようになった。かつてのS級パーティたちも護衛としての需要はあるもの、単価が高すぎて雇ってもらえず、値下げ合戦をせざるを得ない。そんな中、特殊能力や強い魔力を帯びた武具を作り出せる主人公のクラフトスキルは、誰からも求められるようになった。その後勇者がどうなったのかって? さぁ…

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです

隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。

大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。

固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる