43 / 68
魔王セト襲来編
その43 一学期終了
しおりを挟む
魔王セトはどうやらこの世界から消えたようだ。
王国の外に出ていた名の売れている勇者パーティが、あの後〈王国通り〉にやる気満々で駆けつけたらしいが、そこに残っていたのは蒸発してしまった魔王の微弱な魔力と、呆然とするゼルトル勇者学園の討伐隊だった。
たったひとりで魔王セトを倒した謎の勇者。
その存在は王国政府によって伏せられ、それを知るのは駆けつけた勇者パーティの五名と、学園からの討伐隊の十五名、そして密かに観戦していたグレイソン達のみ。
だが、そのうちの数名は謎の勇者の正体に気づいている。
素晴らしい。
俺の思い描いていた台本に限りなく近い展開だ。
『魔王は無事に勇者パーティの方々が討伐してくれたのである。つまり、一件落着であるな!』
一学期の終わりを告げる終業式。
学園の全学年の生徒が〈闘技場ネオ〉に集められ、クセが強い学園長、鳳凰イバンの演説が行われる。
俺の隣に腰を下ろしているのは、左にグレイソンと、右にセレナ。
前にはクルリンがちょこんと座り、ミクリンが姿勢良く腰掛けている。
魔王セトが倒されてから一日。
俺は彼らに心の整理をする時間を与えるため、あえて今日の朝まで顔を合わせないようにしていた。グレイソンの視線が以前よりもさらに崇拝的なものになったり、双子姉妹からさらに熱烈な視線を感じたりすることもあったが、セレナはまだ何も言葉を発していない。
俺が目を合わせようとしても、紅潮して視線をそらされるだけだ。
「グレイソン、あの戦いはどうだった?」
少し気まずいと思ったので、俺から話題を展開する。
「少し前の自分を思い出して、恥ずかしくなったよ。キミにとっては子供の遊び程度の実力で、調子に乗っていたわけだからね。魔王との戦いを見て、改めて思った。僕は少しでもキミに追いつけるように頑張りたい」
苦笑いしながら、目を輝かせながら、思いを言葉にするグレイソン。
彼は本当に変わった。
俺は教師ではないし、教師になったこともない。だが、教え子が成長して喜ぶ気持ちや、教えることのやり甲斐を知れたような気がする。
グレイソンを見ていると、自分も現状に満足せずに高みを目指そう、と気持ちを入れ直し、自らを奮起させることができるのだ。
実際、魔王セトと俺とでは、基本のスペックがまったく違った。
魔王が格上。
俺は格下。
今回俺が勝てたのは、〈可憐なる浄化〉と〈勝利の宴〉のおかげ。
この一言に尽きる。
「全てはグレイソンが自分を高めようと努力したからだ。それに、頑張るなら俺を超えるつもりでやれ」
「――ッ。そうだね、甘えていたら駄目だ。僕はキミを超えるよ」
「その意気だ」
グレイソンの師匠として、渋い表情で弟子を見つめる。
これを隣で見せられているセレナは今、どんな気持ちなのだろうか。
「オスカー、あのね……そのことなんだけど……」
何か言いたそうに、もじもじとする金髪の美少女。
「無理に言わなくていい。夏休みに入ってからでも、ゆっくり聞かせてくれ」
「……ありがと」
たった一日では気持ちの整理などつくはずもないか。
特にセレナに関しては、他の誰よりも複雑な気持ちになっていることだろう。俺にできることは、彼女が隣にいやすい環境を作ってやることくらいだ。
「隣はいつでも開けておく。お前のためにな」
俺がそう言うと、セレナは顔を伏せて――。
「ばか」
と言った。
前の席のクルリンがぷりぷりしていたことは割愛し、学園長の話に耳を傾ける。
『前代未聞の魔王襲来という事件もあったものの、今回は無事に夏休みに移行できるようで何より。夏休みに関して言えば、八月十三日から十五日にかけてのみ、学園からの外出を許可したいと思っているのである!』
――八月十五日。
そういえば、俺の誕生日だ。
あの〈破滅の森〉での三年間があって、すっかり意識しなくなっていた。
十七歳になったとしても、今までと何かが大きく変わるわけでもない。せっかくだから王都の街に外出でもして、闘技場で無双しようか。
そんなことを考えていると、夏休みが楽しみになってきた。
『さてさて、夏休み後に行われる九月初めの勇者祭に関しては、後日詳しく話したいと思っているのである。というのも、これ以上話も長くなるとみんな飽きるだろうと思うので、これぐらいにしておくのであるな』
学園長の独特な演説が終わり、今度は生徒会の八乙女アリアが注目を浴びた。
まずは清純で穢れのない笑顔で挨拶し、ファンを盛り上げる。
その後は学園長と同じく、例の魔王セトの件に少し言及した。
勿論、魔王の討伐に成功したのは途中で駆けつけた勇者パーティ――そういうことになっている。事前にしっかり話を合わせてあるようだ。
『――では、ゼルトル勇者学園の皆様、楽しい夏休みをお過ごしください』
最後の締めもあの笑顔。
視線は俺を向いていた。
ほんの一瞬だけだったが、気づいていますよ、と。
彼女の魔眼はそう語っていた。
俺は表情を変えずに落ち着いている。これこそが俺の望むことだった。アリアは俺の実力を知ったのだ。
王国の外に出ていた名の売れている勇者パーティが、あの後〈王国通り〉にやる気満々で駆けつけたらしいが、そこに残っていたのは蒸発してしまった魔王の微弱な魔力と、呆然とするゼルトル勇者学園の討伐隊だった。
たったひとりで魔王セトを倒した謎の勇者。
その存在は王国政府によって伏せられ、それを知るのは駆けつけた勇者パーティの五名と、学園からの討伐隊の十五名、そして密かに観戦していたグレイソン達のみ。
だが、そのうちの数名は謎の勇者の正体に気づいている。
素晴らしい。
俺の思い描いていた台本に限りなく近い展開だ。
『魔王は無事に勇者パーティの方々が討伐してくれたのである。つまり、一件落着であるな!』
一学期の終わりを告げる終業式。
学園の全学年の生徒が〈闘技場ネオ〉に集められ、クセが強い学園長、鳳凰イバンの演説が行われる。
俺の隣に腰を下ろしているのは、左にグレイソンと、右にセレナ。
前にはクルリンがちょこんと座り、ミクリンが姿勢良く腰掛けている。
魔王セトが倒されてから一日。
俺は彼らに心の整理をする時間を与えるため、あえて今日の朝まで顔を合わせないようにしていた。グレイソンの視線が以前よりもさらに崇拝的なものになったり、双子姉妹からさらに熱烈な視線を感じたりすることもあったが、セレナはまだ何も言葉を発していない。
俺が目を合わせようとしても、紅潮して視線をそらされるだけだ。
「グレイソン、あの戦いはどうだった?」
少し気まずいと思ったので、俺から話題を展開する。
「少し前の自分を思い出して、恥ずかしくなったよ。キミにとっては子供の遊び程度の実力で、調子に乗っていたわけだからね。魔王との戦いを見て、改めて思った。僕は少しでもキミに追いつけるように頑張りたい」
苦笑いしながら、目を輝かせながら、思いを言葉にするグレイソン。
彼は本当に変わった。
俺は教師ではないし、教師になったこともない。だが、教え子が成長して喜ぶ気持ちや、教えることのやり甲斐を知れたような気がする。
グレイソンを見ていると、自分も現状に満足せずに高みを目指そう、と気持ちを入れ直し、自らを奮起させることができるのだ。
実際、魔王セトと俺とでは、基本のスペックがまったく違った。
魔王が格上。
俺は格下。
今回俺が勝てたのは、〈可憐なる浄化〉と〈勝利の宴〉のおかげ。
この一言に尽きる。
「全てはグレイソンが自分を高めようと努力したからだ。それに、頑張るなら俺を超えるつもりでやれ」
「――ッ。そうだね、甘えていたら駄目だ。僕はキミを超えるよ」
「その意気だ」
グレイソンの師匠として、渋い表情で弟子を見つめる。
これを隣で見せられているセレナは今、どんな気持ちなのだろうか。
「オスカー、あのね……そのことなんだけど……」
何か言いたそうに、もじもじとする金髪の美少女。
「無理に言わなくていい。夏休みに入ってからでも、ゆっくり聞かせてくれ」
「……ありがと」
たった一日では気持ちの整理などつくはずもないか。
特にセレナに関しては、他の誰よりも複雑な気持ちになっていることだろう。俺にできることは、彼女が隣にいやすい環境を作ってやることくらいだ。
「隣はいつでも開けておく。お前のためにな」
俺がそう言うと、セレナは顔を伏せて――。
「ばか」
と言った。
前の席のクルリンがぷりぷりしていたことは割愛し、学園長の話に耳を傾ける。
『前代未聞の魔王襲来という事件もあったものの、今回は無事に夏休みに移行できるようで何より。夏休みに関して言えば、八月十三日から十五日にかけてのみ、学園からの外出を許可したいと思っているのである!』
――八月十五日。
そういえば、俺の誕生日だ。
あの〈破滅の森〉での三年間があって、すっかり意識しなくなっていた。
十七歳になったとしても、今までと何かが大きく変わるわけでもない。せっかくだから王都の街に外出でもして、闘技場で無双しようか。
そんなことを考えていると、夏休みが楽しみになってきた。
『さてさて、夏休み後に行われる九月初めの勇者祭に関しては、後日詳しく話したいと思っているのである。というのも、これ以上話も長くなるとみんな飽きるだろうと思うので、これぐらいにしておくのであるな』
学園長の独特な演説が終わり、今度は生徒会の八乙女アリアが注目を浴びた。
まずは清純で穢れのない笑顔で挨拶し、ファンを盛り上げる。
その後は学園長と同じく、例の魔王セトの件に少し言及した。
勿論、魔王の討伐に成功したのは途中で駆けつけた勇者パーティ――そういうことになっている。事前にしっかり話を合わせてあるようだ。
『――では、ゼルトル勇者学園の皆様、楽しい夏休みをお過ごしください』
最後の締めもあの笑顔。
視線は俺を向いていた。
ほんの一瞬だけだったが、気づいていますよ、と。
彼女の魔眼はそう語っていた。
俺は表情を変えずに落ち着いている。これこそが俺の望むことだった。アリアは俺の実力を知ったのだ。
47
お気に入りに追加
576
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
キャラ交換で大商人を目指します
杵築しゅん
ファンタジー
捨て子のアコルは、元Aランク冒険者の両親にスパルタ式で育てられ、少しばかり常識外れに育ってしまった。9歳で父を亡くし商団で働くことになり、早く商売を覚えて一人前になろうと頑張る。母親の言い付けで、自分の本当の力を隠し、別人格のキャラで地味に生きていく。が、しかし、何故かぽろぽろと地が出てしまい苦労する。天才的頭脳と魔法の力で、こっそりのはずが大胆に、アコルは成り上がっていく。そして王立高学院で、運命の出会いをしてしまう。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
不遇な死を迎えた召喚勇者、二度目の人生では魔王退治をスルーして、元の世界で気ままに生きる
六志麻あさ@10シリーズ書籍化
ファンタジー
異世界に召喚され、魔王を倒して世界を救った少年、夏瀬彼方(なつせ・かなた)。
強大な力を持つ彼方を恐れた異世界の人々は、彼を追い立てる。彼方は不遇のうちに数十年を過ごし、老人となって死のうとしていた。
死の直前、現れた女神によって、彼方は二度目の人生を与えられる。異世界で得たチートはそのままに、現実世界の高校生として人生をやり直す彼方。
再び魔王に襲われる異世界を見捨て、彼方は勇者としてのチート能力を存分に使い、快適な生活を始める──。
※小説家になろうからの転載です。なろう版の方が先行しています。
※HOTランキング最高4位まで上がりました。ありがとうございます!
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる