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一学期期末テスト編
その18 麗人の誘惑
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「今日はただ、アナタのことが気になって来ただけなの」
セレナが月城と呼んだ黄色髪の女子生徒は、その魅惑的な美顔で優しく微笑んだ。
瞳は太陽に照らされて光を放つ月のようで、見ている男を変な気分にさせる。
色っぽい誘惑を受けているかのような錯覚。
俺は最初見て確信した。
――彼女はエロい。
潤いのある紅い唇に吸い込まれてしまいそうだ。それは男を堕落させてしまう淫魔のように、月城という女の色気を強調している。
「生徒会の役員なんだろう? 生徒会長の差し金だな」
「あら、アナタが会長を振った話は聞いているわ」
「そうか。それで、お前は何がしたい?」
もし彼女が生徒会の役員なのであれば、俺は今、この学園でかなりの立場と実力を持った相手と会話していることになる。
だが、それでも一切動じないのが西園寺オスカーだ。
ポケットに手を添え、僅かに吹く風を感じる。下ろしている前髪が揺れた。
「アリアとは一年生からの付き合いなのだけど、あの子、今まで恋愛経験がないそうなの。多くの男に言い寄られることはあっても、自ら男を好きになることはなかったわ。そんなアリアが告白をした相手となれば、気になるのも当然でなくて?」
月城は話す声に吐息を混ぜる。
それが意図的なのか無自覚なのかはわからないが、余計に色気を掻き立てていることに変わりない。
ならば俺も、男の色気とやらで応えようではないか。
授業前に美人な上級生から絡まれるも、平然とした表情で授業に遅刻する西園寺オスカー。
これはこれで「かっこよさそう」だ。
余裕がある雰囲気を作りながら、軽く微笑む。
「俺に恋するのはやめておいた方がいい」
なるべく低い声で言い放ち、近づくと危険とでもいうようなオーラを出す。
「あら、どういうことかしら?」
「――俺に恋するのはやめておいた方がいい――」
今度はより重めの雰囲気で言った。
こうして二度同じ言い回しを繰り返すことで、相手の潜在意識に深く刻み込むことができる。
正直に言えば、すぐに「かっこよさそう」な言葉が思いつかず、ただ直前の言葉を繰り返しただけなのだが。
そんなことが月城にわかるはずもない。
きっと彼女は今頃、俺に対してある種の恐怖を感じているはずだ。
意味深な言葉を二度も呟く俺。
遠い目をして、〈古の森〉の豊かな自然を眺める。
そこには広大な緑が広がっていて、〈生存学〉の授業をするのに最適の環境だった。
「世界は俺の覚醒を待っている。俺はいつ何時も世界から注意をそらしてはならない。世界が俺を呼ぶその時まで、待ち続ける」
――決まった。
最後の部分は儚さを演出するために、適度な間を取って、囁くように言った。
「そしたら具体的に、世界がアナタを呼ぶ時はいつやってくるのかしら?」
誘惑的な微笑みで理性を溶かそうとする月城。
だが、俺はその程度で負ける男でもない。
もうこの時点で、俺は〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉と対立しているのだ。それなら俺が遠慮する必要はない。
自らの手で叩き潰せばいい。
それだけ、生徒会は俺の前で無力な存在だ。
「この世界の全てを理解しようとするのは愚か者のすることだ。俺にできることは、万全の準備をして待つこと。それだけだ」
「面白い男」
月城が吐息を落とし、グッと俺との距離を詰める。
唇と唇が今にも触れ合いそうだ。
彼女の少々荒い息遣いを間近で感じる。速い鼓動が俺にも伝わってきた。
今になって気づいたが、俺よりも月城の方が少し身長が高い。視線はほぼ同じで、どこか情熱的で刺激的な視線を向けてくる。
それに対して俺は。
表情も息遣いも、そして心臓の鼓動さえも。
一切変わらず平然と立っている。
「ねえ、ワタシと付き合わない? 楽しいこと、いっぱいできるかもしれないわよ」
冗談なのか本気なのか。
彼女の興奮した様子は伝わってくるが、まだ俺は月城という女の人物像を掴めていない。下の名前すらわからないし、名字もセレナが言っていただけであり、間違っている可能性もある。
こういった時、もう少し周囲に関心を持つべきだったと反省する。
特に今後敵対していく〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉の連中に関しては、しっかりと情報を得ておこうと思った。いずれ「かっこよさそう」な演出に生きてくるかもしれない。
「美しい瞳だな」
「……?」
「夜空を彩る月のようだ。だが、君の瞳が月ならば、俺の瞳は太陽──この二つが交わることはない」
「あら、ワタシのことも振るつもりなのかしら?」
月城がいたずらっぽい笑みを浮かべる。
俺の親指が、そっと彼女の唇に触れた。
柔らかく、艶がある。俺を見つめる麗しい満月の瞳。あえて視線を合わせない。俺はそのまま虚空を覗く。
「太陽は皆に対して平等だ。どんな者にも光を与える。そして、月があんなにも美しいのは、太陽の光を反射しているからだ」
俺に唇を封じられているので、月城は話すことができない。
「俺がここに存在している限り、どんな時も、月城、君を照らそう」
言いたいことは全部言った。
本当はもう少し早く切り上げて授業に向かうつもりだったが、個人的には満足しているのでいいだろう。
今回も上出来だ。
俺は月城の唇から親指を離し、彼女の心を解放した。
「――ルーナ」
「ん?」
「月城ルーナよ。ワタシのことはルーナと呼んでちょうだい」
俺の二の腕に手をそっと添えながら、柔軟な声で頼んでくる。
彼女の他と違うところは、決して頬が赤くならないところだ。こうして男をからかうことに慣れている証拠だろう。
罪な女だ。
「わかった」
同意して頷く。
そしてすぐに双眼を細め、言った。
「それで、ルーナ、君の本当の目的は何だ?」
「あら、掴めない人」
「それは君も同じだろう」
俺の言葉にルーナが艶っぽく微笑む。
「でも、ワタシがアナタに興味津々なことは本当なのよ。唇を奪いたいくらい。そうね、もうひとつ言うことがあるとすれば、忠告かしら」
「忠告?」
「アナタは今後生徒会から圧力をかけられることになるわ。ワタシは邪魔せずに見ているつもりよ」
そんなのわかりきっていた。今更言われたところで、俺には何の問題もない。堂々と構えていればいいだけの話だ。
ルーナの忠告を鼻で笑う。
「生徒会など俺の敵ではない」
「言うわね。でも、そういうの、ワタシ好きよ」
「お世辞はいい」
「あら、本気で言ってるのよ」
どこかおかしそうに笑うルーナ。だが、すぐに真剣な表情になった。
「実際にアナタの実力がどれほどかまではわからないのだけど、特に幹部の三人には気をつけることね。九条ガブリエルと天王寺エイダン、そして誰よりも警戒すべきは副会長の白竜アレクサンダー」
俺はここでグレイソンとの会話を思い出した。
確か決闘をこっそり観戦していた藍色の髪の男が、白竜アレクサンダーだ。俺に見つかって嬉しそうに笑っていた変な奴。
「とにかく、ワタシは忠告したわ。オスカー、また近いうちに会いましょう」
《キャラクター紹介》
・名前:月城ルーナ
・年齢:17歳
・学年:ゼルトル勇者学園2年生
・誕生日:9月15日
・性別:♀
・容姿:菜の花色の長髪、月のような瞳
・身長:165cm
・信仰神:月の女神フィルニム
セレナが月城と呼んだ黄色髪の女子生徒は、その魅惑的な美顔で優しく微笑んだ。
瞳は太陽に照らされて光を放つ月のようで、見ている男を変な気分にさせる。
色っぽい誘惑を受けているかのような錯覚。
俺は最初見て確信した。
――彼女はエロい。
潤いのある紅い唇に吸い込まれてしまいそうだ。それは男を堕落させてしまう淫魔のように、月城という女の色気を強調している。
「生徒会の役員なんだろう? 生徒会長の差し金だな」
「あら、アナタが会長を振った話は聞いているわ」
「そうか。それで、お前は何がしたい?」
もし彼女が生徒会の役員なのであれば、俺は今、この学園でかなりの立場と実力を持った相手と会話していることになる。
だが、それでも一切動じないのが西園寺オスカーだ。
ポケットに手を添え、僅かに吹く風を感じる。下ろしている前髪が揺れた。
「アリアとは一年生からの付き合いなのだけど、あの子、今まで恋愛経験がないそうなの。多くの男に言い寄られることはあっても、自ら男を好きになることはなかったわ。そんなアリアが告白をした相手となれば、気になるのも当然でなくて?」
月城は話す声に吐息を混ぜる。
それが意図的なのか無自覚なのかはわからないが、余計に色気を掻き立てていることに変わりない。
ならば俺も、男の色気とやらで応えようではないか。
授業前に美人な上級生から絡まれるも、平然とした表情で授業に遅刻する西園寺オスカー。
これはこれで「かっこよさそう」だ。
余裕がある雰囲気を作りながら、軽く微笑む。
「俺に恋するのはやめておいた方がいい」
なるべく低い声で言い放ち、近づくと危険とでもいうようなオーラを出す。
「あら、どういうことかしら?」
「――俺に恋するのはやめておいた方がいい――」
今度はより重めの雰囲気で言った。
こうして二度同じ言い回しを繰り返すことで、相手の潜在意識に深く刻み込むことができる。
正直に言えば、すぐに「かっこよさそう」な言葉が思いつかず、ただ直前の言葉を繰り返しただけなのだが。
そんなことが月城にわかるはずもない。
きっと彼女は今頃、俺に対してある種の恐怖を感じているはずだ。
意味深な言葉を二度も呟く俺。
遠い目をして、〈古の森〉の豊かな自然を眺める。
そこには広大な緑が広がっていて、〈生存学〉の授業をするのに最適の環境だった。
「世界は俺の覚醒を待っている。俺はいつ何時も世界から注意をそらしてはならない。世界が俺を呼ぶその時まで、待ち続ける」
――決まった。
最後の部分は儚さを演出するために、適度な間を取って、囁くように言った。
「そしたら具体的に、世界がアナタを呼ぶ時はいつやってくるのかしら?」
誘惑的な微笑みで理性を溶かそうとする月城。
だが、俺はその程度で負ける男でもない。
もうこの時点で、俺は〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉と対立しているのだ。それなら俺が遠慮する必要はない。
自らの手で叩き潰せばいい。
それだけ、生徒会は俺の前で無力な存在だ。
「この世界の全てを理解しようとするのは愚か者のすることだ。俺にできることは、万全の準備をして待つこと。それだけだ」
「面白い男」
月城が吐息を落とし、グッと俺との距離を詰める。
唇と唇が今にも触れ合いそうだ。
彼女の少々荒い息遣いを間近で感じる。速い鼓動が俺にも伝わってきた。
今になって気づいたが、俺よりも月城の方が少し身長が高い。視線はほぼ同じで、どこか情熱的で刺激的な視線を向けてくる。
それに対して俺は。
表情も息遣いも、そして心臓の鼓動さえも。
一切変わらず平然と立っている。
「ねえ、ワタシと付き合わない? 楽しいこと、いっぱいできるかもしれないわよ」
冗談なのか本気なのか。
彼女の興奮した様子は伝わってくるが、まだ俺は月城という女の人物像を掴めていない。下の名前すらわからないし、名字もセレナが言っていただけであり、間違っている可能性もある。
こういった時、もう少し周囲に関心を持つべきだったと反省する。
特に今後敵対していく〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉の連中に関しては、しっかりと情報を得ておこうと思った。いずれ「かっこよさそう」な演出に生きてくるかもしれない。
「美しい瞳だな」
「……?」
「夜空を彩る月のようだ。だが、君の瞳が月ならば、俺の瞳は太陽──この二つが交わることはない」
「あら、ワタシのことも振るつもりなのかしら?」
月城がいたずらっぽい笑みを浮かべる。
俺の親指が、そっと彼女の唇に触れた。
柔らかく、艶がある。俺を見つめる麗しい満月の瞳。あえて視線を合わせない。俺はそのまま虚空を覗く。
「太陽は皆に対して平等だ。どんな者にも光を与える。そして、月があんなにも美しいのは、太陽の光を反射しているからだ」
俺に唇を封じられているので、月城は話すことができない。
「俺がここに存在している限り、どんな時も、月城、君を照らそう」
言いたいことは全部言った。
本当はもう少し早く切り上げて授業に向かうつもりだったが、個人的には満足しているのでいいだろう。
今回も上出来だ。
俺は月城の唇から親指を離し、彼女の心を解放した。
「――ルーナ」
「ん?」
「月城ルーナよ。ワタシのことはルーナと呼んでちょうだい」
俺の二の腕に手をそっと添えながら、柔軟な声で頼んでくる。
彼女の他と違うところは、決して頬が赤くならないところだ。こうして男をからかうことに慣れている証拠だろう。
罪な女だ。
「わかった」
同意して頷く。
そしてすぐに双眼を細め、言った。
「それで、ルーナ、君の本当の目的は何だ?」
「あら、掴めない人」
「それは君も同じだろう」
俺の言葉にルーナが艶っぽく微笑む。
「でも、ワタシがアナタに興味津々なことは本当なのよ。唇を奪いたいくらい。そうね、もうひとつ言うことがあるとすれば、忠告かしら」
「忠告?」
「アナタは今後生徒会から圧力をかけられることになるわ。ワタシは邪魔せずに見ているつもりよ」
そんなのわかりきっていた。今更言われたところで、俺には何の問題もない。堂々と構えていればいいだけの話だ。
ルーナの忠告を鼻で笑う。
「生徒会など俺の敵ではない」
「言うわね。でも、そういうの、ワタシ好きよ」
「お世辞はいい」
「あら、本気で言ってるのよ」
どこかおかしそうに笑うルーナ。だが、すぐに真剣な表情になった。
「実際にアナタの実力がどれほどかまではわからないのだけど、特に幹部の三人には気をつけることね。九条ガブリエルと天王寺エイダン、そして誰よりも警戒すべきは副会長の白竜アレクサンダー」
俺はここでグレイソンとの会話を思い出した。
確か決闘をこっそり観戦していた藍色の髪の男が、白竜アレクサンダーだ。俺に見つかって嬉しそうに笑っていた変な奴。
「とにかく、ワタシは忠告したわ。オスカー、また近いうちに会いましょう」
《キャラクター紹介》
・名前:月城ルーナ
・年齢:17歳
・学年:ゼルトル勇者学園2年生
・誕生日:9月15日
・性別:♀
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