6 / 68
最強の中二病編
その06 思わぬ展開☆
しおりを挟む
「オスカーさん、もし貴方様が良ければ、私とお付き合いしていただけませんか?」
後ろで結んだ銀髪が美しい生徒会長、八乙女アリアはこの提案に自信があった。
昨年の七月に行われた生徒会選挙では、一年生なのにも関わらず、圧倒的な支持率で生徒会長に就任。
清楚系とも言われる穏やかな美少女でありながら、学業に長けており、判断力、リーダーシップ共に周囲から評価されていた。
友人も多く、異性からの人気も高い彼女だが、ひとつだけ大きな悩みを抱えている。
――魔眼。
神々が人間に課した未知とも言われる魔眼は、制御が難しい。
何の前触れもなく光ったり、色が変わったりするのだ。
さらには、その魔眼を使って常人には見えないものが見えたりもした。
瞳に映る者の持つ魔力が、纏うオーラとしてはっきりと認識できるのだ。
異常とも言われる魔眼だが、それを持っているということで人間関係に支障が出ることはなかった。アリアの場合、高いコミュニケーション能力と知性があったので、友人を作ることは容易なのだ。
しかし、彼女の友人も、そして家族でさえも、その魔眼を正面から見つめようとはしなかった。
目を合わせることはなく、だいたい視線を少し下にして話す。
魔眼を見つめると災いが降り注ぐ、という言い伝えは、古くから受け継がれている、代表的な迷信だ。
『お母様、どうして私の目を見つめてくれないの?』
『それは……』
彼女の母親、父親でさえも、魔眼を見つめることはなかった。
愛は本物だ。
たったひとりの娘を溺愛し、甘やかしながらもしっかりとした教育を施した両親。しかし、娘の魔眼を見つめようとすると、なぜか手指の震えが止まらなくなる。
『ごめんな、アリア……』
多くの光を反射し、異様に輝くその瞳。
潜在的な恐怖と、凝り固まってしまった価値観。
父親が涙しながら謝ってきたあの夜。
幼い頃から、アリアは自分が他と違う目を持っているとわかっていた。友人から向けられる畏怖の視線を、何度も感じてきた。
魔眼を見つめると、自分の魔力が吸い取られてしまうような、そんな錯覚に陥る。先人達も、その感覚を味わったことでこの迷信を後世に残したのかもしれない。
孤独ではなくとも、アリアは疎外感を覚えた。
その気持ちはゼルトル勇者学園に入ってからも続く。その後出会った四人の生徒達──現在、生徒会の幹部を務めている四人の精鋭達は、彼女の魔眼に打ち勝ったのだった。
『ありがとうございます……私を……私の魔眼を見つめてくれて……』
アリアの中で最も幸せな記憶。
何度も思い出し、そのたびに涙を流すほどだ。
一生出会うことはないと思っていた、四人に出会うことができた。魔眼を見つめてくれる存在は、彼女にとって何よりも大切にしたいものだった。
そして──。
『八乙女会長、君の瞳は魅力的だ』
魔眼に立ち向かい、それでも動じない不思議な男が現れた。
魔力はこれまでに見たどんな者よりも多く、その内側からは自分を遥かに凌駕するほどの自信を感じる。
目にかかるほどの前髪をさらっと流した黒の短髪に、太陽を連想させる黄金色の瞳。
小柄な体格だがスタイルは良く、筋肉がいい具合に引き締まっていた。
一見パッとしないその顔立ちに特徴を与えているのは、右頬にある人差し指一本分ほどの切り傷。
刃物で斬られたのか、綺麗に線が入っている。
少年の名は西園寺オスカー。
アリアが集会の際に異常なまでの魔力量を見て、指示を受けた生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉の役員が二週間に渡って監視し続けていた。
『――アリア。八乙女会長ではなく、アリア、と呼んでください』
自分の瞳を見つめてくれた。
かつてない膨大な魔力を保持している。
実力を隠しているのか隠していないのかわからない。
――気になる。彼のことが知りたい。
ミステリアスでどこか異質な雰囲気を持つ少年に対し、アリアは激しい好奇心を覚えた。
彼女はこれまでの人生で一度も恋を経験したことがない。
だからか、この熱く燃える激しい感情が、恋というものなのだと錯覚した。
「オスカーさん、もし貴方様が良ければ、私とお付き合いしていただけませんか?」
それなりに外見には自信があるし、男子生徒からの人気も高いことを考えれば、ここで振られるというようなことは起こり得ない。
初めての告白──目の前にいる相手の返事を待つのに、アリアはここまで緊張したことがなかった。
今もじっと自分の瞳を見つめてくるオスカーの表情に変化はない。
しばらく沈黙が流れた後、彼は視線をそらした。
その様子はどこか寂しげだ。
「世界が涙する」
そして、口を開いた。
ボソッと。
注意を払っていなければ聞き逃してしまうほど小さな声で。
「俺にはまだ、成すべきことが残っている。もしここで君との情愛に溺れてしまえば、世界を変える偉業が成されないまま、全てが滅びてしまう」
「どっ、どういうことでしょうか!?」
ここでようやく気づいた。
自分が振られた、ということに。
アリアは唖然としながら自分を振った少年の顔を見つめていた。
「俺は君とは付き合えない、そういうことだ」
「え、えぇ?」
驚くほどに間抜けな声しか出ない。
アリアは、きっと今、自分が相当な醜態を晒しているに違いない、と思った。
完全に八つ当たりなのかもしれないが、オスカーに対しての一時的な怒りが込み上げる。
「私を振るというのはどういうおつもりですか!? 私は……かなりの優良物件だと思いますが!」
自分で自分のことを優良物件と言って、顔を赤くするアリア。
しかし、実際そうなのだ。
彼女はゼルトル勇者学園の誰もが知る、モテモテの生徒会長なのだから。
魔眼をはっきりと見つめられる人はほぼいないものの、彼女に対して愛の告白をしてくる生徒は平均して月に五人。
優良物件の中の優良物件なのだ。
「ああ、アリアは美しい。女神のようだ。それでいて人柄も良く、生徒会長として高い能力もある。尊敬できる人格者だ」
「そう言うのなら、どうして!?」
「もうその質問には答えたはずだ。俺の恋愛をこの世界が許さない」
「おっしゃっていることがよくわかりません!」
「わからなくていい。俺でなくては荷が重すぎる」
そう言って、西園寺オスカーが背を向ける。
このまま寮に帰るつもりだ。
一切振り返ることも気にすることもなく、この会話など初めから存在しなかったかのように背中が遠ざかっていく。
「そうはさせません!」
追いかけて彼の手を掴む。
これにはオスカーも足を止めた。
「何を言われても、答えは変わらない。だが、辛くなったらまた俺のところに来るといい。魔眼持ちだろうが何だろうが、俺の前でのアリアは、ただの女の子に過ぎない」
「待ってください!」
オスカーの言葉に一瞬心拍数が上がったものの、アリアはさらに手に力を込めた。
背を向けていた少年が、再び魔眼を見つめる。
今は淡い水色に変わっていた。清水のように澄んだ色だ。
「私達〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉を敵に回すおつもりですか?」
「何だと?」
「会長である私が振られたとなれば、役員達も黙ってはいませんよ」
ゼルトル勇者学園の生徒会の名称は、〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉。
この学園をより良いものにするため、この学園を守るため、日々熱心に活動している。
その役員は有能な生徒ばかりだ。
中でも、アリアを含め幹部である五人の生徒は、群を抜いて優秀な勇者候補である。
そんな精鋭全員を敵に回すという行為は、この学園での「死」を意味する。
「個人的な事情で生徒会全体を巻き込むつもりか」
「そのつもりはありません。ですが、彼らには真実をお話しようと思っています。今、私が感じている貴方様の実力の件に関しましても」
「それを聞けば、生徒会は俺を敵に回す、と?」
「私はそれを望みませんが、好戦的な者もいますから」
オスカーはしばらく黙っていた。
流石にこれには参っただろう。
そう思い、アリアは勝手に満足する。だが──。
「いいだろう。生徒会にその覚悟があるというのなら、俺を敵と見なすがいい。一度でも俺に矛を向けたのなら、俺は〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉を叩き潰す」
彼の頬は緩んでいた。
――笑っている。
やっとこの時が来た、と言わんばかりに。
その笑みはどこか狂気じみていた。
「話は終わりだ」
一時的にアリアの視界が奪われた。
バサッと、何かが飛び去るような音がして、また周囲が見えるようになる。
あの一瞬で、西園寺オスカーは消えていた。
八乙女アリアは、また顔を赤くしながら、オスカーとの会話を思い起こしていた。
後ろで結んだ銀髪が美しい生徒会長、八乙女アリアはこの提案に自信があった。
昨年の七月に行われた生徒会選挙では、一年生なのにも関わらず、圧倒的な支持率で生徒会長に就任。
清楚系とも言われる穏やかな美少女でありながら、学業に長けており、判断力、リーダーシップ共に周囲から評価されていた。
友人も多く、異性からの人気も高い彼女だが、ひとつだけ大きな悩みを抱えている。
――魔眼。
神々が人間に課した未知とも言われる魔眼は、制御が難しい。
何の前触れもなく光ったり、色が変わったりするのだ。
さらには、その魔眼を使って常人には見えないものが見えたりもした。
瞳に映る者の持つ魔力が、纏うオーラとしてはっきりと認識できるのだ。
異常とも言われる魔眼だが、それを持っているということで人間関係に支障が出ることはなかった。アリアの場合、高いコミュニケーション能力と知性があったので、友人を作ることは容易なのだ。
しかし、彼女の友人も、そして家族でさえも、その魔眼を正面から見つめようとはしなかった。
目を合わせることはなく、だいたい視線を少し下にして話す。
魔眼を見つめると災いが降り注ぐ、という言い伝えは、古くから受け継がれている、代表的な迷信だ。
『お母様、どうして私の目を見つめてくれないの?』
『それは……』
彼女の母親、父親でさえも、魔眼を見つめることはなかった。
愛は本物だ。
たったひとりの娘を溺愛し、甘やかしながらもしっかりとした教育を施した両親。しかし、娘の魔眼を見つめようとすると、なぜか手指の震えが止まらなくなる。
『ごめんな、アリア……』
多くの光を反射し、異様に輝くその瞳。
潜在的な恐怖と、凝り固まってしまった価値観。
父親が涙しながら謝ってきたあの夜。
幼い頃から、アリアは自分が他と違う目を持っているとわかっていた。友人から向けられる畏怖の視線を、何度も感じてきた。
魔眼を見つめると、自分の魔力が吸い取られてしまうような、そんな錯覚に陥る。先人達も、その感覚を味わったことでこの迷信を後世に残したのかもしれない。
孤独ではなくとも、アリアは疎外感を覚えた。
その気持ちはゼルトル勇者学園に入ってからも続く。その後出会った四人の生徒達──現在、生徒会の幹部を務めている四人の精鋭達は、彼女の魔眼に打ち勝ったのだった。
『ありがとうございます……私を……私の魔眼を見つめてくれて……』
アリアの中で最も幸せな記憶。
何度も思い出し、そのたびに涙を流すほどだ。
一生出会うことはないと思っていた、四人に出会うことができた。魔眼を見つめてくれる存在は、彼女にとって何よりも大切にしたいものだった。
そして──。
『八乙女会長、君の瞳は魅力的だ』
魔眼に立ち向かい、それでも動じない不思議な男が現れた。
魔力はこれまでに見たどんな者よりも多く、その内側からは自分を遥かに凌駕するほどの自信を感じる。
目にかかるほどの前髪をさらっと流した黒の短髪に、太陽を連想させる黄金色の瞳。
小柄な体格だがスタイルは良く、筋肉がいい具合に引き締まっていた。
一見パッとしないその顔立ちに特徴を与えているのは、右頬にある人差し指一本分ほどの切り傷。
刃物で斬られたのか、綺麗に線が入っている。
少年の名は西園寺オスカー。
アリアが集会の際に異常なまでの魔力量を見て、指示を受けた生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉の役員が二週間に渡って監視し続けていた。
『――アリア。八乙女会長ではなく、アリア、と呼んでください』
自分の瞳を見つめてくれた。
かつてない膨大な魔力を保持している。
実力を隠しているのか隠していないのかわからない。
――気になる。彼のことが知りたい。
ミステリアスでどこか異質な雰囲気を持つ少年に対し、アリアは激しい好奇心を覚えた。
彼女はこれまでの人生で一度も恋を経験したことがない。
だからか、この熱く燃える激しい感情が、恋というものなのだと錯覚した。
「オスカーさん、もし貴方様が良ければ、私とお付き合いしていただけませんか?」
それなりに外見には自信があるし、男子生徒からの人気も高いことを考えれば、ここで振られるというようなことは起こり得ない。
初めての告白──目の前にいる相手の返事を待つのに、アリアはここまで緊張したことがなかった。
今もじっと自分の瞳を見つめてくるオスカーの表情に変化はない。
しばらく沈黙が流れた後、彼は視線をそらした。
その様子はどこか寂しげだ。
「世界が涙する」
そして、口を開いた。
ボソッと。
注意を払っていなければ聞き逃してしまうほど小さな声で。
「俺にはまだ、成すべきことが残っている。もしここで君との情愛に溺れてしまえば、世界を変える偉業が成されないまま、全てが滅びてしまう」
「どっ、どういうことでしょうか!?」
ここでようやく気づいた。
自分が振られた、ということに。
アリアは唖然としながら自分を振った少年の顔を見つめていた。
「俺は君とは付き合えない、そういうことだ」
「え、えぇ?」
驚くほどに間抜けな声しか出ない。
アリアは、きっと今、自分が相当な醜態を晒しているに違いない、と思った。
完全に八つ当たりなのかもしれないが、オスカーに対しての一時的な怒りが込み上げる。
「私を振るというのはどういうおつもりですか!? 私は……かなりの優良物件だと思いますが!」
自分で自分のことを優良物件と言って、顔を赤くするアリア。
しかし、実際そうなのだ。
彼女はゼルトル勇者学園の誰もが知る、モテモテの生徒会長なのだから。
魔眼をはっきりと見つめられる人はほぼいないものの、彼女に対して愛の告白をしてくる生徒は平均して月に五人。
優良物件の中の優良物件なのだ。
「ああ、アリアは美しい。女神のようだ。それでいて人柄も良く、生徒会長として高い能力もある。尊敬できる人格者だ」
「そう言うのなら、どうして!?」
「もうその質問には答えたはずだ。俺の恋愛をこの世界が許さない」
「おっしゃっていることがよくわかりません!」
「わからなくていい。俺でなくては荷が重すぎる」
そう言って、西園寺オスカーが背を向ける。
このまま寮に帰るつもりだ。
一切振り返ることも気にすることもなく、この会話など初めから存在しなかったかのように背中が遠ざかっていく。
「そうはさせません!」
追いかけて彼の手を掴む。
これにはオスカーも足を止めた。
「何を言われても、答えは変わらない。だが、辛くなったらまた俺のところに来るといい。魔眼持ちだろうが何だろうが、俺の前でのアリアは、ただの女の子に過ぎない」
「待ってください!」
オスカーの言葉に一瞬心拍数が上がったものの、アリアはさらに手に力を込めた。
背を向けていた少年が、再び魔眼を見つめる。
今は淡い水色に変わっていた。清水のように澄んだ色だ。
「私達〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉を敵に回すおつもりですか?」
「何だと?」
「会長である私が振られたとなれば、役員達も黙ってはいませんよ」
ゼルトル勇者学園の生徒会の名称は、〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉。
この学園をより良いものにするため、この学園を守るため、日々熱心に活動している。
その役員は有能な生徒ばかりだ。
中でも、アリアを含め幹部である五人の生徒は、群を抜いて優秀な勇者候補である。
そんな精鋭全員を敵に回すという行為は、この学園での「死」を意味する。
「個人的な事情で生徒会全体を巻き込むつもりか」
「そのつもりはありません。ですが、彼らには真実をお話しようと思っています。今、私が感じている貴方様の実力の件に関しましても」
「それを聞けば、生徒会は俺を敵に回す、と?」
「私はそれを望みませんが、好戦的な者もいますから」
オスカーはしばらく黙っていた。
流石にこれには参っただろう。
そう思い、アリアは勝手に満足する。だが──。
「いいだろう。生徒会にその覚悟があるというのなら、俺を敵と見なすがいい。一度でも俺に矛を向けたのなら、俺は〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉を叩き潰す」
彼の頬は緩んでいた。
――笑っている。
やっとこの時が来た、と言わんばかりに。
その笑みはどこか狂気じみていた。
「話は終わりだ」
一時的にアリアの視界が奪われた。
バサッと、何かが飛び去るような音がして、また周囲が見えるようになる。
あの一瞬で、西園寺オスカーは消えていた。
八乙女アリアは、また顔を赤くしながら、オスカーとの会話を思い起こしていた。
89
お気に入りに追加
576
あなたにおすすめの小説
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
【完結】俺を振った元カノがしつこく絡んでくる。
エース皇命
青春
〈未練たらたらな元カノ×エロ教師×超絶ブラコン姉さん〉
高校1年生の山吹秋空(やまぶき あきら)は、日曜日のデート後に彼女である長谷部千冬(はせべ ちふゆ)に別れを切り出される。
同棲してくれるなら別れないであげる、という強烈な条件に愛想を尽かし別れることを了承した秋空だったが、それからというもの、千冬のしつこい絡みが始まることになる……。
頭のおかしい美人教師と、秋空を溺愛する姉、秋空が千冬と別れたことで秋空を狙うクラスメイトの美少女たち。
クセの強い友達に囲まれる、秋空の苦悩に満ちた学校生活!
※小説家になろうにも投稿しています。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
【全話挿絵】発情✕転生 〜何あれ……誘ってるのかしら?〜
墨笑
ファンタジー
『エロ×ギャグ×バトル+雑学』をテーマにした異世界ファンタジー小説です。
主人公はごく普通(?)の『むっつりすけべ』な女の子。
異世界転生に伴って召喚士としての才能を強化されたまでは良かったのですが、なぜか発情体質まで付与されていて……?
召喚士として様々な依頼をこなしながら、無駄にドキドキムラムラハァハァしてしまう日々を描きます。
明るく、楽しく読んでいただけることを目指して書きました。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる