9 / 29
第1巻 犬耳美少女の誘拐
08
しおりを挟む
魔人のマジスケ――つまり【絶望の魔人】は友好的じゃなかった。
アルのいつもの挨拶も失敗に終わり、いよいよ避けられない戦闘が始まろうとしている。
結局はギルドの依頼をこなすだけ。
魔人討伐が今回の最優先事項だ。
「うぅ~、せっかく友達になったのに、戦うなんて寂しいよ~」
真っ先に飛び出したのはアルだ。
相変わらず初動が速い。
目で追えないほどの速度で加速したアルは、拳にはめたオリハルコン製ナックルダスターで魔人に殴り掛かる。
そう、アルの戦闘スタイルはかなり暴力的だ。
剣や槍は使わない。
己の強化した拳に、最強の金属をつけて殴る。
普段ののほほんとした様子からは予測できない大胆な攻撃――俺は嫌いじゃない。
「考えなしに飛び出すか」
ロルフの呟き。
その瞳は、さあどうなるだろうな、と冷静に傍観している。
アルが魔人に木っ端微塵にされたとしても、加勢するかどうかはわからない。むしろ、嫌いなお調子者はここで見殺しにしてもいいかもしれない、そんな思考さえ感じ取ってしまった。
この残酷さ、俺は嫌いじゃない。
「あの馬鹿っ、魔人がどんだけ強いかもわからないのに――」
罵倒しながらも助けに向かうハル。
「今は焦らない方が――」
俺が止めようとしても無駄だ。
もう双子のために走り出している。そんな背中を振り向かせることはできない。
アルの繰り出した拳が、魔人の腹に直撃した。
その衝撃が、波動となって俺達のところに流れてくる。
足を踏ん張らなければ吹き飛ばされていたところだ。
下級モンスターなら――ゴブリンや闇兎なら、あの一撃でぺちゃんこだっただろう。
見ているこっちが辛くなるほどに、原型を留めずに潰れている。大量の血が吹き出し、臓器諸々バラバラに……そんな悲惨な現場になる。
だが、この魔人はそうならなかった。
腹筋を鍛えていたのか、そもそも魔人というのは腹が硬いのか知らないが、とにかくノーダメージ。俺よりひとつ高いA1ランクであるアルの攻撃でさえも、効かない。
アルの表情に焦りが見えた。
今までの戦いでは比較的確実に仕留められるモンスターを相手にしていた。
それに、今日のように少人数で地下迷宮に潜ることもない。
だから、もし強い敵が現れた場合、ロルフやヴィーナスが戦闘に加勢し、それを後ろからウィルが指示する、という形で対処できていた。
今回はその後ろ盾がない。
魔人はアルが大した敵じゃないと判断したのか、長い爪でアルの腹を刺した。
「アルっ!」
ハルの叫び声がこだまする。
俺もそろそろ動いた方がいいか。
平常心を失ったハルが加勢したところで、同じような目に遭うことは明らかだ。俺は愛用の長剣を抜く。
「待て。まだ貴様の出る幕ではない」
そんな俺を冷酷なロルフが止めた。
いいのか?
流石に嫌いだとはいえ、ここまで痛めつけるのはよくない気がする。ロルフの良心は痛まないのか……本気でアルを見殺しにする気ではないだろうか?
「ロルフさん、流石にこれは不味いような――」
「貴様に拒否権はない」
これ以上意見はできなかった。
まず、俺が戦闘に加勢したところで大した力になるのかどうかわからない。
A1のアルが太刀打ちできない相手だ。
次に――
俺はアルの心配を本気でしているわけじゃない。
ここでくたばるなら好きにしてくれ、そう思っている。
もっとも、あのロルフがそんな残酷なことを許すはずもないが。
魔人の長い爪はアルの腹を見事に貫通していた。
腹を貫かれた、という衝撃のせいで、さらに冷静さを欠くアル。
加速していたスピードがぐっと落ちる。
「――っ!」
抵抗力を失ってしまったアルは、魔人に攻撃されたわけでもないのにフラフラと彷徨い始める。
「もうだめだ……もう終わりだ……オラは死ぬ……」
絶望。
俺の目に映ったその光景は、絶望そのものだった。
輝きを失ったアルに、希望の光は訪れない。
片割れが絶望するのを目の当たりにして、ハルは急いでアルを引っ張り魔人から距離を取った。
「……オラは……もうだめだ……オラのことなんか見捨てて逃げろ」
「アル! だめ! あんたが死んだら……もうツッコめなくなるじゃない……」
アルの腹から流れ続ける赤い液体。
地下迷宮の床が紅に染まる。
ハルは倒れ込むアルに声を掛け続けている。
自分の手や戦闘服まで血で汚れることは気にもしていない。頬を流れる涙の粒が見える。迫る双子の死。
ハルにとってアルを失うことは、自分の半分を失うことに等しい。
「オーウェン、次は貴様だ」
この悲惨な現場で堂々と立つ青年がいた。
ロルフは少しも動揺していない。
俺を一瞬だけ見て、そして魔人に視線を戻す。
「あの魔人を俺が倒せると思ってるんですか?」
一応聞いてみる。
ロルフは黙ったまま頷いた。
それが挑発しているようにも捉えられた。さあ、貴様の力を見せてみろ、そう言われているような気がした。
俺にとって、この格上である魔人を倒すことは大きな意味を持つ。
もし【絶望の魔人】にひとりで立ち向かい、勝利したのならば――俺は進化できる。またひとつ高みへ。
ランクを上げる。
全てはそのためにある。
この勇者パーティーに入ったのも、ここなら最速でランクを上げられると踏んだから。
ハルは俺に野望がないと言った。
だが、それは間違いだ。俺は野望・野心の塊だ。そしてこの俺を突き動かすのは、激しい復讐心――それだけだ。
アルのいつもの挨拶も失敗に終わり、いよいよ避けられない戦闘が始まろうとしている。
結局はギルドの依頼をこなすだけ。
魔人討伐が今回の最優先事項だ。
「うぅ~、せっかく友達になったのに、戦うなんて寂しいよ~」
真っ先に飛び出したのはアルだ。
相変わらず初動が速い。
目で追えないほどの速度で加速したアルは、拳にはめたオリハルコン製ナックルダスターで魔人に殴り掛かる。
そう、アルの戦闘スタイルはかなり暴力的だ。
剣や槍は使わない。
己の強化した拳に、最強の金属をつけて殴る。
普段ののほほんとした様子からは予測できない大胆な攻撃――俺は嫌いじゃない。
「考えなしに飛び出すか」
ロルフの呟き。
その瞳は、さあどうなるだろうな、と冷静に傍観している。
アルが魔人に木っ端微塵にされたとしても、加勢するかどうかはわからない。むしろ、嫌いなお調子者はここで見殺しにしてもいいかもしれない、そんな思考さえ感じ取ってしまった。
この残酷さ、俺は嫌いじゃない。
「あの馬鹿っ、魔人がどんだけ強いかもわからないのに――」
罵倒しながらも助けに向かうハル。
「今は焦らない方が――」
俺が止めようとしても無駄だ。
もう双子のために走り出している。そんな背中を振り向かせることはできない。
アルの繰り出した拳が、魔人の腹に直撃した。
その衝撃が、波動となって俺達のところに流れてくる。
足を踏ん張らなければ吹き飛ばされていたところだ。
下級モンスターなら――ゴブリンや闇兎なら、あの一撃でぺちゃんこだっただろう。
見ているこっちが辛くなるほどに、原型を留めずに潰れている。大量の血が吹き出し、臓器諸々バラバラに……そんな悲惨な現場になる。
だが、この魔人はそうならなかった。
腹筋を鍛えていたのか、そもそも魔人というのは腹が硬いのか知らないが、とにかくノーダメージ。俺よりひとつ高いA1ランクであるアルの攻撃でさえも、効かない。
アルの表情に焦りが見えた。
今までの戦いでは比較的確実に仕留められるモンスターを相手にしていた。
それに、今日のように少人数で地下迷宮に潜ることもない。
だから、もし強い敵が現れた場合、ロルフやヴィーナスが戦闘に加勢し、それを後ろからウィルが指示する、という形で対処できていた。
今回はその後ろ盾がない。
魔人はアルが大した敵じゃないと判断したのか、長い爪でアルの腹を刺した。
「アルっ!」
ハルの叫び声がこだまする。
俺もそろそろ動いた方がいいか。
平常心を失ったハルが加勢したところで、同じような目に遭うことは明らかだ。俺は愛用の長剣を抜く。
「待て。まだ貴様の出る幕ではない」
そんな俺を冷酷なロルフが止めた。
いいのか?
流石に嫌いだとはいえ、ここまで痛めつけるのはよくない気がする。ロルフの良心は痛まないのか……本気でアルを見殺しにする気ではないだろうか?
「ロルフさん、流石にこれは不味いような――」
「貴様に拒否権はない」
これ以上意見はできなかった。
まず、俺が戦闘に加勢したところで大した力になるのかどうかわからない。
A1のアルが太刀打ちできない相手だ。
次に――
俺はアルの心配を本気でしているわけじゃない。
ここでくたばるなら好きにしてくれ、そう思っている。
もっとも、あのロルフがそんな残酷なことを許すはずもないが。
魔人の長い爪はアルの腹を見事に貫通していた。
腹を貫かれた、という衝撃のせいで、さらに冷静さを欠くアル。
加速していたスピードがぐっと落ちる。
「――っ!」
抵抗力を失ってしまったアルは、魔人に攻撃されたわけでもないのにフラフラと彷徨い始める。
「もうだめだ……もう終わりだ……オラは死ぬ……」
絶望。
俺の目に映ったその光景は、絶望そのものだった。
輝きを失ったアルに、希望の光は訪れない。
片割れが絶望するのを目の当たりにして、ハルは急いでアルを引っ張り魔人から距離を取った。
「……オラは……もうだめだ……オラのことなんか見捨てて逃げろ」
「アル! だめ! あんたが死んだら……もうツッコめなくなるじゃない……」
アルの腹から流れ続ける赤い液体。
地下迷宮の床が紅に染まる。
ハルは倒れ込むアルに声を掛け続けている。
自分の手や戦闘服まで血で汚れることは気にもしていない。頬を流れる涙の粒が見える。迫る双子の死。
ハルにとってアルを失うことは、自分の半分を失うことに等しい。
「オーウェン、次は貴様だ」
この悲惨な現場で堂々と立つ青年がいた。
ロルフは少しも動揺していない。
俺を一瞬だけ見て、そして魔人に視線を戻す。
「あの魔人を俺が倒せると思ってるんですか?」
一応聞いてみる。
ロルフは黙ったまま頷いた。
それが挑発しているようにも捉えられた。さあ、貴様の力を見せてみろ、そう言われているような気がした。
俺にとって、この格上である魔人を倒すことは大きな意味を持つ。
もし【絶望の魔人】にひとりで立ち向かい、勝利したのならば――俺は進化できる。またひとつ高みへ。
ランクを上げる。
全てはそのためにある。
この勇者パーティーに入ったのも、ここなら最速でランクを上げられると踏んだから。
ハルは俺に野望がないと言った。
だが、それは間違いだ。俺は野望・野心の塊だ。そしてこの俺を突き動かすのは、激しい復讐心――それだけだ。
1
お気に入りに追加
61
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役に転生したのにメインヒロインにガチ恋されている件
エース皇命
ファンタジー
前世で大好きだったファンタジー大作『ロード・オブ・ザ・ヒーロー』の悪役、レッド・モルドロスに転生してしまった桐生英介。もっと努力して意義のある人生を送っておけばよかった、という後悔から、学院で他を圧倒する努力を積み重ねる。
しかし、その一生懸命な姿に、メインヒロインであるシャロットは惚れ、卒業式の日に告白してきて……。
悪役というより、むしろ真っ当に生きようと、ファンタジーの世界で生き抜いていく。
ヒロインとの恋、仲間との友情──あれ? 全然悪役じゃないんだけど! 気づけば主人公になっていた、悪役レッドの物語!
※小説家になろう、エブリスタにも投稿しています。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
【完結】勇者学園の異端児は強者ムーブをかましたい
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、pixivにも投稿中。
※小説家になろうでは最新『勇者祭編』の中盤まで連載中。
※アルファポリスでは『オスカーの帰郷編』まで公開し、完結表記にしています。
転生賢者の異世界無双〜勇者じゃないと追放されましたが、世界最強の賢者でした〜
平山和人
ファンタジー
平凡な高校生の新城直人は異世界へと召喚される。勇者としてこの国を救ってほしいと頼まれるが、直人の職業は賢者であったため、一方的に追放されてしまう。
だが、王は知らなかった。賢者は勇者をも超える世界最強の職業であることを、自分の力に気づいた直人はその力を使って自由気ままに生きるのであった。
一方、王は直人が最強だと知って、戻ってくるように土下座して懇願するが、全ては手遅れであった。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
俺だけ成長限界を突破して強くなる~『成長率鈍化』は外れスキルだと馬鹿にされてきたけど、実は成長限界を突破できるチートスキルでした~
つくも
ファンタジー
Fランク冒険者エルクは外れスキルと言われる固有スキル『成長率鈍化』を持っていた。
このスキルはレベルもスキルレベルも成長効率が鈍化してしまう、ただの外れスキルだと馬鹿にされてきた。
しかし、このスキルには可能性があったのだ。成長効率が悪い代わりに、上限とされてきたレベル『99』スキルレベル『50』の上限を超える事ができた。
地道に剣技のスキルを鍛え続けてきたエルクが、上限である『50』を突破した時。
今まで馬鹿にされてきたエルクの快進撃が始まるのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる