26 / 56
第26話 おかしな生徒会長
しおりを挟む
今日の放課後、練習はお互いに本気だった。
体が密着しても、顔が近くなっても、明日のオーディションのことだけを考えていたので気にならない。
俺は最強の集中モードに入っていた。
3分間の演技で、見せ場となるのは3か所。
本番はどのペアも一斉に踊る。そのため、審査員の目を引くポイントを多く作っておくことで、しっかり評価されつつ、周囲との比較もされる。
最初の見せ場が冒頭だ。
華麗さではエレガント&フロストのペアに負ける。だからここは元気に、俺が高くリリーを上げ、逆立ち状態のリリーが落ちてくる瞬間、片方の手を離して横にひねりを加える。
複雑な技だが、これは練習でなんとか息が合うようになった。
次に大切になるのが中盤のアクロバット。
派手にやる。
ゲイル&ハローちゃんのペアに明るさでは負けるので、とことん目立つことを優先した。
「そこで必要になるのが、リリーのスキルだ」
「リリーの?」
「ああ、君のスキルは目立つには最高だからな」
「しゃ、しゃいこう?」
リリーの顔が真っ赤になった。
まただ。
俺は絶対に、誓って顔が赤くなってないが、リリーはすぐに顔を真っ赤にする。それもそれで可愛いが、そんな赤くしてばかりだと脳に血が上り過ぎる、なんてことになるんじゃないか?
「むぅ。ジャックくん、いつもずるいんだよぅ」
「それで、スキルのことだが──」
「き──聞いてかったの!!」
「ん?」
気づけばリリーはもじもじしている。
明日はオーディション当日。絶対につかみたい代表の座。
ライバルであるブレイズに、高い壁というものを見せなくてはならない。
「中盤でリリーの個性を使うとなると、最後に同じスキルで盛り上げるのはやりにくい。だから最後、俺が炎を起こしてタイフーン先生の注目をいただく」
そう、俺はクラスメイトから炎のスキル持ちだと思われている。
テストで派手に使ったのは炎だけだったからだ。
いろいろな種類を使い過ぎて、学園の話題になるのだけは避けたかった。
で、リリーもたぶん俺のスキルといったら炎だと思っている。
問題は、ブレイズも俺のスキルのことを炎だと思っているのか、ということだ。
もしそうなら、あんなライバル意識されるのは当然か。本当のことを言った方がいいのか?
ブレイズに?
ないない。
少し仲よくなった(?)とはいえ、秘密を共有できるほど信頼しているわけでも、仲が深いわけでもない。
そんな状態で秘密を話すのは危険過ぎる。
「ジャックくんのスキルって、炎だったよね?」
「うん、もちろん」
そう思い込んで頷く。
秘密を言いたいが言わない。俺はもっとできる、っていうのをリリーに知ってもらいたい。
だが、秘密を共有できる友人は残り2人。
簡単に決めることはできなかった。
「あとは明日、この構成を完璧に披露するだけだ」
***
たっぷり練習をして、万全の準備ができた。
まだリリーと密着することには慣れないが、演技に支障はない。
動きは体に叩き込み、目をつぶっていてもできるレベルにまで仕上げることができた。
睡眠もたっぷり。
2日分の疲れをしっかり取ることもでき、元気いっぱいだ。
「ジャックくん、おはよ! 今日、頑張ろーね」
4人の朝食の場に、リリーが走ってきた。
可愛い微笑みを向けてまた去っていく。
それを見てゲイルもフロストも気合いが入ったらしい。
「準備万端ってか。おれたちも勝つことしか見えてないぜ! 今回ばかりは、おれが輝かせてもらう!」
「ぼくはまだまだ未熟だ。ジャックに比べれば練習も努力もまったく足りない」
フロストは謙虚過ぎるが、ゲイルはいい調子だ。
3組が完璧な演技をして、その完璧で競い合う。それほど清々しいことはない。
「あとは3時間目のアクロバットの授業を待つだけか」
***
「さあ、いよいよこのときがやって来た! ボクはむしろ、前夜祭での大会より、この選抜オーディションの方が盛り上がると思ってる。いい風を起こしてくれ」
タイフーン先生のテンションは最高潮に達していた。
こんなに楽しそうな先生は見たことがない。
周囲にはクラスメイトだけでなく、数名の先生も観に来ている。
担任のイーグルアイ先生も、鋭い目を光らせて俺たちを観察していた。
他にも俺たちエリートクラスの授業を受け持つ先生が見える。授業がたまたまないんだろう。
それにしても、かなり期待値が高いな。
ここまで緊張するとは思ってなかった。
みんなの前で、先生たちの前で、リリーとドキドキのアクロバットダンスをするのか?
「演奏隊もスタンバイ完了! 代表を競い合う3ペアはスタート位置について!」
演奏隊はこの学園の演奏クラブの生徒たち。
王国大会で金賞も受賞している実力者たちだ。
「審査員はボクの他に、キミたちの担任であるイーグルアイ先生、そして生徒会長のリード・サンダーくんだ!」
タイフーン先生の隣にいる小柄な、金髪に赤色のメッシュが入った少しパンクな生徒。
見た目だけだと少し怖そうな彼は、この学園の生徒会を統率する生徒会長だ。
スキル『落雷』を持っているらしい。
「やあやあ、みんなー! 今年の1年生、エリートクラスはまさに癖のある個性と優秀さがそろった、面白いクラスだって聞いてるよー」
いや、あんたが1番癖強いぞ。
あの見た目からは想像できないこの陽気さと抜けた感じ。
入学式の会長挨拶では、ほとんどの新入生が驚きのあまり椅子から跳び上がったほどだ。
「いやー、おいらね、アクロバットダンスめっちゃ好きなんですよ。だからもう、今日はいーぱい楽しませてもらいまーす!」
だめだこりゃ。
イーグルアイ先生、審査はすべてあなたがしてください。
体が密着しても、顔が近くなっても、明日のオーディションのことだけを考えていたので気にならない。
俺は最強の集中モードに入っていた。
3分間の演技で、見せ場となるのは3か所。
本番はどのペアも一斉に踊る。そのため、審査員の目を引くポイントを多く作っておくことで、しっかり評価されつつ、周囲との比較もされる。
最初の見せ場が冒頭だ。
華麗さではエレガント&フロストのペアに負ける。だからここは元気に、俺が高くリリーを上げ、逆立ち状態のリリーが落ちてくる瞬間、片方の手を離して横にひねりを加える。
複雑な技だが、これは練習でなんとか息が合うようになった。
次に大切になるのが中盤のアクロバット。
派手にやる。
ゲイル&ハローちゃんのペアに明るさでは負けるので、とことん目立つことを優先した。
「そこで必要になるのが、リリーのスキルだ」
「リリーの?」
「ああ、君のスキルは目立つには最高だからな」
「しゃ、しゃいこう?」
リリーの顔が真っ赤になった。
まただ。
俺は絶対に、誓って顔が赤くなってないが、リリーはすぐに顔を真っ赤にする。それもそれで可愛いが、そんな赤くしてばかりだと脳に血が上り過ぎる、なんてことになるんじゃないか?
「むぅ。ジャックくん、いつもずるいんだよぅ」
「それで、スキルのことだが──」
「き──聞いてかったの!!」
「ん?」
気づけばリリーはもじもじしている。
明日はオーディション当日。絶対につかみたい代表の座。
ライバルであるブレイズに、高い壁というものを見せなくてはならない。
「中盤でリリーの個性を使うとなると、最後に同じスキルで盛り上げるのはやりにくい。だから最後、俺が炎を起こしてタイフーン先生の注目をいただく」
そう、俺はクラスメイトから炎のスキル持ちだと思われている。
テストで派手に使ったのは炎だけだったからだ。
いろいろな種類を使い過ぎて、学園の話題になるのだけは避けたかった。
で、リリーもたぶん俺のスキルといったら炎だと思っている。
問題は、ブレイズも俺のスキルのことを炎だと思っているのか、ということだ。
もしそうなら、あんなライバル意識されるのは当然か。本当のことを言った方がいいのか?
ブレイズに?
ないない。
少し仲よくなった(?)とはいえ、秘密を共有できるほど信頼しているわけでも、仲が深いわけでもない。
そんな状態で秘密を話すのは危険過ぎる。
「ジャックくんのスキルって、炎だったよね?」
「うん、もちろん」
そう思い込んで頷く。
秘密を言いたいが言わない。俺はもっとできる、っていうのをリリーに知ってもらいたい。
だが、秘密を共有できる友人は残り2人。
簡単に決めることはできなかった。
「あとは明日、この構成を完璧に披露するだけだ」
***
たっぷり練習をして、万全の準備ができた。
まだリリーと密着することには慣れないが、演技に支障はない。
動きは体に叩き込み、目をつぶっていてもできるレベルにまで仕上げることができた。
睡眠もたっぷり。
2日分の疲れをしっかり取ることもでき、元気いっぱいだ。
「ジャックくん、おはよ! 今日、頑張ろーね」
4人の朝食の場に、リリーが走ってきた。
可愛い微笑みを向けてまた去っていく。
それを見てゲイルもフロストも気合いが入ったらしい。
「準備万端ってか。おれたちも勝つことしか見えてないぜ! 今回ばかりは、おれが輝かせてもらう!」
「ぼくはまだまだ未熟だ。ジャックに比べれば練習も努力もまったく足りない」
フロストは謙虚過ぎるが、ゲイルはいい調子だ。
3組が完璧な演技をして、その完璧で競い合う。それほど清々しいことはない。
「あとは3時間目のアクロバットの授業を待つだけか」
***
「さあ、いよいよこのときがやって来た! ボクはむしろ、前夜祭での大会より、この選抜オーディションの方が盛り上がると思ってる。いい風を起こしてくれ」
タイフーン先生のテンションは最高潮に達していた。
こんなに楽しそうな先生は見たことがない。
周囲にはクラスメイトだけでなく、数名の先生も観に来ている。
担任のイーグルアイ先生も、鋭い目を光らせて俺たちを観察していた。
他にも俺たちエリートクラスの授業を受け持つ先生が見える。授業がたまたまないんだろう。
それにしても、かなり期待値が高いな。
ここまで緊張するとは思ってなかった。
みんなの前で、先生たちの前で、リリーとドキドキのアクロバットダンスをするのか?
「演奏隊もスタンバイ完了! 代表を競い合う3ペアはスタート位置について!」
演奏隊はこの学園の演奏クラブの生徒たち。
王国大会で金賞も受賞している実力者たちだ。
「審査員はボクの他に、キミたちの担任であるイーグルアイ先生、そして生徒会長のリード・サンダーくんだ!」
タイフーン先生の隣にいる小柄な、金髪に赤色のメッシュが入った少しパンクな生徒。
見た目だけだと少し怖そうな彼は、この学園の生徒会を統率する生徒会長だ。
スキル『落雷』を持っているらしい。
「やあやあ、みんなー! 今年の1年生、エリートクラスはまさに癖のある個性と優秀さがそろった、面白いクラスだって聞いてるよー」
いや、あんたが1番癖強いぞ。
あの見た目からは想像できないこの陽気さと抜けた感じ。
入学式の会長挨拶では、ほとんどの新入生が驚きのあまり椅子から跳び上がったほどだ。
「いやー、おいらね、アクロバットダンスめっちゃ好きなんですよ。だからもう、今日はいーぱい楽しませてもらいまーす!」
だめだこりゃ。
イーグルアイ先生、審査はすべてあなたがしてください。
50
あなたにおすすめの小説
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜
あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」
貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。
しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった!
失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する!
辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。
これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!
帝国の王子は無能だからと追放されたので僕はチートスキル【建築】で勝手に最強の国を作る!
雪奈 水無月
ファンタジー
帝国の第二王子として生まれたノルは15才を迎えた時、この世界では必ず『ギフト授与式』を教会で受けなくてはいけない。
ギフトは神からの祝福で様々な能力を与えてくれる。
観衆や皇帝の父、母、兄が見守る中…
ノルは祝福を受けるのだが…手にしたのはハズレと言われているギフト…【建築】だった。
それを見た皇帝は激怒してノルを国外追放処分してしまう。
帝国から南西の最果ての森林地帯をノルは仲間と共に開拓していく…
さぁ〜て今日も一日、街作りの始まりだ!!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる