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第32話 闘技大会がうやむやになる
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待ちに待った決勝戦。
その顔ぶれは予想通りといった感じだ。
ふたりとも優勝候補として注目されていただけあって、ダスケンデールでは敵なしといった実力者だろう。
友人には悪いけど、この勝負、俺は闇の魔術師が勝つと予測している。
実際にふたりと戦った経験からすると、やっぱりセブルスは純粋な戦闘能力から心理戦まで強い。
「嫌な予感がする」
盛り上がっている闘技場でひとり。
俺は冷や汗をかいていた。今回の決勝戦、何かよくないことが起こるような、予想外のことが起こるような気がしてならない。
俺を不安にさせるのはセブルスの表情だ。
相変わらず余裕があるけど、その瞳の奥には強烈な殺意が隠されているんじゃないかと、俺は察する。
「始まった」
セルシが呟いた。
こんな時に言うのもあれかもしれないけど、彼女の声を聞くだけで心臓がバクバクする。
***
お決まりのパターンとでもいうように、地面が割れて骸骨兵が登場した。
この光景は実際に見るとトラウマものだ。
この世の終わりかと幻覚してしまうほど、身近に闇を感じる。
骸骨兵はだいたい50体ぐらいいるだろうか。
俺との対戦以上に、気合が入っていることがわかる。
とはいえ、ここで張り切りすぎてしまえば、骸骨兵を攻略したラメセスに対抗できるだけの魔力が切れることになってしまう。
ただでさえ今日は俺との準決勝で魔力を酷使したというのに、ここでもそれ以上の威力を出してくるなんて。
純粋に感心した。
魔術は本当に向き不向きが分かれると思う。
「あの骸骨、品がありませんわ」
高潔なエルフのイザベラが言った。
「あの骸骨も、あなたにだけは言われたくないと思いますよ」
冷静な顔をしてさらっと意地悪なことを呟くシャロット。
反対側にいる恋敵に対し、並々ならぬ対抗心を燃やしているらしい。
もう知らん。
勝手にやっていて欲しい。
なんて罪な男なんだ、俺は。
「骸骨兵は攻略したか」
後ろからセルシの声がする。
彼女の言った通り、ラメセスはもう1分あまりで50体もの骸骨兵を倒してみせた。
その美しい剣技は、数多くの観客達を虜にしただろう。そして何より、彼の崩れない顔。
汗を流しながら戦う姿も優雅で、男の俺でも惚れそうになってしまう。
まさに美青年という感じだ。
その美青年の高い剣術で蹂躙された骸骨兵達。
もう彼らは塵となってしまい、もうこの世界にはいない。
セブルスもこれで終わりというわけじゃなかった。
彼の場合、白兵戦に持ち込まれることは痛手だろう。
だからずっと魔術で相手を封じ込めていく必要がある。
骸骨兵が尽きた今、会場中に緊張が走る。
次の魔術師の手は何か。
彼にはどんなことができるのか。どれだけの魔術を保有しているのか。
おそらく必殺は俺に使ったあの『暗黒世界』だ。
既に俺との準決勝で1回使っているから、残っている魔力量も半分ぐらいは切っているはず。
だとすれば、そう簡単に短時間で終わる必殺を使うとは思えない。もう少し様子を見て、ラメセスの隙をうかがってからが勝負だ。
セブルスの細い両目が大きく開かれた。
激しい轟音。
──ゴゴゴゴゴッ。
闘技場全体が大きく揺れる。
訓練をしていない一般の観客達は、体勢を崩して転落事故が起きてしまいそうだ。
「なんだ!?」
コンスタスがその小さい体で一生懸命バランスを取っている。
その姿が愛おしくて、つい癒やされてしまった。
小人族最高! お金大好きエルフ達より、小人族の方がいいじゃない!
「レッドくん、こうやって恐怖を一緒に経験すると、恋に落ちやすいみたいですよ。まあ、もう私達は結婚を誓い合った仲ではありますが」
「そんな覚えはなぁぁあああい!」
振動が凄いので、声が宇宙人みたいになってしまう。
この地震が終わらないことには、落ち着いて物事を考えられなさそうだ。
この揺れはだいたい20秒続いた。
短いじゃないか、と思うかもしれないけど、悪夢のような体験だったので、体感1時間くらい。盛り上がっていた観客達もこれのせいでガン萎え。
それで、結局どんな魔術なんだ?
ただ地震を起こす、っていうだけじゃないだろう。
ラメセスにはあまり通用していないようだった。
適度に距離を取り、空中に飛び上がりながら上手に揺れを回避している。
揺れの終了と同時に、冷静な表情のまま静かに地面に着地した。
「流石はエルフの身のこなしだなぁ」
コンスタスが感心して唸る。
「エルフは平衡感覚が他の種族よりも優れていますの。木の上を高速移動することもできますわ」
「あの揺れは空気にまで届いていなかったようだな。つまり、先の骸骨と同様、地面に魔術をかけて攻撃を仕掛けるつもりか」
イザベラが自慢げに応え、セルシが慎重に考察する。
俺達には見ていることしかできない。
実際、観客席にまで魔術の影響が及ぶなんて、話が違う、って感じだけど。
これも実力者同士の争いにおける必須事項なのかも。
戦場の地面は所々がひび割れていて、今にもパクっと地獄への入口を開いてしまいそうだ。
警戒はしながらも前に飛び出すラメセス。
遂に彼が反撃に出た。
目指すは白兵戦。魔術が干渉する隙を与えず、ただ純粋に互いの格闘術を競う。
でも──。
「──ッ!」
地面の隙間からあり得ないものが出てきた。
マグマ。
真っ赤な地獄は戦場全域を覆い尽くし、熱気の渦を灼熱の渦に変える。
距離が離れていても、この暑さは半端ない。冷や汗でもなく本当の汗が、ダラダラとこぼれ落ちていく。
ラメセスの身動きが取れなくなった。
流石にマグマを踏んでしまうのはリスクが大きい。
自分の体の一部が溶けてしまうかもしれないなんて、考えただけでお漏らししそう。
そして放つ必殺。
「『暗黒世界』……遂に来たか」
また感じる闇。
この瞬間、ラメセスの五感が一時的に奪われた。
自分で呼び起こしたものだからいいのか、普通にマグマの上を優雅に歩いてくるセブルスは、まさに悪役の中の悪役。
邪悪な笑みの中には、人の苦しみこそ自分の喜び、とでも言わんばかりの高揚感が隠されている。もはやセブルスはサイコパスなのだ。
気づけばラメセスは倒れていた。
少し肩が焼けている。
マグマにやられたとしか考えようがない。
でも、彼の回復能力は凄いし、優秀なポーションもあるので、きっとすぐに復帰するだろう。
勝負は着いた。
みんながそう思った。
セブルスが優勝。
そこに異論などない。見ればわかることだ。
でも、それに満足せず、ただ愚直に殺意を燃やし続けている人がたったひとり。
──セブルス・ゴードン。
まだやる気だ。
さらにラメセスを痛めつけるつもりだ。
その瞳が全てを語っている。
今日は誰の心臓をえぐろうか、いつもそんな風に考えているように見えなくもない。勝手な妄想だけど。
「あれ、ヤバいんじゃないか!?」
「ギルドの職員でも止められないって! ラメセスが自分でなんとか──」
「駄目だ。あの『暗黒世界』を受けた後は魂が抜けたみたいにボーっとする」
「それじゃあ、ラメセスはこのまま死ぬ!!」
俺の疑問にコンスタスが答えていく。
あの必殺技を使われた時点で、もうラメセスの負けは確定だ。
それでも、ラメセスは立ち上がろうとしている。
そして、同時にセブルスはそんなラメセスを観衆の前で派手に殺そうと考えている。
状況は悪くなる一方だ。
「レッド! 頼む!」
「ん?」
コンスタスの懇願に、驚いて固まる俺。
何を頼むって?
「ラメセスを助けてくれっ!」
「いいけど、どうして俺なんだ?」
「レッドなら上手くやってくれると思ってるからさ!」
はぁ、と俺は深い溜め息をつき、呼吸を整える。
手すりを飛び越え、俺、準決勝敗退者のレッド・モルドロスは、マグマでいっぱいの戦場に飛び込んでいった。
《次回33話 決勝戦の決勝戦をする》
その顔ぶれは予想通りといった感じだ。
ふたりとも優勝候補として注目されていただけあって、ダスケンデールでは敵なしといった実力者だろう。
友人には悪いけど、この勝負、俺は闇の魔術師が勝つと予測している。
実際にふたりと戦った経験からすると、やっぱりセブルスは純粋な戦闘能力から心理戦まで強い。
「嫌な予感がする」
盛り上がっている闘技場でひとり。
俺は冷や汗をかいていた。今回の決勝戦、何かよくないことが起こるような、予想外のことが起こるような気がしてならない。
俺を不安にさせるのはセブルスの表情だ。
相変わらず余裕があるけど、その瞳の奥には強烈な殺意が隠されているんじゃないかと、俺は察する。
「始まった」
セルシが呟いた。
こんな時に言うのもあれかもしれないけど、彼女の声を聞くだけで心臓がバクバクする。
***
お決まりのパターンとでもいうように、地面が割れて骸骨兵が登場した。
この光景は実際に見るとトラウマものだ。
この世の終わりかと幻覚してしまうほど、身近に闇を感じる。
骸骨兵はだいたい50体ぐらいいるだろうか。
俺との対戦以上に、気合が入っていることがわかる。
とはいえ、ここで張り切りすぎてしまえば、骸骨兵を攻略したラメセスに対抗できるだけの魔力が切れることになってしまう。
ただでさえ今日は俺との準決勝で魔力を酷使したというのに、ここでもそれ以上の威力を出してくるなんて。
純粋に感心した。
魔術は本当に向き不向きが分かれると思う。
「あの骸骨、品がありませんわ」
高潔なエルフのイザベラが言った。
「あの骸骨も、あなたにだけは言われたくないと思いますよ」
冷静な顔をしてさらっと意地悪なことを呟くシャロット。
反対側にいる恋敵に対し、並々ならぬ対抗心を燃やしているらしい。
もう知らん。
勝手にやっていて欲しい。
なんて罪な男なんだ、俺は。
「骸骨兵は攻略したか」
後ろからセルシの声がする。
彼女の言った通り、ラメセスはもう1分あまりで50体もの骸骨兵を倒してみせた。
その美しい剣技は、数多くの観客達を虜にしただろう。そして何より、彼の崩れない顔。
汗を流しながら戦う姿も優雅で、男の俺でも惚れそうになってしまう。
まさに美青年という感じだ。
その美青年の高い剣術で蹂躙された骸骨兵達。
もう彼らは塵となってしまい、もうこの世界にはいない。
セブルスもこれで終わりというわけじゃなかった。
彼の場合、白兵戦に持ち込まれることは痛手だろう。
だからずっと魔術で相手を封じ込めていく必要がある。
骸骨兵が尽きた今、会場中に緊張が走る。
次の魔術師の手は何か。
彼にはどんなことができるのか。どれだけの魔術を保有しているのか。
おそらく必殺は俺に使ったあの『暗黒世界』だ。
既に俺との準決勝で1回使っているから、残っている魔力量も半分ぐらいは切っているはず。
だとすれば、そう簡単に短時間で終わる必殺を使うとは思えない。もう少し様子を見て、ラメセスの隙をうかがってからが勝負だ。
セブルスの細い両目が大きく開かれた。
激しい轟音。
──ゴゴゴゴゴッ。
闘技場全体が大きく揺れる。
訓練をしていない一般の観客達は、体勢を崩して転落事故が起きてしまいそうだ。
「なんだ!?」
コンスタスがその小さい体で一生懸命バランスを取っている。
その姿が愛おしくて、つい癒やされてしまった。
小人族最高! お金大好きエルフ達より、小人族の方がいいじゃない!
「レッドくん、こうやって恐怖を一緒に経験すると、恋に落ちやすいみたいですよ。まあ、もう私達は結婚を誓い合った仲ではありますが」
「そんな覚えはなぁぁあああい!」
振動が凄いので、声が宇宙人みたいになってしまう。
この地震が終わらないことには、落ち着いて物事を考えられなさそうだ。
この揺れはだいたい20秒続いた。
短いじゃないか、と思うかもしれないけど、悪夢のような体験だったので、体感1時間くらい。盛り上がっていた観客達もこれのせいでガン萎え。
それで、結局どんな魔術なんだ?
ただ地震を起こす、っていうだけじゃないだろう。
ラメセスにはあまり通用していないようだった。
適度に距離を取り、空中に飛び上がりながら上手に揺れを回避している。
揺れの終了と同時に、冷静な表情のまま静かに地面に着地した。
「流石はエルフの身のこなしだなぁ」
コンスタスが感心して唸る。
「エルフは平衡感覚が他の種族よりも優れていますの。木の上を高速移動することもできますわ」
「あの揺れは空気にまで届いていなかったようだな。つまり、先の骸骨と同様、地面に魔術をかけて攻撃を仕掛けるつもりか」
イザベラが自慢げに応え、セルシが慎重に考察する。
俺達には見ていることしかできない。
実際、観客席にまで魔術の影響が及ぶなんて、話が違う、って感じだけど。
これも実力者同士の争いにおける必須事項なのかも。
戦場の地面は所々がひび割れていて、今にもパクっと地獄への入口を開いてしまいそうだ。
警戒はしながらも前に飛び出すラメセス。
遂に彼が反撃に出た。
目指すは白兵戦。魔術が干渉する隙を与えず、ただ純粋に互いの格闘術を競う。
でも──。
「──ッ!」
地面の隙間からあり得ないものが出てきた。
マグマ。
真っ赤な地獄は戦場全域を覆い尽くし、熱気の渦を灼熱の渦に変える。
距離が離れていても、この暑さは半端ない。冷や汗でもなく本当の汗が、ダラダラとこぼれ落ちていく。
ラメセスの身動きが取れなくなった。
流石にマグマを踏んでしまうのはリスクが大きい。
自分の体の一部が溶けてしまうかもしれないなんて、考えただけでお漏らししそう。
そして放つ必殺。
「『暗黒世界』……遂に来たか」
また感じる闇。
この瞬間、ラメセスの五感が一時的に奪われた。
自分で呼び起こしたものだからいいのか、普通にマグマの上を優雅に歩いてくるセブルスは、まさに悪役の中の悪役。
邪悪な笑みの中には、人の苦しみこそ自分の喜び、とでも言わんばかりの高揚感が隠されている。もはやセブルスはサイコパスなのだ。
気づけばラメセスは倒れていた。
少し肩が焼けている。
マグマにやられたとしか考えようがない。
でも、彼の回復能力は凄いし、優秀なポーションもあるので、きっとすぐに復帰するだろう。
勝負は着いた。
みんながそう思った。
セブルスが優勝。
そこに異論などない。見ればわかることだ。
でも、それに満足せず、ただ愚直に殺意を燃やし続けている人がたったひとり。
──セブルス・ゴードン。
まだやる気だ。
さらにラメセスを痛めつけるつもりだ。
その瞳が全てを語っている。
今日は誰の心臓をえぐろうか、いつもそんな風に考えているように見えなくもない。勝手な妄想だけど。
「あれ、ヤバいんじゃないか!?」
「ギルドの職員でも止められないって! ラメセスが自分でなんとか──」
「駄目だ。あの『暗黒世界』を受けた後は魂が抜けたみたいにボーっとする」
「それじゃあ、ラメセスはこのまま死ぬ!!」
俺の疑問にコンスタスが答えていく。
あの必殺技を使われた時点で、もうラメセスの負けは確定だ。
それでも、ラメセスは立ち上がろうとしている。
そして、同時にセブルスはそんなラメセスを観衆の前で派手に殺そうと考えている。
状況は悪くなる一方だ。
「レッド! 頼む!」
「ん?」
コンスタスの懇願に、驚いて固まる俺。
何を頼むって?
「ラメセスを助けてくれっ!」
「いいけど、どうして俺なんだ?」
「レッドなら上手くやってくれると思ってるからさ!」
はぁ、と俺は深い溜め息をつき、呼吸を整える。
手すりを飛び越え、俺、準決勝敗退者のレッド・モルドロスは、マグマでいっぱいの戦場に飛び込んでいった。
《次回33話 決勝戦の決勝戦をする》
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