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2話 女神様!どうして女の子なんですか!

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「よく頑張りましたね、アルト。あなたのおかげで世界は救われました」


目を覚ますと、真っ白な空間にいた。
目の前には俺に魔王討伐を命令した女神様がいた。


どうやら俺は死んだらしい。
そしてここは死後の世界のようだ。


「その通りです。話が早くて助かります」


女神様は俺がまだ何も言っていないのに、話を続けた。
どうやら心まで読めるらしい。


「お久しぶりです女神様。で、魔王の奴は死んだんですか?」


「はい。あなたの最後の魔法は、ちゃんと魔王に届きましたよ。
魔王は死に、世界には祝福があふれ出しています」


女神様は満面の笑みを浮かべながら告げた。
どうやら俺の死は無駄にはならなかったようだ。
仲間と世界の平和のためなら、十分だろ。


「それじゃあ、俺は死後の世界でも満喫しますかね」


「その件についてなのですが、アルト、あなたは同じ世界に転生してもらいます。
自爆の影響で同じ体では無理ですが、新しい体を用意したので、楽しんでください」


「いいんですか?」


女神さまの提案に思わず驚いた。まさか生き返らせてもらえるとは。
しかも同一世界に。こんなに嬉しいことはない。


「はい!頑張ってくれたご褒美ですから!アルトだけ特別ですよ?」


女神様はお茶目にそう告げた。


すると意識が再び薄れていく。
どうやら本当に転生が始まっているようだった。
落ち着いて話している暇も与えてくれないようだ。


「ではアルト。第二の人生、楽しんでください」


そうしてアルトは再び意識を失った。


次に目を覚ますと森の中だった。


女神様のご褒美で第二の人生をもらったのだ。
存分に楽しむとしよう。


それに、勇者や戦士、聖女達にも再び会いたい。


まずはそのために状況確認だ。

女神様は新しい体を用にしたと言っていた。
いったいどんな体なのだろう。


自分の体を見てみる。


胸にふっくらとしたふくらみがあった。


それと同時に髪の毛も長い。
身長も小さいような・・・。


あれ?と疑問に思い近くの川で自分の顔を見てみた。
川にはとてもかわいい美少女が写った。


あら、かわいい。


俺が動くと、川に写る美少女も同じように動く。
どうやらこれが俺の用だった。


状況を理解し、ゆっくりと息を吸う。
そして、


「なんで女あああああああああ!」


と叫ぶのであった。


何が新しい体を用意したので、楽しんでください♪だ!
女神様!どうして女にしちゃったんですか!


俺男だったでしょうが!
何がどうなったら男である俺をこんな美少女に転生させるんですか!?
なんだ!あんたの趣味かあ!?


どうしろっていうんだよ、これえええええ!


数分後。


しきりに叫んだら落ち着いたので、荷物を調べる。
するとポッケには女神様からの手紙が入っていた。


拝啓、アルトへ。
新しい体はどうですか?
あなたは前、魔法を極めたいと言っていたので、
新しい体が魔法特化のものにしておきました。
第二の人生、楽しんでね。
女神様より。


との事だった。


記憶を振り返る。


そういえば始めて女神様に会った時に、俺の夢は魔法を極めることです!
って言った気がする。


どうやら女神様はその願いを叶えてこの体にしてくれたようだ。
じゃあ、しかたないか。


どうせもう体変えられないし。


後悔しても意味は無いので歩み始める。
早く勇者達に会いたいと、意気揚々と大地を蹴るのであった。
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