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1章 A(初心者冒険者)の場合
6話
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「ごめんなさい、ごめんなさい」
「ほんとあなたって、馬鹿ね。まさか本当に警察に行くだなんて」
Aの叫び声が地下室に響いていた。
AはCを奴隷にする手伝いをしてしまった後、店主の目を盗んで警察に駆け込んだ。
警察に話してしまえば、当然Aも捕まることになる。
しかしそれは覚悟の上だった。元はといえばグレーな所を利用した自分が悪いのだから、その罰は受けるつもりで警察に駆け込んだ。
警官はAの話を真剣に聞くと、誰かに連絡を始めた。Aがホッとしていると警察署に店主がきて、
「お前、部下はちゃんと監視しとけよ」
「ごめ~ん、ちょと教育が足りてなかったみたい」
と警察官と話し始めた。店主はお金を取り出し警官の手に握らせる。
この地区の警察は店主とグルであったのだ。
その事実を理解しAは言葉がでなかった。
店主は警官とのやりとりを終えると、呆然としているAに近づいてきて
「帰るよ、しっかり教育してあげる」
と耳元でささやいた。
それからはお腹のスライムが暴れはじめ、Aは逃げることも許されずに
お店へと連れ戻されてしまった。
お店に帰ると、Aはまず服をすべて脱がされて、裸の写真を何枚も撮られてしまった。
店主はこの写真を売って、賄賂の分の金額は回収させてもらうからと言っていった。
しかしそれだけでは終わらず、Aは衣服を身につけないまま地下室で拘束されてしまう。
「これね、新作のスライムなの。悪い子にはこれでおしおきだよ」
店主の手には大きな瓶にたっぷりと入ったピンク色のスライムがあった。
店主はそのスライムをAの頭からかぶせた。
ピンク色のスライムは、Aの肌の上をうにょうにょと動き始める。
スライム達は少しずつ動き始め、Aの体を這い始めていく。
スライムが通った後の肌は、熱く火照ってきて、何かおかしかった。
「じゃあしばらく反省してなさい。6時間後には帰ってくるから」
「ま、まって」
店主はそう言うとAの制止も無視して階段を上りどこかにいってしまった。
店主がいなくなるとお腹のスライムも、ピンクのスライムも元気になり一気にAの体をいじめ始めた。
Aはただスライム達になされるがままされるしかなかった。
どれだけ叫ぼうと助けてくれる人はいない。
どれだけ抗おうと拘束で動けない。
本当にただ叫ぶことしかできなかったのであった。
しばらくすると、店主が帰ってきた。
もうAは叫びすぎて喉がかれ、意識も朦朧としていた。
店主はちゃんと反省した?と聞いてきたので、はいと答えると、
よしよしとAの頭をなでながらピンクのスライムを回収し、拘束も解いてくれた。
「さあ、シャワー浴びてきなさい。新しい仕事も入ってるんだから急いでね」
抵抗すればまたお仕置きされる。それにお腹のスライムもどうなるかわからない
Aはただ店主に分かりましたとだけ答えて、シャワーを浴びに階段をあがった。
「どうしよう、どうしよう」
Aは泣きながらシャワーを浴びていた。
スライムを入れられてしまったお腹。
中でスライムポコポコと動いているのが外からでも分かった。
「もし出そうとしたら、その子達は暴れて君の内臓をめちゃくちゃにするわよ。
だから変なことなんて考えないでね」
スライムをいれた店主の言葉が再びAの頭の中をよぎった。
店主の言葉が本当ならば、もうスライムを出すことは不可能だった。
それに出そうにも店主によって穴達には栓を付けられてしまっているためそれも難しかった。
「これから、どうなっちゃうんだろう」
「Aちゃ~ん、シャワー終わった?」
突然記憶とおなじ声が聞こえたかと思うとシャワー室の扉が開けられて、店主が顔をのぞかせた。
Aはビックリして、手で胸と下だけ隠した。泣いている所を見られただろうか?
店主はニヤニヤとしながらAを見つめている。たぶん全部知った上で楽しんでいるのだ。
「さっそく次の仕事も手伝って貰うわよ」
「・・・・・・はい」
Aにはもう選べる選択肢などなかった。
店主の言うことを聞く、それだけだ。
もう冒険者などにはなれないだろう。
ただの犯罪者。それがAの末路であった。
それからAは店主のお仕事の手伝いを続けていた。
スライムを入れに来た客を眠らせて、スライムを入れて売り飛ばす。
もうほとんどの作業をAは自分でできるようになってしまうほどだった。
手際が良く物覚えもいいAのことを店主は何度もほめてくれた。
そして一人やるたびに冒険者時代には想定もできなかったほどのお金を
Aに渡してくれるようになった。
Aの倫理観はすでに壊れ始めていた。
悪いことをしている自分を、なんとか正当化しようとし、倫理観が壊れていく。
あの日、きちんとしたお店を訊ねていれば、そう後悔せずにはいられなかった。
「ほんとあなたって、馬鹿ね。まさか本当に警察に行くだなんて」
Aの叫び声が地下室に響いていた。
AはCを奴隷にする手伝いをしてしまった後、店主の目を盗んで警察に駆け込んだ。
警察に話してしまえば、当然Aも捕まることになる。
しかしそれは覚悟の上だった。元はといえばグレーな所を利用した自分が悪いのだから、その罰は受けるつもりで警察に駆け込んだ。
警官はAの話を真剣に聞くと、誰かに連絡を始めた。Aがホッとしていると警察署に店主がきて、
「お前、部下はちゃんと監視しとけよ」
「ごめ~ん、ちょと教育が足りてなかったみたい」
と警察官と話し始めた。店主はお金を取り出し警官の手に握らせる。
この地区の警察は店主とグルであったのだ。
その事実を理解しAは言葉がでなかった。
店主は警官とのやりとりを終えると、呆然としているAに近づいてきて
「帰るよ、しっかり教育してあげる」
と耳元でささやいた。
それからはお腹のスライムが暴れはじめ、Aは逃げることも許されずに
お店へと連れ戻されてしまった。
お店に帰ると、Aはまず服をすべて脱がされて、裸の写真を何枚も撮られてしまった。
店主はこの写真を売って、賄賂の分の金額は回収させてもらうからと言っていった。
しかしそれだけでは終わらず、Aは衣服を身につけないまま地下室で拘束されてしまう。
「これね、新作のスライムなの。悪い子にはこれでおしおきだよ」
店主の手には大きな瓶にたっぷりと入ったピンク色のスライムがあった。
店主はそのスライムをAの頭からかぶせた。
ピンク色のスライムは、Aの肌の上をうにょうにょと動き始める。
スライム達は少しずつ動き始め、Aの体を這い始めていく。
スライムが通った後の肌は、熱く火照ってきて、何かおかしかった。
「じゃあしばらく反省してなさい。6時間後には帰ってくるから」
「ま、まって」
店主はそう言うとAの制止も無視して階段を上りどこかにいってしまった。
店主がいなくなるとお腹のスライムも、ピンクのスライムも元気になり一気にAの体をいじめ始めた。
Aはただスライム達になされるがままされるしかなかった。
どれだけ叫ぼうと助けてくれる人はいない。
どれだけ抗おうと拘束で動けない。
本当にただ叫ぶことしかできなかったのであった。
しばらくすると、店主が帰ってきた。
もうAは叫びすぎて喉がかれ、意識も朦朧としていた。
店主はちゃんと反省した?と聞いてきたので、はいと答えると、
よしよしとAの頭をなでながらピンクのスライムを回収し、拘束も解いてくれた。
「さあ、シャワー浴びてきなさい。新しい仕事も入ってるんだから急いでね」
抵抗すればまたお仕置きされる。それにお腹のスライムもどうなるかわからない
Aはただ店主に分かりましたとだけ答えて、シャワーを浴びに階段をあがった。
「どうしよう、どうしよう」
Aは泣きながらシャワーを浴びていた。
スライムを入れられてしまったお腹。
中でスライムポコポコと動いているのが外からでも分かった。
「もし出そうとしたら、その子達は暴れて君の内臓をめちゃくちゃにするわよ。
だから変なことなんて考えないでね」
スライムをいれた店主の言葉が再びAの頭の中をよぎった。
店主の言葉が本当ならば、もうスライムを出すことは不可能だった。
それに出そうにも店主によって穴達には栓を付けられてしまっているためそれも難しかった。
「これから、どうなっちゃうんだろう」
「Aちゃ~ん、シャワー終わった?」
突然記憶とおなじ声が聞こえたかと思うとシャワー室の扉が開けられて、店主が顔をのぞかせた。
Aはビックリして、手で胸と下だけ隠した。泣いている所を見られただろうか?
店主はニヤニヤとしながらAを見つめている。たぶん全部知った上で楽しんでいるのだ。
「さっそく次の仕事も手伝って貰うわよ」
「・・・・・・はい」
Aにはもう選べる選択肢などなかった。
店主の言うことを聞く、それだけだ。
もう冒険者などにはなれないだろう。
ただの犯罪者。それがAの末路であった。
それからAは店主のお仕事の手伝いを続けていた。
スライムを入れに来た客を眠らせて、スライムを入れて売り飛ばす。
もうほとんどの作業をAは自分でできるようになってしまうほどだった。
手際が良く物覚えもいいAのことを店主は何度もほめてくれた。
そして一人やるたびに冒険者時代には想定もできなかったほどのお金を
Aに渡してくれるようになった。
Aの倫理観はすでに壊れ始めていた。
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