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1章 A(初心者冒険者)の場合
3話
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お店に到着すると、外観はボロボロであった。
お店自体も普通ならばいかないような治安の悪い地域に立っている。
正規店でないのは承知の上であったがここまでひどいとは思っていなかった。
本当にここで安全にスライムを入れて貰えるのだろうかと、Aがお店のまえでオドオドしているとお店の扉が内側から開いた。
「いらっしゃ~い。今、やってますよ?」
開いた扉から店主らしき人物が顔をのぞかせて言った。
Aより少し年上くらいだろうか。
「あ、えっと」
Aは突然の出来事に対応できず、あうあうとしていると
店主はAの手を掴んで
「とりあえず中で話しましょう。ここだとひと目もあるしさ」
Aは店主に言われて、通行人に見られていることに気がついた。
お腹にスライムを入れるお店、しかもその非正規店の前に立っていれば目立ちもする。
そのことに気がつき、顔が熱くなるのを感じながらAは店主に手を引かれお店の中に入った。
お店の中はごちゃごちゃとしている。
店主にまあ座りなよと言われた所に座ると、すぐにお茶をだしてくれた。
「で?ここに来たって事はスライム入れたいんでしょ。」
店主の方からぐいぐいと質問が飛んできたのでAはその質問に答えていく。
冒険者になったこと。でもお金が足りないこと。
もっと難しい依頼を受けたいけど、それにはスライムを入れなければならないこと。すべてを話した。
すると店主は
「そうか~大変だったね。でももう大丈夫、うちはそういう子のためにあるんだから」
と言ってくれた。
非正規のお店に勤めている人だから怖い方だと警戒していたのだがそうでもないらしい。
Aは緊張がほぐれ、店主が出してくれたお茶に口をつけた。
そしてAの意識はなくなるのであった。
お店自体も普通ならばいかないような治安の悪い地域に立っている。
正規店でないのは承知の上であったがここまでひどいとは思っていなかった。
本当にここで安全にスライムを入れて貰えるのだろうかと、Aがお店のまえでオドオドしているとお店の扉が内側から開いた。
「いらっしゃ~い。今、やってますよ?」
開いた扉から店主らしき人物が顔をのぞかせて言った。
Aより少し年上くらいだろうか。
「あ、えっと」
Aは突然の出来事に対応できず、あうあうとしていると
店主はAの手を掴んで
「とりあえず中で話しましょう。ここだとひと目もあるしさ」
Aは店主に言われて、通行人に見られていることに気がついた。
お腹にスライムを入れるお店、しかもその非正規店の前に立っていれば目立ちもする。
そのことに気がつき、顔が熱くなるのを感じながらAは店主に手を引かれお店の中に入った。
お店の中はごちゃごちゃとしている。
店主にまあ座りなよと言われた所に座ると、すぐにお茶をだしてくれた。
「で?ここに来たって事はスライム入れたいんでしょ。」
店主の方からぐいぐいと質問が飛んできたのでAはその質問に答えていく。
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もっと難しい依頼を受けたいけど、それにはスライムを入れなければならないこと。すべてを話した。
すると店主は
「そうか~大変だったね。でももう大丈夫、うちはそういう子のためにあるんだから」
と言ってくれた。
非正規のお店に勤めている人だから怖い方だと警戒していたのだがそうでもないらしい。
Aは緊張がほぐれ、店主が出してくれたお茶に口をつけた。
そしてAの意識はなくなるのであった。
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