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88話 いきなり訪れる冬!
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今日、朝起きてみたらなんと雪が降ってきていた!
昨日まで暖かい陽気が続いていたのにも関わらずにだ。
思わず驚いて声を上げてしまった。
サラさんに聞いてみると、どうやらまた災獣の仕業であるらしい。
どうやら少し遠くを、吹雪を司る災獣が通過するとのことだった。
ただ、かなり離れているため、村に深刻な被害は与えないだろう、とのことだった。
サラさんの話をきいて、ホッと胸をなで下ろす。
よかった。
前の台風みたいにはならないようだ。
けれどそれで何事もなく終わり、ではすまなかった。
周辺の気温がドンドン低下してきているのだ。
昨日まで薄着でよかったくらいなのに、今では息を吐くと白くなってしまう。
防寒対策などほとんどしていないから、これは大問題だ。
今日やる作業はすべて中止にし、みんで防寒具を作ることにした。
特に、畑は大変だ。
寒さに弱い作物が一杯植わっている。
だから魔法で畑を囲って、前世で言うところの温室のようにしてやる必要があった。
せっかく育てた野菜を災獣の気分で台無しになどされたくない。
必死に動いて、畑を守る。
数時間後。
本格的に気温がさがり、雪が降り始め、積もってきた。
普通の冬、というくらいだろうか?
急に訪れたということ以外は、特にかわった点はないね。
ラナちゃんや子どもたちは、サラさんが作ってくれた冬服をきて、元気に雪遊びをしている。
畑の対応もバッチリだ。
大変だったけど、いい思い出になりそうだ。
ただ、一つ懸念があるとすれば、災獣からかなり離れていてこの寒さであるという点だ。
もし台風の時のように、村の上空を通過されたら、いったいどうなってしまうのだろう。
対策が必要だと思った。
それに、実際に通過されて被害に遭っている所もあるのかもしれない。
恵みももたらしてくれるとはいえ、いい迷惑だ。
被害者がいないことを願うよ。
あと、畑についてだが、ひょんな事から新しい試みをはじめた。
今回、気温が下がるというので、畑を魔法で囲い、温室にしてみたのだが、これがおもったよりすごいのだ。
常に作物の生育に適した気温にしてやれるから、発育がとてもよくなりそう。
下手すれば収穫期間を短縮できるかもしれないそうだ。
他にも、魔法を使って温度をいろいろ変えてやれば、季節に関係なくいろいろな野菜も育てられる。
冬が旬の野菜を夏に食べることもできるかもしれない。
発見とは何からできるのかわからないんだな~と思いました。
「タクマ様!雪遊びしましょう!」
畑を見ながらそんな風にモノを思いにふけっていると、ラナちゃんが雪玉をもちながらお誘いをしてくれた。
村の皆は、もうすでに元気よく雪合戦を繰り広げているようだ。
「うん。いこうか。負けないよ?」
「はい!私も負けませんよ!」
その後ビジョビジョになりながらも皆で雪合戦をした。
とても楽しかったです。
昨日まで暖かい陽気が続いていたのにも関わらずにだ。
思わず驚いて声を上げてしまった。
サラさんに聞いてみると、どうやらまた災獣の仕業であるらしい。
どうやら少し遠くを、吹雪を司る災獣が通過するとのことだった。
ただ、かなり離れているため、村に深刻な被害は与えないだろう、とのことだった。
サラさんの話をきいて、ホッと胸をなで下ろす。
よかった。
前の台風みたいにはならないようだ。
けれどそれで何事もなく終わり、ではすまなかった。
周辺の気温がドンドン低下してきているのだ。
昨日まで薄着でよかったくらいなのに、今では息を吐くと白くなってしまう。
防寒対策などほとんどしていないから、これは大問題だ。
今日やる作業はすべて中止にし、みんで防寒具を作ることにした。
特に、畑は大変だ。
寒さに弱い作物が一杯植わっている。
だから魔法で畑を囲って、前世で言うところの温室のようにしてやる必要があった。
せっかく育てた野菜を災獣の気分で台無しになどされたくない。
必死に動いて、畑を守る。
数時間後。
本格的に気温がさがり、雪が降り始め、積もってきた。
普通の冬、というくらいだろうか?
急に訪れたということ以外は、特にかわった点はないね。
ラナちゃんや子どもたちは、サラさんが作ってくれた冬服をきて、元気に雪遊びをしている。
畑の対応もバッチリだ。
大変だったけど、いい思い出になりそうだ。
ただ、一つ懸念があるとすれば、災獣からかなり離れていてこの寒さであるという点だ。
もし台風の時のように、村の上空を通過されたら、いったいどうなってしまうのだろう。
対策が必要だと思った。
それに、実際に通過されて被害に遭っている所もあるのかもしれない。
恵みももたらしてくれるとはいえ、いい迷惑だ。
被害者がいないことを願うよ。
あと、畑についてだが、ひょんな事から新しい試みをはじめた。
今回、気温が下がるというので、畑を魔法で囲い、温室にしてみたのだが、これがおもったよりすごいのだ。
常に作物の生育に適した気温にしてやれるから、発育がとてもよくなりそう。
下手すれば収穫期間を短縮できるかもしれないそうだ。
他にも、魔法を使って温度をいろいろ変えてやれば、季節に関係なくいろいろな野菜も育てられる。
冬が旬の野菜を夏に食べることもできるかもしれない。
発見とは何からできるのかわからないんだな~と思いました。
「タクマ様!雪遊びしましょう!」
畑を見ながらそんな風にモノを思いにふけっていると、ラナちゃんが雪玉をもちながらお誘いをしてくれた。
村の皆は、もうすでに元気よく雪合戦を繰り広げているようだ。
「うん。いこうか。負けないよ?」
「はい!私も負けませんよ!」
その後ビジョビジョになりながらも皆で雪合戦をした。
とても楽しかったです。
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