78 / 95
78話 王国との交易
しおりを挟む
数日後、正式な王国の使節団が来て、タク村と王国が国交を結ぶことになった。
そしてクラウスさんの言う通り、王国が認めた特定の人達と交易が始まっている。
王国からは豊富な種類の資源が売られてきて、魔道具製作に大いに役立ってくれそうだ。
それに今まで町にわざわざ売りに行っていた作業をしなくてすむようになったのも楽だ。
顔なじみになっていた人と出会えなくなるのは少しさみしいけど。
と、思っていたらなんとその特定の人物に、いつも僕たちの商品をかってくれていた商人さん達が普通にいた。
どうやらクラウスさんが探しだし、重用してくれたらしい。
一切話していなかったのに、とんでもない諜報能力だなと思いました。
今の所王国の人々と村の人々の間でいざこざは起こっていない。
もう少し様子をみてそれで問題がなさそうなら一気に交易の規模を拡大していくつもりだ。
クラウスさんからは、王国と村をつなぐ道でもつくらないか?と誘われている。
王国と直接道が繋がれば、たくさん人やモノが出入りできるようになるので大歓迎だった。
やはり近いというのは強みだ。
魔族領での交易はどうしても距離がネックになってしまいやすい。
その点王国は間近にあるため。これからどんどん交流は増えていくだろう。
そんなことを考えていると、ベルさんが少し頬を膨らませていた。
違います!違います!
裏切ろうなんてしてませんから!
ちゃんと王国と交易をしてこの村が栄えれば、そのぶん魔族領にもたくさんモノが送れるようになりますから!
だから落ち着いてください、ベルさん。
話を戻そう。
逆に村からはたくさんの魔道具達を王国に湯輸出している。
王国から輸入した多様で良質な資源と、魔族領の技術をうちの村で組み合わせ作った魔道具は非常に人気のようだ。
それと同時に魔族領のものを王国に送る際や、王国のものを魔族領に送るための中継地点としてもうちの村は重宝されている。
王国はドラゴン便にも、召喚書によるレンタルサービスにも興味を示してくれているので、これからも村の収入は増加していくだろう。
ちなみにラナちゃん達は僕たちがいつもお世話になっていた町にすでに遊びにいったようだ。
町のみなさんは猫人族に驚きながらも、温かく迎えてくれた。
前のゴブリン云々で良い評判を広めていたのもよかったみたいだ。
ラナちゃんは初めて見る人間の町にひどく興奮しているようだった。
毎回僕たちが町にいくたびに、生きたがっていた所だ。
やっと彼女の願いを叶えて上げることができたんだ。
嬉しい限りだよ。
あと町でいろいろしていたら、勤労隊とよばれる人達に声を掛けられ、謝られてしまった。
勤労隊というのは元犯罪者達がその罪を償うために無償で働くものとのことだ。
せっせと今は町の防壁の修理などをしてくれているらしいのだが、なぜ謝られたのかがわからなかった。
それにフェルにひどく怯えていたような?はて?
まあ、なんやかんや上手くいってくえているようだ。
このまま今日も頑張ろうと思いました
そしてクラウスさんの言う通り、王国が認めた特定の人達と交易が始まっている。
王国からは豊富な種類の資源が売られてきて、魔道具製作に大いに役立ってくれそうだ。
それに今まで町にわざわざ売りに行っていた作業をしなくてすむようになったのも楽だ。
顔なじみになっていた人と出会えなくなるのは少しさみしいけど。
と、思っていたらなんとその特定の人物に、いつも僕たちの商品をかってくれていた商人さん達が普通にいた。
どうやらクラウスさんが探しだし、重用してくれたらしい。
一切話していなかったのに、とんでもない諜報能力だなと思いました。
今の所王国の人々と村の人々の間でいざこざは起こっていない。
もう少し様子をみてそれで問題がなさそうなら一気に交易の規模を拡大していくつもりだ。
クラウスさんからは、王国と村をつなぐ道でもつくらないか?と誘われている。
王国と直接道が繋がれば、たくさん人やモノが出入りできるようになるので大歓迎だった。
やはり近いというのは強みだ。
魔族領での交易はどうしても距離がネックになってしまいやすい。
その点王国は間近にあるため。これからどんどん交流は増えていくだろう。
そんなことを考えていると、ベルさんが少し頬を膨らませていた。
違います!違います!
裏切ろうなんてしてませんから!
ちゃんと王国と交易をしてこの村が栄えれば、そのぶん魔族領にもたくさんモノが送れるようになりますから!
だから落ち着いてください、ベルさん。
話を戻そう。
逆に村からはたくさんの魔道具達を王国に湯輸出している。
王国から輸入した多様で良質な資源と、魔族領の技術をうちの村で組み合わせ作った魔道具は非常に人気のようだ。
それと同時に魔族領のものを王国に送る際や、王国のものを魔族領に送るための中継地点としてもうちの村は重宝されている。
王国はドラゴン便にも、召喚書によるレンタルサービスにも興味を示してくれているので、これからも村の収入は増加していくだろう。
ちなみにラナちゃん達は僕たちがいつもお世話になっていた町にすでに遊びにいったようだ。
町のみなさんは猫人族に驚きながらも、温かく迎えてくれた。
前のゴブリン云々で良い評判を広めていたのもよかったみたいだ。
ラナちゃんは初めて見る人間の町にひどく興奮しているようだった。
毎回僕たちが町にいくたびに、生きたがっていた所だ。
やっと彼女の願いを叶えて上げることができたんだ。
嬉しい限りだよ。
あと町でいろいろしていたら、勤労隊とよばれる人達に声を掛けられ、謝られてしまった。
勤労隊というのは元犯罪者達がその罪を償うために無償で働くものとのことだ。
せっせと今は町の防壁の修理などをしてくれているらしいのだが、なぜ謝られたのかがわからなかった。
それにフェルにひどく怯えていたような?はて?
まあ、なんやかんや上手くいってくえているようだ。
このまま今日も頑張ろうと思いました
0
お気に入りに追加
1,440
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
貞操逆転世界に無職20歳男で転生したので自由に生きます!
やまいし
ファンタジー
自分が書きたいことを詰めこみました。掲示板あり
目覚めると20歳無職だった主人公。
転生したのは男女の貞操観念が逆転&男女比が1:100の可笑しな世界だった。
”好きなことをしよう”と思ったは良いものの無一文。
これではまともな生活ができない。
――そうだ!えちえち自撮りでお金を稼ごう!
こうして彼の転生生活が幕を開けた。
小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします
藤なごみ
ファンタジー
※2024年10月下旬に、第2巻刊行予定です
2024年6月中旬に第一巻が発売されます
2024年6月16日出荷、19日販売となります
発売に伴い、題名を「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、元気いっぱいに無自覚チートで街の人を笑顔にします~」→「小さな大魔法使いの自分探しの旅~親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします~」
中世ヨーロッパに似ているようで少し違う世界。
数少ないですが魔法使いがが存在し、様々な魔導具も生産され、人々の生活を支えています。
また、未開発の土地も多く、数多くの冒険者が活動しています
この世界のとある地域では、シェルフィード王国とタターランド帝国という二つの国が争いを続けています
戦争を行る理由は様ながら長年戦争をしては停戦を繰り返していて、今は辛うじて平和な時が訪れています
そんな世界の田舎で、男の子は産まれました
男の子の両親は浪費家で、親の資産を一気に食いつぶしてしまい、あろうことかお金を得るために両親は行商人に幼い男の子を売ってしまいました
男の子は行商人に連れていかれながら街道を進んでいくが、ここで行商人一行が盗賊に襲われます
そして盗賊により行商人一行が殺害される中、男の子にも命の危険が迫ります
絶体絶命の中、男の子の中に眠っていた力が目覚めて……
この物語は、男の子が各地を旅しながら自分というものを探すものです
各地で出会う人との繋がりを通じて、男の子は少しずつ成長していきます
そして、自分の中にある魔法の力と向かいながら、色々な事を覚えていきます
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しております
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
チートな嫁たちに囲まれて異世界で暮らしています
もぶぞう
ファンタジー
森でナギサを拾ってくれたのはダークエルフの女性だった。
使命が有る訳でも無い男が強い嫁を増やしながら異世界で暮らす話です(予定)。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる