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8話(2)
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また私が土器をつくったということはゴブリンAちゃんによってみんなに言いふらされてしまい、連日私の元に土器の作り方を聞きに来るゴブリンが後を絶たないでいる。
村のゴブリン達は暇な時間があれば土器の作り方を聞き、実際に作ろうと作業し始めている。村中が土器の話で一杯なのだ。土器ブームが到来したみたいだった。タピオカブームみたいに一瞬で過ぎないことを祈るよ。
ただ、迷惑などではなかった。土器はもろいため、長くは使い続けられないから、定期的に作り直さなければいけない。けれど私1人ではたくさん作れないため、彼らが興味をもって作ってくれるのは大歓迎だ。うまくいけば土器の安定供給も夢ではないのかもしれない。
「なあ、粘土が途中でちぎれてしまうんだけどさ、どうすればいい?」
「こねと寝かしが足りてないね。もう少し両方長くやってみて」
「乾燥させていたらヒビが入ったんだけど・・・」
「乾燥させるときはいっさい日光には当てないようにしてみて。日光が当たると、当たってない場所と乾燥する速度が違くなって割れちゃうんだ」
ゴブリン達の話を聞くに、土器作り自体はかなり難航しているようだった。一応、作り方は実践して見せているし、すべて細かく伝えてはいる。でも百聞は一見にしかずというように、聞いたから見たからといってすぐにできるようになるわけではないから、気長に待つ必要はあるだろう。
それにしても、ゴブリンは私が思っていた以上に賢く勤勉のようだ。勝手にゴブリンは人間から奪った装備を身につける位の知能しかないと決めつけていたが、それは正しくなかった。
彼らは教えたことはすぐに理解するし、自分で考えて工夫もする。失敗をしたら次同じように失敗しないようにやり方を変えるし仲間同士でも共有する。人間と同じくらいの知能はあるみたいだ。ちゃんとした教師に出会っていない不良に似ているのかも。学べば化けると思う。
土器も作れるようになるのに時間はかからないのかもしれない。
結局、ゴブリン達の質問に対応していたら、今日はあっというまにすぎてしまった。日が沈んで、あたりが暗くなりはじめている。この世界では明かりなど火くらいだから前世のように夜に活動することはできない。だからもう、寝るしかできることはなさそうだ。明日早く起きてやりたいことはやるとしよう。
あったらいいなと思う物はまだまだたくさんあるのだ。どんどんつくっていきた。明日はなにをどうやって作ろうか考えながら、私は寝床についた。
村のゴブリン達は暇な時間があれば土器の作り方を聞き、実際に作ろうと作業し始めている。村中が土器の話で一杯なのだ。土器ブームが到来したみたいだった。タピオカブームみたいに一瞬で過ぎないことを祈るよ。
ただ、迷惑などではなかった。土器はもろいため、長くは使い続けられないから、定期的に作り直さなければいけない。けれど私1人ではたくさん作れないため、彼らが興味をもって作ってくれるのは大歓迎だ。うまくいけば土器の安定供給も夢ではないのかもしれない。
「なあ、粘土が途中でちぎれてしまうんだけどさ、どうすればいい?」
「こねと寝かしが足りてないね。もう少し両方長くやってみて」
「乾燥させていたらヒビが入ったんだけど・・・」
「乾燥させるときはいっさい日光には当てないようにしてみて。日光が当たると、当たってない場所と乾燥する速度が違くなって割れちゃうんだ」
ゴブリン達の話を聞くに、土器作り自体はかなり難航しているようだった。一応、作り方は実践して見せているし、すべて細かく伝えてはいる。でも百聞は一見にしかずというように、聞いたから見たからといってすぐにできるようになるわけではないから、気長に待つ必要はあるだろう。
それにしても、ゴブリンは私が思っていた以上に賢く勤勉のようだ。勝手にゴブリンは人間から奪った装備を身につける位の知能しかないと決めつけていたが、それは正しくなかった。
彼らは教えたことはすぐに理解するし、自分で考えて工夫もする。失敗をしたら次同じように失敗しないようにやり方を変えるし仲間同士でも共有する。人間と同じくらいの知能はあるみたいだ。ちゃんとした教師に出会っていない不良に似ているのかも。学べば化けると思う。
土器も作れるようになるのに時間はかからないのかもしれない。
結局、ゴブリン達の質問に対応していたら、今日はあっというまにすぎてしまった。日が沈んで、あたりが暗くなりはじめている。この世界では明かりなど火くらいだから前世のように夜に活動することはできない。だからもう、寝るしかできることはなさそうだ。明日早く起きてやりたいことはやるとしよう。
あったらいいなと思う物はまだまだたくさんあるのだ。どんどんつくっていきた。明日はなにをどうやって作ろうか考えながら、私は寝床についた。
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