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18話(1)
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「・・・ねえ、村はどうなってるの?」
不気味な夜を静かに見つめているとなんだか引き込まれてしまいそうな気分に陥ったので、ゴブリンAちゃんに話をふった。
それに村がどうなっているのか、どのくらいの人が残ってくれているのかも知りたかった。リーダーの説明の後に騒動があったりでもしたら、作戦も考え直す必要も出てくるかもしれない。事前に知っておかないと困るよなという心配が私の中にあったのだ。
ただゴブリンAちゃんは私の心配をよそに、彼女は木の上で足をブラブラと揺らしながら事細かに私に説明してくれた。
彼女の話によると、リーダーの話が終わったあと動揺こそあったが大きなパニックはおこらなかったらしい。そのままほとんどがリーダーの命令を素直にきいて、準備をやり始めてくれたようだ。
ただやっぱり一部のゴブリン達は村を離れてしまったみたいだ。特に警備をしてくれていたゴブリンやそのゴブリンを慕うものたちが去ってしまい村で力のあるものたちは残っていないらしかった。
・・・ちなみにゴブリンAちゃんは村にこのまま残るつもりらしい。村を去る派閥に一緒に行かないかと誘われたが、それも断ったそうだ。
また彼女の話によると、村を去る派は私のことも探していたそうだ。ちょうど村の外に出てしまっていたから会うことはできなかったが、私にあったらついてくるなら歓迎すると伝えておいてほしいとゴブリンAちゃんに伝言を頼んでもいたらしい。
警備をしてくれていたゴブリンとは何度か話したことはあった。彼は元々強い奴だけが生き残るのが正しい世界であると主張しており、その主張通り彼自身も村所かここら辺一体のゴブリンでは一番大きく強かった。
それに他のゴブリンからも一定の支持を得ていたから、作戦を手伝ってくれるのなら頼もしかったのだが、去ってしまったのではしかたがない。
彼の考えからしてみれば弱いゴブリンなど死んで当然で、そんな奴らを守るために強い奴が死ぬのは許せないのだろう。好きな考え方ではない。でも実際、彼が警備をしてくれているおかげで村で獣に襲われる心配はなかったから、この世界では間違ってもないのだと思う。
それに私も逃げたいと言う気持ちが抜けてはいなかった。作戦が上手くいくのかも確証がない。命を落とす可能性だって高い。生きていれば、前世にもどれる可能性もあるのだ。見捨てるのは心苦しいけど、逃げるという選択肢も十分ありなきがしてしまう。
「・・・ねえ、あなたは何で残ったの?」
純粋な疑問として、私はゴブリンAちゃんに聞いてみた。彼女だって死にたくはないはずだ。そして村を去るという選択肢も取れたはずだ。なのにどうして村に残るという選択肢を取ったのか不思議に思った。
ゴブリンAちゃんは私の質問を聞くと、ウーンと困ったように腕を組みながら悩み始めた。そしてしばらくあーでもないこーでもないと独り言をつぶやきながら、あっと何か思いついたかのように手をポンと叩いた。
そして私の方を向きながら、いつもの笑顔で言うのだ。
「ごはんをおいしく食べるため!」と。
不気味な夜を静かに見つめているとなんだか引き込まれてしまいそうな気分に陥ったので、ゴブリンAちゃんに話をふった。
それに村がどうなっているのか、どのくらいの人が残ってくれているのかも知りたかった。リーダーの説明の後に騒動があったりでもしたら、作戦も考え直す必要も出てくるかもしれない。事前に知っておかないと困るよなという心配が私の中にあったのだ。
ただゴブリンAちゃんは私の心配をよそに、彼女は木の上で足をブラブラと揺らしながら事細かに私に説明してくれた。
彼女の話によると、リーダーの話が終わったあと動揺こそあったが大きなパニックはおこらなかったらしい。そのままほとんどがリーダーの命令を素直にきいて、準備をやり始めてくれたようだ。
ただやっぱり一部のゴブリン達は村を離れてしまったみたいだ。特に警備をしてくれていたゴブリンやそのゴブリンを慕うものたちが去ってしまい村で力のあるものたちは残っていないらしかった。
・・・ちなみにゴブリンAちゃんは村にこのまま残るつもりらしい。村を去る派閥に一緒に行かないかと誘われたが、それも断ったそうだ。
また彼女の話によると、村を去る派は私のことも探していたそうだ。ちょうど村の外に出てしまっていたから会うことはできなかったが、私にあったらついてくるなら歓迎すると伝えておいてほしいとゴブリンAちゃんに伝言を頼んでもいたらしい。
警備をしてくれていたゴブリンとは何度か話したことはあった。彼は元々強い奴だけが生き残るのが正しい世界であると主張しており、その主張通り彼自身も村所かここら辺一体のゴブリンでは一番大きく強かった。
それに他のゴブリンからも一定の支持を得ていたから、作戦を手伝ってくれるのなら頼もしかったのだが、去ってしまったのではしかたがない。
彼の考えからしてみれば弱いゴブリンなど死んで当然で、そんな奴らを守るために強い奴が死ぬのは許せないのだろう。好きな考え方ではない。でも実際、彼が警備をしてくれているおかげで村で獣に襲われる心配はなかったから、この世界では間違ってもないのだと思う。
それに私も逃げたいと言う気持ちが抜けてはいなかった。作戦が上手くいくのかも確証がない。命を落とす可能性だって高い。生きていれば、前世にもどれる可能性もあるのだ。見捨てるのは心苦しいけど、逃げるという選択肢も十分ありなきがしてしまう。
「・・・ねえ、あなたは何で残ったの?」
純粋な疑問として、私はゴブリンAちゃんに聞いてみた。彼女だって死にたくはないはずだ。そして村を去るという選択肢も取れたはずだ。なのにどうして村に残るという選択肢を取ったのか不思議に思った。
ゴブリンAちゃんは私の質問を聞くと、ウーンと困ったように腕を組みながら悩み始めた。そしてしばらくあーでもないこーでもないと独り言をつぶやきながら、あっと何か思いついたかのように手をポンと叩いた。
そして私の方を向きながら、いつもの笑顔で言うのだ。
「ごはんをおいしく食べるため!」と。
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