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前世の世界では当たり前におこなわれている、煮る、炒めるという行為だが、こちらの世界でやるにはとんでもなく苦労する。あぶることはできる。火をおこし、当てればよいだから難しくはない。
でも、煮ると炒めるとなると鍋やフライパンのような専用の道具が必要になってしまうから難易度が桁違いなのだ。
特に煮るという行為は重要だ。
煮ることができればアクを抜くことができるし、焼くことが難しい木の実、特に前世で言うところのドングリのようなものも食べられるようになる。今ではこれらは渋くて堅くてとても食えた物ではない。
食べられる木の実の種類が増えればそれだけ食料は安定的に確保しやすくなる。普段は木の実を回収するためにシルバーウルフの縄張りの横まで危険を犯していかなければならないが、煮れるようになれば村の近くでも取れる食料を食べられるようになるのでその必要はなくなる。下手に狼たちの巣に近づいて犠牲になるゴブリンを減らせるのだ。
それに色々な物を食べれれば、栄養のバランスもマシになる。水も煮沸して殺菌できれば赤ちゃんや子どもの死亡率も減らせるかも。・・・あと生で食べるより木の根や虫もおいしくなるとは思うのだけど。
この前、そこそこ果実が採れたおかげでしばらく時間は空いている。だからこの時間を有効活用して煮る道具をつくろうと思う。
作る物はすでに決めていた。ほとんどの人が歴史の授業で耳にしたことがあるであろう土器だ。
人類が作った最初期の道具。粘土は焼くと固まるという性質を利用し作成された科学の結晶。授業で見たときはこんな土で作った器の何がすごいのだと侮ったものだが、今では神様にすら見える。運が良いことに、洞窟の近くに土器の材料となる粘土層はあった。そして川もあるから水も砂もOKだ。
よし。あとは作り方だけど、これもなんとなくはわかる。転生する以前に、ネットで土器をつくるチャンネルを何度かみていたから、その記憶を頼りにやってみよう。こんな知識が役に立つ日がくるなんて思いもよらなかったからおもしろいものだ。
あとは挑戦あるのみだ。思いつくだけのことはやってみるとしよう。さっそく使えそうな石や枝をあつめて作業に取りかかった。まず最初に、粘土層から粘土の元をとって、それをまな板のような形をした石の上に置く。そしたらひたすら石でその粘土の元を叩いていく。
でも、煮ると炒めるとなると鍋やフライパンのような専用の道具が必要になってしまうから難易度が桁違いなのだ。
特に煮るという行為は重要だ。
煮ることができればアクを抜くことができるし、焼くことが難しい木の実、特に前世で言うところのドングリのようなものも食べられるようになる。今ではこれらは渋くて堅くてとても食えた物ではない。
食べられる木の実の種類が増えればそれだけ食料は安定的に確保しやすくなる。普段は木の実を回収するためにシルバーウルフの縄張りの横まで危険を犯していかなければならないが、煮れるようになれば村の近くでも取れる食料を食べられるようになるのでその必要はなくなる。下手に狼たちの巣に近づいて犠牲になるゴブリンを減らせるのだ。
それに色々な物を食べれれば、栄養のバランスもマシになる。水も煮沸して殺菌できれば赤ちゃんや子どもの死亡率も減らせるかも。・・・あと生で食べるより木の根や虫もおいしくなるとは思うのだけど。
この前、そこそこ果実が採れたおかげでしばらく時間は空いている。だからこの時間を有効活用して煮る道具をつくろうと思う。
作る物はすでに決めていた。ほとんどの人が歴史の授業で耳にしたことがあるであろう土器だ。
人類が作った最初期の道具。粘土は焼くと固まるという性質を利用し作成された科学の結晶。授業で見たときはこんな土で作った器の何がすごいのだと侮ったものだが、今では神様にすら見える。運が良いことに、洞窟の近くに土器の材料となる粘土層はあった。そして川もあるから水も砂もOKだ。
よし。あとは作り方だけど、これもなんとなくはわかる。転生する以前に、ネットで土器をつくるチャンネルを何度かみていたから、その記憶を頼りにやってみよう。こんな知識が役に立つ日がくるなんて思いもよらなかったからおもしろいものだ。
あとは挑戦あるのみだ。思いつくだけのことはやってみるとしよう。さっそく使えそうな石や枝をあつめて作業に取りかかった。まず最初に、粘土層から粘土の元をとって、それをまな板のような形をした石の上に置く。そしたらひたすら石でその粘土の元を叩いていく。
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