7 / 9
轟ルート5
しおりを挟む
朝になり、私は轟家を出てバイトに向かう。轟は今日は別バイトの日だから一緒に行けない。
「店長、おはようございます」
「おはよう笹枝さん。今日は元気そうだね」
「はい、久しぶりにリフレッシュ出来ました」
安心している店長に話して、店の用意をすると一番最初のお客様は姉様だった。
「おはよう亜姫、昨日どうして帰ってこなかったの?」
「姉様、友達の家に泊まったんです」
「ずっと心配したんだよ?亜姫は私が居ないと何も出来ないでしょ?」
「そんな事ありませんわ。私は私で出来ます。姉様のお世話にはなりません」
「そんな事だから氷の女王だと言われるのよ。私は心配してるの」
「心配!?これの何処がですか?嫌がらせにしか見えません」
「ううん、亜姫が不良になったら困るからここは辞めさせるわ」
「なりません。お願いですから私の場所を取らないでください」
「亜姫の居場所は私の所だよ」
「姉様!!」
突然分からない持論を話し私を連れて行く姉様に戸惑った。店長はどうすることもできず私は家に連れ戻された。
「今日は反省して?亜姫は私のものなのよ。勝手な事しないでね」
「姉様!!」
「昨日泊まった家も突き止めたわ。バイト先の子ね。仕事辞めさせてあげるから」
「やめて、轟には手を出さないで」
「じゃあ、今から電話して。轟君とは会わないって。じゃないとお父様に頼んでからの仕事全部邪魔させるから」
「何を言ってるんですか!?姉様おかしいですよ!」
「私のものだったのに、私の引き立て役だったのになんで勝手に幸せになってるの?一生私の引き立て役にって私以外仲良くしたらダメ」
姉さんの脅威に私は震えを感じた。このままでは轟が危ないと感じた私は、スマホで轟に連絡をした。
「もしもし、笹枝?大丈夫か、さっき店長から電話が来て」
「御免なさい轟。私もうあなたと関わらない。あなたの事嫌いになったの」
「は?どう言う事?」
「そのままの通り、男の子って分かってガッカリした。だからもう2度と会わない」
「ちょっとま、」
私は全てを聞く前に電話を切った。涙を流しながら姉さんを睨むと嬉しそうに微笑んで人形を私に渡してくる。さっき言ったのは姉様の無邪気な本心なのだろう。
「これでいい?」
「うん、亜姫はずっと私の元にいてね」
「分かったわよ」
私は鎖に繋がれた気がした。一生こんな生活をするのかと思うと、嫌になる。
「あ、そう言えば大河君が会いたいって言ってたよ。勿論大河君には会わせれないから手紙を預かったわ。中身は真っ白だったから」
「中身みたの!?」
「私の亜姫に変な男がつくか心配だっただけよ」
「姉様!最低」
「あら~、そんなこと言わないで」
私は手紙を奪い取って中身を見た。イタズラなのか真っ白な髪が入っていた。
「ねぇ、真っ白だったでしょ?さてと私は行くわね」
部屋から出て行く姉様様を見て私は紙をすかした。
(文字が書いてある?)
私は鉛筆を取り出して擦ってみると「20時に裏口に」と言う内容が書かれていた。今は昼、夜まで時間があるからそれまで待つ。
「今は寝よう」
タイマーをセットして眠る。そして、20時が訪れるのを待った。
「店長、おはようございます」
「おはよう笹枝さん。今日は元気そうだね」
「はい、久しぶりにリフレッシュ出来ました」
安心している店長に話して、店の用意をすると一番最初のお客様は姉様だった。
「おはよう亜姫、昨日どうして帰ってこなかったの?」
「姉様、友達の家に泊まったんです」
「ずっと心配したんだよ?亜姫は私が居ないと何も出来ないでしょ?」
「そんな事ありませんわ。私は私で出来ます。姉様のお世話にはなりません」
「そんな事だから氷の女王だと言われるのよ。私は心配してるの」
「心配!?これの何処がですか?嫌がらせにしか見えません」
「ううん、亜姫が不良になったら困るからここは辞めさせるわ」
「なりません。お願いですから私の場所を取らないでください」
「亜姫の居場所は私の所だよ」
「姉様!!」
突然分からない持論を話し私を連れて行く姉様に戸惑った。店長はどうすることもできず私は家に連れ戻された。
「今日は反省して?亜姫は私のものなのよ。勝手な事しないでね」
「姉様!!」
「昨日泊まった家も突き止めたわ。バイト先の子ね。仕事辞めさせてあげるから」
「やめて、轟には手を出さないで」
「じゃあ、今から電話して。轟君とは会わないって。じゃないとお父様に頼んでからの仕事全部邪魔させるから」
「何を言ってるんですか!?姉様おかしいですよ!」
「私のものだったのに、私の引き立て役だったのになんで勝手に幸せになってるの?一生私の引き立て役にって私以外仲良くしたらダメ」
姉さんの脅威に私は震えを感じた。このままでは轟が危ないと感じた私は、スマホで轟に連絡をした。
「もしもし、笹枝?大丈夫か、さっき店長から電話が来て」
「御免なさい轟。私もうあなたと関わらない。あなたの事嫌いになったの」
「は?どう言う事?」
「そのままの通り、男の子って分かってガッカリした。だからもう2度と会わない」
「ちょっとま、」
私は全てを聞く前に電話を切った。涙を流しながら姉さんを睨むと嬉しそうに微笑んで人形を私に渡してくる。さっき言ったのは姉様の無邪気な本心なのだろう。
「これでいい?」
「うん、亜姫はずっと私の元にいてね」
「分かったわよ」
私は鎖に繋がれた気がした。一生こんな生活をするのかと思うと、嫌になる。
「あ、そう言えば大河君が会いたいって言ってたよ。勿論大河君には会わせれないから手紙を預かったわ。中身は真っ白だったから」
「中身みたの!?」
「私の亜姫に変な男がつくか心配だっただけよ」
「姉様!最低」
「あら~、そんなこと言わないで」
私は手紙を奪い取って中身を見た。イタズラなのか真っ白な髪が入っていた。
「ねぇ、真っ白だったでしょ?さてと私は行くわね」
部屋から出て行く姉様様を見て私は紙をすかした。
(文字が書いてある?)
私は鉛筆を取り出して擦ってみると「20時に裏口に」と言う内容が書かれていた。今は昼、夜まで時間があるからそれまで待つ。
「今は寝よう」
タイマーをセットして眠る。そして、20時が訪れるのを待った。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
人違いラブレターに慣れていたので今回の手紙もスルーしたら、片思いしていた男の子に告白されました。この手紙が、間違いじゃないって本当ですか?
石河 翠
恋愛
クラス内に「ワタナベ」がふたりいるため、「可愛いほうのワタナベさん」宛のラブレターをしょっちゅう受け取ってしまう「そうじゃないほうのワタナベさん」こと主人公の「わたし」。
ある日「わたし」は下駄箱で、万年筆で丁寧に宛名を書いたラブレターを見つける。またかとがっかりした「わたし」は、その手紙をもうひとりの「ワタナベ」の下駄箱へ入れる。
ところが、その話を聞いた隣のクラスのサイトウくんは、「わたし」が驚くほど動揺してしまう。 実はその手紙は本当に彼女宛だったことが判明する。そしてその手紙を書いた「地味なほうのサイトウくん」にも大きな秘密があって……。
「真面目」以外にとりえがないと思っている「わたし」と、そんな彼女を見守るサイトウくんの少女マンガのような恋のおはなし。
小説家になろう及びエブリスタにも投稿しています。
扉絵は汐の音さまに描いていただきました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
お母様が国王陛下に見染められて再婚することになったら、美麗だけど残念な義兄の王太子殿下に婚姻を迫られました!
奏音 美都
恋愛
まだ夜の冷気が残る早朝、焼かれたパンを店に並べていると、いつもは慌ただしく動き回っている母さんが、私の後ろに立っていた。
「エリー、実は……国王陛下に見染められて、婚姻を交わすことになったんだけど、貴女も王宮に入ってくれるかしら?」
国王陛下に見染められて……って。国王陛下が母さんを好きになって、求婚したってこと!? え、で……私も王宮にって、王室の一員になれってこと!?
国王陛下に挨拶に伺うと、そこには美しい顔立ちの王太子殿下がいた。
「エリー、どうか僕と結婚してくれ! 君こそ、僕の妻に相応しい!」
え……私、貴方の妹になるんですけど?
どこから突っ込んでいいのか分かんない。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる