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轟ルート1
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「今日から夏休みがきましたわ」
「笹枝、何言ってんの?」
「轟、私は今感動をしてるのです。学校という魔物と対峙しなくていいことに!今、私は自由ですわ!!」
「学校そんなに行きたく無いの?」
「当然です。あそこは地獄でしかありませんもの」
「どんだけの言われよう。何があったのか」
「轟には内緒です」
「なんでよ」
「轟とのバイトの時間が私に取って至福の時間なのですわ」
「それは言い過ぎよ」
私は轟に抱き付く。
「ああ~、私の幸せの泉~」
「私は抱き枕じゃないわよ」
轟は不思議そうの顔を浮かべながら、私はルンルンと仕事に向かう。
轟という名の泉で水得た私は仕事でバリバリ生き生きしている。
誰も私が氷の女王なんて知りはしないのだ。
それが本当に嬉しい。
「お待たせしました。オムライスハート増し増しセットです」
「ありがとうございます」
「いえ、ゆっくりおくつろぎください。ご主人様」
私はお客様、もといご主人様にオムライスを持っていくと、轟の近くに行く。
「轟、今日は給料日ですね」
「ええ、そうね。楽しみにしていた日よね」
「あの、轟。あの、えっと、その」
「どうしたの?そんなにどもって」
「轟と一緒にご飯食べに行きたいなぁって、その思いまして」
「ああ、んー、それはちょっとごめんね」
「いえ、あの、気にしないでください」
(断られたっ、どうしよう泣きそう)
私は溢れそうな涙を思いっきり飲み込んでトイレに駆け込む。
(泣くな、泣くな私)
泣きたい気持ちを抑えてトイレに入ると自然と涙がポタポタと落ちてくる。轟とは仲がいいが、断られる事は今に始まった事じゃ無い。わかっている事なのに、轟が大好きすぎて毎回誘っては断られてしまう。
(いい加減嫌われるかな?姉様みたいな人なら轟だってご飯一緒に行くのだろうか?)
轟も女性だ。きっと、学校の私を知れば氷の女王だと言い出すのだろ。それが苦しくて涙がどんどん溢れてくる。轟だけは嫌われたく無い。なのにどうして、こんな事になるのだろ。
頭の中がぐるぐる回っているとトイレのドアからノック音が聞こえる。
「笹枝、大丈夫?具合悪い?」
「轟?違うのちょっとだけお腹が痛くて、でも良くなったから大丈夫です」
「そう?なら良かった。何かあったら言ってね」
「うん、ごめんね、有難う」
私は涙を止めて、落ち着いたらトイレから出てくる。轟はすごく敏感だから、メイクをしっかりしてきたのだ。
「お待たせ、さて、働きます。また後で話しましょうね轟」
「分かったわ、また後でね」
私達は仕事に集中する事にした。真面目に自分に厳しく、それが母の教えなのだから。守らないと。
私は自分にはっぱをかけて仕事に夢中になった。
「笹枝、何言ってんの?」
「轟、私は今感動をしてるのです。学校という魔物と対峙しなくていいことに!今、私は自由ですわ!!」
「学校そんなに行きたく無いの?」
「当然です。あそこは地獄でしかありませんもの」
「どんだけの言われよう。何があったのか」
「轟には内緒です」
「なんでよ」
「轟とのバイトの時間が私に取って至福の時間なのですわ」
「それは言い過ぎよ」
私は轟に抱き付く。
「ああ~、私の幸せの泉~」
「私は抱き枕じゃないわよ」
轟は不思議そうの顔を浮かべながら、私はルンルンと仕事に向かう。
轟という名の泉で水得た私は仕事でバリバリ生き生きしている。
誰も私が氷の女王なんて知りはしないのだ。
それが本当に嬉しい。
「お待たせしました。オムライスハート増し増しセットです」
「ありがとうございます」
「いえ、ゆっくりおくつろぎください。ご主人様」
私はお客様、もといご主人様にオムライスを持っていくと、轟の近くに行く。
「轟、今日は給料日ですね」
「ええ、そうね。楽しみにしていた日よね」
「あの、轟。あの、えっと、その」
「どうしたの?そんなにどもって」
「轟と一緒にご飯食べに行きたいなぁって、その思いまして」
「ああ、んー、それはちょっとごめんね」
「いえ、あの、気にしないでください」
(断られたっ、どうしよう泣きそう)
私は溢れそうな涙を思いっきり飲み込んでトイレに駆け込む。
(泣くな、泣くな私)
泣きたい気持ちを抑えてトイレに入ると自然と涙がポタポタと落ちてくる。轟とは仲がいいが、断られる事は今に始まった事じゃ無い。わかっている事なのに、轟が大好きすぎて毎回誘っては断られてしまう。
(いい加減嫌われるかな?姉様みたいな人なら轟だってご飯一緒に行くのだろうか?)
轟も女性だ。きっと、学校の私を知れば氷の女王だと言い出すのだろ。それが苦しくて涙がどんどん溢れてくる。轟だけは嫌われたく無い。なのにどうして、こんな事になるのだろ。
頭の中がぐるぐる回っているとトイレのドアからノック音が聞こえる。
「笹枝、大丈夫?具合悪い?」
「轟?違うのちょっとだけお腹が痛くて、でも良くなったから大丈夫です」
「そう?なら良かった。何かあったら言ってね」
「うん、ごめんね、有難う」
私は涙を止めて、落ち着いたらトイレから出てくる。轟はすごく敏感だから、メイクをしっかりしてきたのだ。
「お待たせ、さて、働きます。また後で話しましょうね轟」
「分かったわ、また後でね」
私達は仕事に集中する事にした。真面目に自分に厳しく、それが母の教えなのだから。守らないと。
私は自分にはっぱをかけて仕事に夢中になった。
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