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第1章 異種族交流編
18. 2年後
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オルタ・クリムゾンがエバーライフ家の養子になり、2年の歳月が流れた。
妹になったアルナと、友達になってくれたタケシ、そしてエバーライフ家の皆の協力もあって、俺はブルーローズ帝国の生活に少しずつ慣れていく。
最初の頃は二人が"中等魔術学園"の休みの日に、帝国を案内してくれた。自分でまだお金を稼いでないので、父上からのお小遣いを貰って帝国を散策する。
流石はブルーローズ帝国と言うだけあって広大だし、人も店も多い。屋台も沢山出ているので、二人と一緒に串焼きを買い食いしながら街を歩き回った。ウマい飯屋や、隠れた名店など事細かく説明してくれるし。俺が気になっていた魔道具屋とかにも行ってみたけど…
予想通り…この世界の魔術技術は"アウェイクスピリットオンライン"に比べてかなり遅れている。
魔道具の性能がゲームの時より低すぎたり、元々そんな魔術なんてないものまであった。こんなものを買うくらいなら、スマホの"SHOP"でレインボーオーブを消費して購入した方が効率良い。その他の日では、二人が普段中等魔術学園でどんな事を学んでいるかなどを聞きながら、二人の魔術特訓に付き合っている。最初の頃に比べ、二人ともそれぞれ得意な魔術が格段に進歩するようになった。
俺自身もレベルアップをして、二人に新たな魔術や理論を教えたりして充実している。
そして、この世界の事についてもアルリスさんからの教えで大分わかって来た。
やはり世界観については"アウェイクスピリットオンライン"に準じたものだ。
今いる帝国を含める人間の国同士がある"人間領"。
遠方の山脈を挟んで魔族が住んでいる"魔族領"。
その近くにある水の魔物達が住んでいる海"魔海域"。
更に奥の広大な森林地帯にあるとされる"獣神国"。
以上が、この世界を代表する4つのエリアだ。他にもたくさんの種族や領域が存在しているのだが、それはまた追い追い調べて行こう。
因みにイナヅマについてだが…後日、見事テイマーギルドで登録することが出来た。
モルガさんの話によると、上層部を折らせるために必死に説得したんだとか。なんかすみません。でも、そんなこんなでイナヅマと自由に国内を散策することが出来たので、それだけでも嬉しかった。
そんなある日、俺はエバーライフ家の倉庫で何かを見つける。
「アルナ、これは一体何なんだ?」
「これですか?これは"茶葉"ですよ」
先程から、俺の鼻を支配するような抹茶の香りが漂っている。
「でもこれ、近々廃棄予定なんです」
「えぇ!?どうして!?」
聞くと、どうやら茶葉の需要というのが減っているらしい。
貴族の中でもティータイムを嗜む者がいるが、大抵は食事用か来客用でしか用意することがない。茶葉は一度使えばどんどん味が薄くなってしまうため、余程の節約家でもない限り茶葉はどんどん買い替える。
しかし、最近では技術の進歩もあって、何度使用しても味が薄くならない茶葉が他の商会で開発されたらしいのだ。買う側は当然コストが減るし、売る側も儲かる為win-winの関係で瞬く間に売れたのだ。
それで徐々に茶葉を購入する者が減っていき、現在帝国では全く売り物になっていないんだとか。このままでは腐らせてしまうので、廃棄処分が決定している。エバーライフ家が所有している畑で育てたらしいが、今となっては無駄になってその土地まで何処かに売却しようとしているとか。なんだか勿体ないなー、一部拝借しちゃうか。
「それで兄様、本日はどのような魔術を披露するんですか?」
「聞いて驚け、今回は人を一瞬で別の場所へ行けることが出来る魔術だ」
それはある日にレベルアップした際に、このような説明文が脳裏に焼き付いた。
移動スキル【ポータル】を獲得致しました▼
話を戻すと、本日はアルナと一緒に未知の魔術の開発をする日である。
そしてお題は、一瞬で人や物を別の場所へ送り込める…所謂『ポータル』の魔術だ。
元々異空間収納など、異空間を創り出しその中へ物品を納める魔法は存在する。そうやって異空間に干渉出来るならと考えた魔術が『ポータル』だ。
"アウェイクスピリットオンライン"でも場所同士を行ったり来たりするのに、普通の移動では広大なフィールドを回るのに時間がかかりすぎてしまう。
そんな不安を一気に解消したのが『ポータル』という移動スキルだ。自分が一度行った場所であれば、好きな時間に好きなタイミングでいつでもいける。緊急の場合でもすぐに目的地に着く、夢のような移動手段があれば楽にできると考え取得しようと思ったのだ。
アルナに分かりやすく、この世界に合わせた魔術理論で説明すると…
今いる場所と行きたい場所を『丸』で表す。では、最短で行けるにはどうすればいいか?ただ紙の上で一直線に線を引くのではない。答えは簡単。
紙自体を折り曲げて、丸と丸を直接くっつけるのが最短距離だ。
そうイメージしてみたら、案の定出来てしまった。
術式を発動させ、自分の頭上に怪しげな"黒い穴"が出現した。瞬く間に俺とアルナを吸収していく。吸収されている時、体が細切れになるような感覚を覚える。周りから見たらショッキングな光景だが、目を開けると…
「凄いです!前のログハウスへ戻っちゃいました!?」
俺が前に住んでいたログハウスの前に辿り着いていた。
勿論別の場所に移動しているので、先程までいたブルーローズ帝国は随分先の景色になっていた。よし、とりあえず実験は成功だ。
そういえば、もうすぐアルナの誕生日だったな…。
折角だからレインボーオーブを使って、何か"SHOP"で買ってあっと驚かせたい。
ドォン!!
なんだ!?どこからか爆発音が聞こえたぞ!
「兄様、まさかログハウスの防犯とかが作動したんじゃ…」
「流石にここまで響く防犯してないよ!というかログハウス目の前!」
流石にログハウスにはおかしいところはないし、先程の爆発音は近くの別の場所で発生したのだろう。
「アルナ、モンスターの可能性が高い。俺から離れるなよ!」
「はい、兄様!」
俺達は注意深く、魔力感知を展開して辺りを捜索する。そして後方数百メートル先に、大きい魔力反応を検知した。そして、その近くにはそれからまるで逃げるように動いている、同じような魔力を感知した。
「!あれは…!」
遠くから様子を窺う、そこには…
「グゥオォォオオォォォオオォーーーーーーー!!!!」
まっ黒い瘴気に身を包んだ、邪悪なドラゴンがいたのであった。
妹になったアルナと、友達になってくれたタケシ、そしてエバーライフ家の皆の協力もあって、俺はブルーローズ帝国の生活に少しずつ慣れていく。
最初の頃は二人が"中等魔術学園"の休みの日に、帝国を案内してくれた。自分でまだお金を稼いでないので、父上からのお小遣いを貰って帝国を散策する。
流石はブルーローズ帝国と言うだけあって広大だし、人も店も多い。屋台も沢山出ているので、二人と一緒に串焼きを買い食いしながら街を歩き回った。ウマい飯屋や、隠れた名店など事細かく説明してくれるし。俺が気になっていた魔道具屋とかにも行ってみたけど…
予想通り…この世界の魔術技術は"アウェイクスピリットオンライン"に比べてかなり遅れている。
魔道具の性能がゲームの時より低すぎたり、元々そんな魔術なんてないものまであった。こんなものを買うくらいなら、スマホの"SHOP"でレインボーオーブを消費して購入した方が効率良い。その他の日では、二人が普段中等魔術学園でどんな事を学んでいるかなどを聞きながら、二人の魔術特訓に付き合っている。最初の頃に比べ、二人ともそれぞれ得意な魔術が格段に進歩するようになった。
俺自身もレベルアップをして、二人に新たな魔術や理論を教えたりして充実している。
そして、この世界の事についてもアルリスさんからの教えで大分わかって来た。
やはり世界観については"アウェイクスピリットオンライン"に準じたものだ。
今いる帝国を含める人間の国同士がある"人間領"。
遠方の山脈を挟んで魔族が住んでいる"魔族領"。
その近くにある水の魔物達が住んでいる海"魔海域"。
更に奥の広大な森林地帯にあるとされる"獣神国"。
以上が、この世界を代表する4つのエリアだ。他にもたくさんの種族や領域が存在しているのだが、それはまた追い追い調べて行こう。
因みにイナヅマについてだが…後日、見事テイマーギルドで登録することが出来た。
モルガさんの話によると、上層部を折らせるために必死に説得したんだとか。なんかすみません。でも、そんなこんなでイナヅマと自由に国内を散策することが出来たので、それだけでも嬉しかった。
そんなある日、俺はエバーライフ家の倉庫で何かを見つける。
「アルナ、これは一体何なんだ?」
「これですか?これは"茶葉"ですよ」
先程から、俺の鼻を支配するような抹茶の香りが漂っている。
「でもこれ、近々廃棄予定なんです」
「えぇ!?どうして!?」
聞くと、どうやら茶葉の需要というのが減っているらしい。
貴族の中でもティータイムを嗜む者がいるが、大抵は食事用か来客用でしか用意することがない。茶葉は一度使えばどんどん味が薄くなってしまうため、余程の節約家でもない限り茶葉はどんどん買い替える。
しかし、最近では技術の進歩もあって、何度使用しても味が薄くならない茶葉が他の商会で開発されたらしいのだ。買う側は当然コストが減るし、売る側も儲かる為win-winの関係で瞬く間に売れたのだ。
それで徐々に茶葉を購入する者が減っていき、現在帝国では全く売り物になっていないんだとか。このままでは腐らせてしまうので、廃棄処分が決定している。エバーライフ家が所有している畑で育てたらしいが、今となっては無駄になってその土地まで何処かに売却しようとしているとか。なんだか勿体ないなー、一部拝借しちゃうか。
「それで兄様、本日はどのような魔術を披露するんですか?」
「聞いて驚け、今回は人を一瞬で別の場所へ行けることが出来る魔術だ」
それはある日にレベルアップした際に、このような説明文が脳裏に焼き付いた。
移動スキル【ポータル】を獲得致しました▼
話を戻すと、本日はアルナと一緒に未知の魔術の開発をする日である。
そしてお題は、一瞬で人や物を別の場所へ送り込める…所謂『ポータル』の魔術だ。
元々異空間収納など、異空間を創り出しその中へ物品を納める魔法は存在する。そうやって異空間に干渉出来るならと考えた魔術が『ポータル』だ。
"アウェイクスピリットオンライン"でも場所同士を行ったり来たりするのに、普通の移動では広大なフィールドを回るのに時間がかかりすぎてしまう。
そんな不安を一気に解消したのが『ポータル』という移動スキルだ。自分が一度行った場所であれば、好きな時間に好きなタイミングでいつでもいける。緊急の場合でもすぐに目的地に着く、夢のような移動手段があれば楽にできると考え取得しようと思ったのだ。
アルナに分かりやすく、この世界に合わせた魔術理論で説明すると…
今いる場所と行きたい場所を『丸』で表す。では、最短で行けるにはどうすればいいか?ただ紙の上で一直線に線を引くのではない。答えは簡単。
紙自体を折り曲げて、丸と丸を直接くっつけるのが最短距離だ。
そうイメージしてみたら、案の定出来てしまった。
術式を発動させ、自分の頭上に怪しげな"黒い穴"が出現した。瞬く間に俺とアルナを吸収していく。吸収されている時、体が細切れになるような感覚を覚える。周りから見たらショッキングな光景だが、目を開けると…
「凄いです!前のログハウスへ戻っちゃいました!?」
俺が前に住んでいたログハウスの前に辿り着いていた。
勿論別の場所に移動しているので、先程までいたブルーローズ帝国は随分先の景色になっていた。よし、とりあえず実験は成功だ。
そういえば、もうすぐアルナの誕生日だったな…。
折角だからレインボーオーブを使って、何か"SHOP"で買ってあっと驚かせたい。
ドォン!!
なんだ!?どこからか爆発音が聞こえたぞ!
「兄様、まさかログハウスの防犯とかが作動したんじゃ…」
「流石にここまで響く防犯してないよ!というかログハウス目の前!」
流石にログハウスにはおかしいところはないし、先程の爆発音は近くの別の場所で発生したのだろう。
「アルナ、モンスターの可能性が高い。俺から離れるなよ!」
「はい、兄様!」
俺達は注意深く、魔力感知を展開して辺りを捜索する。そして後方数百メートル先に、大きい魔力反応を検知した。そして、その近くにはそれからまるで逃げるように動いている、同じような魔力を感知した。
「!あれは…!」
遠くから様子を窺う、そこには…
「グゥオォォオオォォォオオォーーーーーーー!!!!」
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