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序章
17. ちょっとしたトラブル
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ギルドの外が騒がしい。俺達は何事かと、急いで外に出る。
外へ出てみると、数名の野次馬が不安そうに何かを見ていた。そこには一組の男女が、それぞれ魔獣を従いながら睨み合っている。
一方の女性はトカゲの…あれは炎系属性を持つサラマンダーか。もう一方の男性は、何かが足にしがみ付き怯えながら隠れている。あれは、土属性の土人形だ。
「何をするって?平民如きが、私の邪魔をするからですのよ?しかも連れているのが薄汚いゴーレムなんて…神聖なテイマーギルドを汚されたらたまらないから、私のサラマンダーで燃やそうとしただけですわ?ほら、汚物は消毒だとよく言うでしょ?」
「邪魔したって…ワイはアンタらに何もしていないし、ギルド前に立っていただけやぞ!?それに、声もかけずいきなり攻撃したら危ないやろが!?」
どうやら…この貴族女性は自分のサラマンダーを登録しようとギルドに訪れたようだが、同じく登録に訪れていた平民の男性が邪魔だと思って、有無を言わずにいきなり魔術攻撃をしたらしい。いや危なすぎるだろ!れっきとした殺人未遂じゃねーか!?
「あの方は…レシア・マーダラ様?」
「え?」
「なんだ、何の騒ぎだ?ってあれは、マーダラ家のお嬢様じゃねーか?」
騒ぎを聞きつけたマスターや職員も遅れてやってくる。
レシア・マーダラって…確か"アウェイクスピリットオンライン"の登場人物では、メインストーリーとかで主人公パーティに妨害してくる悪役令嬢である魔術師の名前で、最終的には酷い最期を迎えるある意味ヒドインと言える女だ。うわぁ、この世界でも同じような感じか?テンプレすぎて引く…って悠長にしてられない!止めないと!
「おい、そこまでにしとけよお嬢様よぉ」
「オルタ君!?」
「あら、誰ですか貴方は?」
俺は二人の間に割って入る。いきなり入ってきた見ず知らずの男に、レシアはより不快感を露わにした。生まれ変わって同性でも絶対に友達にしたくないタイプだわコイツ。ゲームの時と何一つ遜色変わりない。
「タダの野次馬だよ。でも、これ以上騒ぎを大きくするなら強制的に止めるけど?」
「あら?そこの平民を助けるという事は貴方も平民?どかないと、纏めて塵にしますわ」
《やってみろ(ギロッ!)》「(ビクッ!)」
イナズマの一睨みで、彼女のサラマンダーは怖気づいた。それもそうだ、圧倒的にレベルが違うのだから。本能で悟ったんだろう。
「なっ!?その子犬、貴方も魔獣使いですの!?」
「まぁな。と言っても審査は通ってないが、町中で殺人未遂を引き起こすなら止める理由ないでしょ、マスターさん?」
「そうだな、オルタ坊ちゃんの言う通りだ。そんなことになったら、いくら貴族でも警官隊に身柄を引き渡すことになってしまうぜレシア様」
「ぐぬぬ…」
ここでモルガさんも割って入る。どう見ても分が悪いのは、彼女の方だ。
彼女も貴族の一人だというなら、ここで捕まってしまえば家にも迷惑が掛かる。おまけにここには沢山の通行人が目撃しているのだ。事件沙汰になったら不利になるのは誰が見ても明らかだった。
「興が冷めましたわ、これで失礼いたします…!」
そのままプイっと首を振り、馬車に乗り込んでいってしまった。通行人はホッと胸を撫で下ろす。さて…
「大丈夫かアンタ、怪我はないか?」
「あぁありがとうございます、ワイもモックも大丈夫なんで…」
妙に関西弁で喋る同い年の男は、大丈夫のようにアピールする。しかしよく見れば、使い魔の方は若干焦げ跡が残っているように見えた。くそ、直撃は避けたとはいえ可哀そうだな。
「大丈夫じゃないぜ、回復魔術掛けるから」
そう言って、俺は土人形に回復魔術をかける。すると、焦げていた部分がみるみる再生していった。
「お兄様、大丈夫でしたか!?」
「ウェ!?エバーライフ家のお嬢様!?なんでここに!?それに…お兄様って??」
「あぁちょっと一旦人気の無い所へ移動しよう」
―――――
「先ずは自己紹介ですね、俺はタケシ・オードナー。親が鍛冶屋を営んでいる平民です。っで、こっちが土人形のモック」
ギルドから少し離れた公園。そう言って、目の前の男は自分から自己紹介をする。土人形のモックは、怯えているのかまだタケシの膝裏に隠れていた。
「初めまして、アルナ・エバーライフと申します」
「あぁ知ってます!で、君は誰?確かエバーライフ家って一人娘だったような…?」
「仕方ないよ、俺はオルタ・クリムゾン。今日から正式にエバーライフ家の養子となったんだ」
「えっ!養子?てっきり親戚かと…」
「あはは、血は繋がってないよ」
俺ら3人はそう言うが、タケシは驚いていた。因みに母上は、「子供たちの交流を邪魔しない」と馬車の中で待たせてもらっている。
「それに同い年だし、敬語とか無理に使わなくていいよ。そっちの方が喋りやすいし」
「私もそれで構いませんよ?」
「そ、そうなんか?それじゃ、さっきはありがとな。あの女、まさかプライベートでもあんなに威張り散らしてるなんてな…」
聞くところによると、タケシはレシアとはクラスが違うのだが、彼が通っている"中等魔術学園"でも、他の生徒を誰彼構わず見下しているらしい。本当に迷惑極まりない。
「それにしても、さっきの回復魔術効果高いな!オルタってどこの学校に行ってるん?」
「実は、昨日このブルーローズ帝国に来たばかりなんだよ…」
「えっ!学校に通ってないんか!?」
事情を知らないタケシに、俺がエバーライフ家と出会った経緯を軽く説明する。全てを聞き終えたタケシは信じられないような顔になったが、先程の回復魔術や我儘なレシアを前に臆しない世間知らずっぷりに納得した。
「成程な。それで養子入りになったと…苦労しとるな」
「よく言われる。それで話は変わるけど、タケシって土属性の魔術が得意なの?」
「えっ?なんでワイが土属性魔術の適性があるってわかるんや?」
その答えは使い魔の存在だ。
"アウェイクスピリットオンライン"では自分の得意としている属性によって、モンスターをテイムする成功率が変わってくる。土人形は間違いなく土属性だ。でもゲームの話を信じないから、何処かの冒険者が言っていたようだったと誤魔化す。
「って事は、オルタは"高等魔術学園"を目指すんか?」
タケシから質問に、俺は肯定する。
"高等魔術学園"……ブルーローズ帝国にある一つの学園で、主に魔術の学ぶ機会が多い学校だ。母上から聞いた話だと、貴族平民など身分を問わず魔術の適性が高い者が受けられる。
尤も、受けなくても生活できると知らされたが、学校友達を作ったりやコミュニケーション能力を学ぶには良い機会だと、父上に入学の話をしてもらっていた。まさか高校生活に逆戻りするなんてな…。だが、将来の為ならば入学をするべきだろう。
それにしても、先程から一向にこちらを見つめている土人形のモックが気になる。ここで、親交を深めるよう工夫をするようにした。
「どうしたオルタ?石なんかを拾い集めて…」
俺はその場に落ちていた石を数個集め、モックの前に落とす。そして、そのまま石を積み始めた。俺の予想なら…
「…あっ、モックさんが近づきました」
やはりな。俺が石を積んで遊んでいると思ったのか、モックが近くにあった石を拾って、更にその上に石を積み始める。
「土人形の幼体ってのは、石積みや砂遊びが好きなんだ。だから、こうして遊んでいれば近づいてくれるかと…」
「へぇ~、オルタって魔獣にも詳しいんやね~」
そんなこんなで親しく話していると、夕方になってしまった。門限が迫っているし、これ以上話し合うのは無理そうだ。最後にこちらから、タケシにあるお願いを申し出る。
「なぁタケシ…もしお前が良ければだけど、俺達と友達になってくれないか?」
「えっ!?ええんか、俺のような目立たない奴で?エバーライフ家の友達で!?」
「言ったろ?別に身分とか関係ないって。それに俺はこの帝国に来たばかりだから、どうしても帝国に詳しい人と友達になりたいんだよ。それに同じ魔獣使いの縁として、情報交換したいしさ。」
「私もお友達になりたいです、タケシ様!」
ここで俺とアルナはタケシと友達になることを宣言する。一方のタケシは驚いてはいたが、俺の優しさに次第に笑顔になっていった。
「しょ、しょうがないな~そこまで言うなら、いいぜ!助けてもらった礼もあるし…これから宜しくな二人とも!」
「あぁ!よろしく!」
この世界に来て初めて、俺は同い年の友達を作ることが出来たのであった…。
外へ出てみると、数名の野次馬が不安そうに何かを見ていた。そこには一組の男女が、それぞれ魔獣を従いながら睨み合っている。
一方の女性はトカゲの…あれは炎系属性を持つサラマンダーか。もう一方の男性は、何かが足にしがみ付き怯えながら隠れている。あれは、土属性の土人形だ。
「何をするって?平民如きが、私の邪魔をするからですのよ?しかも連れているのが薄汚いゴーレムなんて…神聖なテイマーギルドを汚されたらたまらないから、私のサラマンダーで燃やそうとしただけですわ?ほら、汚物は消毒だとよく言うでしょ?」
「邪魔したって…ワイはアンタらに何もしていないし、ギルド前に立っていただけやぞ!?それに、声もかけずいきなり攻撃したら危ないやろが!?」
どうやら…この貴族女性は自分のサラマンダーを登録しようとギルドに訪れたようだが、同じく登録に訪れていた平民の男性が邪魔だと思って、有無を言わずにいきなり魔術攻撃をしたらしい。いや危なすぎるだろ!れっきとした殺人未遂じゃねーか!?
「あの方は…レシア・マーダラ様?」
「え?」
「なんだ、何の騒ぎだ?ってあれは、マーダラ家のお嬢様じゃねーか?」
騒ぎを聞きつけたマスターや職員も遅れてやってくる。
レシア・マーダラって…確か"アウェイクスピリットオンライン"の登場人物では、メインストーリーとかで主人公パーティに妨害してくる悪役令嬢である魔術師の名前で、最終的には酷い最期を迎えるある意味ヒドインと言える女だ。うわぁ、この世界でも同じような感じか?テンプレすぎて引く…って悠長にしてられない!止めないと!
「おい、そこまでにしとけよお嬢様よぉ」
「オルタ君!?」
「あら、誰ですか貴方は?」
俺は二人の間に割って入る。いきなり入ってきた見ず知らずの男に、レシアはより不快感を露わにした。生まれ変わって同性でも絶対に友達にしたくないタイプだわコイツ。ゲームの時と何一つ遜色変わりない。
「タダの野次馬だよ。でも、これ以上騒ぎを大きくするなら強制的に止めるけど?」
「あら?そこの平民を助けるという事は貴方も平民?どかないと、纏めて塵にしますわ」
《やってみろ(ギロッ!)》「(ビクッ!)」
イナズマの一睨みで、彼女のサラマンダーは怖気づいた。それもそうだ、圧倒的にレベルが違うのだから。本能で悟ったんだろう。
「なっ!?その子犬、貴方も魔獣使いですの!?」
「まぁな。と言っても審査は通ってないが、町中で殺人未遂を引き起こすなら止める理由ないでしょ、マスターさん?」
「そうだな、オルタ坊ちゃんの言う通りだ。そんなことになったら、いくら貴族でも警官隊に身柄を引き渡すことになってしまうぜレシア様」
「ぐぬぬ…」
ここでモルガさんも割って入る。どう見ても分が悪いのは、彼女の方だ。
彼女も貴族の一人だというなら、ここで捕まってしまえば家にも迷惑が掛かる。おまけにここには沢山の通行人が目撃しているのだ。事件沙汰になったら不利になるのは誰が見ても明らかだった。
「興が冷めましたわ、これで失礼いたします…!」
そのままプイっと首を振り、馬車に乗り込んでいってしまった。通行人はホッと胸を撫で下ろす。さて…
「大丈夫かアンタ、怪我はないか?」
「あぁありがとうございます、ワイもモックも大丈夫なんで…」
妙に関西弁で喋る同い年の男は、大丈夫のようにアピールする。しかしよく見れば、使い魔の方は若干焦げ跡が残っているように見えた。くそ、直撃は避けたとはいえ可哀そうだな。
「大丈夫じゃないぜ、回復魔術掛けるから」
そう言って、俺は土人形に回復魔術をかける。すると、焦げていた部分がみるみる再生していった。
「お兄様、大丈夫でしたか!?」
「ウェ!?エバーライフ家のお嬢様!?なんでここに!?それに…お兄様って??」
「あぁちょっと一旦人気の無い所へ移動しよう」
―――――
「先ずは自己紹介ですね、俺はタケシ・オードナー。親が鍛冶屋を営んでいる平民です。っで、こっちが土人形のモック」
ギルドから少し離れた公園。そう言って、目の前の男は自分から自己紹介をする。土人形のモックは、怯えているのかまだタケシの膝裏に隠れていた。
「初めまして、アルナ・エバーライフと申します」
「あぁ知ってます!で、君は誰?確かエバーライフ家って一人娘だったような…?」
「仕方ないよ、俺はオルタ・クリムゾン。今日から正式にエバーライフ家の養子となったんだ」
「えっ!養子?てっきり親戚かと…」
「あはは、血は繋がってないよ」
俺ら3人はそう言うが、タケシは驚いていた。因みに母上は、「子供たちの交流を邪魔しない」と馬車の中で待たせてもらっている。
「それに同い年だし、敬語とか無理に使わなくていいよ。そっちの方が喋りやすいし」
「私もそれで構いませんよ?」
「そ、そうなんか?それじゃ、さっきはありがとな。あの女、まさかプライベートでもあんなに威張り散らしてるなんてな…」
聞くところによると、タケシはレシアとはクラスが違うのだが、彼が通っている"中等魔術学園"でも、他の生徒を誰彼構わず見下しているらしい。本当に迷惑極まりない。
「それにしても、さっきの回復魔術効果高いな!オルタってどこの学校に行ってるん?」
「実は、昨日このブルーローズ帝国に来たばかりなんだよ…」
「えっ!学校に通ってないんか!?」
事情を知らないタケシに、俺がエバーライフ家と出会った経緯を軽く説明する。全てを聞き終えたタケシは信じられないような顔になったが、先程の回復魔術や我儘なレシアを前に臆しない世間知らずっぷりに納得した。
「成程な。それで養子入りになったと…苦労しとるな」
「よく言われる。それで話は変わるけど、タケシって土属性の魔術が得意なの?」
「えっ?なんでワイが土属性魔術の適性があるってわかるんや?」
その答えは使い魔の存在だ。
"アウェイクスピリットオンライン"では自分の得意としている属性によって、モンスターをテイムする成功率が変わってくる。土人形は間違いなく土属性だ。でもゲームの話を信じないから、何処かの冒険者が言っていたようだったと誤魔化す。
「って事は、オルタは"高等魔術学園"を目指すんか?」
タケシから質問に、俺は肯定する。
"高等魔術学園"……ブルーローズ帝国にある一つの学園で、主に魔術の学ぶ機会が多い学校だ。母上から聞いた話だと、貴族平民など身分を問わず魔術の適性が高い者が受けられる。
尤も、受けなくても生活できると知らされたが、学校友達を作ったりやコミュニケーション能力を学ぶには良い機会だと、父上に入学の話をしてもらっていた。まさか高校生活に逆戻りするなんてな…。だが、将来の為ならば入学をするべきだろう。
それにしても、先程から一向にこちらを見つめている土人形のモックが気になる。ここで、親交を深めるよう工夫をするようにした。
「どうしたオルタ?石なんかを拾い集めて…」
俺はその場に落ちていた石を数個集め、モックの前に落とす。そして、そのまま石を積み始めた。俺の予想なら…
「…あっ、モックさんが近づきました」
やはりな。俺が石を積んで遊んでいると思ったのか、モックが近くにあった石を拾って、更にその上に石を積み始める。
「土人形の幼体ってのは、石積みや砂遊びが好きなんだ。だから、こうして遊んでいれば近づいてくれるかと…」
「へぇ~、オルタって魔獣にも詳しいんやね~」
そんなこんなで親しく話していると、夕方になってしまった。門限が迫っているし、これ以上話し合うのは無理そうだ。最後にこちらから、タケシにあるお願いを申し出る。
「なぁタケシ…もしお前が良ければだけど、俺達と友達になってくれないか?」
「えっ!?ええんか、俺のような目立たない奴で?エバーライフ家の友達で!?」
「言ったろ?別に身分とか関係ないって。それに俺はこの帝国に来たばかりだから、どうしても帝国に詳しい人と友達になりたいんだよ。それに同じ魔獣使いの縁として、情報交換したいしさ。」
「私もお友達になりたいです、タケシ様!」
ここで俺とアルナはタケシと友達になることを宣言する。一方のタケシは驚いてはいたが、俺の優しさに次第に笑顔になっていった。
「しょ、しょうがないな~そこまで言うなら、いいぜ!助けてもらった礼もあるし…これから宜しくな二人とも!」
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