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序章
10. 没収フラグ回避策発動
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「改めて…私たちを救ってくれてありがとう、オルタ君」
ログハウスに無事戻り、負傷した兵士達の治療も落ち着いたところでエバーライフ侯爵ご一行全員が、俺に頭を下げてきた。ここまで来るとなんだか恥ずかしい気持ちになるが、この厚意は素直に受け取るべきだろう。
「さて、先ずは私以外の自己紹介だな。アルリス」
「えぇ、初めましてオルタ君。私は"アルリス・エバーライフ"。ノーマンの妻で、ブルーローズ帝国では魔術研究の役人を務めてさせています。この度は私の夫と娘、兵士ご一行を助けてくださりありがとうございます」
ここでまたもやハッとする。
アルリスさんの口から発せられた国名…ブルーローズ帝国!やはり、"アウェイクスピリットオンライン"で出てくる地名に間違いなかった。しかも役職も同じだという事を思い出した。
「どうかしましたか?」
「いえ、何も……」
「そう、次はアルナ…挨拶を」
「は、はい!」
次にあの時助けてくれた少女が前に出る。うわぁ、こんな近い距離で異性と話すのはかなり久しぶりのような気がする。茶髪で綺麗なブルーの瞳をしている少女…落ち着け、クールに対応するんだ。俺は変態じゃない!イエスロリータノータッチの精神を忘れるなッ!
「一人娘の"アルナ・エバーライフ"と言います。先程は私を盗賊から助けていただき、誠にありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
「あぁ、えぇ……こちらこそ」
だあああああ!!!女性からお礼って、すげえ恥ずかしくてむず痒くなる!!彼女歴なしの俺には終身刑よりも辛い罰だわ!今実感した!!
「俺は護衛として雇われた兵士長の"ブログ"だ、普段は帝国でも護衛任務を務めている。ここにいる兵士代表として礼を言うよ」
最後にメイドなどのお手伝いさんが順番に挨拶をする。全員が終わると、ノーマンさんが口を開く。
「では、次に君の事を教えてもらっていいだろうか?あぁもし答えられないことがあったら、無理して答えなくてもいい…君にもプライバシーくらいはあるだろう。それと、こちらが気になった事をいくつか質問をしてもいいだろうか?」
「あぁはい、どうぞ…」
まあ気になる所なんて沢山あるだろうからな。大体予想つくが、没収フラグにならないことを祈りたい。
「それじゃ…今君は幾つなんだい?この森には何年住んでいるんだ?」
あぁそこからですか。まぁモンスターが出るこんな危険な森に子供一人でいる方が怪しいのは当然だ。ノーマンさんも、そこは白黒はっきりつけたいのだろう。だが甘い、そんな質問は予測済みさ。
「えぇと、今13歳です。この森は…生まれた時からずっと住んでいます」
「13年も!?……家族は?親族はいないのかい?」
やはりそこに触れるか。ノーマンさんもプライバシーの領域だと知って、質問を躊躇っているように見えた。だが、俺は笑顔を見せて窓の外にある"何か"を指さす。それは、木のすぐ傍に作られた手製の墓だった。粗悪な木の十字架が刺さっている。それも二人分。
「数年前まで、祖父母が居たんです。でも最初に祖父が死んで、それを追うように祖母が……」
これこそ破滅回避策その1…親が居ない、代わりに祖父母が世話してくれた万能説。
当然嘘であり、土の中に物を隠しているだけだ。もし怪しまれたら、生前に書いたとされる"遺書"なんかを差し出せばいい。ここまでされたら、流石に質問する側もこれ以上踏み込むのは申し訳ない罪悪感で一杯だろう。
「そうだったのか…いや、これは申し訳ない、失礼なことを聞いてしまって…」
流石のノーマンさんや他の人もそのことを聞いて俯いてしまった。弱点としては、これが嘘で塗り固められていることに、本当の事よりも数倍にこちらも罪悪感を感じることだが…。
「では…ずっとここで生活を?このログハウスを見たが、ほとんど自給自足に見える。それに…その年で見たこともない武器を使いながら狩りをして、さらに神獣と共に生活をしながら高級なポーションまで作れるのには驚いている」
負傷した兵士へ治療を手伝った際、体力を完全に回復するポーションを飲ませたのだ。それをノーマンさんが見たことない高級なポーションと勘違いしていたらしい。本気か?"アウェイクスピリットオンライン"じゃよく見るポーションだけど?
「祖父母から教えてくれました、それに……イナヅマ、神獣は二人の忘れ形見なんです」
「そうか。私達も長い間帝国で暮らしていて、魔獣使いは色々見てきたが、あそこまで大きな使い魔は見たことがない。もしかしたら我々の知らない、引退し隠居していた凄腕の冒険者だったのかもしれんな…」
ノーマンさんの考察に、他の人たちもうんうんと頷く。やめて!その考察自体が無駄だから!祖父母の存在なんて初めから無いから!
「いえ気にしないでください!もう過ぎた事ですし、気にしてませんから!」
「そうかい?そう思っているのなら、こちらも気が楽になるが…」
「そ、そうだ!皆さん何か飲みませんか?長旅で盗賊にも襲われて余程疲れると見えます!流石に喉も乾いているでしょう?」
「い、いや飲み物ならこちらで準備を…」
「いやー折角のお客様なのに配慮が足りなくて申し訳ありませんでした。すぐにでも準備いたしますのでちょっと待っててくださいね!」
久方ぶりのイナヅマ以外との会話で、自分でも信じられないくらいにテンパっていた。そのせいで自然と早口になり、話題を変えようと必死になった。
急いで結界魔術で作ったグラスを人数分作り、台所へと持って行く。「あんな小さな物まで作れるとは…」と誰かが話していたのは気にしないでおこう。
そして、中に水魔術と風魔術を織り込んだ結界魔術を置いている宝箱を利用した自家製冷蔵庫を開ける。そこから冷えた氷と緑茶をグラスに注いだ。
「オルタ君、それは氷なの?」
って、いつの間に着いてきたアルリスさんが、結界グラスにある氷をマジマジと見ていた。なんだ?まさか、氷自体も珍しかったのか!?
「えーと、飲んでみます?」
差し出される飲み物をアルリスさんは、不思議そうな顔で見つめて、ゴクっと一口……
「このお茶、とても美味しい!それに冷えている!?」
「キンキンに冷えている!こっちの飲み物は常温なのに…こりゃあ疲れた身体に最高だぜ!」
アルリスさんや他のメイドさん達も手伝ってくれて、皆が自分の冷えた緑茶飲んだ瞬間、驚いていた。
「凄い!私のような子供でも飲めます!」
「オルタ君、この氷はどうやって作っているの?それにあの宝箱は…まさか魔道具?」
アルリスさん食い入るように質問してくる。非常に興味津々なのが分かる。
「あの宝箱自体は魔道具じゃありません。中に小さい結界魔術を詰めているだけなんです」
「ここでも結界魔術?どういう事かしら?」
「えーと、その結界には元々風魔術を仕込んでおりまして、その中に水魔術を仕込んだ結界を入れたんです。それを複数作って、宝箱自体を冷えた貯蔵庫にしたんです。さしずめ、冷蔵庫っていう感じですね。その中に食材とかを鮮度の保ったまま冷やしていたんです」
…………………………………………。
俺がそう説明すると、部屋が静まり返った。
「………………………………凄い」
は?どうしたんだ?凄いって?
「凄いわオルタ君!貴方は今まで世の魔術師が誰も解き明かしていない発見をしたのよ!」
「!?」
どうしたこの人達!?目に力がありすぎるし、話に食いつき過ぎ……てか色々怖えーよぉ!!
「奥様、落ち着いて下さいませ。オルタ様が怯えてしまいます」
「あっ!ごめんなさい、どうも怖がらないで」
いやアルリスさんや、それは難しいですよ。凄い形相してましたもん。この人って研究熱心で性格変わるタイプか?
「アルリスの言う通りだ。オルタ君は知らないかもしれないが…結界魔術自体が、今世紀未だに謎に包まれている。それを扱える術者自体もごく僅かで、何かを守る障壁ぐらいしか認知されていない。どんな属性になるかも分かっていないのだ。
国の全力を注いで研究したが、成果が出ずに現在では規模は大幅に縮小し、未だにその研究成果は出ておらん。ただでさえ扱える君は貴重な存在、しかも他の属性を半永続的に閉じ込めることが出来るなんて世紀の大発見を、君は1人で成し遂げたんだよ」
ノーマンさんが補足する。うわ……何かすごい事になってんな。完全に偶然なんだけど、面倒臭い事になりそうだ。どうすれば……
「アルリスさんは、魔術にお詳しいのですか?」
「えぇ、正確には魔術を研究している所に勤めているわ。それにしても、どうやってその結界魔術を極めたの?」
「…それが、自分でもよく分からなくて」
破滅回避策その2、「"なんていうか、いつの間に覚えてた"万能説」
ゲームという遊び、もといスキルで覚えたと言っても絶対に通じないだろうし、しどろもどろになってしまうがこの返ししか思いつかなかった。もし敵に捕まって吐かせるような事があったら悪用されかねない。
それに、魔術を研究する機関があるんだったら尚更注意しなければならない。しかしこの人達の反応からすると、発表したら大騒ぎで面倒そうだな……でも森から出る良い機会か?
「…それと、もう一つだけ確認をしたい事がある。それは、あの光景だ」
各々が驚いている中…ノーマンさんがこれまでにない真剣な顔でこちらを見つめた。当然、最後の謎が残っている。俺はその質問に身構える。
……"没収フラグ"になりかねない質問が!!
「…先程の戦闘で、どうして盗賊集団から"レインボーオーブ"がドロップしたのかな?」
ログハウスに無事戻り、負傷した兵士達の治療も落ち着いたところでエバーライフ侯爵ご一行全員が、俺に頭を下げてきた。ここまで来るとなんだか恥ずかしい気持ちになるが、この厚意は素直に受け取るべきだろう。
「さて、先ずは私以外の自己紹介だな。アルリス」
「えぇ、初めましてオルタ君。私は"アルリス・エバーライフ"。ノーマンの妻で、ブルーローズ帝国では魔術研究の役人を務めてさせています。この度は私の夫と娘、兵士ご一行を助けてくださりありがとうございます」
ここでまたもやハッとする。
アルリスさんの口から発せられた国名…ブルーローズ帝国!やはり、"アウェイクスピリットオンライン"で出てくる地名に間違いなかった。しかも役職も同じだという事を思い出した。
「どうかしましたか?」
「いえ、何も……」
「そう、次はアルナ…挨拶を」
「は、はい!」
次にあの時助けてくれた少女が前に出る。うわぁ、こんな近い距離で異性と話すのはかなり久しぶりのような気がする。茶髪で綺麗なブルーの瞳をしている少女…落ち着け、クールに対応するんだ。俺は変態じゃない!イエスロリータノータッチの精神を忘れるなッ!
「一人娘の"アルナ・エバーライフ"と言います。先程は私を盗賊から助けていただき、誠にありがとうございました。このご恩は一生忘れません」
「あぁ、えぇ……こちらこそ」
だあああああ!!!女性からお礼って、すげえ恥ずかしくてむず痒くなる!!彼女歴なしの俺には終身刑よりも辛い罰だわ!今実感した!!
「俺は護衛として雇われた兵士長の"ブログ"だ、普段は帝国でも護衛任務を務めている。ここにいる兵士代表として礼を言うよ」
最後にメイドなどのお手伝いさんが順番に挨拶をする。全員が終わると、ノーマンさんが口を開く。
「では、次に君の事を教えてもらっていいだろうか?あぁもし答えられないことがあったら、無理して答えなくてもいい…君にもプライバシーくらいはあるだろう。それと、こちらが気になった事をいくつか質問をしてもいいだろうか?」
「あぁはい、どうぞ…」
まあ気になる所なんて沢山あるだろうからな。大体予想つくが、没収フラグにならないことを祈りたい。
「それじゃ…今君は幾つなんだい?この森には何年住んでいるんだ?」
あぁそこからですか。まぁモンスターが出るこんな危険な森に子供一人でいる方が怪しいのは当然だ。ノーマンさんも、そこは白黒はっきりつけたいのだろう。だが甘い、そんな質問は予測済みさ。
「えぇと、今13歳です。この森は…生まれた時からずっと住んでいます」
「13年も!?……家族は?親族はいないのかい?」
やはりそこに触れるか。ノーマンさんもプライバシーの領域だと知って、質問を躊躇っているように見えた。だが、俺は笑顔を見せて窓の外にある"何か"を指さす。それは、木のすぐ傍に作られた手製の墓だった。粗悪な木の十字架が刺さっている。それも二人分。
「数年前まで、祖父母が居たんです。でも最初に祖父が死んで、それを追うように祖母が……」
これこそ破滅回避策その1…親が居ない、代わりに祖父母が世話してくれた万能説。
当然嘘であり、土の中に物を隠しているだけだ。もし怪しまれたら、生前に書いたとされる"遺書"なんかを差し出せばいい。ここまでされたら、流石に質問する側もこれ以上踏み込むのは申し訳ない罪悪感で一杯だろう。
「そうだったのか…いや、これは申し訳ない、失礼なことを聞いてしまって…」
流石のノーマンさんや他の人もそのことを聞いて俯いてしまった。弱点としては、これが嘘で塗り固められていることに、本当の事よりも数倍にこちらも罪悪感を感じることだが…。
「では…ずっとここで生活を?このログハウスを見たが、ほとんど自給自足に見える。それに…その年で見たこともない武器を使いながら狩りをして、さらに神獣と共に生活をしながら高級なポーションまで作れるのには驚いている」
負傷した兵士へ治療を手伝った際、体力を完全に回復するポーションを飲ませたのだ。それをノーマンさんが見たことない高級なポーションと勘違いしていたらしい。本気か?"アウェイクスピリットオンライン"じゃよく見るポーションだけど?
「祖父母から教えてくれました、それに……イナヅマ、神獣は二人の忘れ形見なんです」
「そうか。私達も長い間帝国で暮らしていて、魔獣使いは色々見てきたが、あそこまで大きな使い魔は見たことがない。もしかしたら我々の知らない、引退し隠居していた凄腕の冒険者だったのかもしれんな…」
ノーマンさんの考察に、他の人たちもうんうんと頷く。やめて!その考察自体が無駄だから!祖父母の存在なんて初めから無いから!
「いえ気にしないでください!もう過ぎた事ですし、気にしてませんから!」
「そうかい?そう思っているのなら、こちらも気が楽になるが…」
「そ、そうだ!皆さん何か飲みませんか?長旅で盗賊にも襲われて余程疲れると見えます!流石に喉も乾いているでしょう?」
「い、いや飲み物ならこちらで準備を…」
「いやー折角のお客様なのに配慮が足りなくて申し訳ありませんでした。すぐにでも準備いたしますのでちょっと待っててくださいね!」
久方ぶりのイナヅマ以外との会話で、自分でも信じられないくらいにテンパっていた。そのせいで自然と早口になり、話題を変えようと必死になった。
急いで結界魔術で作ったグラスを人数分作り、台所へと持って行く。「あんな小さな物まで作れるとは…」と誰かが話していたのは気にしないでおこう。
そして、中に水魔術と風魔術を織り込んだ結界魔術を置いている宝箱を利用した自家製冷蔵庫を開ける。そこから冷えた氷と緑茶をグラスに注いだ。
「オルタ君、それは氷なの?」
って、いつの間に着いてきたアルリスさんが、結界グラスにある氷をマジマジと見ていた。なんだ?まさか、氷自体も珍しかったのか!?
「えーと、飲んでみます?」
差し出される飲み物をアルリスさんは、不思議そうな顔で見つめて、ゴクっと一口……
「このお茶、とても美味しい!それに冷えている!?」
「キンキンに冷えている!こっちの飲み物は常温なのに…こりゃあ疲れた身体に最高だぜ!」
アルリスさんや他のメイドさん達も手伝ってくれて、皆が自分の冷えた緑茶飲んだ瞬間、驚いていた。
「凄い!私のような子供でも飲めます!」
「オルタ君、この氷はどうやって作っているの?それにあの宝箱は…まさか魔道具?」
アルリスさん食い入るように質問してくる。非常に興味津々なのが分かる。
「あの宝箱自体は魔道具じゃありません。中に小さい結界魔術を詰めているだけなんです」
「ここでも結界魔術?どういう事かしら?」
「えーと、その結界には元々風魔術を仕込んでおりまして、その中に水魔術を仕込んだ結界を入れたんです。それを複数作って、宝箱自体を冷えた貯蔵庫にしたんです。さしずめ、冷蔵庫っていう感じですね。その中に食材とかを鮮度の保ったまま冷やしていたんです」
…………………………………………。
俺がそう説明すると、部屋が静まり返った。
「………………………………凄い」
は?どうしたんだ?凄いって?
「凄いわオルタ君!貴方は今まで世の魔術師が誰も解き明かしていない発見をしたのよ!」
「!?」
どうしたこの人達!?目に力がありすぎるし、話に食いつき過ぎ……てか色々怖えーよぉ!!
「奥様、落ち着いて下さいませ。オルタ様が怯えてしまいます」
「あっ!ごめんなさい、どうも怖がらないで」
いやアルリスさんや、それは難しいですよ。凄い形相してましたもん。この人って研究熱心で性格変わるタイプか?
「アルリスの言う通りだ。オルタ君は知らないかもしれないが…結界魔術自体が、今世紀未だに謎に包まれている。それを扱える術者自体もごく僅かで、何かを守る障壁ぐらいしか認知されていない。どんな属性になるかも分かっていないのだ。
国の全力を注いで研究したが、成果が出ずに現在では規模は大幅に縮小し、未だにその研究成果は出ておらん。ただでさえ扱える君は貴重な存在、しかも他の属性を半永続的に閉じ込めることが出来るなんて世紀の大発見を、君は1人で成し遂げたんだよ」
ノーマンさんが補足する。うわ……何かすごい事になってんな。完全に偶然なんだけど、面倒臭い事になりそうだ。どうすれば……
「アルリスさんは、魔術にお詳しいのですか?」
「えぇ、正確には魔術を研究している所に勤めているわ。それにしても、どうやってその結界魔術を極めたの?」
「…それが、自分でもよく分からなくて」
破滅回避策その2、「"なんていうか、いつの間に覚えてた"万能説」
ゲームという遊び、もといスキルで覚えたと言っても絶対に通じないだろうし、しどろもどろになってしまうがこの返ししか思いつかなかった。もし敵に捕まって吐かせるような事があったら悪用されかねない。
それに、魔術を研究する機関があるんだったら尚更注意しなければならない。しかしこの人達の反応からすると、発表したら大騒ぎで面倒そうだな……でも森から出る良い機会か?
「…それと、もう一つだけ確認をしたい事がある。それは、あの光景だ」
各々が驚いている中…ノーマンさんがこれまでにない真剣な顔でこちらを見つめた。当然、最後の謎が残っている。俺はその質問に身構える。
……"没収フラグ"になりかねない質問が!!
「…先程の戦闘で、どうして盗賊集団から"レインボーオーブ"がドロップしたのかな?」
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