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165 理由
しおりを挟む視察に出かける前に休んだ林の奥にある小川のほとりにて。
私は足首をひねってしまったので、水で冷やしたのだが――。
私の脚の水滴を布で拭ってくれた後から、シルヴァの様子がおかしくなってしまった。
「あ、お兄ちゃん……そんなっ……あっ……!」
足先に口づけられた後、スカートの下に隠れていた太腿を彼の唇が這い始める。
「あっ……やっ……んっ……」
「リモーネ……」
肌の柔らかくて敏感な部分を吸われ、びくんびくんと身体が跳ねた。身体が火照って、子宮がきゅうっと締まるのが分かる。じわじわ下着が濡れていくのが自分でも分かり、まるで自身の身体ではないように感じてしまった。
「は……んんっ……お兄……っあっ……」
「リモーネ……俺の……」
(俺の……? )
「ひゃんっ……」
続きが気になったが、それ以上は考えることが出来なくなった。
脚の付け根から、下着の割れ目に、彼の唇が移る。
そのまま布越しに、彼が私の膨らんでしまった芽を食む。
くにくにと唇を動かされ、身体がびくびくと跳ねた。
「あっ、あっ、んんっ――ダメ、お兄ちゃ……!」
青空から自身の脚の間へと視線を移すと、シルヴァの銀色の短い髪が見えて、羞恥が走る。
彼の頭を退けようと、両手を伸ばしてみたが、動きが止むことはなかった。
執拗に芽をこりこりと食まれ、伸ばされ吸われる。
「ふ……ぅっ……あっ、やんっ……」
次第に頭の中が白んできた。ぞくっぞくっと鳥肌が立つような感覚が走る。
(あ、この感じは……)
「あ、シルヴァ……ダメっ……あ、あ、ああっ――!」
全身がびくびくと震えて、身体を風が吹き抜けるような感覚が走った。
「は……ぅ……」
全力疾走をした時のように、呼吸が荒くなる。
下着がぐちゃぐちゃに濡れてしまうのが分かって、恥ずかしくてたまらない。
シルヴァの頭が両脚の間から離れると、まだ痙攣を続ける私の身体の上に跨ってこようとする。
ちょうどその時、シルヴァと私の目が合った。
「……リモーネ……」
(あ……驚いて涙が……)
知らぬ間に泣いていたようだ。つーっと少しだけ温かい涙が頬を流れていく。
外だというのに、スカートはめくれあがり、両脚が白日のもとにさらされてしまっていた。
どうしようもなく乱れた姿の私を見て、シルヴァは制止した。
「俺は……」
「あ、あの……」
声をかける間もなく、シルヴァが私から離れた。
すると――。
「シ、シルヴァお兄ちゃん……!」
――シルヴァは、勢いよく小川の中に頭を突っ込んでしまった。
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