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45 大会前日(5)王子と王・2
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しかもそれが事実ならともかく(いや、確かに始祖の血を引く騏驥に選ばれていないのは事実なのだが)、シィンの騎乗は誉められこそすれ馬鹿にされることなど絶対にない立派なものだ。素晴らしいものだ。騏驥なら皆そう思うだろう。
もちろん相性はあるが、上手いか下手かで言えば間違いなく上手い。
王子かどうかに関係なく、上手い。巧みだし、彼に乗られて嫌だと思う騏驥はいないだろう。
他の騎士たちだって、ちょっと見ればシィンの技量の確かさはわかるはずだ。
彼らが「優れている」と評するなら、それは本当に「優れている」からだ。
そして、始祖の血を引く騏驥に選ばれるか否かは騎士の能力の問題というよりもおそらく騏驥側の好みの問題だ。相性の問題だ。だから騎士としての巧拙とはほぼ無関係なのに。
そんなこと、王も騎士ならわかっているはずだ。
わかっているはず——なのに。
なのにどうして、ことさらシィンを傷つけようとするような言い方をするのだろう。
そう言う王の方が、よほど「騎士らしくない」というのに。
ダンジァはいつしかきつく唇を噛むと、強く拳を握り締める。頭の芯まで熱くなるようだ。
(王はどうして……)
繰り返しそう思った時。
(そういえば……)
ダンジァの脳裏を、ふっと過ったものがあった。
具合を悪くして、シィンに看てもらったとき。あの、朝。
粥を食べさせてもらって家族の話をしていたとき、シィンは、なんだかやけに寂しげな顔を見せたのだ。
あのときは気のせいかと思ったけれど……やはりシィンと現王とはあまり仲がよくないのではないのだろうか。二人の間にはなにかあるのでは……。
(とはいえ……)
それでも、シィンの騎士としての素晴らしさを貶めていいわけがない。
王の言葉を思い返すほどに悔しくなり、さらに強く強く拳を握り締め——ダンジァは慌てて、それを緩めた。
怒りと悔しさは増すばかりだ。けれどそのせいで怪我をするわけにはいかない。
そんなダンジァの耳に、
「まあ、お前にはお前の考えがあるのであろう。良い大会にせよ。父も楽しみにしているぞ」
優しさに包まれた、しかし投げやりとも適当とも思えるような王の声が届く。
わざわざここへ立ち寄った理由は、シィンが主催するこの大会に水を差すためなのだと言外に伝えてくるような声が。
「お言葉心に留め置きます」
「うむ。皆も励むが良い」
最後は不自然なほど優しく——軽やかにそう言うと(おそらくそれもシィンへの嫌味か当て付けだろう)、まるで、そうして勿体ぶることが貴人の証のようにまたゆったりと間をとって去っていく。
扉が閉まると、広間の空気がふぅっと緩む気配がある。
ダンジァの都合の良い憶測かもしれないが、皆、ダンジァと似たようなことを思いながら王の言葉を聞いていたのではないだろうか。
何しろ、ここにいるのは騎士と騏驥ばかり。シィンの技量がどれほどのものか、それに対して王の騎乗技術がどれほどのものかは、皆薄々わかっているのだろう。
と——。
そんな空気の変化も気にしていないような様子で、シィンがすらりと立ち上がった。
彼は優雅に微笑むと、広間を見渡して言う。
「皆の活躍は、きっと陛下のお耳にも入ることだろう。明日は騎士も騏驥も皆、納得のいく成果を残せるよう頑張ってくれ。もちろん、わたしも出場するからには全力を尽くす。盛り上げるためだけの出場ではないつもりだからな」
最後はどこか悪戯っぽく言うシィンのその口調と表情に、広間の空気が一気に和む。
シィンは、ますます笑顔で続けた。
「宴も引き続き楽しんでくれ。もちろん、明日に響かぬように。明日は会場で皆とまた会えるのを楽しみにしている」
そして彼は、笑みと視線でこの場を去る旨を皆に伝えると、踵を返して広間を出ていく。
中断された宴の華やかさが戻りつつある中、ダンジァは一瞬だけ迷ったものの、すぐにシィンのあとを追いかけた。
「っ……殿下!」
回廊の途中で追いつく。
二人ほどの供を連れたその背中に思わず声をかけると、シィンの脚が止まる。
ダンジァはその場に片膝をついた。
振り向いてくれていようがいまいが構わない。
嫌われてしまっていても避けられているかもしれなくても。
ただどうしても、自分の気持ちを伝えたかった。
彼を護れなくて悔しかった分も、それ以上にも、彼に想いを伝えたかった。
「あ……明日は精一杯頑張ります。必ず——必ず殿下に勝利を」
一番になる。必ず。
一番になって、彼を一番の騏驥に乗る一番の騎士にする。
と——。
「よく寝ておけ。体調を万全にしておくのも、騏驥の務めだ」
頭上から、優しい声がした。
シィンとしての声なのか、王子としての声なのかわからない。
それでも、ダンジァにはどちらでもよかった。
彼の、騎士の声だった。
「はい」と頷くと胸の中に熱が満ちる。
彼の言葉に「はい」と頷くこと。それだけのことが、こんなにも嬉しい。
身体が喜びに震える。ダンジァはぎゅっと奥歯を噛み締めた。
自分は恐れ多くもずっと彼の側にいたいと願い、しかもそれだけでなく彼に対して邪な欲望を抱いている。
けれどそれよりも何よりも、彼のために尽くし、彼のための自分でいることが何よりの望みだったのだ……。
こんな簡単なことに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
ダンジァはそっと顔を上げる。
叱られるかと思ったが、目の前に立ち、こちらを見下ろしているシィンの顔は、穏やかに優しい。
目が合うと、
「よく似合っている」
シィンは満足そうに頷いて言い、ダンジァを見つめて目を細めて笑む。
刹那、ダンジァの胸の奥で、目の奥で熱いものが弾けて溢れる。
遠ざかっていく足音。
ダンジァはそれが聞こえなくなるまで膝をついて見送ると、俯いたままぎゅっと目元を拭った。
拭っても拭ってもそこからは熱いものが溢れ、零れ落ちては床石を濡らしていく。
馬鹿だった。
馬鹿だった。
自分は一体どれほど愚かなことをしたのか。
今までも馬鹿なことは幾つもしただろうが、一番大切な人に一番の愚かなことをしてしまった。
彼を傷つける者に対して憤る資格なんかあろうものか。
自分こそが彼に対してすべきでないことをしてしまったというのに。
見かけだけは無害な遠慮という口実で、彼の気持ちを踏み躙ったのだ。
彼が常からどれほど自分を気にかけてくれているかも気づかぬまま、ただ自分の辛さから逃れるためだけに……。
なのに。
そんな自分のことさえ、シィンはまだ気にかけてくれている……。
ダンジァはゆるゆると立ち上がったが、広間に戻る気にはなれなかった。
直前の調教に乗ってもらえなかったことが悲しい?
そんなもの、「もう出ない」と言われることに比べれば大したことはないではないか。
シィンはダンジァの無礼を咎め、罰することだってできたはずなのだ。
なのにそうせず、大会への出場を取りやめる事もなく、変わらず騎乗して出場してくれるという。
先刻だって、王からの嫌味にも構わずダンジァを庇ってくれた。
彼の期待を畏れ、未来を畏れ、逃げようとして彼に不義理をした自分を、彼は……。
ダンジァはふらりと夜の庭へ出る。
足元がおぼつかない。
酔うようなものは口にしていないはずなのに、後悔や悔しさやシィンへの申し訳なさや、込み上げてくる彼への情愛が胸の中で暴れて渦を巻き、まるで眩暈がするようだ。
宴へは戻りたくない。
けれど……どこへ行けば……?
考えが纏まらない。
泣いたせいで鼻の奥がツンとして、頭がジンジンする。
どうやら、自分は賢くもなく落ち着いてもいないようだ。
シィンが関わると、彼のことを考えると、それだけで「彼を」「彼が」「彼に」「彼と」「彼のために」——。そんな想いでいっぱいになってしまうようだ……。
大それたことだと分かっていても、好きになってしまった。
どれだけ理性的でいようと思っていても、どれほど抑えようしてみても、人を好きになる気持ちはままならないのだなあ……と、庭を彷徨いながらダンジァが改めて噛み締めていると、
「ダンジァ」
不意に、そんなダンジァを呼ぶ声がした。
もちろん相性はあるが、上手いか下手かで言えば間違いなく上手い。
王子かどうかに関係なく、上手い。巧みだし、彼に乗られて嫌だと思う騏驥はいないだろう。
他の騎士たちだって、ちょっと見ればシィンの技量の確かさはわかるはずだ。
彼らが「優れている」と評するなら、それは本当に「優れている」からだ。
そして、始祖の血を引く騏驥に選ばれるか否かは騎士の能力の問題というよりもおそらく騏驥側の好みの問題だ。相性の問題だ。だから騎士としての巧拙とはほぼ無関係なのに。
そんなこと、王も騎士ならわかっているはずだ。
わかっているはず——なのに。
なのにどうして、ことさらシィンを傷つけようとするような言い方をするのだろう。
そう言う王の方が、よほど「騎士らしくない」というのに。
ダンジァはいつしかきつく唇を噛むと、強く拳を握り締める。頭の芯まで熱くなるようだ。
(王はどうして……)
繰り返しそう思った時。
(そういえば……)
ダンジァの脳裏を、ふっと過ったものがあった。
具合を悪くして、シィンに看てもらったとき。あの、朝。
粥を食べさせてもらって家族の話をしていたとき、シィンは、なんだかやけに寂しげな顔を見せたのだ。
あのときは気のせいかと思ったけれど……やはりシィンと現王とはあまり仲がよくないのではないのだろうか。二人の間にはなにかあるのでは……。
(とはいえ……)
それでも、シィンの騎士としての素晴らしさを貶めていいわけがない。
王の言葉を思い返すほどに悔しくなり、さらに強く強く拳を握り締め——ダンジァは慌てて、それを緩めた。
怒りと悔しさは増すばかりだ。けれどそのせいで怪我をするわけにはいかない。
そんなダンジァの耳に、
「まあ、お前にはお前の考えがあるのであろう。良い大会にせよ。父も楽しみにしているぞ」
優しさに包まれた、しかし投げやりとも適当とも思えるような王の声が届く。
わざわざここへ立ち寄った理由は、シィンが主催するこの大会に水を差すためなのだと言外に伝えてくるような声が。
「お言葉心に留め置きます」
「うむ。皆も励むが良い」
最後は不自然なほど優しく——軽やかにそう言うと(おそらくそれもシィンへの嫌味か当て付けだろう)、まるで、そうして勿体ぶることが貴人の証のようにまたゆったりと間をとって去っていく。
扉が閉まると、広間の空気がふぅっと緩む気配がある。
ダンジァの都合の良い憶測かもしれないが、皆、ダンジァと似たようなことを思いながら王の言葉を聞いていたのではないだろうか。
何しろ、ここにいるのは騎士と騏驥ばかり。シィンの技量がどれほどのものか、それに対して王の騎乗技術がどれほどのものかは、皆薄々わかっているのだろう。
と——。
そんな空気の変化も気にしていないような様子で、シィンがすらりと立ち上がった。
彼は優雅に微笑むと、広間を見渡して言う。
「皆の活躍は、きっと陛下のお耳にも入ることだろう。明日は騎士も騏驥も皆、納得のいく成果を残せるよう頑張ってくれ。もちろん、わたしも出場するからには全力を尽くす。盛り上げるためだけの出場ではないつもりだからな」
最後はどこか悪戯っぽく言うシィンのその口調と表情に、広間の空気が一気に和む。
シィンは、ますます笑顔で続けた。
「宴も引き続き楽しんでくれ。もちろん、明日に響かぬように。明日は会場で皆とまた会えるのを楽しみにしている」
そして彼は、笑みと視線でこの場を去る旨を皆に伝えると、踵を返して広間を出ていく。
中断された宴の華やかさが戻りつつある中、ダンジァは一瞬だけ迷ったものの、すぐにシィンのあとを追いかけた。
「っ……殿下!」
回廊の途中で追いつく。
二人ほどの供を連れたその背中に思わず声をかけると、シィンの脚が止まる。
ダンジァはその場に片膝をついた。
振り向いてくれていようがいまいが構わない。
嫌われてしまっていても避けられているかもしれなくても。
ただどうしても、自分の気持ちを伝えたかった。
彼を護れなくて悔しかった分も、それ以上にも、彼に想いを伝えたかった。
「あ……明日は精一杯頑張ります。必ず——必ず殿下に勝利を」
一番になる。必ず。
一番になって、彼を一番の騏驥に乗る一番の騎士にする。
と——。
「よく寝ておけ。体調を万全にしておくのも、騏驥の務めだ」
頭上から、優しい声がした。
シィンとしての声なのか、王子としての声なのかわからない。
それでも、ダンジァにはどちらでもよかった。
彼の、騎士の声だった。
「はい」と頷くと胸の中に熱が満ちる。
彼の言葉に「はい」と頷くこと。それだけのことが、こんなにも嬉しい。
身体が喜びに震える。ダンジァはぎゅっと奥歯を噛み締めた。
自分は恐れ多くもずっと彼の側にいたいと願い、しかもそれだけでなく彼に対して邪な欲望を抱いている。
けれどそれよりも何よりも、彼のために尽くし、彼のための自分でいることが何よりの望みだったのだ……。
こんな簡単なことに、どうして今まで気づかなかったのだろう。
ダンジァはそっと顔を上げる。
叱られるかと思ったが、目の前に立ち、こちらを見下ろしているシィンの顔は、穏やかに優しい。
目が合うと、
「よく似合っている」
シィンは満足そうに頷いて言い、ダンジァを見つめて目を細めて笑む。
刹那、ダンジァの胸の奥で、目の奥で熱いものが弾けて溢れる。
遠ざかっていく足音。
ダンジァはそれが聞こえなくなるまで膝をついて見送ると、俯いたままぎゅっと目元を拭った。
拭っても拭ってもそこからは熱いものが溢れ、零れ落ちては床石を濡らしていく。
馬鹿だった。
馬鹿だった。
自分は一体どれほど愚かなことをしたのか。
今までも馬鹿なことは幾つもしただろうが、一番大切な人に一番の愚かなことをしてしまった。
彼を傷つける者に対して憤る資格なんかあろうものか。
自分こそが彼に対してすべきでないことをしてしまったというのに。
見かけだけは無害な遠慮という口実で、彼の気持ちを踏み躙ったのだ。
彼が常からどれほど自分を気にかけてくれているかも気づかぬまま、ただ自分の辛さから逃れるためだけに……。
なのに。
そんな自分のことさえ、シィンはまだ気にかけてくれている……。
ダンジァはゆるゆると立ち上がったが、広間に戻る気にはなれなかった。
直前の調教に乗ってもらえなかったことが悲しい?
そんなもの、「もう出ない」と言われることに比べれば大したことはないではないか。
シィンはダンジァの無礼を咎め、罰することだってできたはずなのだ。
なのにそうせず、大会への出場を取りやめる事もなく、変わらず騎乗して出場してくれるという。
先刻だって、王からの嫌味にも構わずダンジァを庇ってくれた。
彼の期待を畏れ、未来を畏れ、逃げようとして彼に不義理をした自分を、彼は……。
ダンジァはふらりと夜の庭へ出る。
足元がおぼつかない。
酔うようなものは口にしていないはずなのに、後悔や悔しさやシィンへの申し訳なさや、込み上げてくる彼への情愛が胸の中で暴れて渦を巻き、まるで眩暈がするようだ。
宴へは戻りたくない。
けれど……どこへ行けば……?
考えが纏まらない。
泣いたせいで鼻の奥がツンとして、頭がジンジンする。
どうやら、自分は賢くもなく落ち着いてもいないようだ。
シィンが関わると、彼のことを考えると、それだけで「彼を」「彼が」「彼に」「彼と」「彼のために」——。そんな想いでいっぱいになってしまうようだ……。
大それたことだと分かっていても、好きになってしまった。
どれだけ理性的でいようと思っていても、どれほど抑えようしてみても、人を好きになる気持ちはままならないのだなあ……と、庭を彷徨いながらダンジァが改めて噛み締めていると、
「ダンジァ」
不意に、そんなダンジァを呼ぶ声がした。
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