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33 王子の望み

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(『お戯れはお止めください』——か……)

 気づけば蘇ってくるダンジァの声。
 考えてみれば、彼がそう思うのは当然だ。
 
 彼は、一晩意識が混濁した状態で過ごした。だから彼は、なにも知らない。
 自分がシィンになにを打ち明けたのかも、すでに一度薬を飲んでいることも、その薬をどうやって飲んだのかも……。

 なにもわからない彼にしてみれば、シィンの行為はたちの悪い悪ふざけにしか思えなかっただろう。気がふれたと思ったかもしれない。
 
 騎士が騏驥に口付けるなんて、そんなことは「ない」ことだから。
 
 でもどうしても、あの時はしたくなったのだ。
 我慢できなかった。

 彼が苦いと言うから。
 初めてそれを飲んだように言うから。
 
 前夜の出来事を覚えているのは自分だけなのかと思うと、なんだか……悔しいような寂しいような気がして堪らなくなってしまった。

 わかっている。
 意識があれば、僅かでも正気が残っていれば、ダンジァは決して口移しに薬など飲まなかっただろうし(彼のあの性格だ。恐縮しまくって断ったに違いない)、城の騏驥に怪我をさせた理由だって言わなかっただろう(彼のあの性格だ。自分を正当化するような、言い訳めいたことなど言わないに違いない)。

 だから。

 前夜は抵抗なく飲んでいたあの薬に「苦い」と顔を顰めていたことは、別におかしくない。彼は普通の反応をしただけだ。彼にとっては「初めて飲む薬」だったのだから。

 なのに。

「…………」

 よくわからぬ、とシィンはまた一つため息をつく。
 たったそれだけのことが、ただそれだけのことが、どうしてあんなに切なく思えたのだろう?

 わからない。

 今までは、自分のことは、それが行動にせよ感情にせよ、全て自制できると思っていた。
 幼い頃からそうあるように努めてきた。
 わがままを言う時ですら、我を無くすようなことはしなかったつもりだ。わがままを言っている自覚を持ちながら言っていた。それがいいことかどうかは別として。

 けれど今は、自分の気持ちが掴めない。あの時の自分の気持ちの揺れを説明できない。把握できない。だから御せない。制せない。
 こんなことは初めてだった。


「殿下」

 すると、再びウェンライの声がした。
 彼は立ち上がると、ゆっくりとこちらに近づいてくる。

「そろそろ一休みなされては如何ですか。今日はまだ一度も御休憩なされておられないご様子ですし」

「……誰のせいで休めなかったと思っている?」

「『誰のせい』……ですか? そうですね……おそらく、昼過ぎから次の朝まで部屋に篭りきりになられたうえ、出てきたかと思えばため息ばかりでなかなか仕事を進めておられないご様子の御方のせいではないかと思うのですが」

「……」

 嫌味を言ったつもりが倍以上になって返ってくる。
 シィンが唇を尖らせると、ウェンライはにっこり笑った。

「ですので、一度ご休憩なされては。今のままでは手も遅くなるばかりでございましょう」

 茶を用意させて茶菓子を運ばせましょう。
 微笑んで言うと、彼は庭へ続く窓を開け放つ。そして近くで遊んでいた小鳥を呼ぶと、用事を伝えて放った。
 相変わらず、自然に使い魔を使う。とはいえ、シィンも負けず劣らずではあるのだが。

 シィンも腰を上げると、続くようにして庭へ出た。
 昼下がりの庭に射す光はうららかで、気持ちがいい。あの秘密の部屋ほど特別ではないにせよ、執務室の一つであるここもそれなりに庭造りに凝っているから尚更だ。
 池や泉といった水辺はないが、ちょっと休みたくなるこうした時刻にちょうどよく木陰になるあたりに、座れる場所を造っている。ウェンライからは「休憩ありきで庭を御造りになるのはいかがなものかと……」と眉を顰められたが、造りたかったので造った。
 そんな東屋に腰を下ろすと、シィンは大きく深呼吸した。青葉の香りが胸を軽やかにしてくれるかのようだ。


 そういえば、ダンジァに初めて会ったのも、このぐらいの時刻だった。
 シィンは思い出す。

 いや、もう少し早かっただろうか? 昼時分だった。昼過ぎぐらいか。
 食事のために立ち寄った露店で相席になった、えらく見た目のいい男。純朴さの中に知性を感じさせる整った面差しには一目で惹きつけられた。顔を上げて向かいの男を見た時は、ここにこんな男が、と驚いたほどだ。
 それまでは食事のことばかり考えていたのに、意識を奪われた。印象的だった。
 
 あの席を選んだ偶然を、シィンはその後何度となく思い返しては、誰にともなく感謝していた。
 まさか騏驥だったとは。それもこれほど素晴らしい騏驥だったとは。

 昼の陽の中に始まり、調教時刻の朝靄の中、朝の清かな光の中。街で、馬房で、調教場で——。
 至る所で彼を見たけれど、そのいずれも彼は期待を裏切らない立派さだった。
 騏驥は大抵見た目がいいが、彼は体つきがいいためか、とにかく見栄えがする。
 華やかなタイプというより「雰囲気がある」というタイプだ。ただそこにいるだけで存在感ある。
 馬の姿の時も、人の姿の時も。その能力の高さと賢さが自然と醸し出されているかのように。
 
(それでもまだ彼は、「自分は一番ではない」と言うだろうが……)

 そしてシィン自身も一番の騏驥を手に入れたい思いは変わっていない。
 なんでも、一番のものがいい。一番のものを手に入れれば、自分で自分を褒めてやれるから。

(我ながら前向きなのか後ろ向きなのかわからないな……)

 苦笑が漏れる。
 が、仕方ない。
 心を許せるものたちがいないとは言わないが、自分にとって一番近しいはずの存在の人たちは、なかなかシィンを褒めてはくれないのだ。
 一人は離れて住んでいるが故に。
 そしてもう一人は、息子であるシィンを……。

 そうしていると、ウェンライが茶を入れるための道具と菓子を運んでくる。
 手際よく並べる様子を見ていると、さっきの仕返しに意地悪を言いたくなった。
 
「お前……休憩などと言っておいてわたしに茶をいれさせるつもりとは。王子にそんなことをさせる家臣はお前くらいのものだぞ」

「ご不満がおありなら、僭越ながらわたくしがお淹れいたしましょう。今日の茶葉は以前より殿下がご贔屓の——」

「っ……も、もちろんわたしが淹れる」

 シィンが慌ててそう言うと、「そうですか」とウェンライがにっこり笑う。

 やられた……と思ったが仕方がない。
 シィンが贔屓にしている店の品となれば、それは当然良いもので、せっかくの良い茶葉を無駄にされるのは我慢がならないのだ。
 別にウェンライもわざと不味く淹れるわけではないのだが(むしろ彼は大抵のことはなんでも器用にやる)、自分の好みで嗜むなら、自分で淹れるのが一番なのだった。
 
 それに、手を動かしている方が気も晴れるだろう。
 シィンがそう思いながら茶を淹れていると、

「何かしていた方が気が紛れるかと思いまして」

 向かいに座ったウェンライが言う。どちらからともなく目を合わせると、どちらからともなく微笑んだ。





 
 茶は、いつものように満足のいく味わいだった。
 仄かに花の香りがするのも心地がいい。気分転換にはぴったりだろう。ウェンライもいつものように「美味しいです」と満足そうにしていて、シィンはちょっと得意になる。いっそう気分がいい。

(そう言えば、ダンジァも美味そうに飲んでくれていたか……)

 何かにつけて思い出す。
 重症だ。

 菓子も美味い。が、なんとなく今までにあまり見なことのない生菓子と干菓子だ。

 シィンが気にしていることに気づいたのだろう。
 ウェンライが説明してくれる。

「こちらの菓子は、出入りしている職人に特別に作らせたものです。大会に出場する全ての騎士と騏驥、あとは厩舎のスタッフに殿下からということで渡す予定でおります。参加賞のようなものですね。騏驥の競技大会は数ありますが、今回は殿下が主催される初めての大会ですので、何か箔をつけた方がいいかと思いまして。包に御印を付ける予定でございます」

「……手際がいいな」

「せっかく殿下の御威光を示す機会ですので。なるべくなら有効に使いたいかと」
 
「…………」

 抜け目がない。
 どれほどの効果があるかはわからないが、ないよりはある方がいいに決まっている。干菓子は騏驥が特に喜ぶだろう。
 彼はこうして、さりげなく、しかしいつもシィンの立場をより良くする方向に働きかけてくれている。騎士や騏驥に配慮し、彼らからの支援を逃すことのないように。
   
 そんなふうに取り留めなく話しながら茶を飲み菓子を食べて、どのくらい経っただろうか。

「それで……あの騏驥はどうなさいますか」

 ふと、呟くようにウェンライが言った。
 さりげないが、本題だ。
 シィンはチラリと向かいを見た。ウェンライは静かに茶を飲んでいる。

 シィンはすぐには答えられなかった。
『どう』、と言われてどう応えればいいのか。

「わからぬ、それも。それすら」

 辛うじて、ぽつりと応える。また溜息が出た。

「手元に置きたい気がないわけではない。あれは良い騏驥だ」

 シィンは言葉を選びながら言う。いつもの声であるように気をつけながら言う。
 
「良い騏驥」に対する感情以外のものが混じらないように。その混じり物が、ウェンライに伝わってしまわないように。
 
「だが、そう簡単にはいかぬ。禁を破るなら相応の理由がいる。足元を掬おうと待っている者たちにわざわざその機会を与えてやる気にはなれぬ。何より、王の騏驥たちの面子もあるだろう。それに……」

 ダンジァの気持ちの問題もある。
 
 しかしシィンは皆まで言わず、口を噤む。
 が、ウェンライがそれを尋ねてきた。

「あの騏驥にそうしたお話はなさったのですか」

「……いや……」

 それとなくしたような気もするが、していないはずだ。きちんとは。
 と、ウェンライが「そういえば」と思い出したように言った。

「話と言えば、この大会中の『万が一』の話はなさいましたか。殿下の騏驥として出場するからには、『万が一』に備えて気をつけておくように、と」

「いや、まだだ」

 シィンは首を振った。
 しておかなければならない話だとわかってはいたが、できていない。やはりこれ以上彼に負担を増やしたくなかったためだし、偶然からとはいえ、帯剣を許して登城させているならいいかと思ってのことだ。

 その答えにウェンライは少し複雑そうな顔をしたが、なにも言わなかった。
 代わりに、思いがけないことを言う。

「……なんなら、もう一競技、お出になりますか」

「!?」

 シィンは思わず向かいをまじまじ見てしまう。
 シィンに決まりを守らせることをよしとしている彼が、それを覆すような提案をしてくるとは。

「もう一競技——もしくはもう一競走あの騏驥とお出になるとなれば、彼と一緒にいる時間も増えましょう。そうすれば彼との対話も増えましょうしお互い——」

「いや、それはだめだ」

 シィンは首を振った。
 ウェンライの提案はありがたい。が、シィンの出場は一つだけだと、彼らに任せた話し合いで、そう決まったのだ。シィンがダンジァの看病をしていた、あの夜に。

「任せると言った以上は決定に従う。出るのは一つでいい」

 確かに、本音ではもっと出たい。もっと出てもっとダンジァに乗り、その素晴らしさを示したい。
 けれど、そこは曲げるべきではないだろう。
 シィンが言うと、ウェンライは「かしこまりました」と頷く。シィンは彼の破格の優しさに微笑みつつ言った。

「今日のお前は本当に優しいな。なんだか怖いぐらいだ。にしても……こうなってみると、むしろ三人で話し合ってもらって正解だったな。わたしが入れば、二対二で決着がつかなかっただろう」

 話では、一種のみの参加を主張したのがウェンライとツェンリェン。シィンの意見に賛成して他の競技への参加も……と主張したのはツォだったらしい。

「そういえば」

 ツォのことを思い出したために、連想して思い出す。シィンは続けた。

「ツォが、今回の『揉め事』の件を受けて、ダンジァに護衛をつけることを申し出てくれた。王の騏驥の一人だが、他の騏驥たちとの折り合いもいいようだし、気の利く騏驥のようだ。彼がいれば再度絡まれるようなことはないだろうし、城の案内もできるから当日のためにもいいだろう、とな。今朝の調教の時にそんな話になったのだ」

「護衛、ですか。あんな『揉め事』はもう起こらないとは思いますが、まあ、当日のための城内の案内も兼ねてということなら良いのかもしれませんね。城に慣れぬ者は迷いますから」

「ん。あとは当日、大会の様子を王の騏驥たちにも見せたい、と言ってきている」

「参加しないものたちにも、ですか」

「ああ。騏驥たちに刺激を与えたい——らしい。王の騏驥たちは普段あまり他の騏驥の様子を見ることがないからな。なんなら運営を手伝わせると言っているぞ」

「今から手伝いなど申し出られても調整が……。まあ、人手はあるに越したことはないのですが……」

 シィンの話を受けたウェンライは、ぶつぶつと独り言を言い始めている。きっともう人手が増えた時の段取りを考え始めているのだろう。
 そんな様子にシィンは小さく笑うと、

「……全ては、大会が終わってからにしようと思う」

 指先で茶杯を撫でながら、静かに言った。
 ウェンライがふっと見つめてくる。頷いて、シィンは続けた。
 
「あれを側に置きたいというのは……今の偽らざる気持ちだ。が……それでは問題があることもわかっている。なにより……あれがそれを望むかどうか……」

 そう口にして、しかけて、シィンは言葉の途中で微かに息を呑む。

 気付く。
 改めて。
 しかしはっきりと。


 決まりがどうあれ、彼がどうあれ、自分はそれを望んでいる、と。
 強く強く望んでいる、と。

 彼を切望している、と。


 ずっと「まさか」と思っていた。「そんなはずは」と思っていた。
 誤魔化していた。
 けれど。

 口にしてみると自分の望みは「それ」なのだと気付かされる。

 
 理由よりも何よりも先に、気持ちが、心が、彼を離したくないのだと叫んでいる。


(わたしは彼が欲しいのだ)


 騏驥だから、でも、騏驥なのに、でもなく。
 ただただ、彼が。彼が欲しい。
 美しい星を持つ、まるで——。

 まるで、生まれる前から出会うことが決まっていたかのような、彼が。


(わたしは、彼が、欲しいのだ)

 他の誰より。
 ——堪らなく。


 シィンの言葉を、気配をどう受け止めたのか、ウェンライはなにも言わない。だからシィンもそれ以上はなにも言わない。
 なにも言わず、ただゆっくりと茶を飲み干す。
 ダンジァへの想いが、自覚したその想いが、全身に染み渡っていく気がした。
  
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