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52 (無題)

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◇ ◇ ◇





「こんなところにいたのか」

 探したぞ、と溜息混じりに言われ、ルーランは日除け代わりに顔の上に乗せていた笠の下で大きく眉を寄せた。
 いくつかある放牧場の中でも最も騏驥たちに人気がなく静かな——はっきりいえば陰気なエリアの、さらに端の端の端の端。昔は水飲み場だったらしいささやかな木陰。
 誰も来ないだろうところを探してようやくこの場所を見つけたというのに、よりによって一番会いたくない奴に見つかるとは。

 少し前から足音が聞こえていたから、こっちに来るなと胸の中で願っていたのに。
 だらしなく草の上に寝そべった格好のまま、ルーランは返事もしないでいる。
 けれど顔を隠していた笠を取られたかと思うと、ジァンはルーランの傍にしゃがみこみ、すぐ近くから見下ろしてきた。
 本当は、相手が誰であれ見下ろされるのは好きじゃない。
 けれど今はそんな文句を言うのも面倒で、ルーランは顔を顰めたまま目を逸らす。

 また、溜息が聞こえた。

「馬房に戻れ。戻って大人しくしていろ」
「……居たくないんだよ、あそこには」
「ルーラン」
「だいたい、勝手に探して勝手に見つけて文句言うなよ。心配しなくてもあんた以外には見つかってない」
「今までは、だろうが。いいから自分の馬房に戻れ。ふらふら彷徨いて……これじゃなんのためにリィ様がお前の——」
「それもあいつが勝手にやったことだ」
「ルーラン!」
「俺は頼んでない。あんたはあんたの居場所に戻れよ。俺に関わるな」
「――いいかげんにしろ!」

 ぞんざいに返事をすると、堪えられなくなったようにジァンが声を荒らげる。 
 けれどそれすらも煩くて、ルーランは小さく舌打ちして顔を逸らす。ジァンの声は続く。

「お前、どうしてそんな態度なんだ」
「あんたには関係ないだろ」
「気にかけている騏驥が下手すりゃ廃用になるかもしれない状況になってるって言うのに、関係ないわけがないだろう」
「気にかけろ、なんてことも頼んでない」

 吐き捨てるようにルーランが言うと、長い溜息が聞こえた。

 リィとの遠征の話を断ってからというもの——正確にはその件が知られてからというもの、ルーランはずっとジァンに「考えを改めろ」と言われ続けていた。

 一日だけ猶予をもらったからやっぱり行くと言え、と迫られ、クドクドと説教されただけでも鬱陶しかったのに(当然それは突っぱねた。「あんなこと」までしておいてリィに顔を見せられるわけがない)、ジァンはよりによってリィたちが遠征に出た後も、まだルーランに付き纏ってきているのだった。

「あの騎士が帰ってきたらやり直せるようにしておけ」
「まだチャンスはある」

 などと、ふざけたことを言って。

(そんなもの、あるわけがない)

 ない。
 そう——ない。

 ルーランは噛み締めるように想う。

 自分が再びリィに乗ってもらうことは、おそらくもう二度とない。
 他でもない自分自身のせいで。
 自分はそれだけのことをしてしまったのだ。
 衝動に任せて彼を傷つけることを選んだ。

 あの綺麗な騎士を汚すことを選んだのだ。
 憤りのままに。

(憤り……)

 うん、そうだ。
 その通りだ。
 
 ルーランは自分に言い聞かせる。

 あの騎士がふざけた事を言った。
 こっちのカンに触ることを。言われたくなかったことを。

 だから俺は憤って、彼を傷つけてやろうと思って……。

 ルーランは小さく舌打ちする。
「そういうことにしておけ」と、どこからともなく声がする。
 だからルーランはそれに従う。

 手に入らないもの、不可能なこと、無理なもの。
 そんなものは求めても仕方がない。「人だった頃に戻りたい」という願いが、いつもただ虚しく夢で終わってしまうように。
 その上叶わないことを抱えてどうしようというのか。


 ルーランはリィを傷つけ、リィはルーランを見限り別の騏驥と遠征に出た。
 それが全部だ。
 それが全部で、それでいい。

 リィは最後の温情なのかルーランが断った事実を曲げ、「怪我のため遠征に出られない」という処置にしてくれた。
 医師たちに頭を下げたのだろう。
 こんな仮病がバレたら、医師はもちろんそれを頼んだリィだって処罰されるというのに、だ。
 そういう誤魔化すようなことは嫌う性格なのに、だ。

 だから、ジァンがしきりに「馬房に戻れ」と言ってくるのだ。
 仮病がバレないように、そこまでしてくれたリィに迷惑がかからないように閉じこもっていろ、と。

(知るか)

 ルーランは胸の中でつぶやくと、ジァンに背を向けるように寝返りを打ち、身体ごとそっぽをむく。
 顔が地面に近くなったからか、土の香りと草の香りがより濃くなる。
 人があまりこない放牧場だからか、伸びている草が鼻先をくすぐる。
 鬱陶しくて、適当に掴むと力任せに引きちぎった。

 どうでもいい。
 もう全部がどうでも良かった。

 
  



 遠征に行く。謹慎が解ける。自由になる。
 リィからそれを聞いた時は、素直に嬉しいと思った。「やっとかよ」と思うほど安堵した。

 騏驥になってこのかた、いいことなど一つもなかったけれど、そんな騏驥生活に更に制限が加わると、こうも不便で退屈で鬱憤が溜まるものなのかと、イライラもそろそろ限界になっていたところだったからだ。
 外へ出て——調教場でも放牧場でもない、もっと広いところへ出て、柵などない、遠く遠く——もっともっと広いところへ出て、思いのままに、思うさま走れる生活がどれほど待ち遠しかったか。

 それは自分が人ではなく騏驥に――馬の性分を持った者に変わってしまったことを嫌というほど突きつけられることでもあるけれど、それでも、走りたい欲求は日に日に増してしまっていたのだ。
 だからそれが叶えられるとなればなにより嬉しかったし、それをわざわざリィが伝えに来てくれたことだって、喜ばなかったわけがなかった。

 ――ああそうだよ、嬉しかったさ。

 ルーランは思い出す。

 見捨てられてなかったと安堵した。やっぱりあの騎士には俺がいないと、と強く思った。

 けれど。

 そうして自由を得られ、騎士と共にまた走れる、戦えると喜んだその次の瞬間には、そんな時間をもう二度と持つことが出来ないだろうルシーのことを思い出してしまうのだ。
 助けたかったのに助けられなかった、あの騏驥のことを。

 引き摺りすぎ――なのかもしれない。
 ジァンに言わせればきっとそうだろう。

 不幸な出来事だったけれど、不幸になった騏驥は彼女が初めてじゃない。
 騎士の不手際で死んだ騏驥だっている。そんな騏驥たちのことは悼まなかったくせに、あの牝の騏驥にだけ拘りすぎだ、と。

(そうだろうよ。そうだけどさ)

 自分でもそうわかっていても、拘ってしまうのだ。

 ルーランが騏驥として今ここにいるのは——もっといえばリィと出会えたことだって、それはその昔、ルシーがルーランを導いてくれたからだ。
 騏驥になってしまった自分を嫌悪して、抵抗して、今よりももっともっと気性が悪く、周りに手を焼かせてばかりだった自分。
 そんな自分を、彼女が根気よく世話してくれたから、なんとか騏驥として生きていくことができてリィに会えた。
 全部ルシーのおかげだ。
 でなければ、ルーランは気性難を理由に、早々に処分されていただろう。

 家族も友人もいなくなり、周囲に合わせることもできず。
 そんなルーランにたった一人寄り添ってくれたのが彼女だったのだ。たとえそれか彼女の仕事だったからだとしても、だとしても、それで充分だった。
 
 そんな彼女の不幸を、どうして「あれは仕方なかった」と割り切れるだろう。
 
 あれから彼女の消息は知れない。
 どこにいるのかも、生きているのかいないのかも。
 知ろうとしても知れない。誰に聞いてもわからない。
 そんな宙ぶらりんな状況で、どうやって気持ちに整理をつけろと言うのだ。
 
 その件が胸の奥にある以上、ルーランはどうしても嫌だったのだ。
 以前のように、何もなかったかのようにリィとともに遠征に赴くことが。彼を騎士として背に乗せ、駆けることが。
 
 そして――。
 リィ以外の誰かなんて、もっと乗せる気はない。

 だから廃用になるならそれでいい、とルーランは思っていた。
 ただ一つ、心残りなのはルシーがどうなるか、どうなっているかを知れていないことだ。
 あんな状態になって、元に戻るとは思えないけれど……。

「――ルーラン」

 背を向けたルーランに、ジァンがまた声をかけてくる。
 気になってチラリと目を向ければ、彼はもう怒った様子ではなかった。むしろ哀れむような目で見つめてくると、

「頼む」

 と、これ以上ないほどの真剣さが感じられる声音で言った。

「あの騎士に、もう一度乗ってもらうことを考えろ。遠征から戻ってきたら、すぐに会うんだ。俺が会えるようにする。俺も一緒に頼むし、いくらでも頭を下げる。リィ様だって本当のところではお前に乗りたいはずだ」

「……」

 俺があんなことをしていなければな、とルーランは思ったが、口には出さなかった。自分が罰されるかもしれないからじゃない。それはいい。それだけのことをしたのだから。
 だがこんなことが知られればリィに傷がつく。だから誰にも言う気はなかった。
 ジァンは続ける。

「リィ様は、口ではどうあれ騏驥をただの兵器としては見ていない。ただのモノとしては見てない。見られない質の騎士だ。だから必要以上の魔術も矯正器具も薬も使わない。使ったところで咎められるわけでもないのに、だ。そうだろう? お前もそうしたものを使われたことはないだろう」

「…………」

「……そういう騎士は、騏驥といい関係が築けないと、とても傷つく。——傷つくんだよ、ルーラン。騎士も、騏驥との関係がこじれれば傷つくんだ」

「…………」

「特にあの騎士はお前との関係が深い。お前しか知らない騎士だ。そんな騎士がお前に拒絶され続けて傷つかないわけがないだろう。まだ若いあの騎士にそんな辛い経験をさせるな」

「……」

「ぎくしゃくしていても、一緒にいさえすれば段々と歩み寄れる。俺たちと騎士は、言葉でやりとりしなくても解り合えるんだ。背中に乗せる/乗るっていうのはそういうことで……。だからいつまで捻くれた態度でいるな。強情を張らずに、もう一度乗ってもらえ」

 ジァンの声は、一言ごとに熱を帯びる。
 彼も、まだ現役だったころに騎士と何かあったのだろうか。そんな風に思わせる切実な声だ。親身になってくれている声だ。
 ——でも——。

「……もうあっちに行けよ」

 ルーランは背を向けたまま、声を押し出した。

「行けよ。あんたの話は聞き飽きた」

「ルーラン……!」

 声とともに肩を揺さぶられ、強引に振り向かされる。
 それに苛立ち、ルーランは起き上がるや否やジァンを突き飛ばした。

「いい加減にしてくれ。リィのことがそんなに気になるなら、あんたが乗せてやればいい。一線を退いたとはいえ、あんただって騏驥だ。しかも、元・王の騏驥だ。ベテラン中のベテランだろ。リィだって大喜びだ。それが嫌なら、お薦めの奴でも二、三頭見繕ってやればいい。あんたなら厩舎中の騏驥に詳しいんだし——」

「ルーラン!」

 彼は一旦よろめいたにも関わらず、再びルーランに対峙すると今度はがっしりと肩を掴んできた。
 なんとか憤りを押さえ込んでいるような気配で、ルーランを見つめてくる。
 目を逸らしても、視線の熱をひりひりと感じる。
 

 わかってるよ、とルーランは叫び出したい気分だった。
 
 わかってるよあんたの言いたいことは。
 あんたが俺を気にしてくれてることは。

 わかってるけどもうどうしようもない。
 俺は「あんなこと」をしたし、もう遅いし、胸の中のわだかまりだってまた消せずにいる。無くしきれていない。

 だからどうしようもないんだよ。




 あたりは怖いぐらい静かだ。
 誰も来ない放牧場とはいえ、近くには似たような騏驥たちの遊び場もあり、他の騏驥たちも行きかっているはずだ。厩務員や調教師たちもいる。
 まだ陽の高いこの時間になんの音もしないわけがない。
 なのに、怖いぐらいに静かだった。

「……それでいいのか」

 静寂を破ったのは、低くくぐもったジァンの声だった。

「本当に、もう二度と乗ってもらわない気か。本気で、それでいいのか」

「…………」

 良くない——。

 そう答える代わりに、ルーランは黙った。

 いいわけがない。
 いいわけがない。


 あの日から馬房で眠れなくなった。
「あんなこと」をした馬房では眠れなくなった。
 リィを傷つけて彼からの拒絶の言葉を聞かされたあの場所で眠れなくなった。

 甘酸っぱい香りとしなやかな身体と掠れた声と。潤んだ瞳と達した瞬間の小さな震え。
 そんな夢のような記憶と彼の絶望の表情。
 信じられないぐらい柔らかだった唇と、甘い露のような溢れる吐息。
 なのにその唇から告げられたのは別離の言葉だった。

 全部自分が招いたことだ。
 しかもそれらはどれほど日が経っても褪せる気配がなく、むしろ時間が経つごとによりはっきりとした記憶となって襲いかかってくる。

 幸だけなら、もしくは不幸だけなら良かった。
 けれどそれらは混じり合って、馬房の中に、頭の中に、胸の中に滞留し続け、繰り返しルーランを苦しめ続けている。

 あんなことしなければ良かった。

 頭にきて傷つけてやろうと思って——どうしてそれだけで終わらなかったんだろう。
 触れたら離したくなくなって、離せなくなって、気づかなくていいことに気づいてしまった。

 触れるまいと思っていた唇に堪えられず触れたあの瞬間の幸福と絶望。
 彼は騎士で自分は騏驥で、それはもうどうしようもないのに。



 だからもう、全てがどうでもいい。
 彼に乗ってもらいたいかと言われれば頷くだろう。けれど同じぐらい乗せたくないし、会いたいのと同じぐらい会いたくない。

 だからもうどうでもいいのだ。
 このまま廃用になるならそれでいい。

 矛盾する想いを、叶わない想いを抱えたままなのは苦しくて堪らない。



「……離せよ」

 ルーランが言うと、ジァンは一度大きく顔を歪め、ため息をとともに静かに手を離した。
 次いでもう一つ、ため息をついて言った。

「まだ……時間はある。よく考えろ。いいな、よく考えろ。間違えると後悔するぞ」

「…………」


 ルーランは応えず、またゴロリと横になると、傍に転がされていた笠を顔に乗せる。
 影が落ちる。もう何も見たくない。聞きたくもない。



 やがて、ルーランはまた一人になった。
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