上 下
40 / 98

39 よりよき解を

しおりを挟む





 ルーランの元をあとにすると、リィは待ってくれていたニコロに怪我のことを伝えた。
 本当は言うべきか迷ったのだ。
 もちろん早く手当てしてやりたかったが、あんな酷い状態を見られたくないのではとも思った。
 ルシーをあんな目に遭わせた男に抵抗もできず打たれた彼の悔しさと屈辱を思うと、リィですら体が震えるようなのだ。
 彼はなおさらだろう。

 だがそれよりも怪我のことが気になって、ニコロに手当てを頼んだ。
 ニコロなら、ルーランもそれほど厭わないのでは、と期待したところもある。
 もしかしたら自分が依頼したことを察して拒絶するかもしれないが……。その時はどうか許して欲しい、とニコロに言い添えて。

 彼は驚き、自分の知らない間にそんなそんなことになっていたことに憤りながらも「わかりました」と、快諾してくれた。
『まさか変装の小道具のための薬草が役に立つことになるとは思いませんでした』——そう言って、苦笑して。

 気にしないで下さい、と彼は言っていたが、こんな夜更けにあんな場での治療を依頼したことには本当に申し訳なく思う。
 やはりすぐにでも、ルーランへの措置の変更を訴えなければ。
 あれではあんまりだ。
 
(隔離してさえいれば、どこでもいいはずではないか。きちんと結界を張ってさえいれば、わたしの側だって)

 そう思って、しかしリィはふっと短く息を零した。

(だがそれは、彼が嫌がるかもしれないな……)

 あんたも同じ「騎士」だ——とリィを責めたルーラン。
 
 リィ自身は違うと思っている。  
 自分は絶対にあんなことはしない、と。

 けれど……。
 けれど、彼ら騏驥から見れば……。

 彼の声を、貌を思い出すと胸が苦しくなる。

 発光石の小さな灯りだけを頼りに夜道を一人歩いていると、このままどこか遠くへ行ってしまいたい思いに駆られる
 そんなこと、今まで一度も思ったことはなかったのに……。
 リィはふうっと長く息をつくと、つと、足を止めた。

(疲れた……)

 胸の中で呟き、緩慢な動作で髪をかき上げる。

 もううんざりだ。
 今日は嫌なことばかりだった。
 
 もっとひどい遠征を経験したこともあるし、騎士学校でも騎士になってからも父のことやそれ以外のことでも不愉快な思いをしたことは何度もある。
 それでも——。
 今日は嫌なことばっかりだった。

『自身の姿を人か馬かのどちらかに保つことも、もう上手くできないみたいで……』
『駄目なんだろ、もう、ルシーは…………』

 夜の中に独り佇んでいると、ニコロの声が、ルーランの声が耳の奥に蘇ってくる。
 
 変わり果てたルシーの姿。
 今でも目に焼き付いている。
 リィは唇を噛む。
 
 酷い日だった。酷い出来事だった。
 けれどこんな風に思うのは、今回たまたま、悲劇を目の当たりにしてしまったせいじゃないだろうか、とも思うのだ。
 騏驥への非道を、無惨な結果を。
 
 もしかしたら、自分の知らないところでは既に同じようなことが起こっていたのかもしれない。今回に限らず、似たようなことはもう何度もあったかもしれない。
 今日ほどではなかったとしても、騎士の無謀さで、愚かさで、傷ついたり死んでしまった騏驥はいるだろう。
 
 だとすれば……。
 
 こんな風に感傷に浸ってしまうことは間違じゃないのだろうか。

(わからない……)

 リィは、経験したことのない不安に包まれるのを感じた。
 自分が信じていたもの。寄る辺にしていたもの。それらがぼろぼろと崩れていくような、そんな不安だ。

『魔術師の傀儡のくせによ』

 ルーランの、言葉。

 あの言葉に、自分はすぐに言い返すことが出来なかった。
 あれは騎士への侮辱だ。
 けれど、それを言った彼を打てなかった。

 人の姿で囚われていたからだろうか。だがそんなこと、関係ないはずだ。
 人の姿でも馬の姿でも騏驥は騏驥。そして自分は騎士だ。
 リィが気に病むことなど何もないはずなのだ。
 遠慮することなんてなにもなかった。
 彼の行き過ぎた発言を窘め、躾けるために打ってもよかったはずなのだ。
 はずなのに。

 鞭に触れることすら出来なかった……。

 リィは思い出して顔を顰める。

 自分は、ゾイエのような卑劣な真似はしない。あれは騏驥に対しての明らかな暴行だった。リィはそう思っている。
 けれど……。
 けれど彼は騎士なのだ。どういう経緯で就いたにせよ、手綱と鞭をその手に収め、騏驥に乗ることを許されている。
 同じなのだ。自分と。

 だとしたら。

 ……自分だって、いつ騏驥を傷つける側に回るのかわからない……。

 考えたくないのに、どうしてもその考えが頭を掠めてしまい、リィは自分を律するように、ぎゅっと自らの身体を抱き締める。

 今まで、悪意を持って騏驥を傷付けたことはない。
 ルーランの悪戯が過ぎたときに少々きつく咎めることはあったが、彼に騏驥にも他の不要な暴力行為は行っていないと言い切れる。
 けれど――。
 それが「悪意」か否かも「不要」か否かも、しょせんは「騎士側の理屈」なのだ。
 そして、騎士が思う「悪意」や「要不要」の程度がどうあれ、騏驥は騎士の理屈に対してものを言う権利などない。

 絶対の主と従。

 それが騎士と騏驥の関係だ。
 今までは、それに疑いを抱いたことなどなかったのに。


 リィは大きくため息をつくと、再び歩き始める。
 ニコロに言われていたように、黙ったまま見張りの前を通る。咎められない。不審な顔もされない。
 今、自分の姿はニコロの姿に見えているに違いない。
 大した魔術だ。

(魔術——か)

 リィが思わず自らの鞭に触れた時だった。 
 
「リィ……?」

 どこからか、リィを呼ぶ声がした。
 驚いて見ると、一人の男が近づいてくる。GDだった。
 彼は軽く手を挙げながらやってくると、「やっぱりここだったな」と微笑んだ。

「ルーランの代わりの騏驥の手配について、伝えておくことがある。このままわたしのところへ来てもらっていいだろうか」
「あ……あ、ああ。でもどうしてここが……」
「自分の天幕にいないければここだろう、と予想しただけだ。ルーランには会えたのか」

 小声での問いに、リィは小さく頷く。
 どうして彼がルーランのことを……と一瞬だけ不思議に思ったが、あれだけの騒ぎを起こしたあとなのだ。
 その場にいなかった者でも、噂の一つや二つは耳にするだろう。

「ニコロが、色々と……」
「そうか」

 頼りになるお医者様だ、とGDは笑む。
 だがリィは笑えなかった。
 ニコロには感謝している。けれどルーランと会って見たものは……聞かされたものは……。

 リィが顔を曇らせてしまったためだろう。

「リィ、きみは間違っていない」

 はっきりとした声で、GDが言った。
 はっと見れば、彼は真っ直ぐにリィを見つめてくる。

「撤退中の様々なことについて、話は聞いた。念のため言うが、噂を耳にした、という程度じゃない。その場にいた者たちから経緯も含めて聞いた。一人だけから聞いたわけでもない。聞ける限りの兵や騎兵や……他の騎士からもだ。その上で言う。きみは、なにも間違ってない」

「…………」

 先刻と同じようにはっきりと告げるGDは、真摯な瞳でリィを見つめ続けてくる。
 彼はさらに言った。

「命令を守り、味方の援護のために持ち場を離れなかったことも、反抗したルーランをなんとかして止めようとしたことも、騎士として正しいことだ。間違ってない。きみは最善を尽くした」

「…………でも」

 リィの脳裏を、ルシーの姿が過ぎる。
 耳の奥で、ルーランの懇願の声が蘇る。
 あんなに——あんなに一方的に傷つけられていたのに。
 思い出して顔を歪めると、察したGDも表情を曇らせた。

「ルシーについては……話を聞いただけでも怒りが込み上げるほどだ。実際にその場にいたきみならなおさらだろう。だが彼女の件は、きみの責任じゃない」

「でも! でもなにか……!」

「同時に二つのことは出来ない、リィ」

 声を荒らげたリィを諭すようにゆっくりと首を振り、GDは言う。

「きみが優先すべきことは——きみに課せられていた命令は、味方を護ること。そのために、敵の攻撃を防ぐことだった。そうだろう?」

「…………」

「そのためには、戦闘を止めてルシーを助けに行くわけにはいかなかった。騏驥が——ルーランがどれだけそれを望んでいてもだ。きみの、その判断は正しい。——リィ」

「…………」

「『あの場にいたわけでもないのに適当な慰めを』と思うか?」

「……いえ……」

 リィは首を振った。
 GDはその場限りのおざなりな慰めを口にするような男じゃない。
 だから同じ騎士として信頼しているし、友人でいられる。
 彼は「自分でもそうする」と確信して、リィの行動を擁護してくれているのだ。 
 でも。
 
 でも、それでも彼は当事者じゃない。
 当事者じゃない限り、悲しいかな、どんな言葉も仮定の枠を出ることはない。
「もし」「たら」の話なのだ。

「……GD」

 気付けば、リィは昏い気持ちのまま彼の名を呟いていた。

「ん?」

「あなたは……騎士をどう思いますか」

 胸の中のわだかまりを少しでも解きたくて、リィは、目の前に立つ騎士を見上げる。

「……どう、とは?」

 本当にわからないのか、敢えてはぐらかそうとしているのか。
 一つ間を取るようにして、GDが尋ね返してくる。
 リィは言葉を選びながら続けた。

「騏驥を使いながらも……わたしたち騎士は本来なら騏驥より弱い存在です。魔術が……わたしたちを補っているだけで」

「…………」

「騎士は、魔術の助けがなければ……騏驥を従わせることもできません……。騎士は……魔術師の……傀儡、だと……そうは思いませんか」

「——思わない」

「!」

 迷いもなく、即座に言い切ったGDに、リィは息を呑む。
 強い視線で見つめ返され、リィは自らの問いの恥ずかしさに耳が熱くなる。
 思わず俯いてしまうと、その肩に温かな手が置かれた。

「ルーランに何か言われたのか? きみが、そんなことで悩むなんて」

「…………」

 図星をつかれ、言葉もない。
 情けないような感情が込み上げ、リィがますます深く俯いてしまうと、

「傀儡と思うか委ねられていると思うかは、受け取り方次第だ」

 GDの柔らかな声がした。
 落ち着いていて、大人びていて、生まれや育ちに甘えることなく自分に厳しく誠実な、そんな友人の声がした。
 そろりと顔を上げたリィに、GDは微笑んでみせる。

「俺はそう思ってる。騎士であることに誇りを持っているし、誇りを持てる騎士であり続けたいと思ってる」

 強い口調ではないものの、だからこそ彼の決意が——覚悟が伝わってくる。
 そんな彼に比べて、自分は……。
 気まずい思いをするリィに、GDは苦笑した。

「きみがそんなに思い悩むということは、ルーランに何か言われたせいだけじゃないんだろう。今日のことは話に聞いた以上に酷かったのだろうな。でもリィ、改めて言うが、きみは最善を尽くしたはずだ。もしどうしても気に病んで堪らないなら、眠る前に少し歩いて見て回るといい。多くの兵馬が、きみのおかげで助けられたのがわかるはずだ」

 言いながら、GDは天幕が並ぶあたりに向けて振り返ってみせる。
 再びリィに向くと、元気づけてくれるかのように微笑む。リィはそんなGDに感謝すると共に、ますます情けなさを覚えてしまう。

「……すみません……」

「? どうして謝るんだ」

「変なことを言った……ので」

 あなたに対して失礼な質問でした、と続けると、GDは「そんなことはないさ」と首を振った。

「きっと、本当に騎士でありたい者なら誰でも一度は考えることだと思う。俺は、きみより早く考えたことがあっただけだ」

 GDは笑って肩を竦める。
「ああ、そうか」とリィは気がついた。

 高名な家柄、騎士としての優れた力量、そして始祖の騏驥に選ばれるほどの高潔さ。
 なにもかも持っているような彼でも――だからこそ感じる重圧があって、自分と同じように惑ったことがあったのだ。

 いや、あったのだろう。
 彼はいつも期待以上の結果を求められていた。
 それに応えるためには、きっと悩むこともあったに違いない。

 騎士なら、誰もが惑うことなのかもしれない……。


 リィは、張りつめていた気持ちが次第に解けていくのを感じながら、「しっかりしなければ」と自分に言い聞かせる。
 今日の嫌な経験を経て、昨日までの自分ではいられないにせよ、独り悩んで落ち込んで、ずるずると後退すべきではないのだ、きっと。

 誰にどう思われたとしても、自分は騎士だ。そして他の騎士がどうあれ、自分は自分の抱く騎士の理想に対して真摯でいたい。――いなければ。
 まだ胸の中がすっきりしたわけじゃない。哀しみや憤りや不安や畏れはある。なくなることはないのだろう。
 それでも――。
 騎士である以上は、騎士として誰にも恥じない振る舞いをする。

 それしかないのだ。
 改めて心を決め、息をついて顔を上げると、じっと見ていたらしいGDと目が合った。

「あ……」

 さっきとは違った意味で無性に恥ずかしくなり、言葉が出せなくなる。無言のまま狼狽していると、微笑んだ彼に、ぽん、と背を叩かれた。

「さ、戻ろう。なるべく手短に話をするつもりだ。明日もまたどうなるかわからないし、お互い早く休んだ方がいいだろう」

「はい……」

 リィは頷く。
 と、ふと思いついたことがあった。
 突然思い立った——という方が正しいだろうか? 頭を過ぎったことがあった。
 突拍子もない、考え。無理かもしれない希望。でももしかして、叶う可能性があるなら……。

「あ——あの、それと……わたしからも話が」

 勢いのまま、リィはGDに話しかけていた。
 不思議そうに「ん?」と首を傾げるGDに、リィは勢いこんで続ける。

「話というか、相談というか質問というか……。今、ふっと胸をよぎったことなので、まだ自分の中でもぜんぜん……まとまってないんですが、その……なんというか、可能性があるなら……と思って……」

「?? ……なんだか難しそうだな。でもまあ、構わない。ぜひ聞かせてくれ」

 そう言うと、GDは「行こう」と踵を返す。
 その傍らに並びかけ、リィは脚を止め——振り返る。
 もう見えなくなった、囚われの騏驥を振り返る。

 彼の哀しみと怒りを、今日はこの身で感じた。誰より近くで。
 騏驥の感情に引きずられるわけにはいかない。けれど——。
 彼のあの激情は、忘れられない。
 忘れない。

 騎士としてこの身に刻んでおくべきことだ。
 

 暗闇を見据え、後ろ髪引かれる思いにけりをつけると、リィは前を向いて歩き始めた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈

めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。 しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈ 記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。 しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。 異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆! 推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!

【書籍化確定、完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ 目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/12/26……書籍化確定、公表 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

【完結】もふもふ獣人転生

  *  
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。 ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。 本編完結しました! おまけをちょこちょこ更新しています。 第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします

  *  
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!? しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です! めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので! 本編完結しました! 時々おまけを更新しています。

処理中です...