35 / 98
34 奇襲
しおりを挟む◇◇◇◇◇◇◇◇
<まったく、ずいぶんとゆっくりな進行だな。知ってるか? こんなのじゃ却って疲れるんだぜ>
数多の騎馬や歩兵の中、一際目を引く大型の一頭——緑がかった稀有な毛色の騏驥であるルーランは、先刻から殆ど動いていないのではと思えるじりじりとした進軍に、苛立ちも露わな声を零した。
彼の背の上のリィに、手綱を通して伝わってくる。
もう何度目になるだろう。
国境近くで数日を経て、今日。
まだ陽も昇らないうちから隣国を目指して野営地を出発したはいいが、その後は決して順調ではなかった。
本来の作戦と大きく変わり、肥大した隊は、少し進んでは立ち往生し、ちょっと動いてはのろのろとした進み具合になり、の繰り返しで、思うように進めていないのだ。
当初はルーランが不満を口にするたびそれを諫めていたリィも、何も言わなくなった。言っても無駄だし、リィとしても心密かにルーランと同じことを思っているのだ。
それは、きっとこの騏驥には伝わっているだろう。
これでもそれなりの付き合いの長さだ。
そして、「だからこそ」ルーランはわざと口に出すのだ。
お前もそう思っているくせに、と当て擦るように。
(相変わらず性格に問題の多い騏驥だ……)
騎士の気分を逆撫でするようなことばかりする。
(彼女の前では、あんなに……)
ルシーといたときの、いつもとはまるで違っていた彼の貌。
穏やかで、楽しそうで……。
思い出し、リィは唇を噛む。
だが直後、ぎゅっと目を瞑ってそれを追い払った。
関係ない。
今は関係ないことだ。
そもそも、彼が誰といるときにどんな顔をしていようが、関係ないことだ。
そんなもの、騏驥としての能力に関わることではないし、ましてや自分のような騎士と関係するものじゃない。
それより気にすべきは、現状だ。
確かにルーランの言う通り、この進み方はあまりいいものではない。
普通の馬よりも大きい騏驥は、当然ながら歩幅も大きい。
それゆえ自然と速く動くことになるのだが、他の人馬に混じって行軍する今は、その騏驥の特長が裏目に出ていた。
ルーランも遠征自体には慣れているから、今までは騎兵に帯同するときは加減をして歩いていた。リィがそう指示すれば応じていた。特に反抗心を見せない時は。
(見せるときは周りにぶつかってでも先に行こうとして抑えるのが大変だった。なんのためにそんなことをするのかといえば、別に早く到着したいわけではなく、単にリィ迷惑をかけたいだけなのだが)
だから周囲と速さの釣り合いが取れていたのだ。
心持ちゆっくりの足運びで、小足気味に歩く。
彼本来の速さと歩幅で歩けば、あっという間に他の馬たちを置き去りにしてしまうから。
しかし今は、そうして「加減して」歩いている時よりもなお遅い。
まるで足踏みしているような状況で、窮屈なことこの上ない。
位置的には、隊全体の半ばよりやや前といった辺りだろうが、ルーランには相当のストレスだろう。
あちこちに散っている他の騏驥たちも、きっと同じように苦労しているに違いない。
リィは手綱を通して伝わってくるルーランの様子に気を配りつつ、周囲に目を走らせる。
歩兵や騎兵たちも、心なしか辛そうだ。それでも、リィと目が合うと騎士への敬意を示してくれる。騏驥への期待は大きい。
そうしていると、左前方に大きな湖が見えてくる。予定では、もうここを過ぎているはずだったのに。
すると、
<大きいな>
ルーランが言った。
<俺でも向こう岸が見えないほどだ>
陽の光を受けて細かく煌めく湖面。
綺麗といえば綺麗だが……。
その畔を行きながら、早くここは通り過ぎたい、とリィは思う。
足場があまり良くない。増えすぎた人馬。進行の遅い縦長の隊列。
もし側面から——湖から狙われたら……。
さすがにそれはない、とは思っている。
軍議の折にも再三確認したし(そのせいで一部の指揮官からものすごく鬱陶しそうな顔をされた)、この場所に湖があることは、以前からわかっていたはずで、にもかかわらずここを進軍の経路に選んだということは、危険はないと判断してのことだと信じたい。
とはいえ、まるで無防備に腹を見せて寝ころんでいるかのようなこの現状は……。
嫌だな、とリィが思っていると、
<早く抜けたいな>
ここを——。
半ば独り言のような、しかし心底嫌そうなルーランの声が届く。
「……やはり、これは嫌か」
リィが尋ねると、
<当然>
と舌打ちせんばかりの声が返る。
周囲のことも考えずに好き勝手に暴れ、敵を痛めつけ、叩き伏せる——。
そんなノーランの強さが「圧倒的」で「一方的」と評されるほど抜きんでているのは、彼の騏驥としての運動能力が極めて高いものであるから、というのは言うまでもないことだが、それに加え、彼はどんな場面でも相手に付けいる隙を見せないからだ。
なにが危険か、どうなれば自分が危うい立場に追い込まれやすくなるか。
そうした気配を敏感に察知する能力が他のどんな騏驥よりも優れているからだ。
今も、何気なく歩いているようでいて、彼の警戒は次第に強さを増し始めている。
周囲の異変を聞き漏らさぬよう、耳が細かく震えている。きっと目も凝らされ、鼻も辺りの香りを探っているのだろう。
人には感じられない微かな異変でも、騏驥なら察することが出来る。
騏驥——圧倒的な機動力と攻撃力を誇るだけでなく、自ら危険を探知し、避けようとする、生きた兵器。
まったく、素晴らしいことこの上ない。
もっともルーランがそんな気配なので 周囲の馬たちの動きもぎこちなくなっているようだが、そこは各騎兵たちになんとかしてもらいたいところだ。
<なあ>
すると、またルーランが声を上げた。
<この湖、対岸は羅々国だろ>
「……そうだ」
<よくこんなところ通ろうと思ったな。横から狙われたら被害甚大だろ>
「…………」
<間違ったこと言ってないよな>
「……軍議でも、何度か確認された。その上で決定されたことだ」
<……>
「このあたりはカダム伯が治められて以来、湖側の警備には以前にも増して気を遣っておられた。遠征が決まってからは一層厳しく目を光らせていたはずだ」
<だから大丈夫——って? 俺は会ったことも見たこともない奴の『気を遣っておられた』なんて何の保証にもならないと思ってるけどな>
「わたしは存じている。いい加減なことは仰らない方だ。今回の遠征にも惜しまず兵馬をお出しになられている」
<へえ>
「この湖についても、万が一の湖面上からの攻撃に備えて、我々が野営地に到着する前から哨戒用の船を出されているはずだ。警戒に怠りはない」
<向こう岸からの攻撃は?>
「見えないほどの距離だ。届くはずがない。……これほど進みが遅くなったのは予定外だが……」
最後の方は、愚痴めいた声になってしまった。
そのせいか、ルーランが笑った気配が伝わってくる。
しきりに後ろを振り返り、リィの顔を見ようとするルーランを、その度「前を向け」と叱る。
側から見れば、まるで遊んでいるようにも見えるだろう。だがリィにすれば、言うことを聞こうとしない騏驥を御すためにいらぬ苦労をさせられている。
(まったく……)
緩やかすぎる進軍で退屈なのだろうが、乗っている方はいい迷惑だ。
顔を顰めるリィの目に、湖面の反射する光がキラキラと映る。
(『届くはずがない』——か……)
自分の言葉。
それは間違っていないはずだ。
この遠征に参加するにあたり、過去の遠征事例をできる限り調べた。戦闘の有無、進軍経路、規模……。
だが、今回は予定外が重なっていることもまた事実だ。
リィの胸の中を、微かに——ほんの僅かに不安が過ぎる。
と、その時。
<『届くはずがない』、か……>
手綱から伝わって来た声に、どきりとした。
そんなわけはないのに、まるでこちらの心の中を読んだかのように同じ言葉を発するなんて。
(なんなんだ、まったく)
さっきまで暴れていたくせに。こちらを手こずらせていたくせに。
なんで不意にこんな……。
心臓が、にわかにドキドキし始める。
ずっと乗っていると、こんなこともあるのだろうか……。
素知らぬふりでいなければと思いながらも、どうしても落ち着かなくなってしまう。
騏驥がたまたまこちらと同じことを考えただけ——そのはずなのに、なぜかそれだけではない「何か」を期待して……。
期待——?
馬鹿な。
(わたしは一体何を考えて……)
しかもこんな時なのに、だ。
リィは慌てて頬を引き締め、手綱を握り直す。
その直後だった。
「——!?」
突然、ルーランが大きく跳ね上がる。
リィは咄嗟にバランスを取り落馬は免れたが、しかしその至近を風を切り裂いて何かが飛んできた。
「!? ルーラン!?」
何が起こっているのか。
ルーランの前脚が空を蹴る中、殆ど背から滑り落ちそうになったリィが、惑乱の声を上げた刹那、
「——火だ!」
どこからか、悲鳴のような驚愕の声が上がった。
「火だ!」
「火が飛んでくるぞ!」
「逃げろ! 早く!」
それを皮切りに、命令とも怒声ともつかない叫びが、周囲から次々上がる。
「な……」
なんとか体勢を立て直したものの、未だしっかりとした騎乗姿勢を取れないリィの目に、火が、横なぐりの雨のように次々と飛んでくるのが見える。
ルーランは巧みに避けているが、見えないところから次々飛んでくるそれらを風の音を頼りに避けるしかなく、まるで曲芸のように跳ね、身をくねらせ、辛うじて避けている状態だ。
あとからあとから火矢が射かけられ、火は瞬く間に広がっていく。
リィの目に見えるところは、次々火と煙に巻かれている。
なんとかしなければ、と思うものの、彼自身も騎乗しているのが精一杯で、周囲に的確な指示をするほどの余裕がない。
しかしそうしている間も火は広がり、混乱は増し、周囲の人馬は次々と致命傷を受けている。
人も馬も、騏驥に比べればどうしても運動能力に劣る。
その上、馬は完全な「動物」だから、本能として火を恐れる。
そのため、狂乱状態に陥り、鞍上の指示など聞かずに暴れては周りの人や馬にぶつかっているものもいれば、逆に竦んで動けなくなり、飛んでくる矢の格好の的になってしまっているものもいる。
錯乱して自ら火の中に飛び込み火だるまとなって被害を広げるものまでいて、目を覆いたくなるような状況だ。
進め、戻れ、と、飛び交う声もバラバラで、そのせいか混乱はみるみる広がっていく。
「——ルーラン!」
リィはなんとか騎乗姿勢を確保すると、体勢を整えるように手綱を引き、ルーランを呼ぶ。
「ルーラン! 状況の説明はできるか? もしかしてこの火は……」
<ああ。湖の側から飛んできてる>
「っ」
<どういうことだよ……>
飛んでくる火を紙一重で避けながらルーランは唸るように言う。
リィを責めていると言うより、彼自身も困惑している、といった声だ。
彼はきっと、ずっと警戒していたのだろう。
なのになんの異常も聞こえなかったし、見えなかった……。
彼であっても。
(どうしてこんな……)
せめてこの辺りの人馬だけでも助けたいが、とにかく数が多すぎる上に密集しており、しかも皆恐慌状態のためか動きもバラバラでろくに声も届かない状態だ。
「く……」
ルーランはなんとか矢を避け火を避け、傷一つ負っていないが、このままでは——リィが焦燥に顔を歪めた時。
<リィ! 来るぞ!>
手綱から、ルーランの緊迫した声が伝わる。
(来る!?)
息を詰め、全身で周囲に注意した直後。
どこからか、うねるような鯨波が轟いた。
「っ————!」
驚きのまま辺りを見回し、リィは絶句する。
その声は湖の反対側——聞こえるはずのないところから聞こえてきたのだから。
「な……」
想定外に想定外の重なった挟み撃ちに、リィは信じられない思いだった。
どうして?
いつの間に包囲されて?
思いがけない奇襲に遭い、そのせいで全く統制が取れなくなってしまっているところに、敵の軍勢が一気に雪崩れ込んでくる。
<酷い『予定外』だな>
ルーランが「はっ」と吐き捨てるように言う。
相変わらずの口の悪さだ。
だがこんな時でも彼は万全だ。戦う意志が漲っている。
とはいえ、敵の数が多すぎる。しかもこちらの兵馬は手負だ。
火は今も味方を舐め続け、混乱は収束の気配が見えない。
どれほどルーランが優れていても、この状況を一気に好転させるのは難しい。
被害が少なくない戦いになることが容易に察せられ、リィはきつく眉を寄せた。
0
お気に入りに追加
151
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】もふもふ獣人転生
*
BL
白い耳としっぽのもふもふ獣人に生まれ、強制労働で死にそうなところを助けてくれたのは、最愛の推しでした。
ちっちゃなもふもふ獣人と、攻略対象の凛々しい少年の、両片思い? な、いちゃらぶもふもふなお話です。
本編完結しました!
おまけをちょこちょこ更新しています。
第12回BL大賞、奨励賞をいただきました、読んでくださった方、応援してくださった方、投票してくださった方のおかげです、ほんとうにありがとうございました!
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる