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チキン・ヒーロー
選抜
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普通、地下は暗い。電灯は付いてないし、陽の光も無いから。でも雷帝壕は違う。
常に満月夜並みの明るさがある。地下空間を形成している岩石に『ナントカ』という成分(忘れた)が入っていて、それが湿気と反応して仄かな光を放ってる。
そんな得体の知れないものの上で日常を送る我ら。不気味だ。
選抜の実技が始まる。陽本が5人に説明した。
「さて実技です。君達には個々にトレーニングして貰いましたが、実技は5人同時に団体戦で今から呼び出すモノ、を倒してもらう事で評価を付けます」
ちょっと苦手だな、と真姫は思った。
「方法は自由。相談も大いに結構。だが1人では絶対に倒せない。『モノ』はある攻撃が当たれば刻印が出現する。刻印を5つ出したら終了、制限時間は無し。
油断すれば命に関わるので、心してかかるように」
「はい!」
5人は一斉に返事した。陽本は他の幹部2人と共に、10メートル程離れた所へ行くと、3人で正三角を描くように立った。
『三角陣』だ。
真姫は、口を無意識に真一文字に結んだ。
通常、式獣を呼ぶには(モノによるが)呪文詠唱や手印で事足りる。だが、高度なモノ(力の強大なもの)はそうはいかない。
単独ではなく複数の召喚者が必要だったり、特定の場所以外では不可だったり、時間を要する等の制約が引き換えとなる。
3人がかりという事は…、相当なのだろう。
召喚開始から10秒程で、禍々しい雄叫びが轟いた。見上げると空中に(とは言え地下だが)『龍』が居た。
ワニの様に強靭な顎と巨大な口、金属の様に硬く冷たいツヤを帯びた鱗の胴、鋭い爪を生やした4本の足…。
そして馬の様なたてがみは炎だった。
「すごい…」
10メートル近くある巨体をくねらせ、龍は5人目掛けて火球を吐いた。5人は火球を避け、バラバラに散った。
ここまで大きな式獣は見た事ない。
火炎を使うから、水か?真姫が考えてる間に、根白が叫ぶ。
「俺やる!!」
根白は中指と人差し指を立てると、サッカーボール大の水球10個を出現させ、龍へ放った。
当たると龍は啼き叫び、身体をしならせた。
(効いた?)
龍の白っぽい腹部に、梵字状の模様が浮かび上がる。
芽衣が声を上げる。
「やった! まず1個」
龍はブルブル悶えると雄叫びを上げ、たてがみを水晶の様な半透明の硝子状に変化させた。
近くにいた剛貴へ巨大な水の塊を吐く。
(属性変化ね)
水には雷。
剛貴は攻撃を避けつつ、雷術を放った。龍に命中したが、効いてないのか更に水の巨球を吐いた。
剛貴は咄嗟に岩陰に隠れ、やり過ごした。
「何でだよ⁈」
真姫も同じ気持だった。
式獣などの異形のモノは、弱点と耐性の属性が存在する。火耐性ならば水が弱点(火は水で制される)となり、自らの弱点となる属性での攻撃をしない。
水耐性(冷気、霧含む)は雷弱点である。どうして雷が効かないのか。
龍は身体を反転させ、一瞬で岩陰の剛貴の背後に回り込んだ。
「しまった!!」
岩が死角となり龍の動きを捉えきれなかった剛貴が立ち竦む。イチかバチか。
走りながら、真姫は龍へ手をかざし『制止』術をかけた。
対象の動きを一定時間麻痺させるものだ。
命中すると、龍は啼いて身体をくねらせ剛貴への攻撃は回避出来た。
龍の腹に新しい梵字が出現する。
「サンキュー! 真姫」
剛貴は叫ぶと素早くその場から動いた。
根白が訝しがる。
「何で属性で反応しなかったんだ?」
龍はたてがみを黄色の火花状に変化させ、襲ってきた。よける芽衣と入れ違いに白井が斬り込む。
「白井さん!!」
甲高い金属音と共に白井は弾かれたが、計算尽くなのか上手く着地した。
白井が叫ぶ。
「誰か式獣で攻撃しろ!」
「こんなの相手に無理っすよ!」
剛貴が喚く。だが真姫は白井の言葉に確信を得た。
「根白さん緋村さん、すぐに出せる式獣をお願いします!」
真姫の式獣は、呼び出すのに少々手間が要る(攻撃向きで、1番早く出せる式獣は、手印3種と37文字の詠唱が必要な制約がある)。
相手からの絶え間ない攻撃をかわしつつ呼び出すには、即座に出せる式獣を持つ者の協力が必要だ。
体当たりをよけて根白が覚悟を決める。
「分かった! やられんなよ⁈」
根白が答え、他4人は囮になった。3秒で式獣:ヤマビコ(烏の形をした天狗)が出現し、石礫を龍にくらわせた。
龍はまた1つ、腹に梵字を現した。
芽衣が目を見開く。
「どういう事⁈」
「見た目の属性に騙されるな。弱点は『属性』ではなく、攻撃の種類だ」
白井が答える。たてがみが再び赤い炎になる。
「属性術ね。やります!」
真姫は水球を放った。龍は身体をくねらせたが、梵字は増えなかった。
剛貴が舌打ちする。
「印が出るのは最初の1回だけか。こりゃあ確かに1人じゃ無理だな」
龍はたてがみを青い湯気状に変化させた。白井が剣状の武器を構え、斬りかかる。
濁った音がしたが流血は無く、4つ目の梵字が現れる。
再び白へ。芽衣が制止術をかける。次はまた赤い炎。
赤が属性術、白が補助術、黄が式獣、青が物理攻撃…。幾つかの色を繰り返し、たてがみが黒に変わった。
すると、途端に全ての攻撃が効かなくなった。芽衣が叫ぶ。
「一体何が効くの⁈」
攻撃をよけて根白が叫ぶ。
「判んねえよ!! いま考えてる!」
(落ち着いて考えよう。これまで私は何を学んだ?)
真姫の目前を、大きな注連縄の様な尾が掠め、かなりの風圧を感じた。
白井が叫ぶ。
「合わせ技にしよう、式獣と属性術で!!」
(属性術は火、水、雷、風、土、闇、聖の7種類)
ヤマビコと水術を合わせた攻撃は、跳ね返された。
(補助術は制止、遅延、目眩、錯乱、術消、加毒、防崩)
ヤマビコと制止。やはり効かず、返された衝撃波を芽衣がよけた。
(式獣は攻撃型、補助型、治療型の3タイプ)
ヤマビコと根白の武器攻撃。両者は弾かれた。
(武器攻撃は斬る、打撃、投擲や狙撃、追加で属性術や補助術のかかるもの)
今度は芽衣の雷術と剛貴の防崩をかけたが、これも反射した。
(どんな敵が居た?)
根白が跳ね返された衝撃波をくらい、飛ばされた。真姫が助けに向かう。
(虫型は冷気に弱く、獣型は火に弱く、飛行型は土に弱い)
根白は左腕と脇腹を負傷したようだ。何も言わずに他3人が龍の気を引く。
(植物型は冷気と火、精霊型は闇と耐性の反対属性、怪魔型は武器攻撃に弱い)
真姫は治癒術を用いて根白の手当を始めた。
(他には…)
真姫はハッとした。
手当が完了し、制止を付加させた武器攻撃の効かなかったタイミングで、真姫は術を龍へ放った。
一同は驚いた。
何故ならそれは治癒術だったからだ。
「え、何で…?」
芽衣の声が龍の咆哮にかき消される。そして5つ目の梵字が出現した。
「逆型、だったのね」
真姫の言葉に、白井も頷いた。
「攻撃では無く、治癒でダメージを受ける、あべこべ型だったのか」
龍は異界へと還って行った。
「これより準七任命を行ないます。新たに就任するのは、菫集落:白井満弘、黄鐘集落:根白準一、朱夏集落:御影真姫。以上3名」
社務所大広間での任命式には、約50人の準七、中央会幹部、各集落の区長、七神衆が参加していた。
すごい光景だ。
…ここに殺人経験者が何人も座っているのだから。
準七になると(幹部、区長共に元準七や元七神衆)陽炎と戦う可能性がある。自分もじきに『ヒト』を殺す日が来るかもしれない。
準七には7つの部門がある。『実行(対陽炎部隊)』『救護』『諜報』『門番(情報統制隊)』『分析(研究隊)』『支援(伝令、実行の補佐)』『公安(違反者取り締まり隊。準七内でも構成者は極秘)』。
欠員の出た部隊へ優先的に配属されるので、必ずしも希望の部隊へ行ける訳では無い。
真姫は、根白と共に支援隊へ配属された。早速各隊ごとにオリエンテーリング。
隊員の自己紹介と、簡単な説明。現場での行動、非番時の行動、有事発令時の集合場所など…。
そして、任務時に着用する制服『臨戦着』を渡された。
額当て、手甲、胸当てが内蔵された甚平みたいな上着に、膝当て内蔵のズボン。持つとずっしりと重い。
隊長の金嶋が言った。
「8月に重大な任務がある。御影くん、根白くんは今回の任務に割り当てていないが、勉強の為に参加してくれ」
「はい!」
「詳細は追って伝える」
常に満月夜並みの明るさがある。地下空間を形成している岩石に『ナントカ』という成分(忘れた)が入っていて、それが湿気と反応して仄かな光を放ってる。
そんな得体の知れないものの上で日常を送る我ら。不気味だ。
選抜の実技が始まる。陽本が5人に説明した。
「さて実技です。君達には個々にトレーニングして貰いましたが、実技は5人同時に団体戦で今から呼び出すモノ、を倒してもらう事で評価を付けます」
ちょっと苦手だな、と真姫は思った。
「方法は自由。相談も大いに結構。だが1人では絶対に倒せない。『モノ』はある攻撃が当たれば刻印が出現する。刻印を5つ出したら終了、制限時間は無し。
油断すれば命に関わるので、心してかかるように」
「はい!」
5人は一斉に返事した。陽本は他の幹部2人と共に、10メートル程離れた所へ行くと、3人で正三角を描くように立った。
『三角陣』だ。
真姫は、口を無意識に真一文字に結んだ。
通常、式獣を呼ぶには(モノによるが)呪文詠唱や手印で事足りる。だが、高度なモノ(力の強大なもの)はそうはいかない。
単独ではなく複数の召喚者が必要だったり、特定の場所以外では不可だったり、時間を要する等の制約が引き換えとなる。
3人がかりという事は…、相当なのだろう。
召喚開始から10秒程で、禍々しい雄叫びが轟いた。見上げると空中に(とは言え地下だが)『龍』が居た。
ワニの様に強靭な顎と巨大な口、金属の様に硬く冷たいツヤを帯びた鱗の胴、鋭い爪を生やした4本の足…。
そして馬の様なたてがみは炎だった。
「すごい…」
10メートル近くある巨体をくねらせ、龍は5人目掛けて火球を吐いた。5人は火球を避け、バラバラに散った。
ここまで大きな式獣は見た事ない。
火炎を使うから、水か?真姫が考えてる間に、根白が叫ぶ。
「俺やる!!」
根白は中指と人差し指を立てると、サッカーボール大の水球10個を出現させ、龍へ放った。
当たると龍は啼き叫び、身体をしならせた。
(効いた?)
龍の白っぽい腹部に、梵字状の模様が浮かび上がる。
芽衣が声を上げる。
「やった! まず1個」
龍はブルブル悶えると雄叫びを上げ、たてがみを水晶の様な半透明の硝子状に変化させた。
近くにいた剛貴へ巨大な水の塊を吐く。
(属性変化ね)
水には雷。
剛貴は攻撃を避けつつ、雷術を放った。龍に命中したが、効いてないのか更に水の巨球を吐いた。
剛貴は咄嗟に岩陰に隠れ、やり過ごした。
「何でだよ⁈」
真姫も同じ気持だった。
式獣などの異形のモノは、弱点と耐性の属性が存在する。火耐性ならば水が弱点(火は水で制される)となり、自らの弱点となる属性での攻撃をしない。
水耐性(冷気、霧含む)は雷弱点である。どうして雷が効かないのか。
龍は身体を反転させ、一瞬で岩陰の剛貴の背後に回り込んだ。
「しまった!!」
岩が死角となり龍の動きを捉えきれなかった剛貴が立ち竦む。イチかバチか。
走りながら、真姫は龍へ手をかざし『制止』術をかけた。
対象の動きを一定時間麻痺させるものだ。
命中すると、龍は啼いて身体をくねらせ剛貴への攻撃は回避出来た。
龍の腹に新しい梵字が出現する。
「サンキュー! 真姫」
剛貴は叫ぶと素早くその場から動いた。
根白が訝しがる。
「何で属性で反応しなかったんだ?」
龍はたてがみを黄色の火花状に変化させ、襲ってきた。よける芽衣と入れ違いに白井が斬り込む。
「白井さん!!」
甲高い金属音と共に白井は弾かれたが、計算尽くなのか上手く着地した。
白井が叫ぶ。
「誰か式獣で攻撃しろ!」
「こんなの相手に無理っすよ!」
剛貴が喚く。だが真姫は白井の言葉に確信を得た。
「根白さん緋村さん、すぐに出せる式獣をお願いします!」
真姫の式獣は、呼び出すのに少々手間が要る(攻撃向きで、1番早く出せる式獣は、手印3種と37文字の詠唱が必要な制約がある)。
相手からの絶え間ない攻撃をかわしつつ呼び出すには、即座に出せる式獣を持つ者の協力が必要だ。
体当たりをよけて根白が覚悟を決める。
「分かった! やられんなよ⁈」
根白が答え、他4人は囮になった。3秒で式獣:ヤマビコ(烏の形をした天狗)が出現し、石礫を龍にくらわせた。
龍はまた1つ、腹に梵字を現した。
芽衣が目を見開く。
「どういう事⁈」
「見た目の属性に騙されるな。弱点は『属性』ではなく、攻撃の種類だ」
白井が答える。たてがみが再び赤い炎になる。
「属性術ね。やります!」
真姫は水球を放った。龍は身体をくねらせたが、梵字は増えなかった。
剛貴が舌打ちする。
「印が出るのは最初の1回だけか。こりゃあ確かに1人じゃ無理だな」
龍はたてがみを青い湯気状に変化させた。白井が剣状の武器を構え、斬りかかる。
濁った音がしたが流血は無く、4つ目の梵字が現れる。
再び白へ。芽衣が制止術をかける。次はまた赤い炎。
赤が属性術、白が補助術、黄が式獣、青が物理攻撃…。幾つかの色を繰り返し、たてがみが黒に変わった。
すると、途端に全ての攻撃が効かなくなった。芽衣が叫ぶ。
「一体何が効くの⁈」
攻撃をよけて根白が叫ぶ。
「判んねえよ!! いま考えてる!」
(落ち着いて考えよう。これまで私は何を学んだ?)
真姫の目前を、大きな注連縄の様な尾が掠め、かなりの風圧を感じた。
白井が叫ぶ。
「合わせ技にしよう、式獣と属性術で!!」
(属性術は火、水、雷、風、土、闇、聖の7種類)
ヤマビコと水術を合わせた攻撃は、跳ね返された。
(補助術は制止、遅延、目眩、錯乱、術消、加毒、防崩)
ヤマビコと制止。やはり効かず、返された衝撃波を芽衣がよけた。
(式獣は攻撃型、補助型、治療型の3タイプ)
ヤマビコと根白の武器攻撃。両者は弾かれた。
(武器攻撃は斬る、打撃、投擲や狙撃、追加で属性術や補助術のかかるもの)
今度は芽衣の雷術と剛貴の防崩をかけたが、これも反射した。
(どんな敵が居た?)
根白が跳ね返された衝撃波をくらい、飛ばされた。真姫が助けに向かう。
(虫型は冷気に弱く、獣型は火に弱く、飛行型は土に弱い)
根白は左腕と脇腹を負傷したようだ。何も言わずに他3人が龍の気を引く。
(植物型は冷気と火、精霊型は闇と耐性の反対属性、怪魔型は武器攻撃に弱い)
真姫は治癒術を用いて根白の手当を始めた。
(他には…)
真姫はハッとした。
手当が完了し、制止を付加させた武器攻撃の効かなかったタイミングで、真姫は術を龍へ放った。
一同は驚いた。
何故ならそれは治癒術だったからだ。
「え、何で…?」
芽衣の声が龍の咆哮にかき消される。そして5つ目の梵字が出現した。
「逆型、だったのね」
真姫の言葉に、白井も頷いた。
「攻撃では無く、治癒でダメージを受ける、あべこべ型だったのか」
龍は異界へと還って行った。
「これより準七任命を行ないます。新たに就任するのは、菫集落:白井満弘、黄鐘集落:根白準一、朱夏集落:御影真姫。以上3名」
社務所大広間での任命式には、約50人の準七、中央会幹部、各集落の区長、七神衆が参加していた。
すごい光景だ。
…ここに殺人経験者が何人も座っているのだから。
準七になると(幹部、区長共に元準七や元七神衆)陽炎と戦う可能性がある。自分もじきに『ヒト』を殺す日が来るかもしれない。
準七には7つの部門がある。『実行(対陽炎部隊)』『救護』『諜報』『門番(情報統制隊)』『分析(研究隊)』『支援(伝令、実行の補佐)』『公安(違反者取り締まり隊。準七内でも構成者は極秘)』。
欠員の出た部隊へ優先的に配属されるので、必ずしも希望の部隊へ行ける訳では無い。
真姫は、根白と共に支援隊へ配属された。早速各隊ごとにオリエンテーリング。
隊員の自己紹介と、簡単な説明。現場での行動、非番時の行動、有事発令時の集合場所など…。
そして、任務時に着用する制服『臨戦着』を渡された。
額当て、手甲、胸当てが内蔵された甚平みたいな上着に、膝当て内蔵のズボン。持つとずっしりと重い。
隊長の金嶋が言った。
「8月に重大な任務がある。御影くん、根白くんは今回の任務に割り当てていないが、勉強の為に参加してくれ」
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