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バッカス ※犯罪行為、依存症描写あり
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「…塩本さん、今月ずっと連勤してません?」
「今月ですか? でも、ちょくちょくお休み頂いてますよ」
話し声にふとゆず子が目をやると、そこには今年の春にオープンしたばかりの『パティスリー:ハニープレート』の従業員:塩本明成と唐揚げ屋店長:赤石が休憩を取っていた。
「そうですか?」
「まあ…、辞める人が続いてシフトがバタバタになりましたが」
「あー…、開店半年ですからね。他移るって人も出始めますね。塩本さんは?」
「僕はそんな。だって、今までパティシエの仕事しかしてなかったんですよ? パチンコ屋さんとか事務職行っても、何の役にも立てませんよ」
塩本は頭を掻きながら笑っていた。
パティスリー:ハニープレートは、東京の六本木にあるケーキの有名店を本社としている。『親しみやすい価格で購買層を拡大させる』を目標に展開された、実践的店舗(悪く言えば本店の廉価版店舗)だ。
この郊外型ショッピングモールに、鳴り物入りでやって来た当初は連日大行列だったが、最近は客入りも落ち着いてきた。
ゆず子も仕事終わりに立ち寄ってみたが、思ったより親しみにくい価格設定だった。
(うん、本格的だからね。仕方ないのよ)
トイレ掃除をしていると、個室から赤石が出てくるところだった。ゆず子は何気なく声を掛けた。
「赤石店長って、パティスリーの人と仲がいいのね?」
「ああ、俺が話すのは塩本さんだけね。タメ年なの」
「あ~、なるほど」
「本当、パティシエって、カッコイイよね。唐揚げ屋なんて、何年働いても何の資格もねえからさ」
「あたしもそうよ。いいわよね、横文字の業種名って」
「じゃあ、あれか。鳴瀬さんは『クリーンスタッフ』で、俺は『フライドチキンチーフコック』か!」
「唐揚げは、フライドチキンじゃないわよ。それ、詐称だから」
2人は大笑いした。
別の日。ゆず子がゴミ袋を持ち、SC内集積所へ行った時のこと。所員の森下が、神妙な顔をしてゴミとして出された空の瓶を見つめていた。
ゆず子は声をかけた。
「お疲れ様です。どうかしました? その瓶」
「あ、お疲れ様です~。ちょっと、妙な事を言われましてね」
森下は別の瓶を新たに手に取った。
「妙、ですか?」
「パティスリーさんから『中身が残った酒瓶を、ゴミとして持ち込んでませんでしたか?』って問い合わせがありまして。どうやら、誰かが間違えてゴミ出したかもって話なんですよ」
「成程、洋菓子って洋酒とか香りづけに使いますものね。…わざわざ問い合わせるって事は、重要なお酒だったのかしら?」
森下はまた別の瓶を手に持って、目を細めた。
「パティスリーさんて、遮光タイプとか色付きの瓶が多いんですよ。だからパッと見、残量が良く分からないんでしょうね。一応、こっちも残渣あると回収業者に渡せないから、確認してるんですけどね」
SC内の店舗から出たゴミは、事業ごみとして清掃工場で焼却処分されるが、種類によっては更に別の業者に引き渡す事もある。
その時のゆず子は、あまり深く捉えて無かった。
「飲食の店舗さんで、配送された資材が行方不明になっているそうです。ナマモノではないそうですが、見かけたら管理局まで連絡下さい」
半月後。ゆず子が出勤すると、管理事務所から通達を受けた。
(たまに年末年始とかの時期に、隣の店舗と配送品を取り違える話は訊いた事あるけど。今の時期、そういう事あるのかな)
ゆず子が業務にあたっていると、バック通路を顔なじみの従業員が歩いてきた。ラーメン屋の従業員の末永だ。
「お疲れ様です。いま休憩?」
「ううん。レジ金の両替と、ついでに提出物を事務所に」
「そう言えば、飲食の店舗で『失くし物』あるって聞いたけど…?」
ゆず子が言うと、末永は首を振った。
「うちじゃないよ。パティスリーさんだって」
「あらま」
末永は腕を組んで言った。
「何かね、失くし物ってお酒らしい。だから会田さんとさ、『絶対出て来ないよ、誰かが持って行って飲んでるって!』って話してたんだ」
(この前もパティスリーだったな)
「配送ミスではなく?」
「年末年始とか、新店の開店とか、バタついてない時期にミスは無いでしょう! まあ、配送業者が新人でミスしたとかなら、あるかもだけど」
飲食店の資材配送は、毎日ある。毎日の事だから業者も慣れるし、パティスリーは開店して半年も経っている。誤配はほぼあり得ない、との意見だ。
末永は笑いつつ自店へ向かった。
「見つけたら、管理に連絡する前に一口ちょうだい」
「見つけたらね~」
ゆず子も業務へ戻った。
掃除のために、従業員用の男子トイレに入った時だ。見慣れぬ物が視界の端に映り込んだ気がして、ゆず子の動きが止まった。
(何だろう、あれ)
手洗い場、鏡の前の空間に、ステンレス製の黒い水筒が置いてあった。ふと個室を見やるが、誰も使っていない。
(あー、忘れ物かぁ)
大方、水筒を片手にトイレに行き、用を足すので手洗い場に置いて、そのまま忘れて用を足して出て行ったのだろう。
(トイレのね、出入り口前とか個室の荷物掛けとか、あと手洗い場付近って、置き忘れ多いのよね)
掃除の飛沫がかかると大変なので、先に水筒をトイレの外へ移動しようと思い、ゆず子は水筒を手に取った。
(思ったより重いぞ?ほぼ満タンね)
従業員休憩室には、置き型のウォーターサーバーがある。家から持ってきた分を飲み切ったので、休憩室で補充した直後だったのか。
外に出ると、廊下の向こうから大慌てで走って来る人物が居た。パティスリーの塩本だった。
「…あ! それ…」
「お疲れ様です。もしかして、あなたのかしら? トイレの鏡のとこにあったわよ」
塩本は走ってきたからか、大汗をかいていた。
「良かった、ここだった」
ゆず子が水筒を渡すと、塩本はしっかりと受け取った。ゆず子は言った。
「大丈夫? すごい汗ね」
「あ、はい。すいません、急いでいたもので。ありがとうございました!」
行こうとした塩本だったが、振り返ると、こんな事を急に言った。
「…もしかして、開けました?」
「え?」
思わずゆず子が聞き返すと、塩本は笑みを浮かべて言った。
「いえ。これちょっと締まりが怪しいから、閉める時コツが要るんですよ」
塩本はその場で、水筒を逆さにしてみせた。
「あ、大丈夫だ。失礼しました、ありがとうございます~」
塩本は小走りで店舗へ向かった。ゆず子は訝しがりつつ、それを見送った。
ひと月後。ゆず子が従業員用女子トイレを掃除していた時だ。やって来た末永から呼び止められた。
「お疲れ様です、鳴瀬さん。前にあった、お酒が行方不明になったやつ、覚えてる?」
「あー…、誤配か置き忘れかってやつ? 覚えてるよ」
「…あれね、従業員が持って行ってたみたいよ」
「え。窃盗ってこと?」
「パティスリーの従業員に、アル中の人が居たらしいのよ。職場のお酒に手を出すようになって、瓶から少しずつ持って行き、まだ入ってる瓶をゴミ捨て場に持って行くフリで持って行き、最終的に到着した資材を丸ごと持って行ったみたい。空の酒瓶は律儀にも集積所ね」
「『持って行く』って、何かに入れてたってこと?」
ゆず子の脳裏に、いつぞやの塩本がよぎる。
「うん、水筒にね。毎日水筒を何本も持って来てたらしいよ。厨房内で作業中に水分補給しようとした同僚が、自分のと取り違えてかすめ取った酒入りのやつ開けちゃって、バレた」
(そっか。だから水筒の中身を…)
「辞めたの? もしやそれって、アラフォーぐらいの男の人?」
「誰かまでは聞いてないけど、解雇されたみたい。パティスリーの店長が『いい酒だけ選んで飲みやがった!』って、怒ってた」
高級志向の洋菓子店は、調理にそこそこ高級な洋酒を用いていた。普通の人が飲んでも美味しくて癖になるのだ、依存症の人の自制が効かなくなるのも必然だろう。
パティスリー:ハニープレートの物語は、これが序章なのであった。
「今月ですか? でも、ちょくちょくお休み頂いてますよ」
話し声にふとゆず子が目をやると、そこには今年の春にオープンしたばかりの『パティスリー:ハニープレート』の従業員:塩本明成と唐揚げ屋店長:赤石が休憩を取っていた。
「そうですか?」
「まあ…、辞める人が続いてシフトがバタバタになりましたが」
「あー…、開店半年ですからね。他移るって人も出始めますね。塩本さんは?」
「僕はそんな。だって、今までパティシエの仕事しかしてなかったんですよ? パチンコ屋さんとか事務職行っても、何の役にも立てませんよ」
塩本は頭を掻きながら笑っていた。
パティスリー:ハニープレートは、東京の六本木にあるケーキの有名店を本社としている。『親しみやすい価格で購買層を拡大させる』を目標に展開された、実践的店舗(悪く言えば本店の廉価版店舗)だ。
この郊外型ショッピングモールに、鳴り物入りでやって来た当初は連日大行列だったが、最近は客入りも落ち着いてきた。
ゆず子も仕事終わりに立ち寄ってみたが、思ったより親しみにくい価格設定だった。
(うん、本格的だからね。仕方ないのよ)
トイレ掃除をしていると、個室から赤石が出てくるところだった。ゆず子は何気なく声を掛けた。
「赤石店長って、パティスリーの人と仲がいいのね?」
「ああ、俺が話すのは塩本さんだけね。タメ年なの」
「あ~、なるほど」
「本当、パティシエって、カッコイイよね。唐揚げ屋なんて、何年働いても何の資格もねえからさ」
「あたしもそうよ。いいわよね、横文字の業種名って」
「じゃあ、あれか。鳴瀬さんは『クリーンスタッフ』で、俺は『フライドチキンチーフコック』か!」
「唐揚げは、フライドチキンじゃないわよ。それ、詐称だから」
2人は大笑いした。
別の日。ゆず子がゴミ袋を持ち、SC内集積所へ行った時のこと。所員の森下が、神妙な顔をしてゴミとして出された空の瓶を見つめていた。
ゆず子は声をかけた。
「お疲れ様です。どうかしました? その瓶」
「あ、お疲れ様です~。ちょっと、妙な事を言われましてね」
森下は別の瓶を新たに手に取った。
「妙、ですか?」
「パティスリーさんから『中身が残った酒瓶を、ゴミとして持ち込んでませんでしたか?』って問い合わせがありまして。どうやら、誰かが間違えてゴミ出したかもって話なんですよ」
「成程、洋菓子って洋酒とか香りづけに使いますものね。…わざわざ問い合わせるって事は、重要なお酒だったのかしら?」
森下はまた別の瓶を手に持って、目を細めた。
「パティスリーさんて、遮光タイプとか色付きの瓶が多いんですよ。だからパッと見、残量が良く分からないんでしょうね。一応、こっちも残渣あると回収業者に渡せないから、確認してるんですけどね」
SC内の店舗から出たゴミは、事業ごみとして清掃工場で焼却処分されるが、種類によっては更に別の業者に引き渡す事もある。
その時のゆず子は、あまり深く捉えて無かった。
「飲食の店舗さんで、配送された資材が行方不明になっているそうです。ナマモノではないそうですが、見かけたら管理局まで連絡下さい」
半月後。ゆず子が出勤すると、管理事務所から通達を受けた。
(たまに年末年始とかの時期に、隣の店舗と配送品を取り違える話は訊いた事あるけど。今の時期、そういう事あるのかな)
ゆず子が業務にあたっていると、バック通路を顔なじみの従業員が歩いてきた。ラーメン屋の従業員の末永だ。
「お疲れ様です。いま休憩?」
「ううん。レジ金の両替と、ついでに提出物を事務所に」
「そう言えば、飲食の店舗で『失くし物』あるって聞いたけど…?」
ゆず子が言うと、末永は首を振った。
「うちじゃないよ。パティスリーさんだって」
「あらま」
末永は腕を組んで言った。
「何かね、失くし物ってお酒らしい。だから会田さんとさ、『絶対出て来ないよ、誰かが持って行って飲んでるって!』って話してたんだ」
(この前もパティスリーだったな)
「配送ミスではなく?」
「年末年始とか、新店の開店とか、バタついてない時期にミスは無いでしょう! まあ、配送業者が新人でミスしたとかなら、あるかもだけど」
飲食店の資材配送は、毎日ある。毎日の事だから業者も慣れるし、パティスリーは開店して半年も経っている。誤配はほぼあり得ない、との意見だ。
末永は笑いつつ自店へ向かった。
「見つけたら、管理に連絡する前に一口ちょうだい」
「見つけたらね~」
ゆず子も業務へ戻った。
掃除のために、従業員用の男子トイレに入った時だ。見慣れぬ物が視界の端に映り込んだ気がして、ゆず子の動きが止まった。
(何だろう、あれ)
手洗い場、鏡の前の空間に、ステンレス製の黒い水筒が置いてあった。ふと個室を見やるが、誰も使っていない。
(あー、忘れ物かぁ)
大方、水筒を片手にトイレに行き、用を足すので手洗い場に置いて、そのまま忘れて用を足して出て行ったのだろう。
(トイレのね、出入り口前とか個室の荷物掛けとか、あと手洗い場付近って、置き忘れ多いのよね)
掃除の飛沫がかかると大変なので、先に水筒をトイレの外へ移動しようと思い、ゆず子は水筒を手に取った。
(思ったより重いぞ?ほぼ満タンね)
従業員休憩室には、置き型のウォーターサーバーがある。家から持ってきた分を飲み切ったので、休憩室で補充した直後だったのか。
外に出ると、廊下の向こうから大慌てで走って来る人物が居た。パティスリーの塩本だった。
「…あ! それ…」
「お疲れ様です。もしかして、あなたのかしら? トイレの鏡のとこにあったわよ」
塩本は走ってきたからか、大汗をかいていた。
「良かった、ここだった」
ゆず子が水筒を渡すと、塩本はしっかりと受け取った。ゆず子は言った。
「大丈夫? すごい汗ね」
「あ、はい。すいません、急いでいたもので。ありがとうございました!」
行こうとした塩本だったが、振り返ると、こんな事を急に言った。
「…もしかして、開けました?」
「え?」
思わずゆず子が聞き返すと、塩本は笑みを浮かべて言った。
「いえ。これちょっと締まりが怪しいから、閉める時コツが要るんですよ」
塩本はその場で、水筒を逆さにしてみせた。
「あ、大丈夫だ。失礼しました、ありがとうございます~」
塩本は小走りで店舗へ向かった。ゆず子は訝しがりつつ、それを見送った。
ひと月後。ゆず子が従業員用女子トイレを掃除していた時だ。やって来た末永から呼び止められた。
「お疲れ様です、鳴瀬さん。前にあった、お酒が行方不明になったやつ、覚えてる?」
「あー…、誤配か置き忘れかってやつ? 覚えてるよ」
「…あれね、従業員が持って行ってたみたいよ」
「え。窃盗ってこと?」
「パティスリーの従業員に、アル中の人が居たらしいのよ。職場のお酒に手を出すようになって、瓶から少しずつ持って行き、まだ入ってる瓶をゴミ捨て場に持って行くフリで持って行き、最終的に到着した資材を丸ごと持って行ったみたい。空の酒瓶は律儀にも集積所ね」
「『持って行く』って、何かに入れてたってこと?」
ゆず子の脳裏に、いつぞやの塩本がよぎる。
「うん、水筒にね。毎日水筒を何本も持って来てたらしいよ。厨房内で作業中に水分補給しようとした同僚が、自分のと取り違えてかすめ取った酒入りのやつ開けちゃって、バレた」
(そっか。だから水筒の中身を…)
「辞めたの? もしやそれって、アラフォーぐらいの男の人?」
「誰かまでは聞いてないけど、解雇されたみたい。パティスリーの店長が『いい酒だけ選んで飲みやがった!』って、怒ってた」
高級志向の洋菓子店は、調理にそこそこ高級な洋酒を用いていた。普通の人が飲んでも美味しくて癖になるのだ、依存症の人の自制が効かなくなるのも必然だろう。
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